スペシャル・フォトギャラリー
めろん畑a go goのスペシャル・フォトギャラリー。ここでしか見られない写真たちをぜひ、存分にご堪能ください!
INTERVIEW : 中村ソゼ
先輩らしいことを私は何もしてないです (笑)
──中村さんは、いつ頃足を怪我されたんですか?
中村ソゼ(以下、中村) : 去年2022年の10月17日に東京キネマ倶楽部で開催した、The Grateful a MogAAAzのワンマンのときに、靭帯を切ってしまいました。靭帯を切るのは、めろんに入ってから2回目なんですよ。メンバーのみんなにはめちゃくちゃご迷惑かけてますね。去年はめろんのアメリカ遠征にもワクチン接種の関係で行けなかったし、絶対厄年だったかなって思います。でも今年に入ってくらいから、やっとライブができてすごく嬉しいです。私の中でやっと新体制が始まった感じがします。
──怪我で休業中、自分が不在のめろん畑a go goを客観的に観て、どうでしたか?
中村 : みんなしっかりやってるなって思っていました。アメリカのグループLINEにも入れてくれたから、写真とかも色々送られてきて、自分も遠征に行った気分になっていたんですよ。それはありがたかったですね。
──ライヴができなくて、悔しい思いはありましたか?
中村 : 正直悔しかったですね。靭帯は切れたら治るまで時間がかかるので、ちょっと辛い期間でしたね。最近はライヴも座ってやったりしているんですけど、めろんのパフォーマンスで動き回れないっていうのが辛くて。みんなが前に出てたりする時に、自分だけ座って待ってる時とかもあって、それがすごく寂しいです。まあでも最近それが楽しくなってきた感じもあります。
──新体制になって心境に変化はありましたか?
中村 : 私はあみ(あみのころみ)が辞めた時に結構引きずってたんですよ。大きな変化を飲み込んで、自分の気持ちを整理するまでに時間がかかったんです。
──なぜ、時間がかかったんでしょう?
中村 : 私は、あみがいた頃のめろんがすごく良い感じだったから、それが変わってしまうことが怖かったんですよ。私が加入した当時は自分ができていればいいやって感じだったんですけど、音源やワンマンで完成度が高いものができちゃうほど、体制が変わってリセットされるのが怖くて。それを受け入れるのに時間かかっちゃったんだと思います。
──どうやって乗り越えてきたんですか。
中村 : 考えるより動き出すみたいな感じでやってくれたから、自然と受けられたのかな。この前、私の復帰ライブがあったんですけど、その時にほかのメンバーがすごく頑張ってくれたんですよ。ちょっと偉そうに聞こえるかもしれないですけど、「めろんは大きくなったな、成長したな」って思いました。だから、いろいろ大変なことがあっても、めろんは大丈夫だなと思えますね。
──新メンバーのふたりに対して思うことありますか?
中村 : 元々レーベルのメンバーとしてめろんのことを見てくれていたし、ライブもいつも見に行ってくれてたから、なにも心配いらないですね。教えなくても勝手にやってくれるし、先輩らしいことを私は何もしてないです (笑)。
──ふたりは後輩っぽい感じが強いですけど、そのあたりはどうですか?
中村 : 自分的には、先輩後輩がかっちりするより、同じグループとしてみんなフラットな感じがいいなっていう感じなんですよ。実際ふたりはまだ敬語なので、それを止めさせる方向で頑張ろうかなと。
──ふたりとも根っこが真面目そうですよね。
中村 : ふたりともアイドルとしての経験が豊富だし、ある意味育ちがいいというか、ちゃんと常識もあるんですよ。でもその常識があるからこそ一歩下がっちゃうみたいなこともあって、そこが大変なんじゃないかな。正直、私が入った頃より、ふたりとも人間がしっかりしてるんですよ。周りが見えてるしちゃんと歌ってるし、それが当たり前にできているから、それは元々のめろんのメンバーにとっても良いのかなと思います。
野音ではワンマンがやりたいんですよ
──そういえば、めろんってリーダーを置いてないですよね。まとめ役っているんですか?
中村 : なんとなく置いてないだけですね。でも私がいろいろ提案することが多くてそれでみんなが乗っかっていく感じです。でもまとめてる感じではないです。私は好きなことやって欲しいし、自分もああしろこうしろって来られたくないですし。でも注意せざるを得ないときとか、「これはこの方がいいよね」と思ったときは、自分がバカなふりして「あれこれなんだっけ」って聞いて意識してもらうようにしてます。私なりのマインドコントロールです(笑)。めろんはメンバーがしっかり自己プロデュースもそれぞれできてるし、告知とかも言わなくてもやってくれる。だからそんなにまとめなくていいというか、だからその辺に対しての信頼はしてますね。
──3月15日には、最新ミニ・アルバム『BLACK MELON』と『WHITE MELON』の2作が同時リリースされましたね。
中村 : 新体制になって最初の作品なんで一番好きなことをやれてる感じはしますね。レコーディングのときは、そういうのあんまり感じなかったんですけど、出来上がったものを聴いたら、かなりアグレッシブな作品になった気がします。めろんもこれだけ長いことやってたら一通りのことやったと思っていたんですけど、まだまだやれることあるなって思いましたね。それを新しいメンバーたちと作れたのが嬉しいですね。
──推し曲はありますか?
中村 : “MANIAC”と“シルバージェットと僕たちの物語”ですね。
──“MANIAC”はなぜ?
中村 : “MANIACは結構前からライヴではやっていて、自分の中ではいろんな思い出がある、すごく大切な曲なんですよ。大事な位置ですごく盛り上がる曲だと思っています。以前特典のCDとして作ったんですけど、そういう曲が正式にリリースされたのが嬉しいですね。
──歌詞は攻めてますよね。
中村 : あんまり気にしないようにはしてるんですけど、「ん?」って思うことはありますね(笑)。でも歌詞だけに目がいかないところが、すごく良いなと思いますね。でもそういうのも必要なことかなと思ってます。
──“シルバージェットと僕たちの物語”はどうですか?
中村 : やっぱりこれは、台詞が入っているところが、めろんらしくて良いなと思います。デビューの時に“SHE SAID”という曲をレコーディングしたんですけど、その最初のセリフが上手く言えなくて、全部やり直しなっちゃったんですよね。そのことがあって、セリフが毎回不安だったんですけど、それから5年も経ったら「セリフ言うところないですか?」と思えるぐらいになりましたね。
──リード曲の“めろん畑a go goの嗚呼IDOL真っ最中”はMVもおもしろいですよね。
中村 : あんまり伝わらないかもしれないですけど、実はかなり指導とか稽古があったんですよ。そういう苦労もみてほしいですね(笑)。この曲は出会いと別れみたいな印象があって、そこに自分と重なる部分があるんですよ。歌っていると今まで出会ったみんなの顔が浮かんでくるし、思い出して悲しくなりそうにもなります。でも私は別れてしまったみんなの分まで背負ってやっていきたいと思っていて、この曲は「自分はまだやってますよ」「これからも見てね」って伝えるようなものにもなりましたね。言葉にはしないけどこの曲を歌うことで、気持ちが伝わるといいなと思いますね。
──これまであんまり聞いてこなかったですけど、今、中村さんには夢とか目標ってあるんですか?
中村 : 私も目指したいところを探している最中であるんですけど、新体制になったから今まで蓄えたもの等もしっかり大事にしたいですね。でも、個人的には野音ではワンマンがやりたいんですよ。
──おお! なぜ、野音が夢なんですか?
中村 : プロデューサーの木下さんはでんぱ組.incが好きなんですけど、でんぱ組さんは野音をきっかけにして、それからドーンとブレイクした感じがあるんですよ。そういうきっかけがめろんにも欲しいなと思っていて。だから、めろんが大きくなるためにもやりたいです。正直いまの状況だと、まだまだかなりの挑戦になるけど、今回のリリースを機にドーンと大きくなって、なんとかやりたいと思っています。