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Tシャツ・ブランドとしてスタートしながら、2013年9月には音楽レーベルを旗揚げし、インディー・シーンに焦点を当てた刺激的なイヴェントを数多くプロデュースしているOTOE(音と絵)。そんな彼らが、2014年1月18日(土)、渋谷TSUTAYA O-nestにて、新たなパーティー〈MORE FUN〉を開催する。マンスリー・イヴェント〈NO FUN〉の拡大版として行われる本イヴェントには、OO TELESA(ダブルオー・テレサ)、オワリカラ、H Mountains、DJ MEMAIというアツいラインナップが集結。しかも、これまでありそうでなかった3ドリンク制を採用し、しこたま飲んで踊れる、そんなイヴェントになっているのだ。
OTOTOYでは、〈MORE FUN〉の開催を記念して、3ドリンク制スペシャル放談を実施。OTOE代表の平田崇人、7年ぶりの復活を遂げたダブルオー・テレサの植木遊人(Vo, Gt)、そしてDJ MEMAIを招き、イヴェントについてユル~く語ってもらった。さらに、ダブルオー・テレサの復活ライヴを収めた貴重な限定アルバムを独占配信!! 〈MORE FUN〉の予習として、ぜひ聴いてみてほしい。
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"ありそでなかった"3ドリンク制パーティー〈MORE FUN〉開催!!
〈MORE FUN Vol.1〉
2014年1月18日(土) @渋谷 TSUTAYA O-nest
開場 / 開演 : 19:00 / 19:30
前売 / 当日 : 2,000円(+3ドリンク) / 2,500円(+3ドリンク)
出演 : OO TELESA / オワリカラ / H Mountains
詳細 : http://no-fun.info/ (オフィシャル・サイト)
「OTOTOY見ました!!」で特典アリのメール予約受付中!!
なんと、オフィシャル・サイト(http://no-fun.info/)からメール予約をする際に、「OTOTOY見ました!!」と記載するだけで、こんな特典がついてきます!! 数量に限りがありますので、ぜひぜひお早めのご予約を!!
■特製Tシャツ(3名)
■特製ポスター(5名)
■ワンドリンク・サービス(33名) ←主催者完全自腹 ※財布次第(笑)
〈MORE FUN〉開催記念!! OO TELESAの復活ライヴをOTOTOY独占配信!!
OO TELESA / LIVE 2013.09.20
【配信形態 / 価格】
MP3 まとめ購入(11曲) : 800円 (単曲購入は各100円)
WAV まとめ購入(11曲) : 1,000円 (単曲購入は各150円)
【Track List】
01. INTRODUCTION
02. S.G.S.
03. 喜劇王
04. フライングディスコ
05. ジャパニーズガールサッドサンセット
06. TOMOのロックンロール
07. TORYANSE
08. 五月病
09. ロックンロール天国
10. ヤングセレナーデ
11. EMMA
ROCK'n ROLL is BACK!! ダブルオー・テレサが奇跡の復活を遂げた、2013年9月20日、下北沢clubQueでのLIVEの模様を余すくところなく完全収録。なんとなく出会い、別れ、そんでまた出会う。幾多のドラマを乗り越え演奏された曲たちは、駆けつけた多くのオーディエンスを熱狂させた。ためらい無し、わーきゃー有り、楽しさ全開で胸が熱くなる全11曲の狂騒宴NIGHT!!
〈MORE FUN〉開催記念!! 3ドリンク制スペシャル放談!!
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全然オシャレじゃないし、本当に動員を考えてない(笑)
――今日はよろしくお願いします!!(乾杯)
一同 : よろしくお願いしまーす!!
平田崇人(OTOE 以下、平田) : 一応、お酒は1人3本ずつ用意してますので(笑)。
植木遊人(OO TELESA 以下、植木) : そっか、3ドリンク制なんですね。でも、誰も知らない状況でお酒飲むの初めてですね(笑)。全員ほぼ今日初めて会いましたから。
平田 : しかも、取材ですからね(笑)。
――(笑)。では、まずは「NO FUN」について伺います。Tシャツ・ブランドのOTOEが、なぜこのイヴェントを始めようと思ったんですか?
平田 : 「OTOE Label」っていうレーベル事業をスタートさせたんですよね。その名前をみなさんに知ってもらうために、まずはこんなふざけたことをやっていますよと。
――下北沢THREEで毎月3バンド、3ドリンクっていうコンセプトは初めから決まっていたんですか?
平田 : 最初はTHREEでやることだけ決まってたんですけど、毎月やるとなるといっぱいバンドを呼ぶのは大変だから、3マンくらいがいいよねって。あと、バカバカしいことやりたいよねって話していたので、3ドリンクにしたら頭おかくていいんじゃないかと(笑)。それで3で繋がったって思って、もうこれで行くしかないよねって。3地獄な企画ですね(笑)。でも3ドリンク制にしたら、チケットは500円くらいにしないと人が来ないよねって感じで。
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――チケットが500円だと、正直、採算は度外視だと思うんですけど、レーベルを宣伝しようっていう意味合いの方が強いんですか?
平田 : 本当に尖っているバンドはいっぱいいて、そういう人たちと一緒に世に出るきっかけになればと思ってスタートしてるので、もう採算はキツいですね(笑)。
――出演するバンドも毎回違う色がありますが、どのように選んでいるのですか?
平田 : ライヴ・ハウスに実際に出入りして、頭がおかしいなって思えるバンドを選んでます(笑)。普通のイヴェントはみんな集客を意識しちゃうと思うんですけど、うちはそれを意識せずに、こことここが一緒にやったらヤバいだろうっていう組み合わせにしてます。
――第3回のクリトリック・リス、ゲスバンド、おもしろ三国志の組み合わせなんかは、かなり尖っていますよね。
植木 : 3マンでなかなかクリトリック・リスは呼べないよね(笑)。
DJ MEMAI(以下、MEMAI) : 出演者の振り幅も広くて、同じ人が企画してるとは思えないよね。
植木 : おもしろいですよね。僕はいま初めてこれまでの出演者を知りましたけど、全然オシャレじゃないし、本当に動員を考えていないような(笑)。Electric Eel Shockを呼ぶのも、いいセンスしてますよね。
――「NO FUN」は場内の雰囲気作りにも凝っていて、THREEの壁にプロジェクターでずっと映画を流したりしていますよね。
平田 : 「GREAT ROCK’N’ROLL SWINDLE」(※セックス・ピストルズのトキュメンタリー映画。1980年公開)をマッシュアップして、無音でずっと壁のでっかいスクリーンで流しています。僕がそもそもやりたかったのが、マルコム・マクラーレンがやっていたような、コマーシャリズムに則って音楽を打ち出していくやり方なんです。やっぱりブランドもやっていてファッションも好きなので、彼が生きていて若かったら何をやりたいのかなって考えて。それで、いまはクラブ・カルチャーとかマッシュアップとかってすごく楽しいし、パンクだと思ったんですよね。映像や音楽をマッシュアップしたり、デザインもブラッシュアップして売り出すのが面白いのかなと思ってやってます。
――音楽だけを押し出すわけではなく。
平田 : 全体のカルチャーですよね。そういうひとつのムーヴメントを作れたらなって思います。
――フライヤーのデザインもすべて統一されていますよね。こちらのポスターも会場に貼ってありましたが、これもデザインをやってるOTOEならではだと思いました。
平田 : これは本当にキューバとかジャマイカにいるただのおじさんなんですよ。たまたま世界中を旅している友だちがいたので、現地で撮ってもらって使っています。肖像権とかは地味に気にしてますね(笑)。
MEMAI : デザイン的な部分がものすごく統一されているから、本当に見てて気持ちいいですよね。ここまでガチッと決めてイヴェントをやってる集団はなかなかいないんじゃないかな。
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――イヴェントってなかなか色がつきにくいですもんね。どうしても出演者の方に目がいってしまいがちだと思うので。
平田 : 自分たちがTシャツのブランドをやっている強みを生かしたいし、ブレちゃいけないなって思ったので、徹底的にコンセプトを練り込んで、ギリギリまで我慢して一気に出しました。そうじゃないと流されてしまいますからね。
――その甲斐あってか、4回目にしてかなりイヴェントの色がはっきりしてきた気がします。Twitterとかを見てると、何度も来ている人は音楽が好きで、なおかつお酒を飲みたい人が多い印象ですね。
平田 : ロンドンとかのライヴ・ハウスは場所代を500円くらい払って、あとはひたすら飲んでるらしいんですよ。がっつり見に行くっていうよりは、飲みがメインみたいな。そういう感じを日本に浸透させたいっていう思いもありますね。
MEMAI : こっちに比べてラフなんだろうね。飲み屋に行く感じで行けちゃうっていうか。
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――4ヶ月やってみて、感触はいかがですか?
MEMAI : ここ何回か見に行ってるけど、お客さんが入ってるなって気はしますよね。
平田 : もっと来てほしいです(笑)。面白いのは、毎回来てくれる人もいるんですけど、まったく違う人もいるんですよ。呼ぶバンドのジャンルが全然違うので。あとは、バンドマンまわりがあまり多くないのは新鮮ですね。それよりは飲みに来ているお客さんが多いです。
MEMAI : 女の子とかもちゃんといるもんね。バンドマンが企画すると、客席も知り合いのバンドマンばっかり集まって男臭い感じになったりするけど、このイヴェントは知らない女の子もいっぱい来てる。
植木 : やっぱり、イメージがいいんだよね。
世界中のバンドに言えることだけど、みんな1回辞めてみるといい
――次回は会場をO-nestに移して、タイトルも「MORE FUN」になるわけですが、「NO FUN」とはどう違うんですか?
平田 : 5回のうちに1回はこれをやろうって最初から決めてたんですよね。ずっとアンダーグラウンドな感じでやるのではなくて、あくまで僕らのコンセプトはファッションも含めていかに世に出せるかなので。それも踏まえてでっかくやっていかないとつまんないでしょって。
――今回はOO TELESA(ダブルオー・テレサ)、オワリカラ、H Mountains、DJ MEMAIが出演するんですよね。
植木 : 僕らアングラ感ありますけど大丈夫ですかね(笑)。
――ダブルオー・テレサにはなぜ声をかけようと思ったんですか?
平田 : 僕はもともと好きだったので、復活したって話をニュースで見て、このタイミングだなって(笑)。
植木 : だいぶ音楽から遠ざかってましたからね。僕以外の2人(上野智文、大塚謙一郎)はソカバン(曽我部恵一BAND)をやってたけど、僕は音楽自体辞めていたので。ダブルオーは仲が悪くなって辞めちゃったんですけど、いまはまた仲良くなったので、もう1回やるかってなったんです(笑)。
MEMAI : どのくらいの期間休んでいたんですか?
植木 : 7年ですね。そのあいだに僕はソロでギター1本持って日本中をまわったりしてたんですけど、過酷すぎて辞めた(笑)。
MEMAI : やっぱバンドの方が楽しいですか。
植木 : 楽しいよ。会話できるし、一緒にリハに入れるんだもん(笑)。ひとりでやってるとだんだん煮詰まってくるし、これは自分の再放送だなって思えてきたりするんですよね。ネタもなくなっちゃって。だからなおさら、こういうクリエイティヴなイヴェントにバンドで出られるのが楽しみですね。
――植木さんはソロ名義でもバンドをやってましたよね。それとも違いますか。
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植木 : ありましたね。でもやっぱり、みんな僕に合わせてくれるんですよね。それはそれで楽しいんだけど、やっぱり違うんですよ。ダブルオー・テレサは誰も合わせる気がなくて、バラバラにやってるのにたまたま一体感があるみたいな感じになるから。
平田 : ライヴ、めちゃくちゃ良かったですよ。普通にあがるライヴは久しぶりに見ました。立場上、ちゃんとライヴを見ようってなりがちなんですけど、この前ダブルオーの企画に行ったときは普通にあがっちゃって、ぐでんぐでんになってましたから。
植木 : 本当に楽しいもん。復活してからメンバーが楽しそうに演奏してるのが見てて分かるから、めちゃくちゃ幸せ。これは世界中のバンドに言えることだけど、みんな1回辞めてみるといいんだよ(笑)。ちょっと変だなと思ったら。
MEMAI : 長くやってるバンドは7年くらい辞めてみるといいかもしれないですね。
植木 : 辞めたことを公表しなくてもいいから、1回断ち切ってみると違うと思いますよ。イヴェントもそうだと思います。
――ダブルオー・テレサにとって、nestという場所も特別らしいですね。
植木 : 前身バンドみたいな時代があったんですけど、そのときに僕が生まれて初めてオーディションを受けたのがnestなんです。クラムボンとかが一緒にいましたね。
MEMAI : 何年前くらいですか?
植木 : 1997年ですね。そこから頑張ってアンダーグラウンドな活動をして、UKプロジェクトからデビューするのが2000年の10月なんですけど、それが決まったのもnestでした。2000年5月くらいだったんですけど。
――nestでやるのはいつ以来なんですか?
植木 : それ以来ダブルオー・テレサでは出てないから、13年ぶりになりますね。ほんと、ありがとうございます。
――それはすごいですね!
植木 : 僕ら、あのビルに全体的に縁があって。O-WESTでワンマンやって解散して、7th FLOORで友達の結婚式のときに1回復活してますから(笑)。それで今回nestなので、ついに凱旋かと。あのステージが懐かしいね。当時演奏中に客席に降りたら、アンケートで「ステージから降りるのは見苦しいからやめてください」って書かれて(笑)。
一同 : あはははは!
平田 : じゃあ、今回は期待してます(笑)。
植木 : ガンガン降りるよ(笑)。いや、降りないよ!(笑)
平田 : いやー、でも楽しみですね。僕はそのへんの裏事情は知らずにブッキングしましたけど、本当に「MORE FUN」になりそうですね。当日、僕は飲んでるだけになりそうです(笑)。
ほんと、業界は全然ついてきてないですよ
――イヴェントの話に戻りますが、会場でDJ MEMAIさんのレコードも販売するんですよね。
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平田 : BGMでいつも流してるやつですね。
MEMAI : もともと「NO FUN」が始まる前に、セックス・ピストルズの音源だけをマッシュアップして転換用のBGMを作ってくれって頼まれたんですよ。
平田 : かなりキレてるDJと言ったらMEMAIさんだなって思ったんですよね。こういうのもストリート・カルチャーだから、最先端でパンクですよ。レコードを買うと中にダウンロード・コードもついてるので、プレイヤーがない人も聴けます。300枚限定、12インチです。
MEMAI : 会場でしか売らないです。
平田 : というか、売れないです(笑)。
植木 : そういうものの方が、絶対に面白いですよね。
MEMAI : やっぱり人のものを使ってめちゃくちゃやるのは面白いです(笑)。1時間以上あるんですけど、本当にセックス・ピストルズの音源しか使っていなくて。でも、彼らはオリジナル・アルバムって1枚くらいしか出てないんですよね。これでどうやって1時間作ればいいんだって思いました。
平田 : オリジナル、1時間もないからね(笑)。
MEMAI : それをなんとかしました(笑)。僕に話をくれた以上はぐちゃぐちゃにしていいってことだなと思って、通常のDJミックスみたいなものをスタジオで録って、それ以外にもサンプリングみたいなことをしましたね。ベース・ラインの一部とか、ヴォーカルだけを使ったり。ちょっとシンセサイザーを足したりもしてるんですけど、基本的にはセックス・ピストルズの音しか使ってないですね。レコードはプレスの問題もあって40分ちょいくらいしか入ってないんですけど、これも僕がアナログ用に変換しています。
――そうなっちゃうともう完全にひとつの新しい作品ですよね。
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MEMAI : そうなんですよ。僕はもう、ミックスCDもひとつの作品だと思って作るんですけど、本当にクソつまんないDJとかもいますからね。
一同 : あはははは!
MEMAI : それはただ人の曲をかけてるだけだろうっていう、オリジナリティのないものとか。僕はもっと人柄が知りたいんですよね。
――でも、そうやって作ったものを一般流通させられないのはもどかしいんじゃないですか。
平田 : ほんと、世の中終わってるよね。業界は全然ついてきてないですよ。
植木 : 急にスイッチ入ったね(笑)。いまは分かりやすい読者モデルみたいな音楽が多いですからね。ダブルオー・テレサみたいなことをやってると、こっちは普通のことだと思ってやっているのに、他に言わせると変態なんですよ(笑)。それが恥ずかしいけど面白いみたいな。そういうことをもっとみんなすればいいのになって思いますね。
――自分たちの曲を使ってミックスされたりするのはアリですか?
植木 : 俺らは全然OKですよ。お金もいらないから、どんどん使ってほしい。そうやって自分たちの音楽を認めてくれてること自体がうれしい。
MEMAI : その内容が良ければなおさら気持ちいいですよね。
平田 : その方が音楽は広がっていくんですよ。
――YouTubeやニコニコ動画もそれに近い文化だと思うんですけど、ダブルオー・テレサが以前活動していた時期はそういったものはまだなかった?
植木 : 一切なかったですね。辞めたあとくらいにそういうのが出てきたので、よく俺らで話すんですよね。そういうのがあったら、もっと面白がってくれる人がいたんじゃないかって。純粋に音楽として成立しているものがちゃんと伝わるような時代になったっていうか。いまはいないんだよね、出る杭が。うちは出る杭みたいなもので、前はよく2ちゃんねるでボコボコにされていたバンドだから(笑)。でも、出る杭も出過ぎると誰も叩かないっていうのが分かった。
――じゃあ、YouTubeなんかに自分たちの動画をあげるのもOKなんですね。
植木 : もう全然アリよ。でも、アップの仕方が分からないので勝手にやってくれって感じですね(笑)。うちなんか、いまホームページもないですから。でも、お客さんはわーっと来てくれるわけ。それはやっぱり底力なのかなって思いますけどね。
「OTOE Labelってこんな面白いんだな」って思われるように
――ちなみに、このイヴェントはいつまで続いていくのでしょうか。何か目標などはありますか?
MEMAI : 333回で終わればいいんじゃないの?(笑)
平田 : ケタがひとつ多い気がするんだけど(笑)。僕らは「FITTING ROOM」もやってるじゃないですか。で、「NO FUN」を毎月やって、「MORE FUN」は半年に1回くらいやって。なので、3年後には「FITTING FUN」っていうイヴェントをやります!
――もうそこまで見えているんですね!
平田 : これ、言っちゃったらやらなきゃいけないな(笑)。
植木 : 3年スパンで物事を考えてるってすごいですよ。
平田 : あとはレーベルのバンドとうまいこと絡められるような場になればいいと思いますね。
――後々はバンドを育てていく場にしていきたい?
平田 : そうなればいいですよね。
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――とりあえず3年は続けると。
平田 : 続けたいですね。その頃までにはカラーがあるレーベルになって、お客さんが「OTOE Labelってこんな面白いことをやってるんだな」って思ってくれるようになりたいですね。そのあとは、海外に行ってゆっくりしたいです(笑)。
――なるほど(笑)。最後に、ダブルオー・テレサは今後もコンスタントに活動していくのでしょうか?
植木 : そうですね。楽しいうちはずっとやりたいです。楽しくなくなったらもう1回辞めて、また続ければいいかなと(笑)。でも、1回派手に辞めてるし、楽しいって誰かが思っているうちは辞めないでしょうね。
MEMAI : 僕は同世代なんですけど、なかなかスタジオとかライヴの時間が合わせられなかったりしません?
植木 : でも、みんな合わせてやっていますね。
MEMAI : じゃあ意識は同じ方向に向いているんですね。
植木 : そうそう。俺もそうだけど、ダブルオーがあるから予定入れないみたいな。あっても駆けつける。昔だったら仕事があるから無理とか言ってることもあったけど、いまはダブルオーが楽しいから何かあっても終わらせて行くみたいな。
――7年休んでいて、いまは生活の中心にダブルオーがあるっていうのは素晴らしいですね。
植木 : 本当に7年は大きかったですね。ひとりぼっちの7年でしたから。だから、また辞めるときがあるとすれば、相当辛いときですよ。いまは楽しいから辞めたくないもん。バンドの曲もすごいできてるし。前と違うのは、いまはほんとみんなで音楽を作ってる気がします。これまではどこかやっぱり、俺が作詞作曲でって雰囲気があったんですけど、いまはダブルオー・テレサでっていう。
平田 : リリースも期待してます。
植木 : やりたいっすね。新曲もライヴでやってるんですよ。あとはみんな7年のあいだにうまくなったし。それもすごいと思う。これまで挫折がありまくりましたからね。僕らはもともと同級生で、すっごい仲がいいところから始まって、相当仲が悪いところまで行って解散してるから。しかも、わりとファンの人たちを巻き込んだりもして。ブログで突然脱退発表とかをしちゃって、そのたびに後悔したりしてね。でもそういうのがあったから、いま反動ですごい仲良くなってるっていうのがあると思います。だから、「MORE FUN」はいい感じのライヴが見せられると思いますよ!
(聞き手 : 前田将博)
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〈MORE FUN Vol.1〉出演アーティスト
OO TELESA
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1997年、植木遊人(Vo, Gt)と上野智文(Gt)を中心に前身となるバンドを結成、2000年からダブルオー・テレサを名乗る。自ら主催するイヴェントをはじめ、ライヴ活動を精力的に行ない、同年10月にミニ・アルバム『終わりのテーマ』をリリース。2001年には1stフル・アルバム『太陽と色彩』を発表し、ロックからサイケ、フォークに至るまで、さまざまな音楽的要素を内包したサウンドで話題となる。2006年6月に一度は解散するも、2013年、7年ぶりに復活を遂げた。
オワリカラ
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2008年、ライヴ活動を開始。自主音源の制作(2,000枚完売)や、10日間のカナダ・ツアー、あがた森魚や早川義夫らを招いた自主企画など、独自の活動を展開する。2010年、1stアルバム『ドアたち』をリリース。以降、3枚のアルバムを発表し、各フェスなどにも出演している。2013年、サーキット型イヴェント〈渋谷モンパルナス〉や、実験的ワンマン〈真昼の実験惑星〉などを主催。2014年2月26日には、ニュー・アルバム『サイハテ・ソングス』のリリースが決定している。
H Mountains
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2008年に畠山(Vo, Gt)のソロ・プロジェクトとして始まり、2011年春より現メンバーで活動開始。