REVIEWS : 123 R&B(2026年7月)──R&B Lovers Club(Cookie、つやちゃん、アボかど)

"REVIEWS"は「ココに来ればなにかしらおもしろい新譜に出会える」をモットーに、さまざまな書き手がここ3ヶ月の新譜からエッセンシャルな9枚を選びレヴューする本コーナー。今回はR&B偏愛&紹介ポッセ、R&B Lovers Clubより、Cookie、つやちゃん、アボかどによる、現行のR&Bのエッセンシャルな新譜9枚のレヴューをお届けします。
OTOTOY REVIEWS 123
『123 R&B(2026年7月)』
文 : R&B Lovers Club(Cookie、つやちゃん、アボかど)
Brent Faiyaz, DJ Candlestick, ISO Supremacy 『PURPLE ICON (CHOPNOTSLOP)』
前回つやちゃんが紹介していた、ブレント・ファイヤーズ最新作のチョップド&スクリュード版が届いた。DJは昨年7月のREVIEWS : 103の時に取り上げたDJ・キャンドルスティックが担当。つやちゃんが指摘する通りの80s~90sのR&Bをアトモスフェリックな空気で料理したサウンドは、DJ・キャンドルスティック得意のエフェクティヴでスムースなスクリューによってさらにトロトロとなっている。ブレント・ファイヤーズの甘い歌声は低速化されてもその魅力がほとんど変容しておらず、随所でのスクリュー声の語りも実にセクシー。二枚使いによる反復の気持ち良さも抜群で、「pure fantasy.」などは悶絶必至だ。(アボかど)
Naomi Sharon 『No Sleep In Paradise』
オランダ出身のシンガーのナオミ・シャロンによる、ドレイク率いるレーベルのOVO・サウンドからの二作目のアルバム。前作に引き続きアフロビーツやハウスなどの要素を取り入れたダンサブルな路線と、浮遊感のあるシンセを使ったオルタナティヴR&Bの二つの軸を持ったOVOらしい作品となっている。ナオミ・シャロンの歌声はシャーデーを思わせる深みのあるもので、プロダクションの面白さ云々ではないソウルフルな魅力を放っている。そんな中、「Untitled」ではアコースティックギターのみの飾らないサウンドでその歌声が突き刺さってくる……と思いきや、後半ではプリズマイザーを使った重層的な歌声を披露。鳥肌ものの瞬間だ。(アボかど)
Tone Stith『THE EDGE』
一瞬ファボラスの2003年作「Street Dreams」オマージュのジャケかと思ったが、改めて見たら向きは逆だしそこまで似ていなかった。しかし、本作を聴いて連想したのはやはりその時代だ。時にはラップっぽい歯切れ良い歌声を聴かせることもあるが、基本的にはあくまでもスウィートなR&Bマナー。サウンドのヒップホップ色もそこまで強くなく、どことなくジャンル横断系アプローチが増える前の作品のような空気が漂っている。ロック風味の「I QUIT」のような曲もあるが、それでもロックに寄りすぎずファンキーに響く。アップも良いが切ない路線が特に素晴らしい。誠実な歌声が沁みる「COME TO ME」がハイライト。(アボかど)

































































































































































