YouTube発! 機材マエストロがついにデビュー
Denkitribe / M4TC:Derived MP3 価格 : 単曲200円 / アルバム1800円
HQD 価格 : 単曲300円 / アルバム2000円
Guest Vocalist : 一十三十一 / Creater : Ruchi、Saitone、SEXY-SYNTHESIZER / illustlater : 加藤アカツキ
キターーー! YouTubeにおける人気日本人ネット・クリエイターと言えば、Denkitribeだ! KORG製品をこよなく愛する彼のデビュー作品には、ボーカリストの一十三十一が参加し、なんとイラストレーターの加藤アカツキがジャケット・デザインを描いているという力の入れよう。ネットからリアルまで。KORGの機材を操るマエストロが、遂に音楽業界に参戦する!盛り上がるHQD音源でどうぞ!
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アルバムに未収録ライブ音源「Adrenaline Live」を一週間のフリー・ダウンロードで配信開始! まずは、これを聞いてDenkitribeを体験してみよう!
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楽曲を共有するという発想
PCで音楽が作られ、Web上で発表、そしてその音楽についてWeb上でコミュニケーションが交わされ、リミックスなどもどんどん作られる。有名無名を問わず、新しいことのように思えたこんな状況も今ではもう普通のことだ。、日本ではYouTubeに加えて、ニコニコ動画がその主な場になっている。そして、そのふたつの「現場」で活躍しているアーティストが、今回挑戦的かつ面白い方法で初のアルバム 『M4TC:Derived』を発表するDenkitribeだ。
アルバムの話をする前に、まずDenkitribeが何者なのかざっと紹介しよう。最初に彼がその名を世界に広めたYouTubeでの活動は、KORGのシーケンサーElectribeを操っている動画を上げるというもの。単純なようだが、その卓越した手さばきには誰もが感嘆し、生産中止になりそうだったElectribeは彼の影響で生産が続行されることになったほど。ニコニコ動画では「よよP」の名前で初音ミクなどのヴォーカロイドを駆使して作った楽曲を上げ、最も多いもので現在10万回以上再生されている。Denkitribeが今回アルバムを出すレーベルLOiDもこうしたヴォーカロイドの楽曲製作者の音源をリリースするレーベルだ。
では、そんな彼が行うアルバムの発表方法に触れてみよう。それはアルバムのリリースに伴って、収録楽曲のソース音源をクリエイティブ・コモンズ・ライセンスに基づいて提供するというもの。つまり、 Denkitribeの名前さえ明記すれば『M4TC:Derived』の楽曲を自由に編集したり、BGMとしてしようしたり、販売までもできるのだ。そこで、肝心の収録曲はどうだろうか。やはりテクノ、エレクトロニカ系統の音なのだが、色々なタイプの楽曲をコンパクトにまとめあげた親しみやすいもの。一音一音のキラキラ光るような響きがとてもよく聞き取れ、聞き手の想像を広げるような余白が楽曲に折込まれていることもよくわかる。ひとつの曲としても誰かが使うための素材としても考えて設計されている気持ちのいい作品だ。
Denkitribeのこうした試みは、プロモーションの一環という側面もあるにせよ、オリジナルと二次創作、プロとアマの垣根をなくすものだ。楽曲製作者の間でより広く楽曲を共有するという発想は、ソフトウェア開発のオープン・ソースの発想に近いだろう。そして、楽曲制作もハード・ソフト両面の発展でどんどん敷居の低いものになっている。今年ブレイクした神聖かまってちゃんはYouTubeとニコニコ動画にPVを上げて反応を得ることを「現場」として捉えるような活動をしているし、最早デジタルで音楽を作る人間だけの話ではない。中にはこうしたアーティストの特権性が薄れ、楽曲の匿名性があがるような動きに抵抗もある人もいるかもしれないが、少し考えてみて欲しい。音楽はそもそも儀式や労働の中で歌われ、奏でられていたものだ。例えばアフリカの僻地の少数部族が全員が知っている歌を歌い、誰もが演奏者である場面をテレビかなにかで見たことがあるだろう。私たちは今、テクノロジーによってあの段階に再びなりつつあるんじゃないだろうか。そう、Denkitribe=電気の部族という名前はそんなことをも象徴しているように思える。(text by 滝沢時朗)
電子音を自らのフィ—ルドで表現するアーティスト!
V.A / DEXPISTOLS & ROC TRAX presents 『LESSON.06』
ストリート・カルチャー・シーンが生み出した2ピースDJバンドDEXPISTOLS が2010年、自らのレーベルROC TRAXを本格始動!! この時代だからこそ、彼らが主導を握り音楽シーンヘとリプレゼンするのがこの3枚目となる作品。この作品は、『LESSON.04』、『LESSON.05』と重ねてきた名物シリーズの続編となる『LESSON.06』。DEXPISTOLSをはじめ、DJ KANGO、MYSS、 GAINES、 GALBITCH、 DJYAN、 TAARに加え、シンガポールからのニュー・カマーの作品等、ROC TRAX CREWが贈る集大成ともいえる内容だ!
V.A / FORMA.3.10
ひたすらに美しいメロディーと研ぎすまされたリズム。日本のエレクトロニカ・レーベルPROGRESSIVE FOrMがかつてないクオリティーとオリジナリティーでお届けする夢のようなコンピレーション・アルバム、FORMAシリーズの第3弾がついにリリース。7年ぶりとなるシリーズ3作目はインストゥルメンタル・ミュージックの未来を担う多くの才能が本作のために全編書き下ろした全18曲を収録。
V.A / Warp20(Unheard)
シーンの概念を塗り替え続け、リスナーの感覚を常に刷新してきたUK屈指のインディペンデント・レーベル 「Warp Records」の設立を記念してリリースされた大好評のコンピ・シリーズ『Warp20』。第3弾にあたる本作は前出の2作品以上に強力な内容のコンピレーションとなっている。『Warp20 (Unheard)』は、Warpの20年の歴史の中から奇跡的に発見された11曲のお宝音源を収録した超貴重な作品。Boards of Canadaの未発表音源である「Seven Forty Seven」は、2006年5月の『Trans Canada Highway』以来となる彼らのリリース作品である。その他Autechre、Broadcast、ElektroidsやNightmares on Waxなどなど、ファン垂涎の貴重な音源のみを収録!!
Denkitribe PROFILE
YouTubeにてELECTRIBE、iPadの音楽ソフトとして販売中のiELECTRIBE、AQインタラクティブとKORGにより販売されたニンテンドーDS専用ソフトDS-10、KAOSSILATOR PRO等のKORG製品をこよなく愛し、その製品を使用した動画をYouTubeに上げ続け、絶大な人気を誇る機材マエストロ。YouTubeにおける人気日本人ネット・クリエイターの一人。発売された新機材を、他に先駆けていち早く撮影し自身の演奏と共にYouTubeにて公開している。また、electribeの奏者としても有名であり、Denkitribeがelectribeの演奏動画をネット上にUPした結果、生産中止の予定であったelectribeを生産中止撤回に追い込む等した。後に新electribeのデモ・パターンのプリセットを担当する。ニコニコ動画では「よよP」という名前でボーカロイドを使用し活動していた。
・Denkitribe HP ←M4TCについてもこちらから!