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INTERVIEW : MAPA

インタヴュー&文 : 西田健
撮影 : 大橋祐希
お客さんが楽しんでくれるようなライヴにしたい
──MAPAはもうすぐ2周年になりますね。感覚としてはどうですか?
宇城茉世(以下、宇城) : あっという間ですね。アルバムでデビューした当時は、すべてが目まぐるしかったんですけど、それに比べると最近は落ち着いてきました。
紫凰ゆすら(以下、紫凰) : 1年目のときは「もう1年だね」という感覚だったんですが、いま2年経って、その2年という数字に重みを感じています。アイドルとして生きるようになって3年目というのは中学・高校なら卒業するくらい経っているので、もっと2年目としてふさわしくなっていかないといけないと思っています。
神西笑夢(以下、神西) : 1年目は何やっているかわからないことも多くて、月日が過ぎる事を早く感じていたんですけど、2年目は色々わかるようになって少しゆっくりに感じてます。中学、高校も3年で卒業だし、3年以上続けることは人生であまりないことなので、これから楽しみですね。
古正寺恵巳(以下、古正寺) : 最初はアルバムからスタートしているので、そのあとこんなにリリースさせてもらえるとは思わなかったんですよ。2年経って、シングルを4枚出させていただいていることに、ありがたいと思いますね。1年目は慣れずに活動していたことが、2年目で弛まないといいなと思います。これからいろんなことを新鮮に捉えていけたらと。

──MAPAは、年月を追うごとにライヴパフォーマンスもすごみを増しているような気がしていまして。パフォーマンスにおいて、意識している部分はありますか?
古正寺 : 個人的には、いっぱい褒めてもらえるようなパフォーマンスではないと思っています。もっとやるべきことがあるなと。
宇城 : 4人の個性が出てきたし、バランスもあってグループとしていいと思うんですけど、その個性をステージで活かすのにはまだ足りていないような気がします。歌やダンスをもっと練習しないといけないし、団結力を増していかないといけない。団結力というか、3年目に向かうときにグループとして共通認識をもって活動していく必要があると思っています。
紫凰 : 古正寺以外は初めてのアイドル活動でとても手探りだったので、グループとしてのヴィジョンをあまり打ち合わせしていなかったんです。でも2年目になってみんなの思いを話す機会も増えたので、これからの目標を擦り合わせていけたらなと思っていますね。
神西 : 私ももっと自分を見つめ直せたらなと。自分のダンスや歌を見て、どうしていきたいかが分かるともっと良くなるかなと思います。
──かなりストイックなんですね。先日開催された〈怪獣ちゃん大行進グヮーオーッ!グヮオーッ!ツアー〉はかなりコンセプチュアルなツアーでしたが、どのようにライヴを制作していったんですか?
MAPA〈怪獣ちゃん大行進グヮーオーッ!グヮオーッ!ツアー〉at 浅草花劇場のライヴレポート
古正寺 : 〈怪獣ちゃん大行進グヮーオーッ!グヮオーッ!ツアー〉でのライヴに関しては、2作連動シングルが出たタイミングのツアーだったので、『Calling box/いもうと』と『怪獣GIGA/レディースコミック』を主軸にして。そこからさらに、これまでやってきたアルバム『四天王』に収録されている曲を、前よりも上手く見せたいと思って作っていったライヴでした。
──制作は古正寺さんを中心に?
古正寺 : セットリストとかは私が決めました。あの日は声出しが初めてできたライヴだったので、そこは意識した気がします。お客さんも声出しに慣れていない人が多かったので。セットリストの頭の方にお客さんと一緒に楽しめるような曲をもってきましたね。
神西 : やっぱりお客さんが楽しんでくれるようなライヴにしたいんですよね。声出しができるようになったので、もっと参加してもらえるようになると嬉しいですね。
宇城 : 古正寺がセトリを通して伝えたいものを感じ取れるようになってきたので、それを表現するのが楽しいです。今回のツアーでは、『四天王』の“レディースクリニック”に出てくる主人公をもとに物語チックに表現できたのが個人的には楽しかったですね。お客さんにも伝わっていればいいなと思います。
