「SKE48のセンターになる」という夢も叶えたい
──楽曲の話に移りますが、今回の新曲「Karma」は、大親友の恋人に抱く禁断の恋愛感情を描いた、切ない片想いソングですね。最初に聴いたときの感想はいかがでしたか?
相川:情熱的な恋愛ソングだなと思いました。親友の恋人を好きになってしまって諦められず突き進むなんて、私は共感はできなかったですけど、ドラマの主題歌のようで面白いと思いました。
野村:秋冬にぴったりな曲だと思います。歌詞の中には「Karma」という言葉は出てこないのに、タイトルになっているのが不思議なんですよね。「Karma」には因果応報という意味があると思うんですけど、親友の彼女を奪おうとするのって、やっぱり“ちょっと悪いこと”じゃないですか。だから、一見前向きに奪おうとする気持ちになったとしても、結局は因果応報として自分に返ってくるんだろうな、という考察をしています。
中坂:1番と2番で主人公の心情が変化していくのが難しくもあり魅力的ですね。切ない気持ちをしっかり伝えられるように歌いたいです。
伊藤:16歳でこの歌詞を歌っていいのかな?と思いましたが、イントロは切なく、ダンス部分は急に力強くなったりして、感情の揺れを曲調で表している感じがしますね。
──今作は熊崎晴香さんと佐藤佳穂さんのダブルセンターですね。この組み合わせについては、どう感じましたか?
野村:2人が並ぶとすごくしっくりくるんです。同い年で身長も同じくらいで、なるべくしてなった組み合わせだと思います。もともと同じTeam Eで活動していましたが、シンメトリーやダブルセンターのイメージはなかったので、新鮮さがありました。それでいて自然にハマっていて、運命的な組み合わせだなと感じました。

──「Karma」はMVも素敵でした。
中坂:あの背景になっているサンシャインサカエは全部セットなんですよ。
野村:サンシャインサカエはSKE48劇場があるところなんです。栄のど真ん中にあるのに、普通に通るとSKE48劇場があることに気づかない人が多くて。今回のMVを通して「ここがSKE48のホームだ」と知ってもらえるきっかけになったと思います。撮影中はパラレルワールドにいるようで不思議でしたが、完成映像を見たら本物のようにリアルで驚きました。
中坂:私はSKE48のオーディション最終審査をSKE48劇場で受けたので、その場所を背景に踊れるのがすごく嬉しかったです。劇場に続く階段まで再現されていて、本当に行けるんじゃないかと思うくらいリアルでした。初めて表題曲のMV撮影に参加したので緊張しましたが、温かい現場で完成映像もすごくかっこよくて、「選抜に入ったんだ」と実感できました。
伊藤:観覧車が印象的でした。地元の友達に「観覧車がある場所が劇場だよ」と言うと「あそこね」とすぐ分かるくらい、名古屋・栄のシンボルなんだなと改めて感じました。今回のMVで「ここがSKE48劇場だ」と世の中にもっと伝わればいいなと思います。

──みなさんにとって、サンシャインサカエとはどんな場所ですか?
野村:「夢が叶う場所」ですかね。サンシャインサカエには、そういうキャッチコピーがあるんですけど、まさにその通りだと思います。
相川:私たちにとっては第2のお家のような存在です。毎日のように公演をして、衣装やメイクもしていただき、照明も当ててもらえる。とても恵まれた環境で活動できるので、夢が叶う場所だと実感しています。ずっと大事にしたいですね。
中坂:ファンとして通っていた頃から夢のような空間でした。近い距離でアイドルを見られるし、ファンとメンバーが一緒に空間を作り上げている感じがするんです。本当に「夢が叶う場所」だと思います。
──では最後に「夢が叶う場所」で日々活動している皆さんの、これからの夢を教えてください。
相川:マルチに活躍できるアイドルになりたいです。テレビやバラエティ、ラジオにも挑戦したいし、自分のラジオ番組も持ちたいです。話すのは好きですが緊張してしまうので、そこも克服したいです。いまは自分をきっかけに他のメンバーを好きになってもらえることが多いので、SKE48を知ってもらえる「入り口」になれる存在でいたいです。
伊藤:私は次のシングルも選抜メンバーとして活動を継続したいのと、地元の長野県でコンサートをしたいです。以前SKE48が長野で公演したことはありますが、私はまだ加入前でした。次は自分がSKE48を連れて地元に行きたい。まだ高校生の友達は東京や愛知まで来づらいので、地元で今の自分を見てもらいたいです。
中坂:私はずっと「バンテリンドーム ナゴヤでライブをすること」が夢です。SKE48メンバーやスタッフさん、ファンの皆さんの夢でもあると思います。そのステージに立つだけでなく、最前線で引っ張る存在でいたい。ファンの方に「中坂が引っ張ってドームに立った」と思ってもらえるようなメンバーになりたいです。
野村:モデルの仕事をもっとやっていきたいです。この体型を活かして、SKE48に新しい風を吹かせたい。SNSでの発信も続けて、モデルの仕事をいただけるよう努力します。そしてずっと言っている「SKE48のセンターになる」という夢も叶えたい。今回同期から初めてセンターが出て本当に嬉しいですが、私もいつかそこに立てるように、ファンの皆さんと一緒に歩んでいきたいです。


SKE48、35枚目のシングル「Karma」
ディスコグラフィー
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PROFILE : SKE48
東京・秋葉原を拠点に活動するAKB48の全国進出第一弾として、2008年7月に、名古屋・栄に誕生したアイドルグループ。本拠地の栄(SAKAE)の頭文字からSKE48(エスケーイー フォーティエイト)と命名される。のちに日本全国、そして世界に展開される48プロジェクトの先駆けとなった。
【公式X】
https://x.com/ske48official
【公式ホームページ】
https://ske48.co.jp