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INTERVIEW : クロスノエシス
クロスノエシスが活動休止前最期に発表したミニ・アルバム「moment」は、彼女たちのこれまでのダークさとポップさを兼ね備えた集大成の作品だ。これまでかなりの難易度のダンスを、自分たちのものにしてきた彼女たち。その表現力は多くのアイドルグループのなかでも稀有だと言えるだろう。ぜひ、5月20日に開催される〈4th anniversary one man live「plant」〉で、その全てを目撃してほしい。
インタヴュー&文 : 西田健
写真 : 堀内彩香
自分たちのやったことのない新しい境地に連れて行ってくれる
──昨年、前作のアルバム『circle』をリリースしてからこれまでを振り返って、印象的だった出来事はありますか。
前作のアルバム『circle』リリース時のインタヴュー
RISA : 〈TIF〉に出演したことですね。ファンの方に〈TIF〉に出演する姿が見たいと言ってもらっていたから、念願が叶いました。そこで披露した“翼より”のパフォーマンスがすごく印象に残っています。
FLAME : 私たちが出たSKY STAGEは、客席が上から見下ろせる構造になっているんですよね。 “翼より”は客席を見る機会が多い曲なんですけど、みんなが楽しんで見てくれているのがわかって嬉しかったです。
LAKE : 〈TIF〉のSKY STAGEは、屋上で風を浴びながらライヴをするのがめちゃくちゃ楽しくて。お客さんも熱気がすごかったですね。
──他にも印象に残っていることはありますか。
一同 : ワンマンのとき、RISAが…(笑)。
RISA : もういいよー!その話はー!(笑)。
──みんな思い浮かんでいる事件がありそうですが(笑)。
MAI : 今年の1月に東京キネマ倶楽部でワンマンライヴ〈salvation〉を開催したんですよ。リハのとき、ステージがとても滑って大変だったんですけど、本番はうまくいったんです。それで全員達成感に包まれて帰ろうとしてたんですけど、RISAが携帯を失くしてしまって(笑)。メンバーもスタッフも1時間全力で探しても全然見つからなかったんです。
RISA : 恥ずかしい…。
FLAME : AMEBAが見つけたときは、違う階にも聞こえるくらいの声で「あったー!」って叫んでたよね(笑)。1日の気分の盛り上がり下がりがすごかったです。RISAはその一件以降、スマホショルダーを買ってたよね。
RISA : そうそう。底力を見せるようなワンマンで達成感もあったんですけど、余韻が全部吹き飛びました(笑)。もう絶対携帯は無くしません!!
──まあ、そんないろいろあった2022年ですが(笑)。今年4月25日にはセカンド・ミニ・アルバム「moment」がリリースされますね。
FLAME : これはリリースが延期になってしまって申し訳ないんですけど、そのおかげで我々も曲を飲み込んで、すごく良いレコーディングができた気がします。曲の流れも良いので、ひとつのセトリとして聴いてもおもしろい作品なんじゃないかなと思います。
LAKE : 頭がついていかなくなるくらい、どんどん振りが難しくなってきてますね。自分たちのやったことのない新しい境地に連れて行ってくれるアルバムだと思っています。曲もすごくカッコいいです。
AMEBA : いままでよりさらに挑戦的な曲が多いと思います。アルバムでしかできない曲たちが詰まっている印象がありますね。
──アルバム制作はいつ頃から始まったんですか?
FLAME : 去年の秋くらいかな。
RISA : 〈entity〉というスタジオライブ映像を10月くらいに公開したんです。そこでアルバムにも収録されている“devotion”を初披露したから、それよりも前に動き出していますね。
──なるほど。そのスタジオライブ〈entity〉はいかがでしたか?
FLAME : 収録であることを活かして、衣装を何パターンか切り替えたんです。“awake”という曲の衣装が同じ形でも違う色のものが重なっている衣装で、セーラームーンみたいに衣装チェンジをする演出ができたのが良かったです。これはリアルタイムで観てくれた人は楽しめたんじゃないかなと思います。気合い入れてみんなで作ったので、もっと観てほしいです。