ちゃんと“ふざけ貯め”していたんですよ
──dance videoの見どころはありますか?
麻丘:私は(西條)和さんと(河瀬)詩さんが、グランピングのテントの中でゴロゴロしてるシーンがあって、すごく可愛くて好きです。
河瀬:そのシーン、dance video撮影の朝イチで撮ったんですよ。まだテンション感も掴めてない状態で「これからグランピングです〜」ってノリで言われて(笑)。なんでもアリな空気で。スタッフさんがいなくなってからはスマホだけ渡されて、「自由に撮ってください」って。適当に「着いたよ〜」って感じで撮ったのがしっかり使われていました。なごちゃん推しの人から「イチャイチャしてんな〜!」って言われました(笑)。もはや優越感ですね。
──今回はペアでの撮影も多かったですよね。
河瀬:そうですね。今までのdance videoは、ダンスシーンが中心だったんですけど、今回はグランピングをテーマにしたイメージシーンが多くて。メンバーの“わちゃわちゃ感”や空気感がしっかり出ていると思います。ファンの方にもすごく楽しんでもらえているみたいです。
天城:私は椎名桜月とペアだったんですけど、ふざけすぎちゃって(笑)。詩ちゃんとなごみんは、スタッフさんがいなくても撮影を本人たちに任されいてたと思うんですけど、私たちはすぐふざけるので、結局ずっとスタッフさんがついてきて監視されてました(笑)。
椎名:でも、かわいくふざけてましたよ!
天城:結構カットされちゃったんですけど、2人でスマホ持って遊びに行ったり、キャンプファイヤーの周りで側転やでんぐり返ししたり(笑)。
椎名:サリーさんと私はファッションショーのシーンがあったんですけど、そこは絶対ふざけちゃダメって言われていて。だからカメラの調整中に思いっきりふざけて、本番はピシッとやる!っていう、調整の仕方をしてました(笑)。
椎名:そうそう、ファンの人には「今回はふざけが少なかったね」って言われたけど、裏ではちゃんと“ふざけ貯め”していたんですよ。見せたいくらいです(笑)。
相川:カットされた時間だけでビデオが作れるくらい、あの日はいっぱい遊んでいました。いつか未公開部分もオフショットとして見せたいくらい(笑)。
──『あなたでなくちゃ』はキャラクターmusic videoも素敵でした。
河瀬:今回のキャラクターの衣装は水着なんですけど、メンバーがそれぞれ担当キャラクターのデザインを考えたんです。
相川:グループLINEで「どんな水着にしたの?」って聞き合ったんですけど、みんな「それ似合う!」ってなるくらい完成度が高くて。やっぱり一番キャラクターのことを理解しているのは、私たち自身なんだなって感じました。
望月:私、ニコルちゃん(河瀬詩が演じる、斎藤ニコル)の水着が好きでした!
麻丘:一番セクシーだった!
河瀬:結構セクシー担当のキャラクターが卒業していったりして、今はニコルちゃんがその役割かなと思ってデザインしました。私は黒の水着で布が少し開いていたり、ラインが入っていたりするデザインを考えて送ったんです。みんなのデザインがキュート寄りだったから、浮かないかなって心配したんですが、めちゃくちゃいい感じに仕上がっていました。サングラスを頭に乗せたりして、お姉さん感がすごく出ました。後輩メンバーが増えた今、グループを包み込むような存在として、「ニコルちゃんらしさ」が出ていてよかったです。


──今回のシングルには、表題曲のほかにもバラエティーに富んだ楽曲が収録されています。まずは“あざす”についてですが、こちらは「あざす あざす あ~ざす あざすあざす」からはじまる、ユーモラスな曲ですね。楽曲をはじめて聴いたときはどういう想いだったんですか?
天城:歌詞を見た時、「秋元(康)さんに…何があったの!?」って衝撃をうけました。でも最近、「佐藤さん」とか「タチツテトパワー」みたいな、ライブで盛り上がる曲が増えてきてるので、「いま秋元さんのブームは、こっちなのかな?」って話になりましたね(笑)。楽曲自体は「全世界に感謝する」がテーマなので、この曲に込められた素敵なメッセージを届けていきたいです。
椎名:この曲はもうライブでもやっているんですけど、初披露のときの大阪のリリイベは本当に忘れられないです。サリーさんがMCで「次は新曲初披露です。この曲はこの先も大切にしていきたい、メッセージ性の強い曲です」って「何が来るんだろう?」ってエモ曲を期待させてからの、「聴いてください、“あざす”…」ってしっとり言った直後に、ジャカジャカジャカって始まって。お客さんが膝から崩れ落ちたり、爆笑したり。本当にすごかったです。
相川:みんな笑い転げてましたね。
椎名:最近の22/7は演劇仕立てのライブもしているので、楽曲の幅があるのは嬉しいですね。


──続いて、“舌打ち”ですね。こちらは「大人たちに反抗してやるぜ チェッ! チェッ! チェッ!」からはじまる、曲です。“あざす”に続いて、こちらもまた幅がありますね。
麻丘:これは、メンバーのリアルな「チェッ」っていう舌打ちの音が入っているんです。
椎名:「やりすぎず、でもちょっと怒ってる」くらいの絶妙な舌打ちをやりました。スタッカートで「ツッツッツー」みたいな。
天城:セリフも多いし、感情が乗ると、みんな目つきギラギラでやる曲になると思う。
麻丘:絶対パフォーマンスするのが楽しい曲ですね。
──この曲に込められた、反骨精神みたいな部分はみなさんにもありますか?
相川:いやーあんまりないかもしれないね。
天城:「チェッ」ってなるより、ちゃんと「何が嫌なのか」を書き出して提示するタイプだからね。
相川:そうそう。多分みんな感情的になるより「こうした方がいいんじゃない?」って考えるタイプですね。
天城:そんな子たちが歌う“舌打ち”だからこそ良いと思うんですよ。
麻丘:大人になりきれない時期のもどかしさが出るというか。
椎名:歌詞のすべてに共感できるわけではなくても、曲を歌っている間は、皆んなその世界に入り込めると思うんですよ。普段は舌打ちなんてしない子たちが、パフォーマンスとしてやる。その良さが見られる曲ですね。
──確かに。それで言うと、“あざす”の歌詞のなかワードもあんまり言わなさそうですね(笑)。
相川:センキューベリーマッチョ(笑)。
河瀬:絶対言わない(笑)。

