ライヴのときは、ちょっと暴れだすかもしれない
──なるほど。次の”New Day (feat. Sweet William)”では、Sweet Williamさんが組んだビートを宮川純さんにピアノで一回弾きなおしてもらって、その素材をバラしてビートを組み直すという作り方をされているんですよね。
サンプリングの元をバラして、またチョップしたりして配置するみたいな感じですね。このビートで1回そういう作り方をやってみたくてやってもらいました。あとは、“Lazy”と”New Day (feat. Sweet William)”はどっちも宮川純さんが弾いているので、それで一貫性みたいなのが出てるのかなと思います。
──イラストレーターのChiさんが手掛けられたリリック・ビデオも素敵でした。
私、Instagramで結構イラストレーターの方を探すんですけど、飛行機のモチーフのイラストを見て、いいなぁと思っていたんです。そもそも私が大好きなYouTuberさんだったんですよ。「うわ!Chiさんだ、いっつも観てる人だわ」と思って、これもなにかの縁かなと思ってお願いしてみました。セルフケア的な考え方とかもすごい好きだし、Chiさんもウクレレとかを弾かれている方で、そういうマインドも通ずるものがあるなと思っていつも観てました。
──ご自身でも、セルフケアは結構大事にされますか?
大事にしているんではないかな。そのなかのひとつとして音楽も使ってますね。いい音楽とか聴くのって、心身にかなり良いんですよね。
──そして、最後の曲、“Onion Soup”。この楽曲は一発録りですね。
本当に一発録りです。リハもなしに、出音だけ確認してから入りました。
──まさに“生音”ですね。この曲、どうしてオニオン・スープがテーマなんですか?
私のなかでは、オニオン・スープって、ちょっとだけ手が込んでる食べ物のイメージなんですよね。上にトーストとチーズ乗っけて、親が出してくれたりしてたのを見ていて。ちょっとトースト入れて、再度オーブンで焼いて、ちょっとカリッとさせたのを出してくれていたんです。スープ作るだけじゃなくて、一回焼くみたいな工程があるので、ちょっと特別感があるんですよね。この曲のなかでも、これを作って待っていてくれるっていうのは、愛情を感じてないと作らないのかなとか思ったりして。
──オニオン・スープは“愛情”なんですね。オニオン・スープってすごく甘いってわけでもないじゃないですか。アルバムの中盤の歌詞がビターな味わいの中で、最後に「仲直りしよう」とか、「もう一度 幼かった昨日の二人を越えたら はじめよう」みたいなところで着地するのがすごく良いですよね。
ありがとうございます。最後にこれがあればなんでもオッケーみたいな。ここで仲直りして、また1曲目に戻ってもらえたらいいなと思います。
──これからこのアルバムを引っさげてワンマン・ツアーが開催されます。どういうツアーになりそうですか?
ツアーというもの自体がはじめてなんですけど、やっぱりワンマンで地元の福岡にも行けることに、すごくワクワクしています。会場の福岡〈BEAT STATION〉もずっと行く側だったので、そこに立つのもすごい楽しみだし、大阪にも、もう何年行ってないかなっていうぐらいライヴをしてないので、それもすごく楽しみですね。バンドメンバーは”Lazy”を録ったメンバーでやるので、みんなでアレンジした曲をライヴでやるのがはじめてになるので、それもすごく楽しみですね。みんな、レコーディングのときは、ちょっと控えめにやってるんですけど、ライヴのときは「どうぞ好きにやってください」って感じでやるので、ちょっと暴れだすかもしれない(笑)。演奏も含めて楽しんでいただけるんじゃないかと思います。
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LIVE INFORMATION
ワンマンツアー「kiki vivi lily Winter Tour 2021-2022」
2021/12/10(金)
@福岡BEAT STATION
OPEN 17:00 / START 18:00
2021/12/17(金)
@大阪Live House ANIMA
OPEN 17:00 / START 18:00
2022/01/14(金)
@東京 Shibuya WWW X
OPEN 17:00 / START 18:00
詳しくはこちら↓ https://kikivivilily.com/
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PROFILE:kiki vivi lily
スウィートで魅惑的な歌声と類稀なるメロディーセンスで彩度の高いポップネス・ソウルを奏でる注目のシンガーソングライター。軽やかにジャンルを横断しながら様々なアーティストとコラボレーションを行うスタイルは、シーンの中でも特異な存在感を放つ。
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