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INTERVIEW : 豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL & クロちゃん

昨年のクリスマス・イヴに開催された、豆柴の大群の〈4周年記念ライブ「ら:すたーと」〉。その終盤、豆柴の大群と都内某所のふたつのグループは、合併して活動していくことを発表した。発表したそのときの会場の空気は、かなり重い空気に満ちていた。しかし、その状況を打ち破ったのは、他でもないアドバイザーのクロちゃんによる、力強いかけ声だった。テレビでドッキリにかけられたり、その発言から炎上することも多いクロちゃんだが、そのときの姿は本当にカッコよかった。あの日、クロちゃんはいったい何を考えていたのか。そんな興味が湧いて、今回メンバーとともに取材を申し込んだ。すると、思った以上に熱く、グループのことを考えていることが感じられた。「メンバーを娘だと思っている」と語ったクロちゃん。その想いは本物である。
インタヴュー&文 : 西田健
写真 : 大橋祐希
「へえ、そうやって浮気みたいなことするんだ」って
──クロちゃんさんから見て、昨年の豆柴の大群の活動はどう映っていましたか?
クロちゃん:アグネス・チャンさんみたいに言わないで! クロちゃんで大丈夫です!
──失礼しました。ここからはクロちゃんでいきます。
クロちゃん:実際合宿(2022年12月に行われた新メンバーオーディション合宿)のときは、かなり危機的な状況だったんですよ。正直全然ダメだった。でもそこから1年の間に彼女たちは殻を破った気がしますね。頼もしくなっていく様を見られました。


──合宿では、モモチさんとレオナさんが加入しましたよね。おふたりのことは、どういう風に見えていましたか?
クロちゃん:はじめからモモチは光るものがありましたし、レオナは元々能力が高かったんですよ。その後の活動を見ていても、このふたりが選ばれてよかったと思いますね。
──他のメンバーはどうですか?
クロちゃん:ナオは「もっと自分を出さないと個性が死んじゃうよ」って話したんです。そしたら少しずつ改善していく様子がありました。アイカは普段、妹的な存在なんですけど、いまはテキパキ動くから、「これまではサボってたんだな」とわかりましたね。
アイカ・ザ・スパイ(以下、アイカ):そんなはっきり「サボってた」って言わなくても!
クロちゃん:ごめんごめん! でも卒業したミユキ(エンジェル)とハナエ(モンスター)も含めて、豆柴は一体感が強まっていたし、成長を感じていましたよ。


──明確に「変わったな」と思った瞬間はいつですか?
クロちゃん:こんなこと言いながら、実はあんまりライヴ行っていない…。だから、サボっていたといえばそうかもしれない......。 アイカ:さっき私に「サボっていた」と言っていたのに!
──さっき自分が言った言葉が、ブーメランのように刺さってるじゃないですか!
クロちゃん:いやいや(笑)。ちょうど都内某所ができた時期でもあったので…。でもライヴを観ると、お客さんとの一体感がいいなと思っていましたね。だから、安心していた部分もあるんですよ。
──昨年は「水曜日のダウンタウン」の企画から姉妹グループ、都内某所が結成されました。都内某所が生まれる時、豆柴のメンバーは、それぞれ複雑な感情をインタヴューで語っていましたよね。
2023年1月に行ったナオとアイカの個別インタヴュー
ナオ・オブ・ナオ(以下、ナオ):最初、都内某所ができると言われたときは、みんな......ね?
アイカ:正直、嫌でしたよ! クロちゃんは豆柴だけって言っていたので、みんな「へえ、そうやって浮気みたいなことするんだ」と思っていました。
クロちゃん:でもこっちもドッキリだったからね! でも豆柴は「自分が好きなアイドル」を目指していたんですけど、都内某所は自分が作ろうとすると苦手なオシャレ方面のアイドルにしようと思っていたんですよ。だから俺からすると、豆柴がストレート。都内は変化球なんですよ。
ナオ:でもやっていく中でクロちゃんから、「豆柴あっての都内だからね」と言ってくれたんです。それで少し安心しました。だから私たちは自信をもって活動していたし、クロちゃんもあんまりライヴにはきてくれなかったですけど、ちゃんと考えてくれているなとは思っていましたね。
クロちゃん:ナオはそうやってチクチク刺してくるよね。
レオナエンパイア(以下、レオナ):だって本当にライヴに来てくれなかったですもん。最近は来てくれるので、失った信頼も戻ってきていますけど。
クロちゃん:信頼失ってたんだ! 確かにレオナやモモチが入ってから、俺もあまりライヴに行ってなかったから…。
レオナ:そりゃあね、信頼を失いますよ。
ナオ:ふたりはツアーも来てくれていないんだってショック受けていましたよ。でも都内は妹的な存在だから、いろんなことを教えてあげられるように動いていきました。

