過去にBELLE AND SEBASTIAN、TEENAGE FANCLUBを手掛けた実力派プロデューサー、デイビッド・ノートンがふらりと訪れた日本で見つけたバンド、Metro-Ongen。彼らの音に惚れ込んだデイビッドが自らプロデュースを買って出た作品が、この度リリースされる『EDEN』だ。この作品の先行シングルとなる『EXTRA EDEN』が今年1月に既にリリースされているが、この2曲はその実『EDEN』には収録されていない。そして、今回フリー・ダウンロードで配信される「Boy」。この全て揃って完成するMetro-Ongenの〝楽園〟を覗いてみてください。
>>「Boy」のフリー・ダウンロードはこちら(期間 : ~2011/4/13)
新作『EDEN』とその未収録曲が入った『EXTRA EDEN』、2枚合わせてお楽しみください!!
Metro-Ongen / EDEN 01.Labyrinth / 02.King of Zero / 03.Voyager
04.Lemonade / 05.Eden / 06.Lisbon / 07.Lily
08.The Road / 09.Night Phlox / 10.Blood Line
Metro-Ongen / EXTRA EDEN
01.欅の下で
02.シック
価格 : 単曲200円
強い意志を持つ繊細な音
センシティブな音を奏でる4人組ギター・ロック・バンドMetro-Ongenが、プロデューサーにデイビッド・ノートンを迎えて4枚目のアルバム『EDEN』をリリースした。BELLE AND SEBASTIANなどグラスゴーの人脈と縁の深い彼と組んだことからもわかると通り、元々90年代のUKのギター・ポップやインディー・ロックに近いサウンドを持っていたMetro-Ongenだが、『EDEN』ではより彼らに合ったサウンドを着実に身に着けている。
実際、『EDEN』に収録されている曲はどれもMetro-Ongenの意思に貫かれていて、だれることがない。ギターのアルペジオが繰り返され、そこに真面目で繊細そうだがどこか過剰なものをにおわせる歌がのる。ドラムもビートをしっかりと刻んでいき、グルーヴを保ちながら楽曲は進んでいく。そして、ここぞというタイミングでコーラスやギター・ノイズを重ねることで音を重層的にし、曲に秘められた感情を浮き彫りにする。自分たちの表現を過不足なく伝えるために丁寧に設計されているのだ。ここでの彼らはギター・ポップというよりは、むしろ、ネオ・アコースティックの中で独特のバンド・アンサンブルを聞かせていたThe Go-Betweensなどを思わせるようなサウンドだ。
しかし、そうしたしっかりとした音作りをすると同時に『EDEN』の持っている感情はとても危うく、だからこそきれいなものだ。8曲目の「The Road」の歌詞に「人は誰かの寄せ集め つながり、混ざり、離れて壊れてく」とあるが、今作の楽曲はどれも、思春期を迎えた人物が何かに出会うことで壊れ、また別の何かを得ようとする瞬間を切り取ることに成功している。そして、それはこの歌詞や前段で書いたサウンドのように、人や音について彼らなりに考え抜いているからこそできることだろう。強い意志で危うく繊細な音を鳴らす。Metro-Ongenは面白いバンドだ。 (text by 滝沢時朗)
感受性に深く突き刺さるロック
ANIMA / シャガール
HEADZ初の本格派ロック・バンドANIMA。サイケデリックなサウンドとせつないメロディーをキー・ワードに彼らの楽曲の魅力が十二分に発揮されたセカンド・フル・アルバムが益子樹(ROVO / ASLN)の全面プロデュースによって完成。ストーン・ローゼズ、モリッシー、シューゲイザー、初期レディオヘッド、フィッシュマンズ、かせきさいだぁを繋ぐ、奇跡のロック・アルバムの登場!!
オワリカラ / ドアたち
話題のバンド、最新型ポップ・サイケデリア「オワリカラ」が早くも登場!! 唯一無二なアンサンブルと強靭な音圧のサイケデリック・サウンドが「新しい世界」へ導いてくれる事間違いなし!
踊ってばかりの国 / SEBULBA
FUJI ROCK FESTIVAL'10やRUSH BALL 2010等の大型フェスティバルにも出演し、飛ぶ鳥を落とす勢いで活動を続ける彼らの、待望のファースト・フル・アルバム。シングル・タイトル曲「悪魔の子供」、「ばあちゃん」、「アタマカラダ」も収録し、自主制作盤で好評だった「僕はラジオ」、「死ぬな」、「意地悪」を現メンバー5人で再録。サイケかつポップ。このなんとも言えない絶妙なバランス感。一度聴いたら病み付きになる人懐っこさで、とても二十代前半のバンドとは思えないバンド・アンサンブルと音楽センスを十二分に味わえる作品である。
Metro-Ongen PROFILE
2002年東京にて結成。童謡のようなメロディーと華やかなコーラス・ワークの楽曲がテレビジョンやブロンディに例えられ、ミナミホイール・フェスでは入場規制がかかるなど国内外に根強い人気を持つ。2010年にはバンド・ポスターがNYコンペで金賞を受賞、VJを加えたライブ演出などその活動はTeam M-Oというアート集団へ変わり始めている。
LIVE SCHEDULE
■4月10日(日)@渋谷La.mama
w / yumeiroecho / U&DESIGN / ROTH BART BARON
■4月16日(土)@吉祥寺Planet K
w / 忘レ敵 / 日の毬 / 百景
■4月19日(火)@西麻布alife
※アコースティック・ライヴ
■4月30日(土)@渋谷LUSH
w / phenomenon / マリリンモンローズ / The宇宙人s / and more
■5月8(日)@渋谷AUBE
■5月19(木)@代々木Zher the zoo