INTERVIEW : MARIA
SIMI LABのメンバーとしても活動するMARIA。7月に発売された初となるソロ・アルバム『Detox』では、盟友SIMI LABメンバーをはじめ、Cherry Brown、TAKUMA THE GREAT、OMSBの作品にも参加していたDIRTY-DやISSUE、LowPassのGIVVN、MUJO情、Earth No Mad、東海地方の新鋭ビートメイカーC.O.S.A.、Roundsvilleでも活動しているJUGGなど、幅広いアーティスト達が参加している。まさにHIPHOPシーンの最前線で活躍する彼女の、早熟な幼少期から孤独を求めアラスカへ渡った十代後半を経て、ソロ・アルバム『Detox』を発表するまでの半生と、レコーディングについての話をうかがった。
MARIA / Detox
【価格】
mp3 単曲 150円 / まとめ購入 1,500円
【Track List】
1. HipHop's ma... / 2. Empyre feat. DJ ZAI / 3. Casca / 4. Helpless Hoe / 5. Movement feat. USOWA, OMSB, DIRTY-D / 6. God Is Off On Sunday / 7. Roller Coaster feat. JUMA, OMSB / 8. Make It Happen Wit My Ass / 9. Hang Over Left Over / 10. White Sugar / 11. Tear Me Down feat. Cherry Brown, TAKUMA THE GREAT / 12. Depress feat. ISSUE / 13. Never Too Late / 14. Sand Castle / 15. Your Place / 16. Bon Voyage
小4でDestiny's Childをめっちゃ聞いてて、小5でEMINEMを聞いてました。
――MARIAさんは色んなインタビューで好きな音楽に関して、80年代のポップス、テクノやハウス、Black SheepやJ Dillaといったヒップホップ、David Gettaから徳永英明と色々なアーティストをあげていますね。小さい頃から音楽は好きなんですか?
MARIA : 小4でDestiny's Childをめっちゃ聞いてて、小5でEMINEMを聞いてました。しかも、お父さんが買ってくれないから、アメリカにいる幼馴染に買ってもらって。多分、すごいませガキだったと思う。好きな日本の曲もありますけど、学校で流行ってるのは全然聞かなかったですね。その時はマジでモーニング娘。が流行ってて、一緒にモー娘。やろうよって誘われたんだけど、イヤだっていってました。
――EMINEMはリリックの内容も好きだなって思って聞いてたんですか?
MARIA : 子供だったから、リリックでいってることは怖くてすごいショックでした。「The Way I Am」って曲は、俺が娘といる時に写真撮ってくれって声をかけてくるな、俺はインシンクじゃないし、フレンドリーでもないからお前らマジで死ねよみたいな意味のリリックだったし。「Stan」っていう曲ではトラックに死体を詰め込むシーンがあって聞いたときに超ショックで。でも、それが超クセになっちゃって。子供心が傷つくところもあったんだけど、それも気づいたら麻痺してて(笑)
――確かに早熟ですね。ご両親も音楽好きだったりするんですか?
MARIA : SlipknotとMarilyn Mansonはお母さんの影響です。お母さんはめっちゃロック好きで。METALLICA、Megadeath、White Zombieとか聞いてヘドバンするんですよ。お母さんはヒップホップは知らないんだけど、『Detox』を聞かせたら、「6番までは好き」って(笑)
――お母さんもハードな趣味ですね(笑) 小さい頃はずっと日本にいたんですか?
MARIA : 基本的には日本だけど、2~3年カリフォルニアに住んでて、日本に帰ってきて小学校にあがりました。旅行に行くことはあったんですけど。それから、19歳の時に1年間アラスカに行ってました。
――それはどうしてですか?
MARIA : 社会人になる前に好き勝手やるなら今しかないと思って(笑) その時、色々ストレスがたまってたし、趣味でやってたラップもやめてたし、誰も自分を知らない場所に行きたいって気持ちになって。それで仲のいいイトコがいたアラスカに行くことにしました。アラスカに着いたらとりあえずお店に片っ端から働かせてくださいって連絡して、2週間ぐらいで仕事を見つけて働いてました。
もう夢がなかったら死んでるのと同じじゃんって
――アメリカから帰ってきてまたラップをはじめるんですか?
MARIA : アメリカからもどるちょっと前ぐらいにまたやろうかなって。それで日本に帰ってきて完全復活して、1年経つか経たないかぐらいの時にDyyPRIDEがSimi Labにフックアップしてくれました。
――またラップをやろうって思ったきっかけとかありますか?
MARIA : やめてた時に完全に空っぽな人間みたいになってて。『SLAM DUNK』って読んだことありますか? あの中でバスケをやめてた三井がまたバスケをやりたいって泣くシーンがあるじゃないですか。まさにあんな状況で。ある時部屋を整頓してたら、ラップをやってて夢を持ってる時の自分の写真が出てきたんですよ。それを見たら、この時のあたし生きてるわと思って、それが超ショックで泣いちゃって。もう絶対ラップはやめないと思いました。もう夢がなかったら死んでるのと同じじゃんって。だから、ファースト・アルバム出せてよかった。
――そのファースト・アルバムの制作期間ってどのぐらいでしたか?
2月にスタジオに入ってから、多分4ヶ月ぐらいでレコーディングしてます。でも、ビート集め自体は1年半ぐらい前からちょくちょくやってました。
――ビートはどういう形で選んでたんですか?
MARIA : 基本的に作ってもらった中から選んだんですけど、最初と最後の曲はOMSBと相談しました。自分ではビートは作れないので、こういうのイメージしてるんだよねとか、こういうベースラインがいいんだよねとか話して、参考になるアーティストの曲も聞かせて。そのイメージ通りにビートを作ってくれましたね。
――参考にしたアーティストって具体的になんですか?
MARIA : イントロはLana del Rey。かなり離れてるかもしれないけど(笑) その時すごいよく聞いてて、ふわふわした感じがなんかいいなと思って。Lana del Reyって音はふわふわしてるけど、いってることが生々しい女の事情の話でそういうとこが好きです。アウトロはTyler, The Creator And Domo Genesisの「Sam Is Dead」って曲があって、そのPVを見るとアウトロでちょっとだけ違った感じのがビートが流れてて、それが超ヤバいんですよ。それを聞いた時にアウトロはこういう感じだと思いました。
――ミックスを担当したイリシットツボイさんとの作業はどうでしたか?
MARIA : 結構いわれるかなって思ったんですけど、ツボイさんは逆に自由にやらせてくれました。一緒に色々試せて、柔軟性のあるエンジニアさんですごいやりやすかった。逆に自分が満足だと思っても、その上をくるっていうか。例えばDJ ZAIの「Empyre」のスクラッチに関してはイリシットツボイさんの提案だったり。やっぱり、作業が細かいですよね。マジで恵まれたと思いました。
――他に客演ではCherry Brownはこのアルバムの中でもすごくオタクっぽいことをラップしててインパクトありますね。
Cherryは完全に波長が合う人で、一緒にいてマジで楽なんです。あたしはいつも愚痴ってても、笑って聞いてくれるますね(笑) すごく懐が広くてやさしい。人見知りもすごくしますけど。でも、Cherryは存在を知った時からこの人やりようによっちゃ世界に行くぞと思ってました。Cherryの4つ打ちでラップするスタイルは自分がやりたいことでもあったし。
――ラップでいうと、ソロのフル・アルバムということで今までのゲスト参加の場合よりフロウのヴァリエーションを増やす必要があるのかなと思うんですが、その点で工夫などしましたか?
MARIA : 工夫っていうよりは実験って感じですかね。元々やりたいなって思ってたフロウがいくつもあったので。イントロのふわふわしたラップも前からやりたかったし、「Helpless Hoe」みたいながっちりしてるのもあるし。Cherryと TAKUMA THE GREATと作った「Tear Me Down」では、自分としては違う発声方法というか、やってみたいなと思ってたことをそのままやりました。あと、単純に飽きっぽい性格なんで、フロウが一定だと自分でラップしてて飽きるんですよ。だから、自分が飽きないフロウで作ってるって感じです。
変な小細工抜きで自分の思うことだけ書いたし、
――MARIAさんのラップって日本語と英語が混ざってますよね。日本語ラップでは多くの場合、日本とUSのヒップホップの接続であったり、音楽的に響きがいいからという理由で混ぜてラップをすると思うんですが、ハーフのMARIAさんにとって英語でラップすることに別の意味があったりしますか?
MARIA : そういう意味はないですね。NIPPSさんのラップを聞いたときに最初は日本語だって思わなかったけど、一番クラいましたから。声質も好きだったし、リリック読んでこういう感じなんだと思って、自分もガンガン混ぜてくぞと。だから、意味というよりはかっこいいかかっこよくないかだけかな。でも、アジア人独特の声質ってあると思うんですけど、NIPPSさんはあんまりそっちに属してない感じがしてすごくいい。100%日本人じゃないけど、CherryとTKUMAの声もすごく好きです。
――リリックの内容は実体験を基にしてるんですか?
MARIA : 実体験と願望ですね(笑) 想像とかすると経験してなくてもそれを経験したように思えてくる時があるし、想像した架空の人物の気持ちになって書くこともあるし。「Hang Over Left Over」っていう曲があって、あの曲のくだりはクラブでいい感じだった男が最終的に別の女と帰ったっていう話なんです。タイトルを直訳すると「二日酔いの残飯」って意味なんですけど、朝に歩いてるとたまに潰れてるギャルを見て、こいつ残飯みたいでウケると思ってたから書いたんですよ。これは自分の経験じゃないですね。でも、今回はファースト・アルバムなので基本的に正直な気持ちをぶちまけてます。絶対にアルバムを出したいって何年も思ってたんですよ。なので、変な小細工抜きで自分の思うことだけ書いたし、ビートに関してもリリックに関してもその時本当にいいって思ったものだけで作りました。なので、野菜食べないで肉ばっかりのバランスの悪い食事みたいなアルバムかなって自分では思ってるんですけど(笑)
――1曲目の「HipHop's ma…」はヒップホップが好きっていう気持ちをすごくストレートに出してますよね。
MARIA : 音楽を聞いてて強い自分になれたり、弱い時に聞いてやさしい気持ちになったりとか、音楽ってすごいなって思って。特にヒップホップばリリックが普通の曲と違ってメッセージも多いし。いつでもヒップホップがあたしの傍にあったなって気がするし、本当に救われたみたいなものですね。Erykah Baduの「Love Of My Life」っていう超好きな曲があるんですけど、あれは友人が恋人になったっていう歌なんです。けど、私の場合は友人にあてはまる部分がヒップホップだっていう感じですね。
――リリックはどんな形で書いていったんですか?
MARIA : リリックを書くのもその時の気分ですね。例えば「Helpless Hoe」っていう曲では、あるタイプの女の人に対して怒ってる曲なんですけど、その時は単純にそういう嫌いな女がいたから書きました。C.O.S.Aさんからもらったビートを色々聞いてた中で「Helpless Hoe」のビートを聞いた瞬間に、あのクソアマのことを書かなきゃって。
――リリックを書く時って怒っている時が多いですか?
MARIA : 多いですね。怒ってる時と悲しい時かな。やっぱり、怒ってたりすると人にいいたくなるじゃないですか。そういう意味では、簡単っていえば簡単に書けますよね。でも、そればっかりじゃよくないなと思うから、ハッピーなことを書く時もありますよ。
――怒ってる曲と悲しい曲と楽しい曲ってアルバムの中でバランスよくなるようにしたんですか?
MARIA : 衝動的に作った割には、結構バランスよくできてるかなって思ってます(笑) でも、MUJO情のビートの「Empyre」っていう曲は、アルバムができはじめてなんか足りないなと思って作った曲です。「あたしがMARIAだ!」っていうのを出していく曲が必要だなと。それにはMUJO情のこの曲しかないと思いました。これがMARIA帝国だっていう感じで(笑) あと、単純に楽しむの超好きなんで「Roller Coaster」を作りました。ヒップホップのライブで説教臭いのがマジ嫌いで、高校の時も日本語ラップのイベントなんか1、2回しかいったことないんですよ。流派Rとか見ててYO!俺がなんとか、とかラップするやつがよく出てたからなんだようるさいなって思ってたし(笑) だから、うるさいのより気楽に行こうよっていう意味で「Roller Coaster」を入れましたね。「God Is Off On Sunday」も結構チャラい曲なんですけど。
――クラブで逆ナンする曲ですね。
MARIA : あれは逆ナンっていうよりは、クラブにいる男なんて所詮は体が目的だよっていうことをいってて。リリックで「see ya later 朝まで mommy」っていってるところがあるんですけど、アメリカだと綺麗な女の人のことをmommyとかいったりするわけ。だから、ここのラインって要はお持ち帰りされたってことで、でも、次に「よっぽどいい男んときの話」って続けてる。だから、持ち帰られるのはアリだけど、よっぽどいいと男にしとけよと(笑) でも、2ヴァース目ではこれって汚いかなと思うけど、現代らしくないじゃんともいってる結構テキトーな曲です(笑) 『Detox』は前半がこういう攻めてる感じなんですけど、後半に行くに連れて哲学っていうか、病んでる曲が多くなっていくんですよ。そういう意味ではバランスを考えたかもしれないですね。
――後半の「White Sugar」の「保てるかな平常心」ってちょっと明るめに歌うところは危うい感じありますよね。
MARIA : ありますね(笑)。あれはもう単純にそのとき、マジでストレスがたまってて、死ぬんじゃないかみたいな状態で。それで、むせ返るような甘いものばっか食べてました。でも、逆にそうすると寝れなくなったりとかして、どんどん良くない方向に行っちゃったんですけど。今は砂糖はやめてます。
――リリックに「I don't like the sugar but sugar loves me」ってありましたね。
MARIA : あれは言い訳ですね(笑)。言い訳でもあるし、Marilyn Mansonに「I Don't Like The Drugs (But The Drugs Like Me)」って曲があって、その発想が結構好きでその要素をも取り入れてますね。
――さらに後半の病んでいる部分のところでいくと、「Make It Happen Wit My Ass」とか「Bon Voyage」はかなりきわどいことをいってると思いましうが、書くことにためらいはありませんでしたか?
MARIA : ないですね。Simi Labの「Uncommon」で「あたしのshit が気に喰わないなら 黙ってmy pussy でも舐めまわしとけ」とかそういうこといってる時点で隠すことないっていうか(笑)。それに「Make It Happen Wit My Ass」は色んな意味がこめられてて。やっぱり、女だからラップよりも女であるっていう部分に注目されやすくて、あたしはそれがすごくダルいって思うんですよ。他のラッパーの方がかわいいとかいわれると、かわいいのはそいつでいいけど、ラップはあたしの方がヤバいからって気持ちだし。でも、そういう目で見るんならそこを逆手に取ってあたしが曲で夢を叶えてやるよっていう曲なんですよ。でも、リリックに関しては2ヴァース目では、そういう女だから利用できる得な部分もあるし、逆にだからこそ転がり落ちやすい道もあるから、知らない間に大事な部分減ってるよってことをいってます。
――「麻痺してく金銭感覚」とか「減らぬbody 減るもんじゃないけど何か失ってる」ってラップしてますね。
MARIA : お金が入ってくるから減った部分もチャラになったような気がするけど、見えない虚しさみたいなものが増えると思うし。歌の中では「あんたの願望叶えてあげるよ」みたいなこといってるけど、女の人がこれを聴いたときに逆にこうなっちゃいけないなって思ってくれるといいなって気持ちがあります(笑)。
――でも、普段から女に注目されてしまうことを意識していたんですね。
MARIA : しょうがないところもありますけど、Simi Labの紅一点とかアルバムの紹介がまさにそんな感じじゃないですか。そういうのを見ると意識しちゃいますね。かわいいとかきれいとかいわれると、みんなハードル上げるなって(笑)。もしかしたら自分が女でいるっていうのはプレッシャーかもしれない。あたしは全然そんな感じじゃないから。あたし、子供のときからそういうのにマジで興味なくて。昔からキャラクターがついたものとか、特にディズニーが嫌いで。唯一好きだったのがマイリトルポニーっていう子馬のキャラクターなんですよ。キャラクターつけると個性が消えるというか、自分のものにはなってない感じがして、それがすごい嫌だったんですよ。子供のときはかわいいっていわれるのも嫌だったし。かわいいっていわれるといつも超ヤバい顔してた(笑)。小さい頃の自分をビデオを見ると、かわいいねっていわれると指を鼻に突っ込むんですよ。
――筋金入りですね(笑)。
MARIA : とはいいつつ、3曲目の「Casca」ではあたしだってたまにはやさしくされたいわみたいなことをいってるんですけど。そういう自分もあって、それはそれで真実だし。でも、ラップじゃなくてそういう部分でジャッジされるのはあんまり好きじゃないですね。
――「Depress」では全て英語でラップしてますけど、これはなぜですか?
MARIA : 自分の幼少期についてのリリックなんですけど、日本語でラップしたら逆に生々しすぎる内容で。英語だからできた曲で、日本語ではやりたくないというか、見られすぎたくないっていう部分もあるのかもしれない。あと、ビートがちょっと呪いっぽいから単純にそういうリリックが一番しっくりきました。 英語でやってフックとかもすぐ浮かんだので、この曲は一番調子良かったのかなって感じですね。
――精神が病んでいるときのことであったりとか差別に関してラップしてますよね。
MARIA : やっぱり、自分以外にも周りにハーフが多かったし、差別については自分のことじゃなくても結構クラうんですよ。六本木に行くと外国人だらけでそんなの関係ないですけど。そういう傷ってその人にしかわからないし、日本語であたしはこうだとかいって無理矢理押し付けるかたちにしたくなかった。
――「Bon Voyage」でも「よく深い生き物め」のくだりは結構ドキッとすることをラップしてますよね。特に男性としては。
MARIA : あれは男だけじゃなくて、実は女のこともいってて。「数cc吐き出しゃ~」って表現があるところは男で、「心満たせれば~」の表現してるところが女なんですよ。男は用が済んだらそれで終わりで、そういう欲があるから回ってる嫌な社会もあるじゃないですか。そのことにかなりむかつく気持ちを持っていて、特に子供が犠牲になってるのはマジで許せない。女が自分で判断してチョイスしてるんならいいんですけど、そうなりたくないのにそうなってる場合が多いですよね。そういう意味で男が嫌いだみたいなことをいってるんですけど、でも、女も女で自分のさみしさとかを満たせれば、自分の子供を捨てたりする人もいるじゃないですか。結構、身近でそういうことが起きてたし、そういう人間を近で見てるから、女も女で嫌いだなと思って。結局、人間が嫌いってことなんですけど。でも、人間は嫌いだけど、自分も人間だし、25年間生きてきた中ですごくいい人間にもいっぱい会ってきた。そ考えると答えは愛でしかないんだなって思います。ベタなんですけど、本当にそれしかないですね。
――『DETOX』のリリックはどの曲でもネガティヴなこととポジティヴなことのバランスが取れていますよね。
MARIA : そこはあんまり意識してなくて、自然にそれができてるのかもしれない。ただ、あたしはハッピーエンドじゃないのは好きじゃないんですよ。
インタビュー&文 : 滝沢時朗
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PROFILE
MARIA
ミュータント・ヒップホップ集団、SIMI LABのメンバー。2011年のSIMI LABの1stアルバムを発表以降、OMSBやDyyPRIDEなどのクルー・メンバーのソロ作品への参加のみならず、DJ PMX『HIPHOP HOLIC』や、BLACK SMOKER RECORDS初のコンピレーションアルバム『LA NINA』、JUKEとHIPHOPのコラボ作品『160 or 80』や粗悪ビーツの作品など、様々な作品にもゲストMCとして招かれている。