女の子はタフで無垢で残虐だからおもしろい! いま始まる女の子のためのレーベル〈花とポップス〉陣に直撃

数多くいるシンガー・ソングライターのなかでも、とりわけタフでバイタリティ溢れる存在感を放つ、つるうちはな。時には業界関係者を圧倒するほどの熱量で引き込み、振り回す彼女は丸永製菓「白くま」のCMソングの歌唱からHauptharmonie、あヴぁんだんどといったアイドルへの楽曲提供を手がけ、シュノーケルのメンバーや関取花など多くのミュージシャンにも愛されるシンガー・ソングライターだ。
そんな彼女が新しくレーベルを設立した。その名も女の子のためのレーベル〈花とポップス〉。その第1弾リリースとして自身の最新シングル『あいゆうえにい』を全国へ。そして同日につるうちがトータル・プロデュースを手がけた作品も2作リリースすることとなった。1作はアイドル・グループ、SDN48を卒業後、ソロ・シンガー・デビューを果たしたChakiの1stフル・アルバム。もう1作は2015年のモナレコ・ガールズ・オーディションで準グランプリを果たした"あーた"の1stミニ・アルバムである。
さて今回はレーベルの発足と3作同時リリースを記念して、その3人に登場してもらった。女の子のおもしろさが詰まった、駆け出しのレーベルにご注目あれ!
サウンドにkonore(Controversial Spark)、teoremaa(あヴぁんだんど)、
湯浅篤(編曲家 / YUKI、いきものがかり etc)を迎えた「人類全肯定ラブソング」!
つるうちはな / あいゆうえにい
【収録曲】
01. あいゆうえにい / 02. I AM ア 人間 〜愛mix〜 / 03. パープルサンデー 〜平和mix〜
【配信形態】
16bit/44.1kHz(WAV / FLAC / ALAC) / AAC / MP3
【配信価格】
単曲 250円(税込) / まとめ価格 750円(税込)
つるうちはな「あいゆうえにい」つるうちはな「あいゆうえにい」
3月11日、新曲「一緒にいようよ」が配信限定リリース!!
つるうちはな / 一緒にいようよ
【配信形態】
16bit/44.1kHz(WAV / FLAC / ALAC) / AAC / MP3
【配信価格】
単曲 250円(税込)
つるうちはなにとって初の弾き語りシングル。自身や身近な夫婦・カップルに向けて書いた、リアルな"生活ラブソング"。
アイドル以上演歌未満!? 元SDN48のアイドルが歌手に転身、渾身のフル・アルバム!!
Chaki / CHAKISM
【収録曲】
01. はるあらし / 02. PARTY / 03. 泥酔ロンリーガール / 04. プロントザウルス / 05. 乙女プリズム / 06. 高嶺の花 / 07. smile tune~笑顔の約束~ / 08. フリージャジー / 09. 恋がしたい! / 10. 笑顔は世界を救う / 11. 走る a
【配信形態】
16bit/44.1kHz(WAV / FLAC / ALAC) / AAC / MP3
【配信価格】
単曲 250円(税込) / まとめ価格 2,000円(税込)
Chaki『CHAKISM』トレイラーChaki『CHAKISM』トレイラー
モナレコ女子2015準グランプリのSSWによる「100%無添加ポップス」!!
あーた / あーた
【収録曲】
01. 星のかけら / 02. ソーダ水 / 03. 凸と凹 / 04. Why not sing! / 05. 各駅停車
【配信形態】
16bit/44.1kHz(WAV / FLAC / ALAC) / AAC / MP3
【配信価格】
単曲 250円(税込) / まとめ価格 1,000円(税込)
あーた 「各駅停車」PVあーた 「各駅停車」PV
対談 : つるうちはな × Chaki × あーた
「女の子のための」レーベルという〈花とポップス〉が誕生した。主催はさまざまなミュージシャンのサポートやアイドルなどへの楽曲提供、CM歌唱でも活躍するシンガー・ソングライターのつるうちはな。元SDN48という経歴の歌手Chaki、そして活動歴2年ながらモナレコードのオーディションで準グランプリを獲得するなど才能の片鱗を見せているシンガー・ソングライターあーたを第1弾アーティストとして迎え、始動した。個性的で一見バラバラな3人が、いかにして集まったのか。「女の子」にこだわる理由とは。3人のこれまでとこれから、そしてレーベルの展望を訊いた。一度夢に破れ、Chakiとの出会いをきっかけにいまの活躍への糸口をつかんだというつるうちの経歴にも、注目しながら読んでいただきたい。
インタヴュー&文 : 前田将博
写真 : マイクサカスミ
売れたいじゃなくて、音楽で食えるようになりたいって思うようになりました
──つるうちさんはシンガー・ソングライターとして、結構長い間、活動されていますよね。
つるうちはな(以下、つるうち) : 15歳のときにはじめて今年33歳なので、18年やっていますね。最初から作詞・作曲もしていました。
──1stフル・アルバムを出したのが2012年なのは意外でした。
つるうち : 19歳くらいのときから自主制作で音源を3枚出して、そのあと2006年に流通をとおした1stミニ・アルバム『メロディー』を出しました。フル・アルバムを出さなかったのは、そのときどきでひととおりのメジャー・レーベルから話があったんですけど、全部ぽしゃったんです。
──どういう理由でダメになったんですか?
つるうち : スタッフさんが別の会社に異動したりっていう不運があったり、音源を作るところまではいったけど事務所が決まらなかったり。途中で担当していた人が発狂したこともありました(笑)。あとはオーディションの時点で私がぶち切れて喧嘩して、噂が広まっちゃったり。それで、気づいたらそういう大人たちと縁のないところに行っちゃった頃、2011年に〈出れんの?!サマソニ?!〉(審査員賞をダブル受賞)があったんですよね。そこで久しぶりに業界の人と話をする機会があって、いま出すしかないと思ってインディーズでアルバムを作ったんです。

──他のアーティストへの曲提供をはじめたのは、そのあとなんですよね。
つるうち : 30歳までにバカ売れしたいっていう目標があったので、他の人の曲を作るなんて嫌だと思っていました。単純にお話がなかったっていうのもあったんですけど。で、30のときに1回私の夢はぽしゃったなって思って、一度表舞台から引っ込んだんですよ。そのタイミングで結婚もして、それはそれで楽しかったんです。その時期にChakiちゃんから、SDN48が解散してすぐにワンマン・ライヴをオリジナル曲でやりたいって話を訊いたんですよ。最初は知り合いから紹介されたんですけど、「はなちゃんの曲好きなんです」ってキラキラした目でいわれて口説かれました(笑)。だから、はじめて楽曲提供したのがChakiちゃんなんです。その流れでプロデュースもすることになって、他の人からも依頼がくるようになりましたね。
──グループが終わってすぐにワンマンをオリジナル曲でやろうっていうポテンシャルがすごいですよね。
Chaki : 対バンでやる方が上だと思っていました(笑)。知り合いもいないからワンマンじゃないとできないし、人の曲をやるのは著作権問題とかもあるからって。
──それで、つるうちさんを口説いたと。
Chaki : イチコロでした(笑)。
つるうち : それまではずっと人に曲を書かないって言っていたのに、かわいいから書くって(笑)。彼女が私の扉を開いてくれました。いままで話したレコード会社の人たちは目上の男性が多くて、いま思えば仕方ないんですけど、上からものを言われるのが本当にストレスで。おじさんなのに女の子の気持ちはわかるわけがない、私は女の子のために歌っているのにって思っちゃっていたんです。
──そこから、徐々に他の人にも曲提供するようになったんですよね。
つるうち : 売れたいじゃなくて、音楽で食えるようになりたいって思うようになりました。ちょうどChakiちゃんの話と同時にサポートとかCMの話とかもくるようになって、仕事が急に増えたんですよ。それって理屈じゃなくて、外に意識が開いたからなのかなって。それで一年くらいでバイトを辞められるようになって、いまの活動にもつながっています。
──広がるきっかけになった仕事ってあります?
つるうち : ザ・タイガースの瞳みのるさんの全国ホール・ツアーのサポートでキーボードをやって、単純にこれまでと規模が違ったからめっちゃおもしろかった。あとは、白くまアイスのCMソングを去年やりまして、みんな「聴いたよ」って全国各地で言ってくれたし、「はなちゃんが歌っているから」ってアイスを買ってくれた人もいて、いままでで一番くらいにうれしかったですね。自分の声が電波に乗って、田舎のおじいちゃんおばあちゃんにも届いたって。
──普通にライヴをやっていたら届かないですもんね。
つるうち : そうなんですよ。でも、もちろんChakiちゃんもそうだし、編曲をはじめてやったのはあーたちゃんだし、全部大事なんですよね。大事な人としか仕事をしていないから。Hauptharmonieもいっぱい曲を書かせてもらって勉強になったし、新曲(※2016年3月時点では未音源化)を書かせてもらったあヴぁんだんども大事だし。
本音を言っているんだけど、誰かを否定することはしない
──あーたさんとはいつ頃から関わるようになった?
あーた : 2015年ですね。たまたまライヴハウスで対バンして。活動をはじめて、まだ2年とかなんですけど、はなさんは「おもしろいね」って褒めてくれたんです。
つるうち : かっこつけていなかったんです。こう思われたい、こういうものになりたいっていうのがなにもなくて、私は私だからしょうがないっていう感じで、これは大物だなと思いました。
あーた : 私は、はなさんのライヴが衝撃でした。いままで一緒にやった弾き語りの女の子とタイプが全然違ったんですよ。それで、すぐに『つるうちはな』っていうアルバムを買ったら余計に好きになって、すぐにご飯に誘いました。

──他の弾き語りの人と、なにが違ったんでしょう。
あーた : みんな、ファンの人たちに媚を売っているように見えたんですよ。どうしても弾き語りの女性って男性のお客さんが多いので、MCとかもそういう人たちにウケるように狙ったものが多くて。でも歌もつまらなくて、私にとっては全然魅力的じゃなかった。ちょうどその時期に私は「おまえもそうなれ」って感じでまわりの人に言われていたんですけど、はなさんはビールを飲んでソーセージ食べながらライヴをしていて(笑)。はなさんは、一見すると乱暴な言葉を使っていることもあるんですけど、誰も傷つけないんですよ。汚い言葉でも愛があって。「あいゆうえにい」も核心をついていて、みんなが思っているような本音を言っているんだけど、誰かを否定することはしないっていうのが衝撃的でした。そのとき、はじめてライヴを観て涙が出たんです。
つるうち : …抱きしめてやろう。
Chaki : 社長が感動しております(笑)。
──そのあとすぐプロデュースしてほしいという話に?
あーた : そのときは全然なかった。直接言ったのはLINEだったかな。バイト中に思いついて。その頃はバンドもやっていたんですけど、プロデュースもしていたメインの人が抜けるってなったんです。当時は私が売れるツテはその人しかいなかったから、私は音楽を辞めるしかないかなって思ったんですよ。そのときはしょうもないことを歌っていて、自分でも嫌だったんです。でもなにを変えればいいのかもわからないし、どうしようもないなって。
──そのときも自分で曲を作っていた。
あーた : ずっと作っていました。でもバンドの人もふくめて認めてもらえないから、自分ではいいなと思っていても好きになれなかった。でも、このまま音楽を辞めて普通に死ぬのかなって思ったら泣けてきちゃって。私は歌が好きだから、なにか残してやろうって思ったんです。そのときに、はなさんの顔がぱっと浮かんで、自分ではなにもわからないから丸投げしようと。それでバイトの休憩時間に、はなさんに「プロデュースをお願いしたいです」って送ったら、すぐに返してくれました。
つるうち : 私も編曲は苦手分野で、ずっと作詞作曲しかしてこなかったから怖かったです。だからどこまでできるんだろうって思っていたんですけど、1~2ヶ月でこの子は恐ろしく化けた(笑)。なので1stとしてすごくフレッシュでいいものができたと思います。
──どんなふうに化けたんですか?
つるうち : 最初に話しがあったときは、なんの意志もなかったんですよ。やりたいこともないし、アレンジのイメージもない。曲は一応あるけど、自分は好きじゃないって。それで本当にやりたいことはなんだろうって話したんですけど、素直だから引っ張ったら出てくるんですよ。そのあと、新曲を10曲くらい1ヶ月くらいで書いてきて、それがことごとく良くて。どんどんアレンジのアイデアとかも出てきて、顔つきも変わって、ライヴも見違えるうように良くなった。人ってこんなに短期間で変わるんだなって思いました。
女の子同士は意志の疎通が早い。言語じゃなくて肌感覚で理解できる
──レーベルを立ち上げようという話が出たのはいつ頃?
つるうち : きっかけをくれたのは、PCIミュージックの橋上ももちゃんですね。本当に私のまわりにいるクリエイターは最高で、どんなにお金があってもここにいるメンバー以外に頼みたくないってくらい好きな人ばかりなんです。でも商売をできる人だけがいない。そんなときに彼女と出会って「あいゆうえにい」を出しましょうって言われてたんです。ちょうどChakiちゃんとかあーたちゃんとかも全国流通で出したいって話をしていたので、まとめてやりましょうって言ってくれて。インストア・イベントとかも抱き合わせでできると(笑)。すぐにふたりに電話したら、全然やりますよって。
あーた : 11月の終わりくらいですね。
Chaki : ちょっと違うっていう感覚のときは悩むんですけど、このときは即決でした。

つるうち : 女の子同士って意志の疎通がめちゃくちゃ早いんですよ。言語じゃなくて肌感覚で理解できる。
──それで、はじめからスタッフも含めて女性だけで固めていこうと。
つるうち : 思っていたというよりは、気づいたらそうなっていた。昔から女運はめちゃくちゃ良くて、すごい女の子ばかりまわりに集まってくるんです。だから「タフな乙女のアパートメント」っていうキャッチ・コピーをつけているんですけど。写真家とか、アクセサリーを作ったりしているまわりの女の子とかにホームページにコラムを書いてもらおうと思っていて。音楽だけじゃなくて、とにかくフリーランスの女の子のクリエイターが集まる場所にしたいですね。
──ふたりは、同性に対してどういう思いがありますか?
あーた : 学生時代はあまり女の子が好きじゃなかったんですよ。めんどうくさくて。媚を売らずにちゃんと自分をしっかり持っているような女性は昔からすごい好きだったんですけど、まわりにはあまりいなくて。逆にいま残ってくれている友達はそういう人が多いんですけど。
──Chakiさんはアイドルという女の子ばかりの世界にいたわけですよね。
Chaki : 私は選ぶっていうよりかはもっと残虐で、好きじゃない人は自分の脳内に入ってこないっていうか(笑)。
つるうち : 残虐… すごいワード出たな(笑)。
Chaki : たぶん眼中にないんです(笑)。だから嫌いな人があまりいないし、好きな人しかまわりにいない。男性にもイラっとしないので、本当に幸せ野郎です。SDNで仲がいい子も数人しかいなかったから、いまでも連絡する人は1人や2人くらいだし。でも、他の人も仲悪いとは思わないし、まわりにいざこざがあっても私は知らないという(笑)。
「答えは一生出ないです」って言いきっているんですけど、それでいい
──『CHAKISM』の1曲目「はるあらし」の歌詞に「女の子に生まれてよかった」とありますが、そう思う瞬間はありますか?
Chaki : あの曲もはなちゃんが作ってくれたので、私の意志とは違うかもしれないですけど、いまいただいているものからなにかを変えたいとか、生まれ変わったらなにかになりたいとか思わないんです。だからこそ、女の子にしかできないことをいま全力で楽しめているのかなと思いますね。格好や髪型や化粧とかもそうですし、男の人にはできないことがいっぱいあると思うので。
──いまはアイドルや歌手、シンガー・ソングライターの境目ってかなり曖昧だと思うんです。特にインディーズだと客層も近いし。そのなかで、Chakiさんが歌手を名乗っている理由はなんでしょう。
Chaki : シンガー・ソングライターみたいな雰囲気は出せないし、私自身がもっとポップな存在でいたいんです。伝えようとはするけど、ひとりひとりに語りかけますっていうのはできないし、やる気もないですね。ひとりでわーわー騒いで勝手に伝わってください、みたいな(笑)。
あーた : 姫だ(笑)。
Chaki : いまもアイドルと名乗ろうと思えば名乗れると思うんですけど、そのラインは結構難しくて、結局自分次第だと思うんです。歌手って言っても歌う歌は変わらないし、アイドルって言っても練習しなくていいわけではない。ただ自分は歌という得意分野があるので、とにかくいい歌を、いい声を出すって言うとろこに特化していけたらなと思います。そのスタンスは変わらないです。

つるうち : Chakiちゃんは元アイドルだし、チェキも特典でやっていたり、いまでもアイドルっぽいことをやることもあるんです。でも歌が群を抜いてうまくて、そこがやっぱり彼女の魅力なので、昔のアイドル歌手のエンターテイメント性までのぼりつめてほしいなって。いまは逆に「歌手です」って言いきっている人はあまりいないから、かっこいいと思うし。
──「あいゆうえにい」に「本当の私はどこですか」という歌詞もありますけど、レーベルをやっていく上で、Chakiさんのように提議が曖昧な存在をそのまま肯定したいという思いもあるのかなと感じました。
つるうち : あるかも! 答えを決めるっていうのは危ないことだと思っていて。前にメジャーの会社の人に、いつもはなの歌は結論が出ていないってずっと言われていたんです。みんな導いてほしいのに、わからないまま終わるって。でも私は絶対にそんなことないって思っていて、結論は出ないけど悩みながら生きていくわけじゃないですか。「あいゆうえにい」でも「答えは一生出ないです」って言いきっているんですけど、それでいいんですよ。なにかひとつのものにすがると物事は全部宗教化するし、これだけを信じていれば絶対に幸せになれますよなんてことは有り得ない。
──レーベルは今後どういうふうに運営していこうと思っていますか?
つるうち : 実は、もう第2弾のアーティストもやっているんです。その音源を聴いていても思うんですが、みんな老若男女に届けることができる普遍的なポップスだと思うんです。インディーズで売れるには話題性に乏しくて、奇をてらったようなわかりやすい刺激は無い。でもいつかメジャーになる可能性もある人たちばかりで。そのはざまに物凄く質の良い音楽や表現がたくさんあるのを私はたくさん見てきたので、そういう音楽が長く愛される土壌を耕してゆきたいですね。だから〈花とポップス〉は長く続けることを一番の目標にしています。
──この3人以外にも広げていくと。
つるうち : 無理なく楽しく絡みたいタイミングで絡めばいいと思っているので、この3人で絶対に一緒にいようとも思わない。もっといい話がくるかもしれないわけだから。そうなったらそこに行って欲しいと思うし、そのための踏み台でも全然いいんです。私は母体としてずっとここにいるので、使えるときに使ってほしい。
Chaki : 実家みたいな感じですよね。
つるうち : そう、それでいいんです。みんな巣立っていけばいい。でも、ずっとニートで居座っていてもいいし(笑)。
──ふたりは、はなさんやレーベルと今後どういう関係でいたい?
Chaki : 私はSDNを卒業して、いまははなちゃんしか知らないですけど、いろんな世界を知りたいっていうのはいくつになっても変わらないです。束縛されるのは好きじゃないし、ゆくゆくは巣立っていきたいけど、家族とかもそうですけど大事なところは結局変わらないですからね。って言いつつ、しばらくニートでいるかもしれませんが(笑)。早く出ていけるようにがんばりたいですね。
あーた : 今回は弾き語りありきでアルバムを作ったから、いつかは違うものも挑戦してみたい。あと昔は苦手で、自分が言いたいことを言えなくて嫌だってなっちゃった人たちに対しても、いまだったら私はもっとこういうふうにやりたいって言えると思うんです。だからもっと力をつけて、所謂大手の人たちとかとも一緒にお仕事をしたり、編曲とかをやってもらったりしたいなという気持ちもあります。でも、もし他から声がかかっても絶対にはなさんに相談しますね(笑)。だから本当に、音楽のお母さんみたいな感じですね。
LIVE INFO
つるうちはな主催レーベル"花とポップス"設立記念
「一緒にいようよ~みんな全国発売だ!~」
2016年3月11日(金)@新宿Marble
開場/開演 : 19:00/19:30
前売/当日 : 2,500円/3,000円(+1D)
出演 : つるうちはな / Chaki / あーた
PROFILE
花とポップス

〈花とポップス〉は、音楽家・つるうちはなが主催する"タフな乙女のアパートメント"。気の合う女の子たちと共に、音楽・アクセサリー・イラスト・写真・コラム・料理レシピなど、あらゆる表現で、楽しく世界とコミットしてゆきます。
つるうちはな
シンガー・ソングライターとして15歳からライヴ活動を開始。現在までにフル・アルバム1枚、ミニ・アルバム3枚、シングル1枚を全国発売している。近年は自身の活動に加え、楽曲提供、トータル・プロデュース、鍵盤サポート、CM歌唱など、幅広い音楽シーンにて活動中。2015年9月11日、3年ぶりとなるニュー・シングル『あいゆうえにい』をリリース。
Chaki
本名、畠山智妃(はたけやまちさき)。1988年11月4日に埼玉で生まれ、小中高校生活は、両親の地元である札幌で育つ。歌手を目指し歌を習い始める。
高校卒業後、現事務所・浅井企画への所属により上京。タレント活動をしながら、幼い頃からの歌手になりたい気持ちを諦めきれずオーディションを受けSDN48へ加入。SDN48卒業後、ソロにて舞台出演を勢力的に活動。LIVE活動も行う。
“好きなことを自分の力でどこまで出来るのか!”という言葉をモットーに手売り1000枚限定発売企画をする。
2014年5月 第1弾シングル『恋がしたい!』
2014年8月 第2弾シングル『PARTY / プロントザウルス』
2014年11月 第3弾シングル『走る』
発売中。
自分の言葉、歌が世の中に、人に少しでもエネルギーに変えられるような歌い手を目指し日々活動している。
目指せ‼ ︎ZEPP☆ツアー!! という目標を掲げ、自分の信じたものに強い意思を持ち歌い続けることを誓った。
あーた
おだんご頭がトレードマークのアコギ弾き語りシンガー・ソングライター。
高校の頃に初めてアコギを弾き、作詞作曲をはじめる。大学に入るとアコギとピアノのアコースティックデュオ、ぱんだふるらいふを結成。都内ライヴハウスでライブするようになる。2013年7月からソロでの活動を本格的にはじめ、2014年1月には Star Crochetを結成。Star Crochet企画「make it grow」を定期的に開催し、2015年3月21日のvol.5をもって Star crochet活動休止。
2015年6月27日には1st ミニ・アルバム『あーた』をリリースし、人生初ワンマンを成功させ、2015年11月8日には伊藤サチコ、西村晋弥(シュノーケル)、RIRIKOを招いた、ひまわり広場で手をつなごうとの共同企画「PoP!SteP!JumP!」を満員御礼で成功させた。2015年11月に開催されたモナレコードガールズオーディション「モナレコ女子!2015」では数多くの応募の中から準グランプリを受賞。
人生初となるミニ・アルバム『あーた』は同じくシンガーソングライターである"つるうちはな"が全面プロデュース。唯一無二のガーリーボイス&抜群にポップなメロディ、愛嬌のあるキャラクターで 老若男女問わず幅広い層から支持されている。押し付けない等身大の歌詞は特に女性からの共感の声が多い。