これは言うなれば、銀杏BOYZミーツ・チャットモンチーか? 気鋭のガールズ・バンドまがりかど、これは必聴です!
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今回インタヴュアーを務めたライター前田将博、そしてOTOTOY編集長の飯田仁一郎が、まったく別の場所で、まったく同じバンドの名を出してまがりかどを紹介した――「彼女たちは銀杏BOYZみたいだけど、同時にチャットモンチーにもなれる」。たいそれた名前を持ち出して、と思うかもしれないが共感、批判の前に、まずは聴いてほしい。全員で作詞作曲、ヴォーカルまで担当する、4人組のガールズ・バンド、まがりかどの初EP『まがりかど、まがったら』!! これまで手売りのみだった本作を、OTOTOY用に特製デジタルブックレットを付け、ワンコイン内でお届けします。初のインタヴューととともに彼女たちの誕生を耳に目に焼き付けてください!! OTOTOYの大推薦アーティストです!!!
まがりかど / まがりかど、まがったら
【配信価格】
alac / flac / wav(16bit/44.1kHz) : 単曲 200円 / まとめ購入 300円
mp3 : 単曲 150円 / まとめ購入 300円
【Track List】
01. まがりかど、まがったら / 02 . 下北沢
☆OTOTOY限定特製デジタルブックレット付き! 写真と手書きの歌詞が収録されています
INTERVIEW : まがりかど
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ライヴハウスで知り合った音楽好きな女の子たちが、バンドをはじめたことをツイッターで知った。(ちなみに、メンバーの双子は重度のツイッター廃人)。バンドの初ライヴは自分たちで作った企画。それを観にいった多くの人が絶賛していた。どうせ身内ノリでみんな褒めているのだろうと、当時はあまり気にしていなかった。でも、その評判はどんどん大きくなり、ついにはあの10代のフェス、閃光ライオットの3次審査に進出、初のEPは発売からたった3回のライヴで200枚を売り上げるまでになった。この音源『まがりかど、まがったら』には、初期衝動と、鬱屈さをはらんだ煌びやな青春がつまっていた。それは30歳を超えた自分にとって、とてつもなく眩しく思えた。
これはなんだか、すごいことになっているぞ。いてもたってもいられなくなり、インタヴューを申し込んだ。そのバンド、まがりかどは、一見おしゃべりで屈託のない10代の少女たち。でも話を訊いてみると、意外なほど真面目で、それぞれが切実な思いを抱えていることを知った。
実力面に関しては、まだまだ発展途上な部分も多いかもしれない。でも、それを覆すくらいに大きな可能性を秘めていることも確かだろう。とにかくいま、彼女たちの思いに、音に、触れてみてほしい。
私たちも(学校に)行ってるけど居場所を見出せない感じだったんです。いつもトイレにいたり、特別教室にいる魚をいつも観ているような(笑)
——まがりかどの4人は、ライヴハウスで知り合ったんでしたっけ?
せいちゃん : はじめて双子(みさき、ゆきみ)に会ったのは、中3のときに行った、うすしおのワンマンだよね。
あさち : その1年後のうすしおのワンマンでわたしも3人に出会った。
せいちゃん : あさちとはその前からツイッターでフォローしてたのかな。
――じゃあみんな、中学の頃からインディーズ寄りの音楽が好きだったんですか?
くどうみさき(以下、みさき) : もともと閃光ライオットに出てたようなバンドが好きだった。Brian the Sunとかnicotenていうバンドを観にいってて、そこからTHE NAMPA BOYSとかを観るようになって。THEラブ人間がやってる〈下北沢にて〉を観てからは、忘れらんねえよとか、ひらくドア、井乃頭蓄音団、太平洋不知火楽団なんかを知って、下北界隈のライヴに行くようになりました。
あさち : 私とせいちゃんは割りとメジャー寄りなバンドから入ってるよね。私はOKAMOTO'Sが中2くらいから好きで、メジャー寄りのフェスとかにばっかり行ってました。だから、インディーズは双子とかと出会って一緒に行くようになった感じです。
せいちゃん : 私はAqua Timezとかが好きでした。
――双子はどんなきっかけでインディーズの音楽を聴くようになったの?
みさき : ライヴハウスに行ってから音楽に興味を持った感じなんです。いま新宿LOFTでイベントをやってる友達と中学が一緒だったんですけど、その子と知り合ってからライヴに行くようになりました。
くどうゆきみ(以下、ゆきみ) : だから、彼女がいなかったら音楽とかに出会っていなかったですね。
――はじめて生でライヴを観て、どうでした?
ゆきみ : 衝撃的でした。人生がそこで変わっちゃうような。こんな世界があるんだって。
みさき : 変わるよね。本当にやばかった。その子もあまり学校に来てなくて、私たちも行ってるけど居場所を見出せない感じだったんです。いつもトイレにいたり、特別教室にいる魚をいつも観ているような(笑)。
ゆきみ : だから、なにかずっと新しいことをはじめたいとは思っていたのかもしれない。
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――中学の頃から、学校に居場所がない感じだったんですね。それは、高校に行ってからも続いた?
ゆきみ : 毎日通っていたけどなんか違うなっていうのは常にあって。
あさち : 私はふたりとは違う高校なんですけど、同じ感じでしたね。すごいダサい制服着て2時間以上かけて登校してたんですよ。その通学が結構きつくてなんか病んでて(笑)。その頃ミケトロイズを観にいったときに、双子と話が盛り上がって。
ゆきみ : そのときに仲良くなったんだ。
みさき : the peggiesの企画だ。私たちはボナンザグラムを観にいってて…。そうだ、うんこだよ!
あさち : 私、めっちゃ綺麗なうんこが作れるんです! ほかの人はここまで綺麗にできないんですよ。
――読んでる人にはまったく伝わらないと思うので説明すると、あさちさんは手でうんこの形を作るのがうまかったと(笑)。
みさき : それでめっちゃ盛り上がって(笑)。
あさち : なんか私は、双子にイケイケな人だと思われていたらしいんですけど、帰りの電車でそういう側の人じゃないって話したら意気投合して(笑)。それから一緒にライヴに行くようになりました。
――せいちゃんも高校は暗黒だったの?
せいちゃん : 私は、学校はハッピーだったんですよ。別の暗黒があるみたいな(笑)。
あさち : みんな結構、家庭に事情があって家族に気をつかってるというか。うちらはなにもなかったらこんなところにいないよねって、ライヴハウスで話しましたね。まわりの同い年の子たちが全部、親がお金を出してくれて遊んでたりするなかで、うちらは自立しなくてはいけない状況というか。
みさき : 自分たちで勝手に生きていかないといけなかった。
整えられた状況を恵まれてるって気づいていない人たちがバンドをやってるのが、納得いかなかったですね
――バンドをはじめようと思ったのはいつ頃なんですか?
あさち : さっきのthe peggiesの企画の日に、みさきに「バンドやろう」っていわれたんだよね。
みさき : 同世代のバンドたちをみて私もやりたいって思ってて。あさちに声かけたらベースもってるって言われて。
あさち : 軽音でちょっとだけベースをやっていたんです。
みさき : せいちゃんもドラムをやってて、私も全然弾けないけどちょっとだけギターをやっていたので。それが高2の冬かな。
せいちゃん : 私は吹奏楽部だったんですよ。それでパーカッションをやっていたんです。バンドも半年くらいですけど、ほかでやっていました。
ゆきみ : 私はなにもできなかったから、とりあえず初スタジオのときに鍵盤ハーモニカを持っていきました(笑)。そのときにできたのが「下北沢」なんです。
みさき : 下北沢のスタジオに入ったから、その日の日記的なものなんですよ。
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――はじめからオリジナルをやっていたんですね。
みさき : せいちゃんがバンドやってたこともあって、メロディを作れたから。
――じゃあ、曲はいつもメロディから作る?
せいちゃん : いや、歌詞からだったり両方一緒にできたり。
みさき : 下北沢といえば的なものを、みんなで並べていって。
せいちゃん : その日に、忘れらんねえよの柴田さんにたまたま会ったんですけど、そういうバンドをやってる人がだんだん遠くなっていくなって気持ちが入っていたり。
ゆきみ : 就活してライヴハウスに来なくなったりする人もいるしね。
――それで「だんだんみんな遠くなって」って歌っているんですね。僕がはじめて聴いたときは、自分たちが大人になっていくことのせつなさとか、歯痒さを歌っているのかなって思いました。
みさき : それもありますね。
せいちゃん : 2番の歌詞とかはそうだよね。バンドはじめたことへの思いもあったり。
――逆に、早く大人になりたかったりはしないの?
せいちゃん : ピーターパン症候群なので(笑)。
みさき : 一生このままがいいですね。大人と子供の狭間が居心地がいい。あと私、本屋でバイトしてるんですけど、そこで読んだ本にグッときたフレーズがあって、「僕は大人になるんじゃない、僕は僕になるんだ」って。だから私は大人になるんじゃなくて、私になるんだって思っています。
――ちなみに、どんなバンドになりたいとかイメージしてたものはありますか?
せいちゃん : 好きなバンドが多すぎるので、そういう人たちみたいになりたいって思っていました。
みさき : あと、私たちは楽器も全部自分たちで買っているんですけど。
あさち : 親のお金は一銭も使わずに。
ゆきみ : 同世代の子たちでも、バイトしてない人もいっぱいいますからね。
――この前、壊れかけのテープレコーダーズの小森さんとMO'SOME TONEBENDERの百々さんの対談でも話したんですけど、確かに最近のバンドやってる人は金銭的にも余裕のある人が多い気がしますね。
みさき : エスカレーター式で受験もないし、親の金でバンドをやってる人もいるっていう。
ゆきみ : その整えられた状況を恵まれてるって気づいていない人たちがバンドをやってるのが、納得いかなかったですね。
みさき : おぼっちゃまが多いんですよ。そういうやつの歌が売れたりするのってちょっと悔しいじゃないですか(笑)。でも私たちだからこそそういう苦労をしてこなかった人が気づけない部分も気づけるんだと思う。それをわかってる人が少なそうだから、バンドを組んだっていうのもあるかも。お金持ちが歌うラヴ・ソングより、貧乏が歌ってる叫びみたいな方が私はかっこいいと思うから。
せいちゃん : 目線が違うよね。「あなたが好き」って言われても、「はい、そうですか」みたいな(笑)。
聴いてる音楽がいいから、絶対に音楽的センスはあるんですよ。ナルシストかもしれないけど
――あと、まがりかどはヴォーカルを4人でやっているじゃないですか。誰か前に出たい人とかはいなかった?
ゆきみ : いないよね。
せいちゃん : 曲をみんなで作ってるから、みんなで歌いたいって。
みさき : ひとりに決める必要がなかったんだと思います。
――それが結構珍しいと思うし、いいバランスなのかなって。
みさき : だからたぶん、このメンバーじゃないとまがりかどはできないと思う。
ゆきみ : 普通のバンドはやっぱりヴォーカルがまんなかに立ってるじゃないですか。それでヴォーカルがバンドの顔って感じ。でも私たちは4人が集まってやっと、まんなかのひとり分になれるんですよ。
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――なるほど。で、去年の5月2日に初ライヴをやるわけですが、これは自分たちの企画だったんですよね。
あさち : 下北沢ベースメントバーで好きなバンドを集めて企画をやることになったんですけど、そこで初ライブをやっちゃえばいいじゃんて店長さんに言われたんです。それでオープニング・アクトとしてライヴをやりました。
みさき : 笹口(騒音ハーモニカ)さん、THE 抱きしめるズ、グッバイフジヤマ、THEこっけんろーるBANDに、まがりかどっていう。
――初ライヴなのに、いきなりすごい対バンですよね。しかも満員だったそうで。
せいちゃん : 100人くらい来てくれましたね。
あさち : オープン前から行列ができてて、入れなくて30分押して。
――いきなりそんな満員のなかでいきなりライヴをして、感触はどうでした?
みさき : ライヴ中のことはあまり覚えてないんですけど、エゴサーチの結果は良かったです(笑)。
ゆきみ : そのライヴをきっかけに、ずっと観にきてくれてる人もいるので。
あさち : 人前で自分の意志を伝えて、こんなに伝わるんだって思って、「うわー」ってなりましたね。
――まがりかどは閃光ライオットの3次審査まで進んだり、〈見放題〉に出たりと、初ライヴのあともずっと継続して話題になっていますよね。
せいちゃん : 想定外ですね。
――なにが評価されてるんだと思います?
みさき : 純粋に曲がいいんだと思う。
せいちゃん : みんなで作ってるから、全員が好きじゃないとボツになるし。
みさき : 聴いてる音楽がいいから、絶対に音楽的センスはあるんですよ。ナルシストかもしれないけど。
偽善とかではなく、おかしいと思ったらおかしいと言いたいし、だからこそ、なるべく人に優しくしたい。馬鹿にされてきたから、そのぶんを取り返したいです
――好きな音楽に対する思いは、曲を聴いててすごく伝わりますね。ライヴをはじめて観たとき、曲は全然違うけど、銀杏BOYZのような初期衝動を持ったチャットモンチーみたいだなって思ったんです。メロディや歌詞がすごく素直だし、ピュアすぎて聴いてて少し恥ずかしいと思うくらいで。
まがりかど : うわー! すごくうれしいです!!
せいちゃん : でも、全然そういうものを作ろうと思ってやっているわけではないんですよ。
みさき : ただ、私たちはいましかできないことをやってる思いはあります。閃光ライオットを観てても、10代のフェスなのに大人たちができるようなことをやってるバンドが多いなって思うし。
――それを狙ってやっているというよりは、自然に出ている感じがしますね。いまのファンは大人の人が多いと思うんですけど、まがりかどはそういう大人たちが持っていないものや、失くしてしまった魅力を持っているから、惹かれるんじゃないかなって。
せいちゃん : 私たちは女子高生からはじまったから、卒業したらどうなるんだろうって不安でした。
みさき : JKバンドだから人気なんでしょって言われるのがすごい嫌でしたね。でもむしろ、当時より今の方が人気あるもんね(笑)。
せいちゃん : でも、これで甘えてちゃダメだし、もっと先があるって思う。これくらいのバンドはまだまだいっぱいいるから、これからだと思いますね。
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――今回の音源に入ってる「知らない星に願いをこめて 今をみようとしないあなたたちへ」は、いつ頃作ったんですか?
せいちゃん : 高3の秋ですね。
せいちゃん : 私たちは、同世代に対してと同じくらい大人にも敏感なんです。大人がそういうふうにしたのに、なぜ私たちが、ゆとり世代って言われなきゃいけないのかって。そう思ってたときに、NASAが火星に住む計画みたいなものをやろうとしてるっていうのを、英語の時間に訊いて。10万人ずつ集めて5年ごとに火星に送るっていう。絶対に死ぬじゃんて(笑)。それをみんなに話して、その思いを元に曲にしたんです。
みさき : 歌詞とか転調してる部分はみんなで作りました。私もこの時期に、ゆとり世代にしか作れないものを作りたいって言ってて。私たちにだって言いたいことはあるし、勝手に変わっていくのは絶対におかしいって思ったんです。秘密保護法とかの話も、おかしいじゃないですか。だから、「話をしろよ 話をきけよ ねえきいてんの」って歌詞があって。
せいちゃん : 意味がわからなかったよね。うちらの未来どうするのって。
――そんな思いがあったんですね。どちらかと言うと、さっき話していたような自分たちのまわりの人たちに向けて言ってるのかと。
みさき : それも入っていますね。
せいちゃん : 当時はまわりの同世代のバンドには敵視しかしてなくて、負けてたまるかって思っていましたからね(笑)。いまは仲良しな人もいますけど、当時はひがんでました。
みさき : やっと対等に戦えるくらいになれたってことですね。でも、私たちは性格悪いので、なにを言われてもしょうがない(笑)。
――それを自分たちで言ってる女の子のバンドは珍しいと思います(笑)。
ゆきみ : でも、ガチだからしょうがない。
せいちゃん : 勝手に大人に恨みを持ってね。自意識過剰みたいな。
みさき : 世界に捻くれさせられたんですよ。(笑)でも、誰かしらそういう部分を持ってると思う。
せいちゃん : 偽善とかではなく、おかしいと思ったらおかしいと言いたいし、だからこそ、なるべく人に優しくしたい。馬鹿にされてきたから、そのぶんを取り返したいです。
まわりを見ていて、なにかおかしいと思っているなら、私たちのライヴにきてほしいですね。私たちがあなたの青春を肯定します
――ちなみにこの音源、レコーディングはタカユキカトー(僕のレテパシーズ、ex. ひらくドア)さんにやってもらったんですよね。
みさき : ひらくドアもずっと好きだったから、絶対にタカユキさんに頼もうと思っていました。
せいちゃん : タカユキさんで良かったです。和気あいあいとしてて楽しかった。
――なにかアドバイスなどはされましたか?
せいちゃん : なにも言われなかったですね。「これでいいんですか?」って訊いたら「いいんじゃない」みたいな。すごく、理解してくれてる感じでしたね。
みさき : 好きな音楽を作っている人だから信頼できる。
ゆきみ : しかも「下北沢」の最後に踏切の音が流れるんですけど、それはなくなってしまった下北沢駅の踏切の音なんです。それをタカユキさんが持ってて。
みさき : そういう意味でも、下北沢への思いがこもってるんです。
――これからも、バンドはずっと続けていきたいですか?
せいちゃん : とりあえず大学生の間は本気でやりたい。就職はしたくないです(笑)。
みさき : この4年間本気でやってみて、どうなるかだよね。
せいちゃん : 私は音楽なしでは生きられないし、ほかのことをして生きてるのが考えられない。だから、音楽で生きていたいです。
みさき : 私は自由に生きていたい。そこにバンドは不可欠な気がする。自分が社会不適合ってわかってるから、ちゃんと会社で働けるって全然思っていないし。バンドで生きていけるほど甘くないっていうのもわかってるけど、後悔しないように生きたいんです。現実は見てるけど、現実逃避したいみたいな。もしかしたら、いつか変わるのかもしれないけど、それまでは私にはバンドが必要かな。
ゆきみ : 私たちは、なんの保険もないんですよね。親も貧乏だから失敗したら終わりだし。だからこそ、音楽に対する思いや危機感が強いというか。いろんなバンドが解散してるのを見てるから、難しいこともわかってるけど、それを続けられたらすごい素敵なことだと思います。
あさち : 私は小さい頃から保育士になりたくて、いまも保育の学校に行ってるんですけど、バンドやったらちょっと変わっちゃいましたね(笑)。バンドやるまでは過去の自分がすごく嫌いで、後悔しながら生きていたんですけど、バンドやったらそれが変わったんです。だから、いまはこの4人とやれる限りはバンドをやりたいと思っています。もし保育士の免許を取れて就職しても、なんとかしてバンドを続けていきたいですね。欲張りだけど、どっちの夢も見ていたいです。
――今後、バンドで実現したいことはありますか?
みさき : まず目標としてあったのが、新宿LOFTでライヴをすることで、それは叶ったんですよ。だから次は、忘れらんねえよと対バンしたいですね。the peggiesとも2マンしたい。
ゆきみ : 大森靖子さんとも、また対バンしたいです。あとは、私たちが出会ったような下北沢の音楽シーンを作っていけるようなバンドと出会いたいし、自分たちもその一員でありたい。
みさき : ラブ人間が盛り上げてくれたような下北沢を、もう一度作りたいですね。もうちょっとで10代は終わってしまうので、その記念で企画とかもやりたいですね。
――個人的には、もっと同世代の人にも聴いてほしいなって思いますね。
みさき : 聴いてほしい! ライヴハウスに来てるような人たちは、同じような考えの人が多いと思う。まわりを見ていて、なにかおかしいと思っているなら、私たちのライヴにきてほしいですね。私たちがあなたの青春を肯定します。
ゆきみ : 力になれる音楽だと思うので、聴いてください。
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PROFILE
まがりかど
Vo&Gt. くどうみさき
Vo&Key. くどうゆきみ
Vo&Ba. あさち
Vo&Dr. せいちゃん