Fragmentがリミックスしたゆーきゃんの楽曲をフリー・ダウンロード
一筋縄ではいかないMCやトラック・メーカー、バンドを送り出し、常に注目を集め続けるレーベル術ノ穴。その主催者であるFragmentが新作『鋭ku尖ル』をリリースし、10月には京都のシンガー・ソングライター・ゆーきゃんが術ノ穴からサード・アルバム『ロータリー・ソングズ』をリリースする。この術ノ穴にとって重要な作品が続くタイミングを逃す手はないということで、OTOTOYではFragmentによるゆーきゃんの楽曲のリミックスを企画し、鼎談もしてもらうことになった。Fragmentの新作からなぜ術ノ穴が初のシンガー・ソングライターのリリースをすることになったのか、そして、現状の音楽シーンのことまで語ってもらった。
インタビュー&文 : 滝沢時朗
>>>ゆーきゃん「地図の上の春(Fragment REMIX)」はこちらから
現場で鍛えた圧倒的なサウンドに畳み掛けるMC陣! 聞き逃すな!
Fragmant / 鋭 ku 尖 ル
【参加MC】
カクマクシャカ、ELOQ、TAK THE CODONA、vanadian effect、LB(LBとOtowa)
2ndアルバム『vital signs』から10ヶ月。この間にも多くのプロデュース、リミックスから"Sense of Wonder 2011"、"電刃"など大型フェスへのライヴ出演など話題の欠くことないFragmentが一癖も二癖もあるMC、リミキサー陣を引き連れ早くも新作を発表。貪欲な探究心、アイデアを是非体感してほしい。
自然な形のリリースなんだろうなって
——Fragmentのお二人とゆーきゃんさんは以前から知り合いなんですか?
Kussy(以下、K) : 気になっていたSU:っていう名古屋のバンドがいて、彼らのライヴを渋谷O-nestに見に行ったら、ゆーきゃんさんや飯田仁一郎(Limited Express(has gone?))さん、その周りの人たちがみんな来てて、そこで挨拶させてもらったんですよね。「ゆーきゃん」っていう名前は知ってましたが音は聞いたことなかったんでMyspaceで聞いてすぐにいいなと思いました。今日はすごい人と知り合ったなと(笑)。あれはいつぐらいでしたっけ?
ゆーきゃん(以下、Y) : 2008年じゃないですか。その時はSU:のCDを飯田くんと僕でやっているJUNK Lab Recordsからリリースすることになって、東京にライヴをしに来るって言うので、僕らも見に行ってたんですよ。僕はサンレインレコードで働いているので、術ノ穴の音源は結構持っていてキリコとかすごい好きだったんです。なので、そこでFragmentの二人と色々お話させていただきました。
——そこで知り合ってから色々と交流があったんですか?
K : 音を聞いてから、僕らはいちアーティストとしてのゆーきゃんのファンになって、うちのレーベルから出したいとかそういうことではなく、ただ、ファンだからライヴを見に行ってました。もう追っかけみたいなものですよ(笑)。
Y : 術ノ穴の動きもすごく面白いなと思っていて、ノンジャンルでアンダーグラウンドで面白いことをしようとしてる同志っていう感覚でずっとお付き合いさせてもらっていました。
K : ボロフェスタもそうですけど、ゆーきゃんさんがいつも出ているイベントは、本当にごちゃまぜなんですよね。下北沢のWEDGE(現:THREE)やBasement Barでやってたのもそうだったし。どことなく音楽に対する価値観が近いのかなっていうのは漠然とは思ってました。
deii(以下、D) : サンレインレコードも本当にオール・ジャンルで面白いし。そういう部分でも、やっぱり、気になってました。
Y : 僕ら(ボロフェスタやサンレインレコード)は完全にライヴ・シーンから始まっていて、根っこに何があるかと言うと、ロックとオルタナとアシッド・フォークみたいなものなんですね。そこからどんどん知らなかった音楽にアクセスして広げるっていうことをして、だんだんジャンルを越境してきたんですよ。術ノ穴の動きっていうのは逆にヒップ・ホップなりクラブ・ミュージックから始まって、そこからバンドものや歌ものにアプローチが向かっていって、すごく出会うべくして出会ったなっていう感じがしたんですね。僕らが行ってみたいと思う側の大陸にもうこういう国があって、そこの国の人と話すとなんとなく全部わかっちゃうみたいな。そういう感覚がはじめのころからありました。
——なるほど。そこで術ノ穴からゆーきゃんさんの音源を出そうとなったのはどういう経緯なんですか?
Y : 元々リリースをしなくてもいいかなと思っていた作品なんです。実は高橋健太郎さんの大田区にあったお家が取り壊しになるときに、その一週間ぐらい前に二人で思い出作りみたいな感じで録ったところで、多分満足したんですね。ミックスも仮の状態で、リリースする予定もなく、なんとなく親愛の情を示すために人にその音源を渡したりしていて。でも、その後に震災があって月並みなんですが「世界ってもしかしたら簡単に終わるのかもしれないな」と感じた後、なにかアクションをしなきゃいけないと思いました。その時に、ちょうどお二人から「もしレーベルが決まってないなら出しませんか? 」って言われて、これが僕なりに今できるアクションのひとつだと思って、お願いしますということになりました。
D : 京都でライヴをやったときにゆーきゃんさんがイベントに遊びに来てくださって、その時にちょっと話をしながらソロ作品があるのでとりあえず聞いてくださいみたいな感じで曲を送っていただいたんですよ。
K : 「まだ出すところは決まってないんです」っていうことを言われてて、そうなんだぐらいに思っていたんですけど、聞いてみたら本当にすごくよくて。それで、この作品に対して協力できるんじゃないかなと思って、ダメ元でゆーきゃんさんに連絡したんです。
——術ノ穴のレーベルのカラーからすると意外な感じのリリースですよね。
Y : それもすごく面白いなと思ったんですね。僕もオファーが来て最初はちょっとびっくりはしたんですけど、感覚としてはお互いにとって自然な形のリリースなんだろうなって今は思います。でも、今でも色んなライヴ・ハウスに遊びに行くと、ちょっと音楽に詳しい人からは「術ノ穴は意外すぎる」ってよく言われますよ。ゆーきゃんヒップ・ホップやるの? って。
K : (笑)。でも、無責任な言い方かもしれないですけど、そこまでレーベルの色とかについて考えてなかったですね。ただ僕ら二人が好きになったものを出すっていうコンセプトしか術ノ穴にはないので。俺らのことを知ってくれてるお客さんにもゆーきゃんさんの音は伝わってくれると普通に思ってますよ。
Y : 僕の音楽のジャンルで分けると、一番簡単な分類としては、サッド・コアでアシッド・フォークっていう内省的な歌が中心にはなると思うんですけど、それだけではないんですね。今回のサウンド面のプロダクションは、何度もミックスとマスタリングをやり直してもらって、出来るだけまろやか音響にしてもらったんですね。だから、言葉と歌でアンビエントをやっているような作品でもあるんです。そういう意味でいくと、術ノ穴のカラーとは結構合うんじゃないかなと思っています。そこは術ノ穴から出すっていうことも微妙に意識して、自分のやりたいことと自分の好きなものとかに、スムーズにつながっていくように作りました。あと言葉に対する思い入れっていうことに注目すれば、術ノ穴のDOTAMAさんとかキリコさんとかと僕の間にそんなに溝はないんじゃないかなと思ってます。キリコさんの『BLAST』に「1時なのに虹が架かっているよ」っていう曲があるんですけど、あの歌詞の紡ぎかたにはすごくシンパシーを感じるんですね。
K : それは言われてみると納得できますね。そこまでラッパーとゆーきゃんの歌詞を比較するっていうことはしてませんでしたけど、日本語の使い方の面白さはお互い持ってると思います。響きとか言葉の使い方の独特な人が俺らは多分好きなんだと思うんですね。ゆーきゃんさんの歌詞も昔から引っかかるなとは思っていたので。
——今回ゆーきゃんさんの曲をFragmentがリミックスもしますが、Fragmentとゆーきゃんの音楽性には共通するところはありますか?
K : 精神的なところでつながっているとは思ってますけど、音楽性のつながりははっきりとはわからないですね。俺らの音楽の作り方って色んな情報をサンプリングでバンバン入れていって、遊びながら作ってる感じなので、素材として面白いなとかこの声いいなとか、そのぐらいでしかないので。強い歌詞だったら多少は意味を考えますけど、結局はどうこの曲を更に面白くできるかなっていうことしかないですね。
D : バンドのリミックスとかでも、歌を切り刻んで素材に分けて単発で鳴らしたりするので、意味はなくなりますね。
Y : リミックスは僕の素材としての面白さだけを抽出して、全く違うものに変えてしまえばいいぐらいに思っています。だから、Fragmentのリミックスもいつもどう出るかわからないみたいなところがあって、好きなんですよね。クラブ・カルチャーのほうが、バンドなりシンガーなりのパーソナリティの魅力そのものよりも、その音楽自体を遊ぶっていう感覚になっているじゃないですか。術ノ穴のスタイルであるとか、Fragmentの音楽性であるとかには、そのよさがいっぱい詰まってると思うんですよね。なので、ゆーきゃんのイメージをぶち壊してひとつの音楽に戻すぐらいがいいですね。
変に色をつける必要もない
——新作の『鋭ku尖ル』も遊ぶような感覚で作ったんですか?
K : 今までで一番遊ぶような感覚で作ったなと思います。去年に出した『Vital Sign』は、5年ぶりのFragment単体名義のアルバムだったこともあって、今考えると狙いすぎた感じが自分たちの中ではあったんですよ。それで、今回のアルバムはもっと自分たちが面白いと思ったことに忠実に。ちょっとマニアックな作風になったんじゃないかなとは思いつつも、今でも仕上がった音を自分たちで聞いていいじゃんって思えます。曲を作りはじめた時の雰囲気、感覚に戻れた感じがしますね。
D : リリースとか関係なく衝動に任せて作りたいものを毎日作っていたんですけど、いい出来になったので急遽正規リリースすることにしたんですよ。
K : あとは東日本大震災があったり、この10ヶ月の間に知り合いや友達が亡くなったりとか色んなことがあって。言ってしまえば、俺らだって今日や明日死ぬかもしれない。人のことを考えるのもとても大事なんですけど、今は自分に向ってわがままにやりたくなったんです。誰かに届けたいっていうよりも、自分の納得できて楽しめていれば、直接的にピースなものじゃなくても、好きな人は喜んでくれるだろうと思って。だから、今回はライヴっぽい感覚になったんだと思います。
Y : Fragmentはライヴで二人ともすごく楽しそうにしてはるんですよね。何回か見せてもらったライヴでは、lenoさんのVJが入ってバキバキの音が鳴ってて、スピーカーとスピーカーの間と映像の真中で、大体二人はめっちゃ飲んで笑ってはるんですよ(笑)。あの絵が本当に好きで。今kussyさんが言わはった、無理にピース・フルにしたり、無理に人にどう思われたいかっていうことを思わなくても、楽しいとかエキサイティングだとかは自然と伝わっていくんだなっていうことを、Fragmentのライヴからはすごく感じますね。音源と同じ音が鳴っているはずなのに、受ける印象がストイックなものから180度違うくらいの享楽的な感じになるのが面白いなと思いながらいつも見てます。
D : 常にイベントでは飲んでますね(笑)。
K : 『Vital Sign』を出してから、今までよりジャンルレスに色々なところのイベントに呼んでもらえるようになって、そういう経験も音にはちゃんと反映されてます。『鋭ku尖ル』は今までよりはダンス・ミュージックとして機能させたいっていうのもあって、BPMが速くなりましたね。あと、ジャンルレスになると、どのイベントでも居場所がないんですけど、それが今はすごく楽しくなってきたし、鍛えられてる感じもあっていいですね。
Y : 確かにジャンルは全然わからないですよね。どのイベントで見ても。
——『鋭ku尖ル』もジャンルがなんなのか一言では言えないですね。
K : 気持ちとしても、今はタイトルの通り尖ったものを作りたくなっちゃったぐらいなんですよ。俺らは飽き性なので、その時はまったものが曲に忠実に反映されちゃうんですよ。極端に言えば一曲単位でモードが変わったりもするんです。メロウなのが一曲出来上がると、次は逆の感覚の曲を作りたくなったり。もしかしたら今回は入ってないフォーキーな感じの、「ゆらめきポラロイド」みたいな曲をまた来月は作ってるかもしれない(笑)。ゆーきゃんを好きだから出したいとか、レーベルのやり方も同じなんです。その時々のはまっている音やカルチャー、感情に左右されています。
Y : また「ゆらめきポラロイド」みたいな曲ができるときは、僕に歌わせて下さい。
K : いいですね。そういうこと言われると、すぐ作りたくなっちゃうんですよ(笑)。
Y : モードがまたまろやかなのが来たときに一緒にやりましょう。
——音楽性もレーベルの運営の仕方も感覚としては同じなんですね。
D : そうですね。昔はすごく考え込んでたこともあったんですけど、レーベルをやっていることでFragmentっていうアーティストを客観的にも見れたりもするので、そこですごく楽になれたんですね。レーベルを運営する側の視点で見ると、Fragmentってフット・ワーク軽くどこにでも行けて、なかなか面白いなと思います。だから、変に色を決める必要もないんだろうなって。
——ゆーきゃんさんはサンレイン・レコーズやボロフェスタなどのイベントの主催者として、術ノ穴は音楽シーンの中でどういった立ち位置にいると思いますか?
Y : 今お話を聞いていて思ったのは、Fragment=断片っていう名前がぴったりやなと思いましたね。有り体に言うと今はみんな断片じゃないですか。あるシーンや地域を代表するミュージシャンと言われる人たちでさえも、結局はみんな断片に過ぎないと思うんですね。その断片であることを逆手にとって、断片だからこそ自由になれるっていう感覚がFragmentにはすごくあると思います。ジャンルレスだから居場所がないって話もありましたけど、どこにでも行けるからどこにも場所を取らないというか。音楽っていう世界があるとしたら、多分、術ノ穴っていうバスが一台あって、世界中の色んなところを回ってるような、そういう存在なんじゃないかと思います。実際に、サンレインで術ノ穴のCDを買っていく人って、本当に趣味がバラバラなんですよね。ECDのミックスと一緒にFragmentを買っていく人もいれば、割礼と一緒にキリコを買っていく人とか。一体この人はどういう基準で音楽を聞いているんやろうって思う人が、Fragmentなり術ノ穴なりの作品を買っていかはることがすごく多くて。後はレーベルをやることによって、Fragmentっていう音楽を客観的に見れるようになったっていうのは、僕がボロフェスタをやることでゆーきゃんっていうものをどういう使い方をしたら面白いかみたいなことを考えるようになったのと、すごく似てるなと思いましたね。表現者としてのエゴと、それを客観的に見て面白く使いこなして行こうっていうその一歩引いた視点と、それを常に持ち続けている感じにすごくシンパシーを感じます。更に言うと、自分のレーベルの作品を売りたいっていうことはもちろん重要やけども、売りたいとか売れたいとか言うことを台無しにしても、面白いことのほうがいいに決まってるいう信念をFragmentと術ノ穴からは感じます。それはサンレインやボロフェスタで、僕が常にみんなと話していることと全く同じなので、そこにもすごく共感しますね。でもそもそもは、自分が面白くないと伝わらないんですよね。その基準が世間と少しずれているとしても、これは本当に面白いから! って、肩をゆすぶってまで言いたくなるぐらいの感覚になっていたら自然と面白さは伝わってゆく、というか。
K : 良いことを言ってもらえて、ありがたいです(笑)。このスタンスでずっとやっていこうと思います。俺は異端でい続けるぜとかそういうつもりも全くないし、今の話みたいに「本当にこの音良いからさ」ってちゃんと伝えていければいいですよね。そうしたいし、ボロフェスタとかはそういうことができるような土壌を作っていると思うので。今のこの音楽シーンのカオスな感じは楽しいんじゃないかなって思っているんですよ。当然、音楽の流通とか色んなシステムもどこまで続くのかわからないし、今後はライヴでの手売りが主流になるのかなみたいなところもありますよ。アーティストが地に足を着けて、1アーティストが1レーベルぐらいにやらないといけないだろうなとも思いますけど、そういうことをひとつひとつみんなで共有しあっていければ、やっていけるだろうと思うんですね。だから今のこのカオスな感じがもっと面白くなりそうな匂いはしてて、なんか来たぜっていう感じですね(笑)。
——ビジネスとしては暗中模索ですけど、環境としてはフリー・ダウンロードが盛んになったりBandcampとかSoundcloudがあったりで、良い作品には出会いやすいですね。
K : ただレーベルをやってる以上は、どうにかしてアーティストに少しでもお金を生み出し渡すことで好きなアーティストがその才能を更に発揮できる時間を作ってもらいたいんです。ビジネスと音との関わる形がごちゃごちゃしてるから、皆迷ったり不況だって騒がれがちですが、インディー・アーティストの売り上げ枚数はそこまで変わってないんじゃないかとも思ってますから。そうなると、昔よりやりやすくもなってたりするかもしれないですね。
Y : カオスな世の中だからなのか、ジャンルや知名度を問わず、ただ自分が好きっていう観点だけで音楽を楽しむ人が、どんどん増えてきているって思うんですよね。なので、Fragmentみたいに居場所がない=自由だっていうことの意味が増してきているって思っていて。アーティストが色んな街に行って、そこで人が出会ってネットワークができていって、盛り上がっていくことで、お客さんが少しずつ付いて行くっていうことが、もっとうまく噛み合うようになればいいですよね。京都にいてもどかしいことの1つに、東京では盛り上がりつつあるバンドが地方に行くとまだ全然知名度がないことってまだ沢山あるんですよ。こんなに自由に音楽にアクセスできるような環境になっているのに、現場ではまだそういうことが当たり前のようにある。でも、これからは客層や街の傾向やシーンといったことを考えるというよりも、音楽地図がまるごとカオスになっているこの状況の中で、作り手も聴き手もお互いに、未知のものに対する感受性を伸ばしあっていけば、少しずつ変わっていくに違いないとは思っています。それを加速させることが仕掛ける側のひとつの役目でもあるんじゃないかな。
——術ノ穴からゆーきゃんさんがリリースすることにも、そういう意味がありますね。
Y : 今のこの時代というか、今年術ノ穴からゆーきゃんがリリースするっていうことは、時代の流れに照らし合わせると、実は必然的な出来事なんじゃないかなとも思います。でも、どのくらいの大きな意味を持つのかは、全然わかりません(笑)。
Fragment works
ゆーきゃん works
INFORMATION
Fragmant
- 2011年10月01日(土)@渋谷 club asia
- 2011年10月08日(土)@宇都宮 SPACELAB π
- 2011年10月14日(金)@渋谷 O-nest
- 2011年10月15日(日)@下北沢 EAR
- 2011年10月21日(金)@沖縄 沖縄那覇 熱血社交場
- 2011年10月29日(土)@熊谷 Club JIGSOW
- 2011年10月30日(日)@神戸 VARIT
ゆーきゃん
- 2011年09月28日(水)@京都 木屋町UnBANGUILD
- 2011年10月23日(日)@京都 KBSホール/CLUB METRO
7年ぶりのソロ作品を術ノ穴よりリリース!
2011年10月12日(水)に、ゆーきゃんが7年ぶりのソロ作品『ロータリー・ソングス』をリリース。トラック1から5は、2年弱の東京在住時における唯一の音源で、このミニ・アルバムの制作途中、作品を半ばお蔵入りにしてゆーきゃんは京都に戻って行った。また、トラック6は京都に戻ってからのライヴ・テイク。『ロータリー・ソングズ』は東京時代のゆーきゃんの遺作にして、京都と東京をつなぐアーティストの一人として再生する、その記念碑となる。
PROFILE
Fragmant
kussyとdeiiによるトラック・メイカー・デュオ。「術ノ穴」主宰。ヒップ・ホップを根底に様々な音楽要素を自由な発想で還元し、独自の音を生み出す。手がけた楽曲は坂本龍一のラジオ番組での放送や全国のEDWINショップの店内BGMに起用など大きな反響を呼んでいる。様々なアーティストへの楽曲提供をはじめ、2007年ワールドカップバレーのCM音楽や映画音楽を製作するなどクロス・オーバーな活動を展開。2008年にリリースした環ROYとの共作盤「MAD POP」はMySpaceとDAX(スペースシャワーTV)が共同運営しているRecommend企画「MyX」の月間アーティストへの選出や iTunes store、タワーレコードの年間ベスト・ディスクに選出されるなどシーンに強烈なインパクトを与えた。 2010年9月8日にシングル『condense E.P.』2010年11月17日に5年ぶりの2ndアルバム『vital signs』をリリース。LIVE活動、プロデュース・トラック提供、ジャンルを問わないリミックス・ワークなど様々なプロジェクトが控えている。
ゆーきゃん
富山出身のシンガー・ソングライター。京都で歌い始め、現在は主に東京で活動している。アシッド・フォーク/サッド・コアを体現するようなその声と日本語詩は、聴くものに儚くも強烈な印象を残す。弾き語りのほか、サポート・メンバーを加えたシティ・ポップス・バンド「ゆーきゃんwith his best friends」、関西アンダーグラウンドが誇る鬼才ダブ・トラック・メーカーとのコラボレーション・ユニット「シグナレス(ex.ゆーきゃんmeetsあらかじめ決められた恋人たちへ)」、Limited Express (has gone?)のJJ、PARAの家口茂樹らとのバンド「conterattack from the babymoles」など活動は多岐にわたる。京都で開催されるD.I.Yフェス「ボロフェスタ」主催メンバーのひとり。「生まれ変わったら天使になりたい」と言ったとか言わなかったとか。