まさか1曲丸ごと歌うことになるとは
──2025年9月10日には、サードアルバム『カリスマガンボ』がリリースされますね。
細田:もうまさに『カリスマ』らしさがあふれる作品ですね。日本のバラエティっぽい音ネタ感もあって、ごちゃ混ぜ感がありますね。今回は七人のカリスマ全員で歌う曲が多いんです。全員で歌っている曲は、これまでもトンチキソングが多いんですけど、Cメロはすごくエモいんですよ。そこで気持ちにさせておいて、大サビで突き放して全部しっちゃかめっちゃかになって戻ってくる。それが『カリスマ』の全員曲の味になってますね。「良い胃もたれ感」というか、満腹感があります。
日向:一気に聴くより、一度休憩してまた聴きたくなるようなアルバムです。どの曲も脳内に残って離れないですね。
──確かに『カリスマ』の曲は頭から離れない曲が多いですよね。これは余談なんですけど、僕が家で「カリスマジャンボリー」を歌っていたら、うちの3歳の子が「1.2.Sun Sun Sun ビヨ~ンヨ~ンヨ~ンヨ~ン GOGOGO!」って真似し始めたんですよ。どうやら保育園でも歌っていたみたいで(笑)。
日向:え?可愛い!!!
細田:すごい。子どもすら惹きつけるコンテンツになっている(笑)。もういつか運動会とかでもやってほしいですね。
──せっかくなので1曲ずつ聞いていきます。まずは“カリスマピザパーティー”。これはまさにタイトル通りのパーティーチューンですね。
細田:「ピザと宇宙」をテーマにした軽快なテクノポップです。まあ、「ピザと宇宙」を説明されてもよく分からないんですが、「パーティーといえばピザ」ということなんだと思います。この曲、ちょうど前回のライブの時にデモが届いて、楽屋でみんなで聴いてみようとなったんです。でもあまりに強烈で他の曲が頭に入らなくなるので「これは…1回聴くのやめよう」となったくらいパンチのある曲です。
日向:ライブに集中しないといけなかったですからね。1曲目からテンションの上がる曲ですね。
──2曲目は「カリスマさびら」。沖縄テイストの楽曲ですね。
細田:最初に聴いたとき、「『カリスマ』に“沖縄”って概念があるんだ!?」と驚きました。カリスマは架空の世界のイメージだったので。
日向:歌詞にウチナーグチ(沖縄の方言)が出てきて、最初は何を言っているかわからなくて調べましたね。
──楽曲は、『カリスマ』のライブでもバンドメンバーとして活躍している月蝕會議のチームのほか、ORANGE RANGEのHIROKIさんが作詞で、NAOTOさんが作曲で参加されています。
細田:ORANGE RANGEさんは普段から聞いているので、楽曲提供してくださってすごくうれしかったです。
──3曲目は、佐々木喫茶さんが楽曲を手がけた、しちにんのかりちゅまの「とってもかりちゅま」。
日向:ストーリー内でも少し歌っていましたけど、まさか1曲丸ごと歌うことになるとは思いませんでした。大瀬は比較的歌いやすかったですが、草薙理解役の山中(真尋)さんは大変そうでしたね。
細田:確かに理解のパートはセリフも多くて大変そうでしたね。この曲MVが一番好きかもしれません。ポリゴン状態のキャラがパラパラ踊ったり、最後にマッチョになったり、実写の子どもも出てきたり……もうめちゃくちゃなんですよ(笑)。でもカリスマのMVって、もうずっと変ですからね。4周年を迎えて、僕らも「これこれ!」と楽しみにしてしまうくらい最高です。
──4曲目は、MHRJさんが手がけた「カリスマ温泉郷」です。
日向:これはそれぞれ担当の温泉地があって、ソロパートがあって…という感じでコンセプト自体はわかりやすいんですよ。ただ最後に急にわからなくなるんです。
細田:ちょっと理解できたかなと思ったら、また突き放される。最終的には積み重ねて大団円を迎えるんですが、最後の最後でぶち壊す感じは「これがカリスマだな」って思います。でも、それが最高なんですよね。
──次はバックドロップシンデレラが手がけた、「FUJIYAMA CHARISMA」ですね。
細田:アルバムの中で一番好きなのはこの「FUJIYAMA CHARISMA」かもしれません。早口の部分もあるし、メロディアスなところもあるし、デスボっぽいところもあるし、歌っていて楽しい曲です。
日向:猿ちゃんがトップバッターでレコーディングしてたよね?
細田:そう、最初のレコーディングだった。
日向:だから猿ちゃんの歌を参考にして、みんな歌ったんですよ。デスボのところ、猿ちゃんがめっちゃかっこよくて。大瀬でデスボというのがかなり難しかったんですけど、僕も負けじと頑張ったのでみなさんしっかり聴いてほしいです。

