僕も本当に言いたいことない派なんです
──雫さんは、今作の収録曲で気になる曲はありましたか?
雫:バンド同士仲良くさせていただいているので、フレデリックの(三原)康司さんが提供されてた“COSMIC BEAT”には、フレデリックらしさを感じて安心感を覚えましたね。あとは原口沙輔さんの“リダイレクト”もすごかったですね。
Sou:“リダイレクト”とかはサウンドも攻めていて、歌うのも難しかったですね。やっぱり沙輔さんの世界観は強いので、それに入り込むのに必死でした。
雫:結構ジャンルもバラバラだと思うんですけど、Sou君が全曲それぞれに合ったヴォーカルで120%歌っていて「うわなんでもできるやん」と思ってビビりましたね。まあ、“WHAT”が一番かっこいいと思ってますけどね! (笑)
Sou:全部頑張りました!
雫:Sou君が書いてる“センス・オブ・ワンダー”は、どういう感じで作ったの?
Sou:アルバムはコンセプトを決めていたわけではないんですけど、ビジュアルとかは自分の好きな世界観に寄せて作っていってもらったんですよ。それでアルバムのテーマ曲になりそうな曲を自分で作っちゃおうと思って、試行錯誤して作りました。
雫:一緒ですね。うちもアルバムのリード曲もそういう感じで作るんですよ。だから、アルバム通して聞いていったときに“センス・オブ・ワンダー”を聴くとすごく腑に落ちた感じというか、安心感がありました。良いタイトルトラックだなって。
Sou:“センス・オブ・ワンダー”って、自分では想像したことのない、新しい発見や経験をしたときに感じる、深い感動とかワクワクする感情みたいな意味なんですよ。だから歌詞は、それを感じられるようなに書きました。これから始まっていくワクワク感を出したかったんですよ。また新しいテイストの曲が生まれて、昔の自分の曲を知ってる人からしたらびっくりするかもしれないですね。でもやっぱり歌詞作るのは難しいです。
雫:歌詞、難しいですよね。タイアップとか楽曲提供の場合は、要望をしっかりもらって、「なるほど」って思った時はすぐ書けるんですよ。でもテーマがなくて、自由にどうぞってなった時に急にできなくなります。
──そういうときはどうやって書いていくんですか?
雫:その曲によってペルソナとか、曲の主人公みたいなものを設定しますね。例えば25歳会社員の女性で、朝起きてこれをして、みたいな設定を作って書きます。自分の中に言いたいことがないのかもしれないですけど。
Sou:僕も本当に言いたいことない派なんですよね。僕も雫さんと作り方は似ていて、舞台設定みたいなのを考えて、その世界観に合ってそうな単語を思いつく限り書いたり、あとはそれに近しい映画とかアニメとか見て、そこから広げて書くことが多いですね。本当にとんでもなく時間かかります。なんなら「言いたいことがないよ」っていうテーマで作ったこともあります。
雫:究極やな(笑)。でも気持ちはわかる。
Sou:あとは結構音を重視したいんですよ。最初にメロディーに乗せて、意味もないぐちゃぐちゃの歌詞のまま、仮歌を作るんです。そこに意味が通るようにどんどん形を変えて歌詞を入れていくやり方でいつもやっています。
雫:音が気持ちいい方がいいもんね。
Sou:そうなんですよね。結構ネットの類義語辞典みたいなやつとか見ますもん。
雫:私も見てます。曲の作り方が一緒だったことがわかりましたね(笑)。
──せっかくなので、お互いに質問したいはありますか?
雫:じゃあ、Sou君は次、我々と一緒にやるならどんな曲がいいですか?
Sou:いや悩むなー。でも今回イケイケな曲だったじゃないですか。だから次はちょっとしっとり系もやってみたいです。曲で言ったら“リスミー”みたいな。
雫:めっちゃゆっくりで、おしゃれなやつね。ちなみにSou君はラップってやったことありますか?
Sou:ないです。ボエトリーみたいな曲はあるんですけど。
雫:おお。すでにイメージでてきました。もしオファーがあったら、次も良い曲が書けそうな予感がしてます(笑)。
──逆にSouさんから雫さんに質問はありますか?
Sou:本当に関係ない質問でもいいですか。猫の好きなところはどこですか? 僕もめっちゃ猫好きなので(笑)。
雫:そりゃあ、猫の好きなところは全てですよ。猫ってお尻向けて寝てくるじゃないですか。私が朝起きたら、うちの子がお尻を向けてるときがあって、最近はそこがかわいかったですね。Sou君は猫のどこが好き?
Sou:基本全部ですけど、餌が欲しいときとか、かまって欲しいときに顔こすりつけてくるじゃないですか。あれはやばいですよね。人間と猫って違う種族なんですけど、意志を感じるのが愛おしいですね。
雫:わかる。猫の高い知性を感じる瞬間とか、疎通ができた瞬間は良いよね。言語同じだったらいいのにって思う。
──猫がお互いの音楽活動に何か影響することってありますか?
雫:いやもう、なんの為にお金稼いでるんだって話ですよ。猫ちゃんたちを幸せにするためにお仕事頑張ってるわけなんで。
Sou:そうですよね。気合が変わりますよね。
雫:猫ちゃんに良い飯を食わせるぞって、モチベーションで日々頑張ってます。
Sou:僕、録音とかで上手くいかないときとかは、猫を吸いに行くんですよ。それによって良いテイクが録れたりします。
雫:それ良いな! なるほど、困ったら猫を吸いにいけばいいのか。
Sou:僕はそうやって猫のおかげで良いテイク録ってます。本当に上手くいかなかったら、一旦そこでリセットしてますね。
雫::その手があったか! 良いこと聞いた。猫の話もっとしたいので、今度2時間くらい猫対談しようか?
Sou:そうですね。ぜひお願いします(笑)!
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編集 : 西田健, 草鹿立
豪華なクリエイターを迎えた、Souの最新アルバム
LIVE SCHEDULE
Sou LIVE TOUR 2024「センス・オブ・ワンダー」
8月8日(木) Zepp Namba
17:30開場/18:30開演
8月10日(土) Zepp Fukuoka
16:00開場/17:00開演
8月15日(木) Zepp Nagoya
17:30開場/18:30開演
9月22日(日) パシフィコ横浜
16:00開場/17:00開演
【詳しいライブ情報はこちら】
https://sou-official.jp/liveevent/sou-live-tour-2024-senseofwonder/
Sou ディスコグラフィー
PROFILE:Sou
2018年にEve×Souとして発売したコラボレーションアルバム「蒼」がオリコンチャート4位とスマッシュヒットを巻き起こし、YouTubeチャンネル登録者は150万人を突破、Twitterフォロワー数は60万人を超えるなど、インターネットの世界を原点に堂々たる存在感と才能を飛躍させるボーカリスト。
ネットを活用する現代的なスタンスで次々に音楽を発表、持ち前の音感の良さと中性的な質感を孕んだ声による表情豊かな歌唱スタイルでセルフプロデュースによる投稿を繰り返しその勢いは増すばかりだ。
2nd Album「深層から」はオリコンチャート3位、3rd Album「Solution」はオリコンチャート6位を獲得。1st Live Salir、初の東名阪ワンマンツアー「深層から見た景色」を全公演をソールドアウトさせ、配信シングル「ミスターフィクサー」は海外の音楽チャートでも首位を獲得した。
2023年活動10周年を迎えキングレコードへ移籍。移籍後、初となるシングル「月夜のタクト」は月蝕會議が書き下ろしたダークな世界観のロック楽曲。続く4月にリリースしたDigital Gingle「ネロ」はTVアニメ「デッドマウント・デスプレイ」のOPテーマとして話題となった。10月には10周年記念ライブと銘打った『Sou LIVE 2023「Orbit」』をZepp DiverCityにて開催。
【4th Album「センス・オブ・ワンダー」】
https://king-cr.jp/sou_senseofwonder/
【X】
https://x.com/nico_nico_sou
【Instagram】
https://www.instagram.com/____sou/
【YouTube】
https://www.youtube.com/c/niconicoSou
ポルカドットスティングレイ ディスコグラフィー
PROFILE:ポルカドットスティングレイ
福岡出身、4人組ギターロックバンド。
2015年活動開始。メンバーの交代を経て、2015年8月、現体制になる。
独特のメロディと歌詞、突き刺さるギターサウンドで、あなたのメンタルを抉っていく。
【HP】
https://polkadot-stingray.jp
【X】
https://x.com/POLKA_fukuoka
【Instagram】
https://www.instagram.com/polka_fukuoka/
【YouTube】
https://www.youtube.com/channel/UCZ9DY_FlqUYh45R0uSmOIgA