どこを切り取ってもみんなを後押ししてくれるような歌詞
──2021年3月3日には〈神田明神ホール〉で、お披露目ライヴが行われましたが、はじまる前はどうでした?
一宮 : 結構大変なスケジュールで動いていましたね。初ライヴでは5曲披露したんですけど、本当にギリギリでした。お披露目ライヴを行う前から、無料のオンライントークやSNSでの企画をいろいろやっていたので、そこで知ってくれた人もたくさんいてくれて嬉しかったです。どれくらい人が集まるんだろうとか、チケット売り切れるのかなとか、すごく大きな会場だったので不安はありました。
──お披露目ライヴの感想はいかがでしたか。
一宮 : ステージ前は緊張して、いまの時代お客さんが声を出せないんですけど、それでもみんながすごく楽しみにしてくれてたんだっていう空気感は伝わってきました。サイリウムを振ってくれることが本当に嬉しくて。自分の色のサイリウムとか自分のために会いにきてくれた人が居ただけでも頑張れました。
──JamsCollectionはコロナ禍でのスタートだから、声出しでのライヴはまだやられてないんですよね。
一宮 : 正直、ちょっと寂しいなとは思いますね。やっていくうちに曲の中にコールを入れていったり、自己紹介の後に名前を呼んでくれたりするじゃないですか。そういうのも楽しみなので、コロナが終息したらみんなに叫んで欲しいです。
──結成から半年以上経ちますが、いままで活動してみた感触はいかがですか?
一宮 : とにかくライヴの数が多いですね(笑)。デビューが大きい会場だったので、それもすごいなと思ったし、普通のアイドルさんがデビューしてすぐにできる箱じゃないくらいの大きいイベントにも出させていただいたりしているので。環境に恵まれているなと思います。もう感動することばかりです。
──8月10日に予定されていたワンマン・ライヴは30日に延期になってしまったんですよね。
一宮 : そうなんです。悲しかったけど、延期した分、私たちができることも増えるし、配信もあるので、観てくれる皆さんには予定されていたものを上回るパフォーマンスができたらなと思っています。
──実際、ワンマン・ライヴの開催が決まったときはどうでしたか?
一宮 : ワンマンやるって決まった時には「こんなに早く?」って思いました。対バンライヴで大きいところに立てることですら嬉しかったのに、「そこをJamsだけでやるの?」って。でも、それができるのも、ファンの皆さんが応援してくれているおかげだし、私たちも大きいステージに立てたりいろんな挑戦ができるのでありがたいなと思っています。
──チケットは即完売だったんですよね。
正直、デビュー・ライヴとは比べ物にならない人数だし、いままでのライヴでそんなキャパでやれたことがなかったから大丈夫なのかなとも思いました。でも、チケットを売り出した時には即完売で。運営さんも私たちもびっくりして、そんなにすぐ売り切れると思ってなかったから、何度も告知しないとなと思っていたんですよ。それだけファンの人も楽しみにしてくれてるんだなと思ったら、その期待にも応えたいし、いままでの集大成をみんなに見せることができる場所なので頑張りたいなと思います。
──先日7月26日には、JamsCollectionの楽曲が一挙8曲の配信でリリースされました。どんな感じで制作は進んだんですか?
一宮 : 曲ができたときから随時レコーディングしていきました。私は音程をとるのがすごく苦手なんですよ。紙に歌詞を書いて、「ここは上がる、ここは下がる」とか書かないと歌えないくらい音痴で。でも今回のレコーディングが進んでいくうちに「上手くなっていってるね~」と言ってもらえて嬉しかったです。
──今回の8曲のなかでも成長が見えたりするところがあるんですね。
一宮 : あると思います! 最初の方は何回も録ってやってたけど、どんどん短い時間でレコーディングが終わるようになりました。
──好きな曲を1曲あげるとすれば、どの曲ですか?
一宮 : “サマーポップ”が好きですね。夏の曲なんですけど、ジャムズの曲って結構元気で振りコピが楽しい曲のイメージなんですけど、この曲は心が穏やかになれますね。誰からも愛される曲なんじゃないかってくらい良い曲だと思います。
──歌詞はどの曲は好きですか?
一宮 : “NEW ERA PUNCH!!”の歌詞が好きですね。すごく元気が出る曲なんですよ。「頑張っているあなたに NEW ERA PUNCH!!」って、どこを切り取ってもみんなを後押ししてくれるような歌詞で心に沁みます。結構うるうるしちゃいます。
──ジャムズさんの曲は結構テンポが早い印象があります。
一宮 : 確かに早いですね!歌うのも難しいし、ダンスも難しいです。最初にMVを公開した“smile×smile”は結構テンポが遅いんですけど、他は結構早いのでライヴで他の曲をやった後に“smile×smile”をやるとスローモーションなんじゃないかって思うくらい全然違いますね。
──ライヴでの推し曲はありますか?
一宮 : “サマサマサマーはアゲアゲで!”ですね。水着のMVだったんですけど再生回数もすごいです。ダンスも一緒に楽しめる曲なので、みんなで手をあげて踊って、ライヴでもお客さんみんなが真似してくれるから嬉しいんですよね。ジャムズはファンの人のサイリウムが多い印象で、だからステージからみる観客側がすごく綺麗です。
──ジャムズさんは女性ファンも多いですよね。
一宮 : 確かにそうですね。こんなに多いのはびっくりします。ジャムズの曲はどの世代も好きになってもらえるものが多いから、いろんな人に好きになってもらえたら嬉しいなと思います。