INTERVIEW : 小町まい
高校時代は演劇部です。でも裏方でした。
──小町さんは幼少期のころは、どんな子だったんですか?
小町まい(以下、小町) : いまよりしっかりしてて良い子でした(笑)。小学生の頃は、先生に褒められるのが好きな、お利口さんでした。
──成績はよかったんですか?
小町 : 媚びを売って成績を上げてくれる先生には、媚び売ってました(笑)。学生時代はそうやって生きていきましたね。
──幼少期からすごい生き方ですね(笑)。どういう先生がよかったとかありますか?
小町 : おじちゃんの先生のほうが優しかったですね。私たぶん女の先生には好かれてなかった気がします(笑)。
──中学生になってからはどうですか?
小町 : 中学生の頃はおとなしい子だったと思います。性格は変わらず友だちもそんなにいなくて、普通の中学生でした。
──部活には入ってたんですか?
小町 : 部活はコンピュータ部でした。コン部って略されてバカにされてました(笑)。
──なぜコンピュータ部に入ったんですか?
小町 : 検定を取れるって聞いたので、それでやってみようと思って入ったんです。大人になってから使えるかなと思ったんですけど、いまは全然いじってないので使えてないですね。
──コンピュータ部ではどういう活動をしていたんですか?
小町 : 先生のお仕事を手伝ったりしていました。張り紙とか作ったりそういうことを頼まれるんですよ。先生の役に立てるので、そういうのが嬉しかったです。主な活動はそれといってないので、そういうことばっかりしていました。無料のタイピングゲームの“寿司打”を一生やってたりする日もあったり、本当に暇でした(笑)。
──スポーツはやってなかったんですか?
小町 : スポーツは苦手だったんですよ。中学の頃、体育の成績だけ圧倒的に悪くて、スポーツは全然できなかったです。運動神経も全然よくなかったです。
──音楽はどうですか?
小町 : 音楽の授業がいちばん好きでした。ずっと歌うことは好きでしたね。授業でひとりで歌う歌唱テストがあるときも、本当に恥ずかしがって歌わない子もいるなかで、私は堂々と歌ってました(笑)。心のなかでは、目立つことは好きだったんです。でも、うざがられちゃうかもしれないと思って、抑えてました。
──歌は好きだったんですね。
小町 : 親とカラオケに行ったりするのが楽しかったんです。幼少期の頃は、森山直太朗さんの“さくら”を一生懸命歌っていました。独唱してる映像がまだ残っています(笑)。
──いま、歌で目標としてる人はいますか?
小町 : ライヴでいろいろな楽曲をカバーさせていただいているんですけど、ZARDさんは素敵だなって思いますね。
──高校では、何部に入ったんですか?
小町 : 高校時代は演劇部です。でも音響でした。
──裏方なんですね
小町 : 裏方です(笑)。真っ黒な服を着てやってました。
──いまは、バリバリ表舞台に立ってるじゃないですか。裏方をしようと思ったのは理由があったんですか?
小町 : 先輩の演技が上手だったんですよ。それを近くで見たかったんだと思います。しかも、裏方だったら自分が好きな音楽をかけられるって聞いたので「おお、いいじゃん」と思ってやりました。好きだったアイドルの曲をかけてた気がします。
──アイドルを目指したきっかけはどういうところからですか?
小町 : ずっと歌う人にはなりたいなと思ってたんです。アイドルってどんなものだろうと思っていろいろ調べていたとき、虹のコンキスタドールさんの音楽にハマったんです。奥村 野乃花さんの卒業コンサートにも行ったんですけど、そこで野乃花さんが「アイドルはやるのもオタク側も楽しいから、オタクもアイドルやってみなよ」みたいなことを言ってたんです。それで、ビビッときて、いまのままじゃダメだなと思って、アイドルのオーディションを受けるようになりました。
文句がつけられないアルバムになった
──SANDAL TELEPHONEは、2022年から新体制の3人で活動されていますが、さすがにもう慣れましたか?
小町まい(以下、小町) : 慣れましたね。最初はフォーメーションも変わって、振り付けがぐちゃぐちゃでわからなくなってしまっていたんです。3人体制初の単独の定期公演のときに、レッスンをたくさん入れてもらってたんですけど、それでも前日までまとまってなくて私は居残りでやりました。たぶん、いちばんできてなかった気がして大変でしたね。でも、それくらいしか、きついなとは思ったことはないです。あんまり活動に対してへこんだりはしないんですよ。
──メンタル的には意外と強いんですか?
小町 : たぶん強いです(笑)。
──新体制になって、考え方や雰囲気変わりましたか?
小町 : 客観的に見ていちばん変わったなっていうのは、(夏芽)ナツですね。初期の頃はしっかりしなきゃって頑張ってる感じもあったんですけど、最近はもっと気楽に考えようしているのが客観的に見てわかります。人間味が増してて接しやすくなりました。いまはMCとかも(藤井)エリカとふたりで分担したりとかしてて、すごい楽にやってる感じがして、すごく良いなって思います。グループの雰囲気もさらに明るくなった気がします。世間話したり、「昨日〇〇食べたんだよね」みたいなどうでもいいようなこともみんな楽屋で喋ってます。
──10月18日には、初のフル・アルバム『REFLEX』がリリースされます。小町さんにとって、今作はどんなアルバムになりましたか?
小町 : 気合の入った素晴らしいアルバムですね。毎回いろいろシングルやEPが出るたびに、「完璧だ!」とか「曲が良すぎる! 」とか言ってたんですけど、これは本当の本当に素晴らしいアルバムです。まずジャケット写真も全部好きですね。私、結構文句言っちゃう人なんですよ(笑)。でも、今作は本当に文句がつけられないアルバムになったと思います。
──推し曲はありますか?
小町 : 全曲良いから、その質問結構困りますね。これまでリリースされたなかだったら、“レビュープレビュー”がいちばん好きです。このアルバムからの新曲だと“微熱フェノロジー”が好きです。最初デモを聴いたときは、あんまり最初はピンときてなかったんです。私、レコーディングのときにいつも「声出てないね」って言われるんですけど、今回は「あんまり声を張らなくていいよ」って言われたんです。自分がいちばん歌いやすい歌い方で歌えたので、出来上がった音源の自分の声も好きですね。
── “微熱フェノロジー”の作詞は山崎(あおい)さんですね。
小町 : はじめて女性の方に歌詞を書いていただいたんですけど、共感できるところが多いですね。
──どの辺が共感できましたか?
小町 :「君も私だけで…だけじゃだめ?」という歌詞がいちばん好きですね。そこが可愛いです。最後のセリフ調のところもすごく良いのでじっくり聴いて欲しいです。
──小町さんのファンの方ってどんな方が多いんですか?
小町 : 若い方も来てくださるんですけど、私は昔から大人の方から好かれる気がしますね (笑)。
── (笑)。小町さんがアイドルをやられてているなかで、大事にしてることはありますか?
小町 : 歌とダンスに100%かける、ですね。アイドルってバラエティとかも活躍する方もいるし、雑誌で頑張る方もいるし、グラビアを頑張る方もいると思うんですけど、私のアイドルとしての本業は歌とダンスだと思っているんです。その歌とダンスをもっと頑張るので、これからもずっと見ていてほしいですね。
編集補助 : 東原春菜、染野友希
SANDAL TELEPHONE、初のフル・アルバム
LIVE INFORMATION
【SANDAL TELEPHONE LIVE 2022 "REFLEX"】
■2022年11月18日(金)東京 渋谷WOMB 開場 18:15 / 開演 19:00
■2022年11月22日(火)東京 新宿BLAZE 開場 18:15 / 開演 19:00
♥最新チケット情報はこちら
https://linkmix.co/11630319
SANDAL TELEPHONE ディスコグラフィー
過去のインタヴュー記事はこちら
PROFILE:SANDAL TELEPHONE
小町まい,夏芽ナツ,藤井エリカからなる3人組ガールズグループ。2019年に結成し、翌年にミニアルバム『Step by Step』をリリース、“フューチャー×ノスタルジック”の世界観とダンサブルなポップスを取り入れた楽曲、パフォーマンスで注目を集める。オフィシャルハッシュタグは「#SDTP」。
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