「80歳までスリーピース」宣言!! 加速するつしまみれの15年目をOTOTOY限定版で堪能
ブランキー・ジェット・シティのコピー・バンドからはじまり、メジャー・デビュー、自主レーベルの設立やアメリカ・ツアーなど精力的に活動。15年を駆け抜けてきたつしまみれがベスト・アルバム『つしまみれまみれ』をリリース!!
BENTEN label、JULY RECORDS、ビクター、そして、現在のMojor Records。15年間の全キャリア18作品から曲を選抜。通常盤は新曲、再録を含む20曲収録。初回限定盤は、新曲1曲&再録3曲&未発表音源4曲を収録した超レアCDに加え、メンバー監修のスペシャル・ブックレット付き。新曲、再録のレコーディング・エンジニアは、前作に引き続き中村宗一郎。
この詳細を目にしたOTOTOYは「これはすごい!!」と盛り上がるも、なんと過去曲の配信許諾関係でベスト・アルバムは配信できないとな…。じゃあ配信サイトOTOTOYはどうするのかというと……、副音声入りベスト・アルバム『副音声まみれ』なるものをつくっちゃいました!! これがかなりおもしろくできました。楽曲解説、制作時の話をはじめ、曲に対する熱い思いも横道それた雑談も含めて、メンバー3人が話しまくる70分超。CDとあわせて楽しめば、それこそ"つしまみれまみれ"。
もちろん今のつしまみれも楽しんでほしいということで、ベスト盤に収録された新曲「スピーディーワンダー」と、初回限定盤でなければ聴けない同曲の別アレンジ・バージョン「スピーディーワンダー~スローリーワンダーバージョン」の2曲をシングルカットで配信!! 〈80歳までスリーピース〉と歌うその決意を感じ、また私たちはつしまみれから目が離せなくなること間違いなしです。
つしまみれ / 副音声まみれ
【配信価格】
mp3のみ 単曲 100円 / まとめ購入 1,000円
ベスト・アルバム『つしまみれまみれ』の20曲を、楽曲解説、制作時の話をはじめ、曲に対する熱い思いも横道それた雑談も含めて、メンバー3人が話しまくる副音声入りスペシャル・ベスト版、その名も『副音声まみれ』!! CDと『副音声まみれ』のダブルでたのしむことで"つしまみれまみれ"になること間違いなし。
つしまみれベスト・アルバム「つしまみれまみれ」発売記念!
OTOTOYだけの奇跡のスペシャル音源!
門外不出の言えなかったあんなことこんなこと。
本音にまみれた70分超しゃべり倒し!
しかも、発売前のベスト盤が全部でたったの1000円!
かなりおしゃべりに支配されてるけど、とにかく買って損無し! おもしろいよーん!
01. スピーディーワンダー~副音声 : 「『シュッ』はどこだ?」の巻
02. JAGUAR~副音声 : 「JAって農協じゃないんで。」の巻~
03. Sex on the Beach~副音声 : 「KONAMIの真相」の巻
04. UFO FOR YOU~副音声 : 「久しぶりに救世主(メシヤ)がやってきた!」の巻
05. エアコンのリモコン-2014年製-~副音声 : 「どうしても録り直したかった真相を語る」の巻
06. おじいちゃんのおズボン~副音声 : 「まり祖父、和喜について語る」の巻
07. ミから出たサビ~副音声 : 「『あらやだ』なんて今時言う人、、、が、いた!」の巻
08. ダーウィン~副音声 : 「ホモなんちゃらってちゃんと聴いて!」の巻
09. 脳みそショートケーキ~副音声 : 「平凡なパンチでも無いと淋しい乙女心」の巻
10. ハイパースイートパワー~副音声 : 「自分でナンバーワンロッキンガールって言うの恥ずかしい」の巻
11. 海老原眞治~副音声 : 「海老原さん、生きてるのかなあ?」の巻
12. おちゃっすか~副音声 : 「嫁入り前の苦悩を語る」の巻
13. ストロボ~副音声 : 「魚卵を語る」の巻
14. タイムラグ~副音声 : 「やりすぎとエンジニアと痔の関係性」の巻
15. J-POP~副音声 : 「ボブディラン来日決定」の巻
16. 空腹と空白~副音声 : 「中村宗一郎、いじわるで大好き」の巻
17. まつり~副音声 : 「2大七夕まつり対決、マザーファッカー」の巻
18. バカ元カレー~副音声 : 「自転車二人乗り問題」の巻
19. グレープフルーツガール~副音声 : 「CHAGE派? ASKA派?」の巻
20. 愛の夢~副音声 : 「まりの恥ずかしいこと告白からの、つしまみれ愛の夢を語る」の巻
この副音声、全曲聴いて思うこと。
もう「つしまみれ」しかいない。
「スピード感」が無いとやってられない。だからもう待たない。
反省しても反省しても「つしまみれ」しかいない。
つしまみれはこれからも「スピーディーワンダフルワールド」を探し求めます。
さあ、みなさん、「80歳までスリーピース」が合い言葉。
「つしまみれ」存続のために、「副音声まみれ」&「つしまみれまみれ」買ってください♪
つしまみれより
つしまみれ / つしまみれまみれ シングルカット
【配信価格】
wav 単曲 200円 / まとめ購入 400円
mp3 単曲 180円 / まとめ購入 360円
【Track List】
01. スピーディーワンダー / 02. スピーディーワンダー~スローリーワンダーバージョン~
ベスト・アルバム『つしまみれまみれ』に収録された新曲「スピーディーワンダー」と、初回限定盤スペシャルCDに収録された同曲の別アレンジ・バージョンをOTOTOY配信限定でシングルカット!! 2014年、いまのつしまみれを知りたいならここから!!
INTERVIEW : つしまみれ
左からやよい(Ba、Cho)、まり(Vo、Gt)、みずえ(Dr、Cho)
15年間なにかを続けるってことは、どれほどのことなのだろうか。生まれたばかりの子供が高校生にまでなってしまうような途方もない時間。にわかには想像しがたい。ガールズ・ロック・バンド、つしまみれは、そんな15年のときを3人で駆け抜けてきた。彼女たちは15年の活動のなかで、本格的な活動開始と同時にアメリカ・ツアーを敢行したり、結成から10年を経て満を持してメジャー・デビューしたかと思えば、その数年後には自主レーベルを設立して独立するなど、常にめまぐるしく動き続けている。なにより驚くのは、15年ものあいだに活動休止もメンバー・チェンジもないということだ。
今回はキャリア初となるベスト盤『つしまみれまみれ』の発売を記念して、つしまみれのメンバー3人とともに、その15年の歴史を追った。振り返ればあっという間だが、それは濃厚さゆえのことだろう。彼女たちは15年を経てもなお、やりたいことは尽きないと語る。そして、80歳までこの3人で続けたい、未来には希望しかないと話してくれた。動き続けること、前を向き続けることはどういうことなのか。バンドが思い描く未来とは。彼女たちが抱く、熱い思いをお届けする。
インタビュー&文 : 前田将博
まりが死んじゃうんじゃないかって思った
――せっかくの15周年なので、結成から振り返ってみようと思います。3人は大学のサークルで出会ったとのことですが、そのときのことって覚えていますか?
まり(Vo、Gt)、やよい(Ba、Cho)、みずえ(Dr、Cho) : 覚えてる!(笑)
まり : 99年の七夕だよね。私がBLANKEY JET CITYのコピーをやりたいって思って、サークルの定期ライヴみたいなやつの打ち上げで声をかけた。で、夏の合宿で「赤いタンバリン」と「ガソリンの揺れ方」をやったんだよね。
――では、はじめはコピーだったんですね。
まり : それが大学2年生のときで、しばらくはのコピーをやり続けてた。20~30曲やったころに、そろそろ自分たちでかっこいいものができるんじゃないかと思って、オリジナルを作ろうっていう話になりました。
まり : 思ってましたね。すごいバンドだって思ってたから。
やよい : これは世の中に広めないといけないなって(笑)。私は1学年下で2人が先に卒業するから、このままだとバンドが終わっちゃう、やばいと思いました。で、どうやって続けさせるか、どうやって広めるかって考えて、慌てていろんなところに音源を持っていったりしました。そのころはまだ千葉でやってたから、そこに留まってちゃいけないと思って。
まり : 下北のライヴハウスとかに行ったよね。つしまみれで食べていきたいけど、とりあえずはまだ力不足だと思ったから就職しなきゃと思って、私は就職した。それで、平日はまだ学生だったやよいが一生懸命動いて、土日にオーディション・ライヴを受けに行ったり。大学の部室で録った音源をオーディションに出して、レコード会社にも送ったよね。
――反応はいかがでしたか?
まり : ライヴハウスも気に入ってくれたり、レコード会社も当時のEMIの人が気に入ってくれてラジオで流してくれました。これはしめたと思ってEMIに行ったら、BENTEN LABELっていうガールズ・バンドを主にリリースしているのオーナーを紹介してくれて、そこから出すことになった。
――じゃあ、かなり順調な滑り出しでしたね。
まり : ちょうどそこがアメリカ・ツアーも積極的にやってるところだったから、CDを全国発売する前にアメリカでツアーをやってみようって言われて。それが私が就職して2年目で、やよいが就職1年目の話だ。で、アメリカ行くし全国でCD出すしで、仕事を辞めました。親は泣いてたけど(笑)。
――結構大きな決断だったんじゃないですか?
みずえ : いまやるしかないって思ったんだよね。仕事との両立も結構きつくなってたし。
まり : 私は小学校の先生だったんですけど、月に2~3本、多いときは5~6本くらいライヴをやってて、練習は週に2回か3回くらい深夜の0~3時くらいにやってた。それで、居眠り運転もしちゃうし駐禁も取られるしで。
やよい : たぶん、体的にはボロボロすぎてやばかったよね。
みずえ : まりが死んじゃうんじゃないかって思った。
メジャー・デビューしたときは、アングラな人はよろこんでくれたと思う
――それでバンド活動に専念することになって、いきなりアメリカに行くわけじゃないですか。これもかなり勇気がいることだと思うんですけど。
やよい : それを目標にしてたようなところもあったんです。大学のときの先輩にアメリカでやった方がいいよって言われたこともあって。
まり : アメリカ中をまわると労力がすごい必要だけど、そのときはブッキングもしてもらえたからね。そのレーベルが日本のツアーをブッキングするよりアメリカのツアーをブッキングする方が上手だったし(笑)。
――アメリカはどのくらいまわったんですか?
まり : 長いツアーのときは40ヶ所以上、ぐるーっとアメリカを1周するみたいな感じでした。毎日6時間とか8時間くらい車で移動しながら、いろんな街でライヴをして、ギャラをもらってタダで飯を食って、たまには寝袋で寝て(笑)。ライヴハウスで寝たときもあったかな。
まり : なんか、結構好評だったんだよね。つしまみれがライヴをやったらCDとTシャツが売れて。2006年にスーサイド・ガールズっていうバンドのオープニング・アクトで40何本ツアーでまわったときは、3000人くらいのキャパのところもあったので…儲かってましたね(笑)。
やよい : お客さんがお酒をいっぱいおごってくれるし。
まり : だから、アメリカでは良い思いしかしてない。下手すると、15本くらい連続でライヴしたりしてたから、勝手に体力がついたよね。あと、すごい治安の悪いところとかだとライヴハウスが金網で覆われてて、その向こうで物乞いが「うわー」とかやってるのを見ても平気になった(笑)。結構ハングリーでしたね。
――じゃあ、そこでつしまみれのライヴの基礎が磨かれたんですね。でも、そこまで好評だと、そのままアメリカでやっていこうとは思わなかったんですか?
みずえ : やっぱり、日本で売れたかったよね。
やよい : 住むのは日本だしね。
まり : 日本に還元したいって気持ちはあったけど、向こうでずっとやっていくつもりはなかったかな。こっちでやった方が、お父さんやお母さんもよろこぶしね。
――なるほど。日本に戻って2004年に全国流通のCD『創造妊娠』を出してからも、何度かアメリカに行ってるんですよね。
まり : JULY RECORDSから2007年に『脳みそショートケーキ』を出して、2008年に『つしまみれとロックとビアで』を出してるんだけど、その前はアメリカに行きまくってたんだよね。アメリカでCD-Rを何千枚も焼いて売って(笑)。
――その後、2009年にメジャー・デビューするわけですが、こちらはどのような経緯で決まったんですか?
まり : JULY RECORDSにいたマネージャーがビクターに入ったんだよね。新人発掘が得意な人だったから、そのときに私たちを巻き込んでくれた。当時はメジャーでやったら盛りあがると思っていたし、私たちもやりたかったからついていったんです。いま思うと普通だと思うんだけど、当時はきわどい音楽をメジャーでやってる人って少なかったから、私たちみたいな音楽を売り出してもらったらおもしろいんじゃないかっていう、変な自信もあった。だから、私たちがメジャー・デビューしたときは、アングラな人はよろこんでくれたと思う。
みずえ : ずっとインディーズだと思ってたつしまみれが、まさかのメジャー・デビューみたいな感じはあったかもしれないですね。
もう、つしまみれのことしか好きじゃない(笑)。バンドしかないんです、正直
――そして、2010年の終わりに再びインディーズに戻り、今度は自分たちでレーベルを作って活動すると。このあたりは『JAGUAR』リリース時のインタヴューでも語っていただきましたが、その後バンド名を冠したアルバム『つしまみれ』を2013年に出して、今年15周年に至ります。こうして振り返ってみると絶え間なく動き続けているというか、あっという間な印象がありますがいかがですか?
やよい : あまり時間がかかってるっていう意識はなかったかな。普通にやってるとこうなったというか(笑)。
まり : でもやっぱり、BENTEN LABELから出したときとかはすごいって思ったけどね。だから、自分たちにとっては2004年がデビューみたいな。仕事も辞めてるわけですしね。
――そこでもう覚悟は決まっていると。
まり : そうそう。そこから覚悟はどんどん尖っていく感じかも。
やよい : 仲の良さっていうよりは信頼感かも。
まり : 仲も良いけどね(笑)。家族と一緒かな。イラっとすることはあっても、離婚はしないみたいな。部屋には閉じこもるけど、お腹減ったら出てくるみたいな(笑)。
みずえ : 改めて言われないと、普段はあまり意識しないですけどね。
まり : 12月に福島でライヴがあって、その前日に「くままみれ」っていうチャリティー・プロジェクトで南相馬の保育園に行ってきたの。そんで、その夜、忘年会をしたんですよね。そのときに、やっぱりこの2人はめっちゃ良いなって思った(笑)。ライヴが次の日なのに泥酔して、夜中の3時とかまで飲んでたのかな。そのときに恋の話もバンドの話も将来の話も、全部して。
みずえ : すごい食べてすごい飲んだ(笑)。そのときにツアーのブッキングも決めたもんね。
まり : そうだ(笑)。なんかね、こういう仲間はほかにいないなって思ったんだよね。最高じゃんて。こんなに酔っぱらって、しかも福島まできて安いチェーン店でね(笑)。これぞバンドだなって思います。だから正直、世の中にいっぱいバンドがあるけど、私たちだけがバンドなんだと思っています。メンバー・チェンジとかするのはバンドじゃないぞと(笑)。
――それは、すごく良い話ですね。でも、バンドを辞めたいとか、このメンバーでやっていけないって思ったことはなかったんですか?
まり : もちろん、そういうことを思ったこともあったけど、それを覆すくらいすばらしいって思えることがあるんだよね。
みずえ : ぶつかるときがあっても、すべてバンドを思うが故みたいな。バンドを思うが故に迷い、泣き笑い、戻ったっていう(笑)。
まり : もう、つしまみれのことしか好きじゃない(笑)。バンドしかないんです、正直。
――そして、初のベスト盤『つしまみれまみれ』をリリースするわけですが、ここで出そうと思ったきっかけはなんだったんですか?
まり : 出すって決めたのは「出したら? 」って言われたからだよね。自分たちでも、出すなら今だなって思ったし。20周年に出すんじゃ遅すぎだからね(笑)。
やよい : 変な時期には出したくないしね。
まり : あとは、早く武道館でやりたいから追いこんでいかないとなって。自分たちも、お客さんも含めて。
――収録曲は年代もバラバラに入っていますが、どうやって決めたんですか?
まり : つしまみれに対して思い入れが強いぶん、私たちが曲を決めたらマニアックすぎるだろうと。なので、つしまみれのことが好きなライヴ制作のスタッフに丸投げしてみました(笑)。
やよい : それに、これは足りてないなって曲を私たちで追加しました。
――メンバーが選曲したのはどの曲ですか?
やよい : 「海老原眞治」と「ミから出たサビ」。
まり : あと「ストロボ」かな。
希望しかない。「ケっ」て思うこともあるんですけど、毎日かなり楽しい
――どれも、つしまみれならではの曲ですね。改めて聴いてみると、かなり幅広くいろんなタイプの曲がありますよね。それこそ、メジャーで出したものはいろんな楽器の音が入っていたり、それぞれ雰囲気も違うと思うんですけど、15年前と比べて変わったと思うところはあります?
まり : 昔の方が語呂合わせが多かったかも。「海老原眞治」とかはエビ(EBI)だから、リフがEからはじまるとか。「ミから出たサビ」もそうですね。そういうのは、当時はすっごくこだわってた(笑)。
みずえ : もちろん、いいリフが浮かんでそれを曲にすることもあるんですけど、それをやりながら迷ったときに、この曲のコンセプトはこれだからコードはこうしようって感じで、語呂合わせで作ったりすることが多かった。「エアコンのリモコン」も、曲のキメをどうしようってなったときに、たまたまあったダイキンのエアコンの品番を見て、休符と音符のタイミング決めたりとか。品番が「4580」だったから、4回休んで1個入れて5回休んで1個入れてみたいな(笑)。
まり : だから、今の方がエモーショナルな気はしますね。でも、15周年にちなんで、「15」っていう仮タイトルの新曲をこの前作ったんだけど、15フレットを基調に作っています(笑)。
――ベストに収録されている新曲「スピーディーワンダー」もエモーショナルですよね。バンドの歴史を振り返りつつ、未来まで歌っています。
まり : とにかく新曲は入れたいなと思っていて。で、おうちでリフを思いついて2人に聴かせたときに、これまでの思いとかこれからの思いとか、今の自分たちを歌えると良いなって話はすごくしてましたね。うだつのあがらないことも言ってるけど(笑)。
――でも、後半は希望にあふれていますよね。
まり : そうです。希望しかないんですよ。「ケっ」て思うこともあるんですけど、毎日かなり楽しいです。
――〈80歳までスリーピース〉っていうのは、もちろんこの3人でってことですもんね。
まり : そうそう。
みずえ : 昔からずっと言ってることなんだよね。ブランキー・ジェット・シティが10年で解散したときにうちらも10年はやらなきゃって思ってやったんですけど、終われないから80までやろうって。
まり : 結局やりきれないんです。まだこんなにいろいろ悩んでるし、満足できなくて。超大ヒットとかしたら「もういいか」って思ったかもしれないけど、幸か不幸か大ヒットもなくずっとジワジワきてるので。でも、だんだん見えてきてる気はするし、まだやれるねって。課題がいつも見えてきて、そしたら全然余裕で80歳になっちゃうなって。
――だからつしまみれは、絶えず新しい試みをやり続けているのかもしれないですね。
まり : それが見えるとうれしいですね。
やよい : 飽きさせたらいけないと思うし、うちらも同じことをやってたら飽きちゃう。だから常に、まだやってなくておもしろいことはなんだろうって考えてる。
――ベスト発売後にはレコ発ツアー「スピーディーワンダフルワールドツアー 2014 JAPAN」も控えています。
まり : それを、USとヨーロッパと台湾と… ワールド・ツアーにしなきゃと思ってるんですよね。それでタイトルも「ワールドツアー」にしたんだけど、まだブッキングしてなくて焦っています。手伝ってくれる人を探してるんだけど。
――海外ツアーをやるとなると、かなり久しぶりですよね。
まり : 3年くらい行ってないのかな。アメリカには行かなきゃなって思ってたんだけど、最近パラグアイの人からのラブ・メールがすごい来るし、そこも行かなきゃって(笑)。日本にとどまってちゃいけないなって思いますね。日本で売れないって愚痴をこぼすくらいなら旅をして生まれ変わっていった方がどれだけ良いかと思って。だから、早く海外に行きたいです。
みずえ : 15周年は1年あるから、ジャパン・ツアーをやってワールド・ツアーやって、冬に向けていろんなことをやりたいですね。
――相変わらずネタは尽きない感じですね。長く続けていくとどうしてもモチベーションを保つことが難しいと思うんですよ。その原動力はなんだと思います?
まり : 満たされないからやってるんじゃないかな。武道館でやったとしても、「今日変なライヴやっちゃった」とか思いそうな気がするし、「この観衆のなかでこのくらいのライヴをしなきゃ」みたいに新たな問題が浮上する気がするんだよね。だって、メジャー・デビューしたときに満足してたかもしれないのに、全然満足できないし。でも、もっとバーンと売れたいけどね。儲けたい(笑)。
みずえ : そうなったらなったで、また新たな目標が見えてくるだろうしね。
――今、武道館でやること以外に、目標や目指しているものはありますか?
まり : ジョン・レノンやヨーコみたいに、すごいどーんて寄付できるようになりたいよね。
みずえ : 学校を建てられるくらいにね。
まり : いまは自分たちに目を向けるのに必死だけど、もっとほかにも目を向けて、自分たちの活動を世の中に活かせるようなことにならないとまずいなって思っています。自分だけ満足して生きていれば良いわけじゃないし、TOSHI-LOW(BRAHMAN)さんとかを見てたらすごいなって思うし。
――今もチャリティー活動をされていますが、やはり震災がきっかけでそう考えるようになったんですか?
まり : 単純に大人になったんだと思う。震災ももちろん大きいけど。
やよい : 自然なことだと思う。
まり : 人間として人の役に立てたら良いなって思うし、チャリティーに限らず世の中を動かせるような存在にならないと意味がないなって思うから。いまも、少ないけど私たちの音楽で感動してくれる人がいるからやってる意味があるし、自分たちだけで満足してるようだったらライヴをやる意味もないからね。だから、目標は尽きないです。
――そういう思いがあるから、なおさら長く続けられるのかもしれないですね。観てくれている人がいる限りは簡単に終われないだろうし。
みずえ : いつも観てくれてる人のことを考えちゃいますからね。
まり : 自分も気持ち良くて聴いてくれるみんなも幸せだったら終われないです。
つしまみれのライヴをそのまま体感!! ノーカット・ライヴ音源をハイレゾで!!
【価格】
mp3 まとめ購入のみ 1,000円
HQD(24bit/48kHzのWAV) まとめ購入のみ 1,200円
【Track List】
1. NO PUNK FEVER (2013.7.7 NO PUNK TOUR 2013 FINAL at Shindaita FEVER)
【『NO PUNK FEVER』のこだわりポイント】
〈その1〉2時間弱のライヴの模様を、MCも含めてノーカット、トラックマーク無しの1トラックで収録!!
〈その2〉24bit/48kHzの高音質WAV音源ヴァージョンもご用意しました!!
〈その3〉特典は、ツアー同時開催「演れんの!? オープニングまみれ!?」参加コピー・バンドのライヴ/応募音源を収録したコンピレーション・アルバム『コピーまみれ』!!
ボーナス・トラックとして、つしまみれメンバーが選んだインパクト絶大のMVPコピー・バンド、ハウリン・まりもっこり・ウルフの応募音源、この日のために結成されたつしまみれのパート・チェンジ・バンド”みつしまれ”のライヴ音源も収録。
※収録楽曲とバンド名はこちらのページをご覧ください。
※特典の『コピーまみれ』の音源は、mp3のみでの配信になります。ご了承ください。
〈その4〉もうひとつの特典は、7月7日のライヴ写真を集めたスペシャル・ブックレット!!
〈その5〉『NO PUNK FEVER』『コピーまみれ』のジャケットはヴォーカル&ギター、まりの描きおろし!!
他、過去作はこちら
LIVE INFORMATION
つしまみれ結成15周年ベスト「つしまみれまみれ」レコ発
スピーディーワンダフルワールドツアー 2014 JAPAN
2014年2月15日(土)@千葉LOOK
2014年2月21日(金)@神戸太陽と虎
2014年2月22日(土)@京都MOJO
2014年2月23日(日)@浜松MESCALIN DRIVE
2014年2月28日(金)@松本ALECX
2014年3月1日(土)@富山SOUL POWER
2014年3月2日(日)@新潟CLUB RIVERST
2014年3月4日(火)@八戸ROXX
2014年3月5日(水)@盛岡CHANGE
2014年3月7日(金)@仙台PARK SQUARE
2014年3月8日(土)@いわきSONIC
2014年3月14日(金)@鹿児島SR HALL
2014年3月19日(水)@米子AZTiC laughs
2014年3月28日(金)@苫小牧ELLCUBE
2014年3月29日(土)@札幌SPIRITUAL LOUNGE
2014年4月5日(土)@沖縄Output
2014年4月11日(金)@大阪FANDANGO(ワンマン)
2014年4月12日(土)@名古屋CLUB UPSET(ワンマン)
2014年4月19日(土)@渋谷クアトロ(ワンマン)
PROFILE
つしまみれ
1999年、千葉大学バンドサークルにて結成。2004年、初のアメリカ・ツアーをきっかけに本格的に活動開始。泉谷しげる、ROLLY、ウルフルケイスケ、寺岡呼人、映画監督ヴィム・ベンダース、アメリカの国民的アニメ、パワーパフガールズ等、国内外でのコラボレーションも多数。日米大型フェス、日本ツアー、10度を超えるアメリカツアーで培ったライブパフォーマンスは圧巻。スーサイドガールズとの全米40本ツアーは2年間で、のべ10万人を動員。全米リリースは、グーグードールズ主宰グッドカラメルレコードより。活動は常に世界規模に注目されている。
2010年、Mojor Recordsを設立して独立。2014年2月12日に発売のベスト・アルバム・ツアーは、2月15日の千葉LOOKを皮切りに全国25か所を予定。ファイナルは、4月19日、渋谷CLUB QUATTROワンマン!