2021/09/14 17:00

Salamanda 「Happy Quarantine」

去年から自分の中でずっと大ヒットしているアーティスト、Salamanda。7月にNSTで披露したyaeji×Salamandaのライヴ・セットは痺れる程にかっこよく、渡韓が出来るようになったら絶対にライブを観たいと思っているアーティストのひとりです。 国内外問わず昨年からオンラインライブ&DJのオファーが多い彼女たち。FACTmagazineが発信するモジュラーシンセ音楽シリーズ「Patch Notes」ではサイケデリックなDJセットを披露。どんどんブラッシュアップしていく彼女たちから目が離せません…! そんなSalamandaの最新シングルは、サイケでニューエイジ感たっぷりな2曲。オーケストラやクラシック音楽ルーツのmandaと、ヒップホップ音楽ルーツのsala。異なるルーツのふたりがアウトプットする洗練されたアンビエント・ミュージック、これからの作品も楽しみです。いつか日本でもライブをやってくれー!

HAEPAARY「 Born by Gorgeousness」

へウォンとミンヒによる電子音楽ユニット。韓国伝統音楽の歌唱・打楽器を専攻し、伝統音楽の思想を現代音楽とリンクさせ、再構築した音楽を展開。国楽アーティストと言う表現は使用せず、自分たちを「アルトエレクトロニック・デュオ」と称しています。6月にリリースされたEPでは宗廟祭礼楽(国王が臣下を率いて歴代王の魂が眠る宮をまつる、李氏朝鮮王室の祭礼儀式のこと。)をフィーチャー。儀式で実際に使われる国楽器(編鐘や編磬など)を取り入れ、宗廟祭礼楽×テクノ×アンビエントと言うハイブリットな音楽を展開しており、これが1st EPだなんて……と震え上がるクオリティと存在感です。SXSW2021にも出演を果たした彼女たち。SXSW2021オンラインライヴの映像、とってもかっこいいので是非チェックを。

Vague.et.tout 「Exercise / Shower」

韓国のアーティストを紹介する上で苦労することがひとつ。SNSの更新も少なければインターネット上に全く情報がなく、淡々とリリース活動のみ行っているアーティストが結構いるということ。Vague.et.toutはまさにそんな感じで、一体誰なのか、拠点はどこなのか。恐らく2021年に結成したユニットなんだろうなと言う事しか今のところわかっていません。 Vague.et.tout名義でのリリースは今作が初。yaejiの空気感とリンクするようなミニマルなサウンド、同じフレーズを繰り返すフラットな女性ボーカルは曖昧な境界線をなぞるような質感で心地よいです。同じフレーズ、一体どんな歌詞を繰り返しているかって「私、運動しないしシャワーもしない。運動とシャワーしなきゃ」です。謎!

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