最近「たぬたぬクラブ」って名前がついた
──日南さんはなぜ、アップダンス・エンターテインメントという事務所のオーディションを受けようと思ったんですか?
日南 : 私は昔からずっと「Zeppでワンマンライヴがしたい」って言い続けていたんです。でも、そこまで辿り着くことができないうちに前のグループが活動休止してしまって…。どうしても諦められなかったので、ここなら叶えられるんじゃないかと思って応募しました。
──水城さんが所属しているMyDearDarlin'は、セカンド・ワンマン・ライヴを、Zepp Hanedaにて開催されていましたよね。
水城 : やりましたね。でも、マイディアって今までO-EAST、Zepp Haneda、東京国際フォーラム(ホールC)って3つの会場でワンマンライヴをやっているんですけど、終わった後に毎回みんな「意外と小さかったね」っていう感想が出るんですよ。だから、日南ちゃんもZeppってすごく大きい会場を想像してるかもしれないけど、いざ立ってみると「いや、もっと上に行きたい」って気持ちになるかもしれない。
日南 : なるほど! 楽しみです。
──日南さんから見て、事務所の先輩グループであるMyDearDarlin'やJams Collectionはどういう存在ですか。
日南 : 私が以前所属していたグループは、大きな対バンライヴに出れるだけでも「やった! 嬉しい!」みたいな感じだったんです。でも、マイディアさんジャムズさんさんは、そういうライヴの常連でしたし、トリもよくやってらっしゃったので、住む世界が違うイメージがずっとありました。いま、ライブを見ていても、「パフォーマンスがすごいな」って尊敬の目でずっと見てます。
水城 : 私たちも先輩のすごいところを、自分たちのライブに取り入れ続けて、今の形を築き上げてきたんですよ。それが徐々にマイディアらしさになったように、私たちの良いところを取り入れて、バニクルちゃんらしさを作っていって欲しいですね。
──日南さんがアイドルを目指したきっかけは?
日南 : 物心ついた頃には、ハロプロさんがずっと好きだったんですよ。辻ちゃん、加護ちゃんとかミニモニ。くらいからですね。幼少期の頃からずっと、自分もアイドルになりたいって思ってました。でも、高校生までは、校則でアイドル活動ダメだったこともあって我慢してたんですよ。高校を卒業したタイミングで、やっぱり夢を諦めきれなくて活動をはじめたのがきっかけです。
──幼少期はどんな子だったんですか?
日南 : 活発な子でしたね。ずっと水泳をやっていましたし、外でめっちゃ遊ぶ子でした。高校生に入ってからは吹奏楽部に入っていました。
──水城さんは幼少期どんな子だったんですか?
水城 : 幼少期は、人前に出ない、根暗、友達いない、みたいな子でした。小1の授業参観で「お友達と2人ペア作って」って言われたんですけど、ひとりだけ余っちゃったんです。それで号泣していたら先生が飛んできました(笑)。
──すごいエピソードですね。
水城 : それぐらい周りに友達いなくて、もうずっと基本1人でした。中学に入ってからは、私立に行ってソフトテニス部に入ったんですよ。それで、ちょっとバラ色の生活が見えたかと思いきや、すぐに辞めちゃって、結局あんまり友達はできなかったです。あとは、仮面女子さんが好きで、それを死ぬほど布教してました。高校に入ってからは、教室の端っこで本読んだり、数学のワーク解いたり、そんな毎日でした。
日南 : 水城さん、こんなに可愛いのにみんなほっとくんですか!?
水城 : 女子校だったからみんな可愛いのよ。でも輪に入れなくて、なんかすごい教室のもう1番端にずっといるみたいな感じだった。
──おふたりともそれぞれ違う青春時代だったんですね。アイドルをやっていてよかったと思うことはありますか?
水城 : 自分を応援してくれる方々の数が増えたことですね。私はメンズライクの服を着ることも多いんですけど、女性ファンの方も男性のファンの方も「可愛いからお揃いにしたよ」って言ってくれるんですよ。そういう誰かの私生活に自分が入り込んでる感覚って、表に立つ仕事をしていないとできないことだと思うんですよ。ファンの方と一緒に楽しい事も辛い事も経験して共有できるのは、アイドルをやっていてよかったと思います。
日南 : 自分が立ちたいと思った夢を追い続けられてることですね。それが楽しいのでアイドルをずっと続けられています。ずっと応援してくれてる人に「前から見てきたけど、いまが楽しいよ」って言ってくれるのが本当に嬉しいんです。本当にアイドルやっていて良かったです。
──おふたりのファンってどんな方が多いですか?
日南 : 私は「Zeppでライヴがしたい」という夢を語っているので、それを一緒に応援してくれる人が結構いるんですよ。5年も6年もずっと来てくれているので、本当に感謝しています。
水城 : 私のファンの方は、私を神として崇め立ててくれるんですよ。どんな服を着ていても、どんな髪型でも「あぁちゃんが1番可愛いよ」って肯定してくれます。パフォーマンスが上手くできなくても、それでも「大丈夫だよ、あぁちゃんがいれば全てOKだから」って(笑)。しかも、ファンのみなさん同士でお友達関係が出来てってみんなで仲良くなっているみたいで、最近「たぬたぬクラブ」って名前がついたんですよ。そういうのが見ていておもしろいですね (笑)。