常識や社会性が身に付いて、やっと人間になれた
──おふたりから見て、加入前のNANIMONOの印象はどうでしたか?
朝比奈:NANIMONOは“ジャージは戦闘服★”とか“インキャのキャキャキャ”とかキャッチーな曲が多いし、可愛いグループだなと思いながら見ていました。
和田:私は、別グループでアイドルやっていたときに、楽屋にいるNANIMONOを見たことがあったんですけど、ずっとメンバーでぎゅっと固まっていて、「本当にインキャなんだ!」って思っていました(笑)。でもメンバー同士が仲いいのが伝わってきて、すごいいいグループだなと思いました。
──その中に入るのはどうでしたか?
和田:やっぱり既存のグループに入るのは怖かったけど、逆に「私もインキャだからいけるかな?」という希望を見出して、「ここだ!」と思いました。
──和田さん自身、どんなところがインキャなんですか?
和田:アイドルもう10年やってるのに、友達がいないです…(笑)。そのくらいインキャです。


──他のメンバーから見て、和田さんのインキャっぽい所はありますか?
柊真:いっぱいありますね、この取材中もずっと下を見てましたし。でもそれはメンバーみんなかも(笑)。
──言われてみたら、確かに…(笑)。
眠岸:みんなあんまり目が合わないんですよ。スタッフさんからメンバー同士が話しているときお互いがどこ見て話してるの?って言われたりしますね。
柊真:ライブ終わりにミーティングをするんですけど、褒められているときでさえ、みんな目の焦点がずっと下なんです。
朝比奈:普段からNANIMONOって信じられないくらい下を向いているので、さすがだなと思いますね(笑)。
──朝比奈さんがご自身で思う、インキャっぽい所はどこですか?
朝比奈:私は人見知りというより、仲良くなった後になかなか心を開けないみたいな所がありますね。メンバーに加入してすぐに、おじいちゃん家に行ってお土産買ってきたんですけど、「いらない」って言われるのが怖くて、ずっと渡せなくてまだ家に置いてるんです…。
眠岸:全然気にしないよ!(笑)
──ではこの機会に持ってきていただいて(笑)。他のメンバーから見て、朝比奈さんのインキャっぽい所ありますか?
眠岸:低気圧に弱いよね。インキャあるあるなのかもしれないですけど、気圧にすごい左右されるんですよ。ろんろんは普段元気で「おはよーう!」って感じなんですけど、気圧がやばい日だけすごい顔色してますね。
朝比奈:そうなんですよ。なんか頭痛いと思ったら、だいたい気圧が変化してますね。


──今年6月にNANIMONOは新体制お披露目ツアー『7ちゃんねる』を開催していまいた。お披露目ツアーを実際終えてみて、どうですか?
ひなた:新しいNANIMONOとして、良いスタートを切れたと思います。評判も良かったし、楽しかったです。それにめっちゃ泣きました。
柊真:私たちはライブの後は毎回しっかりミーティングをするんです。ホテルに帰ってから全員夜遅くまで話し合いをしてみんなで涙を流すくらい、たくさん悩んでいろんなことを考えたツアーでした。
──かなりストイックなんですね。
朝比奈:みんなNANIMONOが居場所なんですよ。NANIMONOをなくしたくないし、NANIMONOがどんどん大きくなってほしい。だからこそ一個一個のライブを大事にしているんです。
柊真:普段まったりのんびりしている分、目標に向かっているときは、運動部張りに真剣にやっています。
紫苑りんか:外部のスタッフさんからも結構運動部っぽいですねって言われたりするんですけど、最初はこんなんじゃなかったんです。挨拶すらもできなかったですし、でも周りの人にいろいろ教えてもらって、やっといろんな人の前でいろんなことができるようになれました。常識や社会性が身に付いて、やっと人間になれたというか(笑)。



──なるほど。10月22日には、3枚目のアルバム『Kawaii Future IDOL』がリリースされます。今作は、本当に様々なネットカルチャーの音楽シーンでも大活躍のトラックメイカーが参加しています。
眠岸:「これから新しいNANIMONOをやっていくぞ!」っていう決意がこもったアルバムですね。Kawaii Future Bassというジャンルの第一線で活躍しているトラックメーカーさんたちをたくさんお呼びして、作品をつくりました。NANIMONOを聞いたことがなかったKawaii Future Bassが好きな方にも刺さるアルバムだし、歌詞にインキャっぽさが出ているので、NANIMONOを好きな人にもちろん刺さる曲になってていると思います。
柊真:Kawaii Future Bassは、元々アイドルになる前から好きなジャンルでしたし、NANIMONOにも絶対に合うって思っていたんですよ。だから、今回自分がひとりのオタクとしてみたときに、この制作陣を見ただけで激アツなんですよ。こんなに豪華な方々に作ってもらえた以上、私たちが頑張らなきゃいけないし、解釈で大事に育てていきたいなと思って緊張しています。
和田:レコーディングでは、可愛い声を出したり、脱力してウィスパーで吐息で歌ったり、これまでやらなかったような声の出し方や歌い方をプロデューサーのこゆびちゃんに指導していただいて、こういうこともNANIMONOはやっていくんだな、と思いました。



























































































































































































































































































































