過去のいろんな曲名が歌詞の中にちりばめられている
──7月にはアルバム『あの日見た夢の話』がリリースされます。どんな仕上がりになりましたか?
久木田:成長が見せられるアルバムです。既存曲から新曲まで、いろんな系統の曲をギュッと詰め込んでいて、1枚でカラテアを堪能できる内容になってます。テーマは「時間」です。これまでの歴史が詰まった1枚になりました。
春瀬:全曲録り直したので、既存曲も完全に最新バージョンなんです。聴き比べると「こんなに違う!?」って思うくらい変わっています。特に私は歌い方が全然違っていて。3年半前に録った音源を聴いたとき、「誰!?」って(笑)。でも、それもライブ感のあるカラテアらしさだと思うし、成長を実感してもらえると思います。
久木田:入門編的なアルバムでもありつつ、再録もしているということで、これまでの曲を知っている人も楽しめます。いつも来てくれている方にも「いいな」って思ってもらえると思います。
白咲:今回のアルバムでは、「ライブ感」を出したいなと思ってレコーディングしました。ブレスの位置や吐息の入れ方に気を配りました。そういう部分にも注目して聴いてほしいです。


──新曲の“from the Future”と“Starry Journey”について、それぞれ聴きどころを教えてください。まず“from the Future”はどんな曲になりましたか?
春瀬:曲全体を通してダイナミックで、壮大さをテーマにしています。音源でも、ライブでも、ダンス込みで観てほしい。4年間の歴史と、これからの未来、その両方が詰まった、心を動かすような楽曲になればいいなって思います。
日南:私は最初の歌い出しなんですけど、「ブレスも音源として録りたい」とこだわりを持ってレコーディングをしました。「さあ」から始まるんですけど、そのブレスの段階から「今から始まるよ!」というワクワク感を伝えたくて。そこから一気に世界観に浸ってもらえたら嬉しいです。
久木田:この曲、実は過去のいろんな曲名が歌詞の中にちりばめられているんです。だから、聴いているだけで過去のことを想像できるし、「あっ、あの曲だ!」って楽しめます。“カラテアらしさ”がぎゅっと詰まった、まさに「オールスター」的な楽曲ですね。パッと見てすぐ分かるというより、曲を聴きながら「あ、ここにも!」って発見していく感じが面白かったです。「スターダスト」みたいな単語もあって、細かいけどいろんなところに散りばめられていて楽しいですね。
波澄:曲が短いんですけど、それも逆にカラテアらしさがあって、インパクトがあります。短いからこそ伝わるものもあるのかなって思います。練習していても、メンバーの意思の強さやエネルギーをすごく感じて。この曲をライブでやったら、また違った景色が見えるんじゃないかなって、すごく楽しみです。



──“Starry Journey”はどんな曲に仕上がりましたか?
春瀬:“Stardust story”のアンサーソングで、どちらの曲も同じ「夢かと思った」で始まります。ただ、その続きが違っていて、分かれ道のようでつながっている──そんな感じの楽曲です。裏のアレンジも少し似ていて、今後カラテアでどう使われていくのか楽しみです。
白咲:私が「ほしいな」と思っていたパートをいただけて、とても嬉しいです。最後のサビもすごく壮大で、ミュージカルみたいな雰囲気なんです。じっくり聴いて欲しいです。
日南:カラテアの曲は、歌詞に合ったメンバーをしっかり当ててくれるんですよね。この曲も、「あ、やっぱここはこの人だよね」っていうパートがしっかりハマってて、すごくエモいなって思います。
波澄:勝手ながらなんですけど(笑)、ももちゃん(春瀬)となーたん(久木田)の2人のパートが、すごく歴史を感じるんですよね。「あの日描いた夢を」っていう1サビの2人のユニゾン部分とか、本当にエモいです。
久木田:“Stardust story”はずっと「一番好き」って言ってるぐらい大好きな曲なので、歌詞としては違う曲だけど、そこにつながるような表現ができるのも嬉しいです。この曲を聴くと、テーマパークに来たような気持ちになれるんですよね。だから“Stardust story”と“Starry Journey”がこれからどんなふうにライブで使われていくのか、想像するだけでワクワクします。