「今気持ちが通じ合ってるな」みたいなものが見えたほうが楽しいじゃないですか
──再始動はどういう流れで決まったんですか?
愛海: 武道館のブルーレイを作るにあたってクラファンをやったんですけど、返礼としての“全曲ライブ”を3人でやるのが決まっていたんです。そのときには、もう再始動する話はしていましたね。
──かなり早い段階から決まっていたんですね。
愛海: そもそも「いつでも再始動できるよね」という気持ちは常にあったんです。でも、実際に3人でやるには少し無理があるからオーディションをやろうと思っていたんです。
──活動休止から1年での再始動は、けっこう短いスパンのように感じます。
愛海: そうなんですかね(笑)。でも体感はすごく長かったんですよ。
メイ: 私たちが待ちきれなかったんだよね。「1年、やっと経った」って感じでした。
愛海: 休止中にSNSを見ていたら、「ぜん君。不足だ」とか色んなことを伝えてくれる人がいたんですけど、それを見るたびに「実は決まってるんだよなぁ」「もうすぐなんだよなぁ」とそわそわしていました。早く言いたかった。

──なぜそんなにそわそわしていたんですか?
愛海: 休めないんですよ、たぶん。ライブがない人生がよくわかんなくて。
こもち:何していいかわからず、そわそわしちゃうというか。
──みなさんにとって、ライブが大事なんですね。
愛海: ライブが一番、人と繋がれる場所なんですよ。もともと私たち、バイトとかもたぶん上手くいかないタイプだと思うんです(笑)。この環境だからこそ、ライブへの渇望が強いんだと思います。

──新メンバーのオーディションには、最初から関わっていたんですか?
愛海: 今回は最初からずっとがっつり関わっています。
──選考の決め手になった点を教えてください。
こもち: むくは最初から声がすごく良かった。ぜん君。の歌に合うな、と思っていました。光は一番最後に来た子で、ギリギリのタイミングで応募してくれたんです。
愛海: 光は歌詞を手書きでノートにまとめてきたり、真面目さが際立っていて。「こういう子が1人いても面白いし、必要かも」と思って決めました。ぜん君。をあまり知らなかったのも、逆におもしろいかなと。

──むくさんは10年のファンだったとのことなのですが、ずっとファンだった方がメンバーとして入ってくるのは、どういう感覚なんですか?
愛海: 過去にも患い(ぜんぶ君のせいだ。ファンの総称)だった子がメンバーになったことはあるので、慣れてはいます。でも嬉しいですよ。
メイ: 私はそんな世界線あるんだ!? って驚きました。不思議だよね。
こもち: 私も実はメンバーになるまでは、患いだったんですよ。だから私とふたり同時に入っていたら、患いバトルみたいになっちゃうかもしれない(笑)。でも、今も憧れの場所にいるんだと思えるのはすごく嬉しいですよ。

──煌乃光さんの印象についてはいかがですか?
愛海: 光は、自分のことを「しっかりした真面目なタイプ」だと思っていて、それは確かに正解なんですけど、抜けているところも多いんですよ。「今めっちゃ悔しがってるな」とか、全部顔に出るところがおもしろいですね。
メイ: ライブ中に「今気持ちが通じ合ってるな」「今ちょっと泣いてるな」とか、そういうのが全部見えたほうが楽しいじゃないですか。光はその「人間味」がすごく出ていて、オーディションの段階からずっと面白かったです。
愛海: 私たちは活動歴が長いぶん、感情の起伏が自分でも知らないうちに隠されていて。もはや「怪物」みたいな感じなんですよ(笑)。でも光は全部表に出るから、その人間味が逆に私たちにも刺激になっています。


































































































































































































































































































































