「アイマス」? 「艦これ」? 「ユリ熊嵐」? 2015年冬アニメに注目!!――おとといあにそん部! vol.9

2014年、OTOTOYではTVアニメ「のうりん」の曲が大ヒットしました。久しぶりに揃ったおとといあにそん部の4人が、そんな去年のアニソン事情を振り返りつつ、今期のおすすめアニメについても語ります! 今期も名作の続編ものや、「艦隊これくしょん -艦これ-」「アイドルマスター シンデレラガールズ」などの話題作まで盛りだくさん。そんななかで4人が注目したアニメ、アニソンとは…? ここからまた、あにそん部が始動します!!
おとといあにそん部! vol.9
■おとといあにそん部とは?
OTOTOYには「おとといあにそん部」なる組織が密かに存在する。アニメ好きの有志が集い、日々語らうだけの組織だ。在籍しているのは、純愛系の学園ものを好む情熱の部長・じゅんを筆頭に、萌え系からメカ系までOK、幅広くアニメ文化に精通している知識の副部長・たくや。そんなふたりを時に冷ややかな目で眺める紅一点、サブカル少女・かじこ。そしてアニメに興味を持ちおとといあにそん部に訪れた永遠の新入部員・じんだ。

部長 じゅん
純愛系の学園ものを好む情熱家。

副部長 たくや
幅広くアニメ文化に精通している知識担当。

マネージャー かじこ
部長と副部長を時に冷ややかな目で眺める紅一点のサブカル少女。

部員 じん
アニメに興味を持ちおとといあにそん部に訪れた永遠の新入部員。
2014年はアニソンにとってどんな年だった?
じん : 部長!! 2014年はアニソンにとってどういう年だったんですか?
じゅん : ハイレゾが一般的に知られるようになってきたと思うんだけど、アニソン界ではそれがもうちょっと進んでいて、結構普及してきたのかなって気がする。
かじこ : OTOTOYだけじゃなくて、どの配信サイトでもアニソンのハイレゾは急激に増えた気がしますよね。
かじこ : いまだ年間チャートに入るぐらいのロング・ヒットだね。次に売れたのは「人生」の「凸凹解決せんせーしょん」かな? 歌っているのが乙女新党のふたりのユニット"あやめと優里花 from 乙女新党"だから、アイドル好きの層も買ってるかもですが。
たくや : どっちもいい曲ですよね! 「人生☆キミ色」や「極黒のブリュンヒルデ」のサントラも年間チャートで上位に入っています。
じゅん : ジョジョやガンダムがハイレゾで出たのも結構話題になった気がする。fripSideのアルバムがハイレゾでリリースされたのも、うれしかったな。
アイドルがヒロイン! のアニメが続々
じん : 僕は「ラブライブ!」の話題をすごく耳にしたように思うんですけど、このあたりはどうなんですか?
じゅん : 「ラブライブ!」はアニメの2期を経て、かなりブレイクしたんじゃないかな。いまは、みんなスクフェス(スマートフォン向けアプリ「ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル」)をやってる気がするし。
たくや : 5周年を迎えて、完全新作の劇場版も発表されましたしね。1月からはアニメの1期、2期ともに再放送もしていて、これからファン・ミーティング・ツアーも控えてます。
じん : 僕もこの前、再放送でやっと観れたんですけど、第1話から泣きそうでしたね。1話ごとにちゃんとストーリーがあって、引き込まれました。
じん : あれは最高にうれしかったっすね!!
じゅん : 同じアイドルものだと「アイカツ」とかもハイレゾで出て、もうちょっと話題になってもよかったなって思う。いまは3次元のアイドルも盛りあがってるけど、アニメも本当にアイドルは人気だよね。今期も「アイドルマスター シンデレラガールズ」が放送前から話題になってて。
じん : それはどんな話なんですか?
たくや : 「アイドルマスター」はもともとアーケード・ゲームなんですけど、その世界観をモチーフにしたソーシャル・ゲームが「アイドルマスター シンデレラガールズ」なんです。そのアニメ化が1月から始まりました。アイドルを育成するのは一緒なんですけど、「アイドルマスター」とはプロダクションが違います。
じゅん : だから、出てくるキャラクターも「アイドルマスター」と違うんだよね。
たくや : 今回は特に主人公となるプロデューサーが話題になっています。ちょっとヤバい雰囲気で、インパクトのある人なので…。
じゅん : 目つきが悪くて、アイドルに話しかけたら警察に職質されちゃうような。その人が女の子をスカウトしてアイドルを作っているっていう。1話だけ観ても、結構おもしろかった。
たくや : これは、曲もすごくおすすめしたいですね。去年のライヴで曲を先に聴いたんですけど、新しい感じもありつつ良かったですね。
じゅん : アイマスも曲がいいよね。王道な感じの曲が多くて、これぞアイドル・アニメって感じ。
2015年冬アニメもはじまりましたね!!
かじこ : 今期は「艦隊これくしょん -艦これ-」も注目ですよね。
じん : これも有名ですよね。僕も名前をよく聞きます!
たくや : もともとはソーシャル・ゲームで人気を獲得して、今回ようやくアニメ化されたっていう。
じん : アニメは今回が初なんですか!?
かじこ : アニメ化されていないのに、ここまで話題になっているのがすごいですよね~。大日本帝国時代の海軍の艦艇が擬人化され"艦娘(かんむす)"という女の子になり、海の脅威となっている"深海棲艦"と対抗するっていうお話なんです。なので戦闘シーンにも注目ですし、ひとりの声優さんが何役もやっていたりするのも見どころです。私たちの好きな井口裕香さんも出てますよ!
たくや : 戦艦とかメカを好きな人も楽しめると思います。
かじこ : 私はもともとゲームから知っていたので、キャラクターがしゃべっているのが新鮮でおもしろかったですね。いままでキャラ設定くらいしかわからなかったものが、想像のまま動くのがおもしろいというか。
じん : 「ミルキィホームズ」はどうですか?
たくや : いまやっているのは4期ですね。今回はアイドルの要素をいれてきたので、歌とかがどうなるのか楽しみです。これまでも楽曲には力を入れていたので、どう進化するのかなと。
じゅん : これは探偵もので、いままでは作品自体にはアイドル要素は少なかったもんね。作品から生まれたユニットはアイドルっぽい活動をしていたけど。
かじこ : えみつんも、新キャラで出ていますよね。主題歌も歌っています。
たくや : シングル2作品同時発売のうちの1作ですね。もう1作もいまやっている「カードファイト!! ヴァンガード」の曲です。
部員たちの注目作は?
じゅん : 「ミルキィホームズ」もそうだけど、今回は2期ものとか、人気作の続編が多いよね。「ジョジョの奇妙な冒険」とか「デュラララ!!」、「東京喰種」なんかも。どれも前作が良かったから、引き続きおもしろそう。このあたりは、ライトなアニメ・ファンも観てる人が多そうだし。
たくや : 僕は「夜のヤッターマン」に注目していますね。敵と味方がヤッターマンと逆転していて、偽りの平和を暴いていくみたいな感じになっていて、話題になっています。
じゅん : これ、ヤッターマンのせいで世界が苦しんでいるみたいな設定なんだね(笑)。
じん : それは斬新ですね! おもしろそう!!
たくや : でも、実は1番僕がハマっているのは「プリパラ」なんです。アイカツのライバルみたいな女児向けのものなんですけど、これはギャグ・アニメなんですよね。
じゅん : 「プリキュア」みたいな絵柄だよね。
じん : さすが、たくやさんです。
たくや : これのクリスマス・ライヴも行ったんですけど、すごくよかったんですよ! ここ最近で、僕のなかで1番きている作品です。
かじこ : 「冴えない彼女の育てかた」なんかは、部長が好きそうですよね。
じゅん : これは絵がかわいいから、まっさきに観たね。ギャルゲーを作ろうっていう話で、ラノベ原作のハーレムっぽい雰囲気なんだけど、ノイタミナ枠でこういう話は珍しい気がするから、これからどう展開されていくか楽しみ。あとは、ご飯を題材にした「幸腹グラフィティ」も気になってる。
かじこ : グルメ系の漫画も最近増えましたよね。私も「きのう何食べた?」とかを読んでいます。
じゅん : そうそう。このアニメはオープニング曲が坂本真綾なんだけど、これがめちゃくちゃ良い。
かじこ : 真綾さんの曲は、ほんとにどれもいいですよね~。
イチオシ作品!! 「ユリ熊嵐」、そして"ボンジュール鈴木"とは…?
じゅん : かじこの今期のおすすめは、どれなの?
かじこ : 私は断っ然「ユリ熊嵐」です!!
たくや : 幾原邦彦っていう「少女革命ウテナ」や「輪るピングドラム」とかを手がけた人の最新作ですね。今回もその系譜で比喩を多用しつつ、人の心を描くようなロマンティックな作品になっています。
かじこ : そうなんです。わたしどっちも大好きで、幾原さんの次作をずっと楽しみにしてたんですよ〜。1話観ただけだと(収録は1話放送終了時)、何が起こってるのかよくわからなかったんですけど(笑)、それもまたどきどきで。これまでも"運命"について描いてきたから、今回もそういうテーマになるのかな。でも「ユリ熊嵐」はがっつり"百合"ですね。
じん : 百合って……、なんでしたっけ?
たくや : 女の子同士の恋愛みたいなものですね。
じゅん : 最近、そういう作品も増えた気がする。「ラブライブ!」なんかも、恋愛要素はないけど女の子しか出てこないし「けいおん!」もそうだよね。男の影を消す手法というか。
かじこ : 変に嫉妬することがないってことでしょうか?
じゅん : だいたい男の主人公って、冴えないけどなぜかモテるみたいな人が多いけど、あれはやっぱり観ていてもやもやすることもあるからね(笑)。だったら最初から男がいない方が、単純に感情移入しやすいのかなって。
かじこ : 「ユリ熊嵐」も女の子がメインの話ですからね。これ、オープニングの曲もすごくいいんですよ。ボンジュール鈴木さんっていう方の曲なんですけど…。
じゅん : この人、何者なんだろうね…。アーティスト名と曲の雰囲気が全然違う(笑)。
かじこ : 謎ですよね。調べていたら男説も浮上してましたから(笑)。で、ですね、本当にタイムリーに、1st EP『私こぶたちっく』の配信が始まります! この記事が出るころには「始まりました」になっているのですが。ご自身で演奏から録音、ミックス、マスタリングまで手掛けることのできる"宅録女子"なんだそうですけど…、あっ、女子なんですね。ふわりとした歌声の絶妙なゆるラップで、さっそくなんですが…、もうすごく好きです。
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じん : この曲、すごくかっこいいですね!
じゅん : デビューしたての人が、こんな話題のアニメに採用されるのもすごいよね。これは気になる。
かじこ : 今年は「ユリ熊嵐」と一緒にボンジュール鈴木さんにも注目していきたいです!
おとといあにそん部バックナンバー
- おとといあにそん部 vol.1――TVアニメ「のうりん」
- おとといあにそん部 vol.2――TVアニメ「ノブナガン」
- おとといあにそん部 vol.3――TVアニメ「てさぐれ! 部活もの あんこーる」
- おとといあにそん部 vol.4――TVアニメ「極黒のブリュンヒルデ」
- おとといあにそん部 vol.5――TVアニメ「ジョジョ」シリーズ&「神々の悪戯」
- おとといあにそん部 vol.6――TVアニメ「ぷちます!! -プチプチ・アイドルマスター-」
- おとといあにそん部 vol.7――TVアニメ「一週間フレンズ。」
- おとといあにそん部 vol.8――TVアニメ「人生」
- おとといあにそん部 vol.9――2015年冬アニメ・チェック!
- おとといあにそん部 vol.10――2015年春アニメ・チェック!
- おとといあにそん部 vol.11――2015年夏アニメ・チェック!
2015年1月に配信された注目アニソン・ハイレゾ!!
岸田教団&THE明星ロケッツ / hack/SLASH(24bit/96kHz)
ベースの岸田が主宰する同人音楽ユニットとして「東方Project」のアレンジ曲やオリジナル楽曲を発表しているなか人気に火がつき2010年、メジャー・デビュー。これまでTVアニメ「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」や「ストライク・ザ・ブラッド」のオープニング・テーマに抜擢され、本作には後者が収録!
石川智晶とのコラボで話題となったTVアニメ「凪のあすから」のEDテーマをはじめ、「秒速5センチメートル」などで有名な新海誠とのコラボで話題となったZ会アニメーションCM『クロスロード』のイメージ・ソングなど、数々のタイアップ曲を収録! 冨田恵一や末光篤(SUEMITSU & THE SUEMITH)作曲の新録にも注目。
2014年3月にリリースし大好評を博した榊原ゆいのアニソン&ゲーソンのカバー・アルバム『LOVE×CoverSongs』第2弾! 今作には「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版」の主題歌「魂のルフラン」やTVアニメ「美少女戦士セーラームーンR」EDテーマ「乙女のポリシー」など、前回に引き続き"AngelNote"がリアレンジで参加し、強力なラインナップの全10曲を収録!