2011/12/01 00:00
『IN THE CITY THERE IS A NAGOYA MUSIC』収録アーティスト解説
01. nothingman feat.Yuzuru Kusugo(MOTHBALL)
「スローモーション -OTOTOY ver-」
宮下浩(Vo/g)、今井昂(Ba/cho)、太田幸伸(Dr/cho)から成る名古屋を中心に活動中の3ピース・バンド。2006年7月結成。これまでに自主制作によるミニ・アルバム・オムニバス・マキシ・シングルのリリース、Ki/oon Recordsより映画『蟹工船』のインスパイア・アルバムへの参加を経て、2009年12月、
ONE BY ONE RECORDSよりMini Album『ライト マイ ライフ』をリリース。2010年3月に、およそ3ヶ月に渡った『ライト マイ ライフ』リリースツアーを一旦は終えたもののその後、各地より多数の追加公演依頼をいただいたため、2010年4月より『ライト マイ ライフ tour 2010』をスタート。約半年に渡るロング・ツアーとなる。2010年7月、里帰り、空中ループ、choriとの4組による企画『天の川を挟んで会う』を開催。2011年、1月22日よりライヴ会場限定ミニ・アルバム『会いにいく』をリリース。同時に『会いにいく』リリース・ツアーがスタート。ツアー・ファイナルは名古屋CLUB ROCK'N'ROLLにて、PLINGMINとの2マン・ライヴ。2011年6月、4年連続出演となる「SAKAE SP-RING 2011」へ出演。初日のトリを務める。2011年7月、大阪ミナミのライヴ・サーキット「見放題」へ出演。入場規制がかかるほどの大盛況。またこの月、ZIP-FM「FIND OUT」7月のマンスリー・クローザーを務める。2011年7月23日、名古屋クラブロックンロールにて自身初のワンマン・ライヴを行う。チケットはソールド・アウト。
●柴山順次による解説
最近めきめき頭角を現してきたnothingman。名古屋だけでなく、関西での知名度もじわじわと増えてきてサーキット・イベント「ミナミホイール」では入場規制もかかるほど。その真っ直ぐに心情を歌った歌は、聴く人の思い出や体験とリンクして涙を誘う。僕も引っ越すときに彼らの「アウト マイ ルーム」という曲を聴いて号泣した苦い思い出あり。今回の楽曲は12月発売の『夜をあける』のリード・トラック「スローモーション」に、Yuzuru Kusugo(MOTHBALL)を鍵盤に迎えたOTOTOYスペシャル版。壮大な曲になりましたね。大好き。
>>>nothingman official website
02. i GO「世界の真ん中」
2006年結成。2007年6月、
ONE BY ONE RECORDSよりファースト・アルバム『ハローデスティネーション』を発表。2008年6月、ラストラムより
i GO&竹内電気&24-two four-の三バンドによるスプリットCD『僕は24時間電気屋さんに行く』を発表。合作曲の作曲を茜谷が担当。2008年8月、ミニ・アルバム『WE GO!YOU GO!』を発表。2009年9月、セカンド・アルバム『ミッドランド混沌ボーイズ』を発表。2007、2008年と、愛知県尾張旭市の森林公園で、i GO主催のフリー・ライヴ『野田ロックフェスティバル』を開催。出演は、i GO、竹内電気、TWO FOUR、Climb The Mind、SUPER USA!、mudy on the 昨晩、cinema staffなど。2008、2009、2010年と、青森県八戸市で行われている『八食サマーフリーライヴ』に出演。2008、2009、2010年と、いずれも10月に、名古屋の今池ハックフィンでワンマン・ライヴを開催。2010年11月、ベースの上平健太が脱退。現メンバーは、ボーカル・ギター茜谷有紀(33)、ギター野田昌吾(30)、ドラム吹原靖紀(27)。
●柴山順次による解説
僕がレーベルを始めるきっかけになったバンドです。彼らの音楽を世に出したくてONE BY ONEを始めました。名古屋では兄貴的バンドとして沢山の後輩バンドから慕われているi GOですが、まだまだ勢い(打ち上げ含む)は止まることなく、とびっきりの優しさと愛嬌を武器に、パンク・ロックの偉人へのリスペクトをモチベーションに、ドラマチック・シティーこと名古屋を舞台に突き進む我らがi GO。彼らのど真ん中ソング「世界の真ん中」はi GOキャリアの集大成ともいえる名曲ですね。いつまでもエイト・ビートで揺れていたいなー。大好き。
>>>i GO official website
03. Theキャンプ「アフターフェスティバル」
オカエモン(Dr)、ヨウヘイコバヤシ(Ba)、Ito(Vo)、りゅうし(G)、ジャッキー(G)。2007年初夏、名古屋芸術大学軽音楽部の5人によって結成。キャンプ経験は皆無に近いTheキャンプが、暮らしと青春の全てをかけ、音楽という名のテント張りに日々勤しむ。今日も人々の心にロックのテントを張るべく、Theキャンプはその青春と情熱をかけて日々ライヴという野営に勤しむのである。いい迷惑だろう! あなたの心に住み着いてTheキャンプはこう語りかけるのだ。「ごはん、おかわり! 」「野営サウンド」と銘打ちたい楽曲は、「まだ6時なのにもうカレー食べちゃう!? はえー! 」のような、森が夕日に包まれる中のカレーを食べる感じの愛しさと切なさと心強さを感じさせる。「アレー! ランタンに蛾がいっぱいくるよ! 」
●柴山順次による解説
とにかく熱い。初めて彼らのライヴを見たときにあまりの男臭さと迸るエネルギーに圧倒されたのを覚えています。乱暴な言い方になるかもしれないけど、ウルフルズと真心ブラザーズとガガガSPを足したような熱量を楽曲から感じます。こういうバンド、名古屋では意外と珍しいですよね。あと、とにかくIto君の歌の存在力が物凄い。グイグイきます。気がつけば虜です。大好き。
>>>Theキャンプ official website
04. folt「Wedding」
可知 竜馬(Dr/cho)、内田 旭彦(Ba/cho)、潮谷 領二(Gt/cho)、高木 創(Vo/gt)。名古屋を中心に活動するバンドfolt(フォルト)。2010年11月から新メンバーを迎え、4人体制に。今後より精力的に活動します。お楽しみに。
●柴山順次による解説
同期でもあるsoulkids、TWO FOURらと共に、名古屋のロックシーンを支えてきたfolt。THE GET UP KIDSやJIMMY EAT WORLDのようなエモーショナルな楽曲に、創君の伸びやかな高音ヴォーカルが乗ることで独自の音楽に成る名古屋の遅れてきたルーキー。地に足をつけた活動で地元シーンで活動を続けてきた彼らの実力を裏付けたような名曲「Wedding」はタイトル通り結婚をイメージしたウェディング・ソング。僕も結婚式挙げれば良かったなーって、聴くたびに思います。大好き。
>>>folt official website
05. THIS MORNING DAY「97th Season」
(L to R) エグチノブオ(Dr)、岩井佑樹(G)、坂中亮太(Vo)、長尾健太郎(G)、清水智絵(Ba/Vo)。名古屋発、2007年10月結成の5ピース・エモーショナル・ロック・バンド。幾度かのメンバー・チェンジを経て2010年6月に女性Ba&voとして清水智絵が加わり、まだ日本では珍しい男女混声ツイン・ボーカルという現在の体制となる。STMonlineでは「楽曲、メロディセンスともに日本人離れしている」と評されるなど各方面から注目を集め、また2010年9月BEYOND [THE] BLUE TOUR名古屋公演に初参加し、WE the Kings(US),Every Avenue(US)らをサポート。2010年10月発売の洋楽エモ・メロディック・アーティストを集めたV.A『BEYOND[THE]BLUE vol.4』に日本人アーティストとして初参加、そのRELEASE TOURの名古屋、大阪公演に海外勢と共に参加する。更に2010年に引き続いて「BEYOND[THE]BLUE tour 2011」「激ロックFES.VOL.8 Feat Hurley」に参加。海外アーティストのサポートも多数経験。2011年11月2日デビュー作「NIGHT AND DAY」発売!
●柴山順次による解説
僕は無条件で男女ツイン・ボーカルが好きなんですよ。名古屋でいえばCIGARETTEMAN、東京のWATER CLOSET、古くはバービーボーイズまで(笑)。THIS MORNING DAYも例外ではなく、キラキラしたエモーショナルな楽曲の中に男女ツイン・ボーカルが交錯する展開にドキドキしちゃいます。ZESTONEからリリースされたばかりのアルバム『NIGHT AND DAY』も好評の彼ら。アルバム収録verとは違った現在入手困難のDEMOverを収録。大好き。
>>>THIS MORNING DAY official website
06. シャビーボーイズ「メロウ」
杉本恵祐(Vo)、高津直視(G)、立松伊知朗(Ba)、本田拓人(Dr)。2005年、シャビーボーイズ結成。名古屋市内のライヴ。ハウスを中心にライヴ活動を開始。ボーカル杉本恵祐の描くあまりにも日常的で哀愁を帯びた歌詞、そして 心をゆさぶる絶大な存在感の歌。それを中心に奏でられる鋭角的かつ幻想的なバンドサウンドが各方面の音楽関係者から絶賛される。 2008年6月は名古屋新栄SiX-DOGにて初のワンマン・ライヴを敢行しチケットは即SOLD OUT。1年で4枚の自主音源を発売し、総売上は2000枚を突破する。年末にはell.SIZEで自主企画ライヴを超満員の大盛況に終え、同 じくellのカウントダウン・ライヴにも抜擢される。またZIP-FM『FIND OUT』の2月エンディング・テーマに自主制作盤「君への謳」収録の「サンフランシスコ」が使用されるなどシャビーボーイズの知名度は確実に急上昇している。2009年6月に行われた2回目のワンマン・ライヴは動員200人超えを記録し、大反響に終えた。2010年3月には東京のネズミハナビと共にツーマン・ツーデイズを行い、成長を遂げた。満を持して7月28日にミニ・アルバム「こんにちは未来」を解き放った我々。「こんにちは未来TOUR」と題した東名阪のツアーはどこも熱量のあるライヴを披露した。しかしその後1年でドラム、ギターが脱退。4人組ロック・バンドとなったシャビーボーイズは少しも下を見ることなく曲を作り、ライヴを行なっていきます。必ず、どこかライヴハウスで会いましょう。
●柴山順次による解説
僕はボーカル杉本君の描く歌詞世界が好きで、よく夕方になるとシャビーボーイズを聴きます。日常的で哀愁の漂う歌詞がグッときます(「パンチライダー」という曲にはグッとくるポイントはありません)。さっき紹介したTheキャンプとシャビーボーイズはこの数年で出会ったバンドの中でグッとくるで賞をあげたいバンドです。今回収録の「メロウ」はきっとこの先物凄く貴重になるであろう大切なテイク。涙なしで聴けませんね。大好き。
>>>シャビーボーイズ official website
07. 明日、照らす「江の島」
村上友哉 (Vo/Gt)、伴佳典 (Ba)。愛知県在住の3ピース・バンド。名古屋市を中心に全国的な活動を行っている。2003年、村上と伴を中心に前身バンドを結成。2006年秋、「明日、照らす」として本格的に活動を開始した。2007年は、9月にファースト・シングル『MiD/燃える夏』をライヴ会場・通信販売・インディーズ専門店限定でリリース。2008年は、自主企画イベントを計4回開催。そして12月にはファースト・ミニ・アルバム『素晴らしい日々』をリリースした。2009年は年始から「素晴らしい日々」リリース・ツアーを行い、レコ発イベント3部作のチケットは全て完売。県内で最も勢いのあるバンドの1つに数えられるようになる。7月にはメンバーが脱退したものの、サポート・ドラムを迎えて以前より精力的なライヴ活動を行った。そして2010年8月4日、ファースト・フル・アルバム『それから』をリリース。約3ヶ月をかけ、全20ヶ所をめぐるツアーを行い、最終日をワンマン・ライヴで締めくくった。
●柴山順次による解説
明日、照らすの音楽は、胸を引き裂くような楽曲もあれば、淡い恋を思い出し甘酸っぱい感情になる楽曲もある。恋や愛だけでなく、閉じていた心に触れてくるような、でも本当は触れて欲しかったところに触れてくれるような楽曲もある。どの曲も自分のことを歌ってくれているようで、ついつい感情移入してしまう。今回収録の「江の島」はまだ音源化されていない曲でワンマン時のライブ楽曲を収録。「江の島」は何でもない日常を切り取ったような楽曲で、僕も今すぐ江の島に行きたくなりました。大切な人を思い浮かべて聴いてください。大好き。
>>>明日、照らす official website
08. TWO FOUR「BabyShadow&BabyShine_Remix」
日本のセントラルシティー、名古屋ストリート発、Vo&Gt、Ba、Drのスリー・ピース・ジャム・バンド。幾多のストリート・セッションから生まれた独自のラップとも語りとも言える歌と、愛嬌のあるミニマルな生音グルーブは全国のアルコール片手のパーティー・ピープル達をシンガロングでピースフルな空気に酔わせている。ブルース、ヒップ・ホップ、カントリー、サーフなどを独自に昇華した彼らのグルーブは必踊の価値あり!
●柴山順次による解説
名古屋のパーティー・ピーポーTWO FOURは、最近はパーティー感はそのままにジャム・モードにじわじわ移行している模様。よりシンプルに自分達の音楽を奏でている今のTWO FOURは自然体で音楽を本当に楽しんでいるのがよく伝わります。それは最近配信限定でリリースされた『Triangle Jam Theory』からも感じられましたね。この「BabyShadow&BabyShine Remix」は若杉君が最近ハマっているDTMでセルフ・リミックスしたレア音源。大ネタをループさせて大胆にフィーチャーしています。TWO FOURの楽曲はこういう楽しみ方も出来ますね。大好き。
>>>TWO FOUR official website
>>>TWO FOUR『Triangle Jam Theory』 インタビュー
09. 小鳥美術館「uraoyatsu arr fin」
小鳥美術館は館長と飼育係で経営しております。どうぞお誘い合わせのうえ、ご来館くださいませ。
●柴山順次による解説
館長と飼育係の2人が織り成す不思議な不思議な音楽の魅力。館長の丁寧に弾かれるアコースティック・ギターと飼育係のイノセントな歌声が癖になります。初めてライブを見たのは随分前ですが音楽の本質を見た気がして感動したのを覚えています。ライヴの空気感も素敵なんですよ。美術館だけに、小鳥の合唱を傍観しているイメージもあります。ああ素敵。早く音源を作って欲しいと声を大にして言いたいです。大好き。
>>>小鳥美術館 official website
10. 里帰り「ドレミ」
心太(Ba)、ゆり(Vo/Piano)、淳平(Vo/acoustic guitar)。アコギ、ピアノ、ベースからなるドラムレス・トリオ・バンド。胸の奥深くやわらかな部分にまで届く、純度の高いウタと、ウタ。絶妙に絡み合う隙のないアンサンブル。とても静かに幕を開ける「里帰り」のライヴは虫の声とお香の匂い、オレンジのランプに囲まれた小さな演奏会。
●柴山順次による解説
物凄く身近にその存在を感じる音楽ってありますよね? 僕にとってそういう音楽って里帰りだったりします。ドラムレスのピアノ、アコーステック・ギター、ベース、男女混合ヴォーカルから成る里帰り。彼らの音楽はそこに在る音楽ってイメージなんです。虫の泣く声(虫は嫌いです)、小鳥のさえずり、木々の音、カレーが煮える音… 。そういう日々、そこに在る音を鳴らすような、そんな音楽。だから身近に感じるのかもしれません。今回は千種座で開催されたワンマンから「ドレミ」を収録。幼稚園児達と一緒に歌ったら楽しいだろうな。大好き。
>>>里帰り official website
11. theSing2YOU「water」
名古屋を拠点に活動する男女ツイン・ボーカル・アコースティック・バンド。浦林くるみ(Vo)、かとうさとし(Vo/G)の二人を中心に結成し、現在も正式メンバーはふたりだけでありながら、年間100本を超えるそのステージは、二人だけからバンド・スタイル。
●柴山順次による解説
男女ツイン・ボーカル・アコースティック・バンド、the Sing 2 YOU。様々な形態でライヴをしている彼らですが今回の音源は正規メンバーの浦林くるみちゃんとかとうさとし君の2人によるどこかノスタルジックな雰囲気もあり、優しい気持ちになれる完全未発表のデモ音源を収録。自分の育った町。出会った人を思い浮かべて聴くと尚良いですね。きっとあなたの生活に寄り添ってくれる、そんな曲です。The Sing 2 YOUは自主野外フェス「MusicShower」もオーガナイズしていて、沢山のバンド仲間と日々楽しい事を求めて歌っています。大好き。
>>>theSing2YOU official website
12. FU-MU「k-3」
石井健太・中溝悦雄の2人ユニットFU-MU(フーム)。共に名古屋生まれ。現在共同生活中。2008年、前身バンド「whom」結成。2009年、メンバーが一人抜け、残った二人の石井健太、中溝悦雄でFU-MU(フーム)を結成。三重FM「sound junk」に生出演、坂本龍一のラジオ「J-WAVE RADIO SAKAMOTO」でのon air、ZIP-FM「FIND OUT」2010年1月度のテーマ曲に選出、cookie scene nightへの出演、そして東海地区のフリー・ペーパー、「2YOU MAGAZINE」に記事掲載など積極的に活動中。
●柴山順次による解説
初めて聴いたときはとにかくその才能に一気に引き込まれ、両手を挙げて大絶賛したのを覚えています。サンプラーなどを駆使した無機質なビートと、生楽器+2人のボーカルという実験的な有機質な音が奇跡的に融合した音楽は、ジム・オルークやコーネリアスの世界観に共通する機械的だけどどこか温かい音楽を彷彿とさせます。この「k-3」ではジョージハリスンを思わせるインド要素も導入して新しいFU-MUの魅力も開花されています。というかどれだけネタを隠し持っているか予測出来ません。末恐ろしいユニットですね。大好き。
>>>FU-MU official website
13. doesn’t「suisei」
2010年結成。高校の部活動で知り合った鹿島(G)と山田(Ba)が文化祭でバンドを組む。それを、陶芸家の卵だった波多野(Dr)が見ていた。事がきっかけでdosen'tとなる。探したもののボーカルが見つからず、Nothing's Carved In Stoneのカバーをインストゥルメンタルで行なっていた。その後もボーカルが見つからなかったため、現在の3ピース・インスト・バンドで活動を進める。2011年4月に初ライヴ。その後も精力的なライヴ活動を進行中。
●柴山順次による解説
メンバー全員が弱冠18歳という若きインスト・ポスト・ロック・バンド。mudy on the 昨晩を代表する名古屋のインスト・ロックの流れを汲んだ楽曲は今後の活躍を大いに期待させる何かを持っているとこの楽曲からも強く感じます。まだまだ荒削りな部分も多いけど、この時期の貴重な記録音源としてもこのコンピに収録出来たことは、いつか物凄く貴重なことになるだろうと僕は確信していますよ。声をかけた翌日にすぐレコーディングしてきたバンドの意気込みもめちゃくちゃ嬉しかったです。大好き。
>>>dosen't official website
14. palitextdestroy「vech」
2010年1月結成。南山大学の軽音楽部に所属していた3人が卒業後名古屋を中心に別々のバンドでバンド活動を始める。 名古屋でまったく別のジャンルをやっていた河本、名古屋で精力的な活動をしている数々のバンド(パイプカツトマミヰズ、JONNY、etc… )のサポートを勤める経験を持つ伊藤、つねみしょうた(from healthy manchester)の3人で結成。その音楽は様々なジャンルを包括しており、自由。ベースレスの異色な3ピース編成で、時にはジャズのような心地よいフロアを作り、その瞬間ポスト・ロック的な激情アプローチを展開する。また時にはダンス・チューンを奏でながら美しい旋律を醸し出す。生から死へ、死から生へと輪廻するような世界感へ誘う。確固たる形を持たない
●柴山順次による解説
ギター、ドラム、キーボードの編成から成るインスト・バンド、palitextdestroy。コード進行だけ決めて即興でライヴを行うインプロ的な表現方法で聴く者をワクワクさせる彼ら。ライヴの度に毎回変わる楽曲はまるでトルネコのダンジョン的(あれ、毎回ダンジョン変わりましたよね)な楽しみ方も出来る。この「vech」という楽曲も本当に面白い構成になっていて、轟音の中にピアノが鳴った瞬間、涙腺が開きます。この曲を聴きこんでからライヴをみると、どうライヴで楽曲が変わるか楽しめると思います。大好き。
>>>palitextdestroy official website
15. HOT HOT SEX「Corsica」
TERRY(Vo)、KEISUKE(G)、MIKAMI(G)、SHOTA(Ba)、YUTA(Syn)、LION(Dr)。
●柴山順次による解説
僕が彼らを知ったのは大坂のFLAKE RECORDSで買い物をしている時にふと目にとまった舌を出している外国人のジャケが素敵で試聴したのがきっかけです。そのデモ音源に収録されていた「Bear」という曲に一発で惚れた僕はすぐにレジに持っていき帰ってすぐにホームページからコンタクトを取りました。そしたらまさかの名古屋バンド、しかも大学のサークルの後輩という不思議な縁もあって急接近させてもらいました。この楽曲はHOT HOT SEXの魅力であるダンサブルなロックとは違った角度から踊らせるチルアウト・ミュージック。大好き。
>>>HOT HOT SEX official myspace
16. POP OFFICE「Noting’s Gonna Change」
三重大軽音サークルで結成されたエレクトロ・ユニット。最初はプログラム、ギターとベースの2人編成。2009年末からドラムが加入。バンド形態に。2011年より首謀者のUKがギターからベースに転向。サポート・ギターを迎える形となる。
●柴山順次による解説
JOY DIVISION、NEW ORDER、CURE、ECHO AND THE BUNNYMENなどのニューウェイヴ、シューゲイザー、ポスト・パンクの流れを汲みつつもをしっかり2010年代の音として提示している名古屋/三重シーンの期待の星、POP-OFFICE。浮遊感のあるサイケデリック・サウンドは確実に癖になります。ミディアム・テンポで進む楽曲の中にセンチメンタリズムを感じさせる歌がのる彼らの楽曲からは哲学すら感じます。スーパーカーの登場と同じくらいのワクワク。僕もすっかり彼らのファンです。大好き。
>>>POP OFFICE official website
17. ego trunk「Read The Wind」
Ichino(Gt/Vo)、Ushiyama(B/Vo)、yamada(Dr/Cho)。2002年結成。90年代ジャパニーズ・アンダーグランド・メロデックに影響を受け、スローながらも地道に活動を続ける。現在、名古屋のNAVEL等と共に海外バンドのツアー・サポートや地元バンドと共同企画など行っている。今年、新潟のバーニング・メロデック・パンク・バンドMEAL!とのスプリットCD、2007年5曲入りミニ・アルバム『Letter』共にnodevans Recordsリリース。その他、waterslide records主催のコンピレーションなどに参加。「僕も人間だ。まだ先は長い。今宵もビアに手が伸びる。。。」メンバー談。
●柴山順次による解説
名古屋でマイ・ペースだけど着実に活動を続けているego trunk。2000年前後の名古屋シーンで絶大な支持を受けたallout~theTVDinnersの流れを汲んだ90年代エモを彷彿とさせる楽曲にはただただ感涙。リズムも楽曲も変則的でありながらキャッチーなのはポップ・パンクからの影響も大きいんじゃないでしょうか。荒々しさの中に彼らの感性が見え隠れする超名曲「Read The Wind」を収録。SUPER USA!、ANGRY NERD、NAVELらと共に名古屋のシーンを支える重要バンドです。大好き。
>>>egotrunk official myspace
18. DOIMOI「エクソダス(remix2011)」DOIMOI
2003年、名古屋大学フォーク・ソング同好会にて二村泰史(Vo/G)、杉山明弘(G)、戸田真治(Dr)、のちに篠田尚志(Ba)を誘って結成。半年ほどで戸田が引退、31KNOTSのライヴを見た杉山がトリオ化を決意しドラムに転向。ギター・ベースを曲によって持ち替えるスタイルに。 2005年、CD-Rでの初音源『WEATHER FORECAST WON'T SEGREGATE WELL』を完成、6月頃からライヴ活動開始。CD-Rは名古屋のレコード・ショップFILE-UNDER、STIFF SLACKを中心に意外と売れる。2006年、STIFF SLACKのサポートを得て3月に1枚目のフル・アルバム『THE MORE YOU TANBLE, THE MORE WE HEAVY METAL』を全国流通で自主リリース。4月からドラムに同じく名古屋大学フォーク・ソング同好会から曽我部直希が加入、杉山はギターに復帰して担当パートが定着。名古屋の5月の名物イベント「鶴ロックフェスティバル」に出場。 2007年、「フジロックフェスティバル」内の一般選考枠「ROOKIE A GO-GO」に選出され出場。FM AICHIにてインディーズ・バンドが月代わりでパーソナリティを務める番組「STORM」の10月放送分を担当。11月、学業が多忙を極める曽我部に代わり、EGOISTIC 4 LEAVES、SU:ほかで活躍する林礼一が参加。2008年、曲作りとライヴ活動を継続。5月に再び出場した「鶴舞ロックフェスティバル」から、出身地をアメリカに変更する。カリフォルニアと謳っているのは、直前にY&Tのライヴを見たから。2009年、10月10日、セカンド・アルバム『DIALECTIC AND APOCALYPSE』をリリース。「BURRN!」誌、「MUSIC MAGAZINE」誌ほかで紹介され、いずれも高評価を得る。2010年、初の自主企画「HEADBANGERS BALL」第1回を名古屋・鶴舞KDハポンにて主催。2011年、鋭意活動中。
●柴山順次による解説
めちゃくちゃかっこいい。名古屋において完全に独自のスタイルで爆進するDOIMOIの無国籍感満載の音楽は、メタル、ヘヴィー・ロック、グランジをDOIMOI流に解釈し、日本語で歌いあげる。これがもうたまらなく男臭くてかっこいいんです。エモ、ポスト・コアなどのシーンともリンクした活動もDOIMOIの面白いところ。フジロック「ROOKIE A GO GO」にも出演経験のある超実力派。2009年リリースの『Dialectic And Apocalypse』に収録されていた名曲「エキソダス」を新たにリミックスした貴重な2011年verの「エキソダス」を収録。大好き。
>>>DOIMOI official myspace
19. Climb The Mind「他愛ない告白」
1999年Climb The Mind結成。現在に至る。村松裕太(ドラム)、山内幸次郎(唄とギター)富田昌樹(ベースとキーボード)。
●柴山順次による解説
名古屋の至宝、Climb The Mind。まるで小説を読んでいるような文学的な歌詞世界と、変則的なリズムが交錯することで孤高のClimb The Mind音楽が生まれるわけですが、ここ数年で彼らは他の追随を許さない完全なる独自性を打ち出すバンドになりました。各楽器の演奏のスキルやアンサンブルも勿論物凄いのですが、やはり山内君の描く世界がたまらなく素晴らしい。ファンタジーでも夢物語でもなく、そこに在る生活の歌。まるでショート・ムービーを見ているような風景の浮かぶ歌。それはこの「他愛ない告白」でも充分に感じてもらえるでしょう。大好き。
>>>Climb The Mind official website
20. short film no.9「Always Be」
名古屋を中心にマイペースに活動する4人組。シューゲイザー・音響系と評された初期を経て、現在は本来のルーツでもあるUSインディー・ロック色濃い音楽性へとシフト。シンプルでローファイなサウンドの中にきらりと光るポップ・センス。ひねくれたゆるい遊び心とかき鳴らされるギターの絶妙なバランスでじわじわ浸透中。
●柴山順次による解説
好きです。いきなり告白しちゃうくらい、あのどこか気だるさを感じる歌も、ローファイなギター・サウンドも好き。轟音なんだけどメロディーは綺麗で、PavementやThe Velvet Undergroundからスピッツやユニコーンの影響も感じるなんとも素敵な轟音フルユワ・ロック。性格はひねくれているけど(笑)きっと音楽には真っ直ぐなんだろうなあ。「日本のバンドはちょっと… 」って人に「Short film no.9聴いてから言って! 」と小一時間くらい説教したくなるくらい僕は彼らの音楽に絶大の信頼を寄せています。大好き。
>>>short film no.9 official website
21. viridian「アーユーレディ」
viridian。東名阪を中心に積極的なライヴ活動を行う、愛知県在住の四人組バンド。熱いと言われ続ける名古屋シーンの中で、女性ボーカル・バンドの筆頭として、絶対的な存在感を放つ。アコギ・ボーカル佐野の声とメロディーは、オーディエンスを高揚させながらも時に一気に沈黙させるエネルギーを持つ。ドラムの神谷が刻む、まるで歌っているかのようなビート、ギター宮地が奏でる、パンキッシュかつ頭に巡るリフレイン。ボトムをタイトに引き締める要の水野のベース。アコースティック・ギターのカッティングの上に絡みつくワン・アンド・オンリーのサウンド。
●柴山順次による解説
サノちゃんの音楽へのまっすぐな思いが形になったような力強い曲でコンピに参加してもらいました。変幻自在、縦横無尽なギターとポスト・ロック的なアプローチのリズム隊、そしてなによりサノちゃんの圧倒的なまでの存在感のある歌声。全ての要素が集まったときのパワーは完全にviridianオリジナル・サウンド。今回提供してもらった音源はライヴでは既にお馴染の「アーユーレディ」のベースの水野君も加入した4人編成verです。これを聴いて、ぜひ生でサノちゃんの歌を聴いて欲しいです。本当に心臓をわし掴みされるくらい感動するんですよ。大好き。
>>>viridian official website
22. ワッペリン「目ん玉飛び出る」
2008年10月、わっぺんが、長谷川ひろし、レッドを誘いワッペリンを結成。ノイズ・バンドをするつもりが、まったく違う方向へ。 2009年春、わっぺんが脱落。殺し合いの螺旋から降りる。同時期に、風神が加入。その際wapperinと改名する。その後やっぱりワッペリンに改名する。現在名古屋を中心に活動中。
●柴山順次による解説
理解不可能な思考回路をお持ちのフージンちゃん弾きいるワッペリンのネ申曲を思い切って収録しました。このコンピの中でどこに持ってきても浮く希有な存在のワッペリン。聴いて頂ければそのぶっ飛んだ完成に目ん玉飛び出ることでしょう。僕もそのひとりでございます。ライヴのテンションと普段のギャップも魅力的です。レッド君のコーラスも癖になるっていうか、気になる。アウトプットの仕方は違うけどヌンチャクやナゴム要素もチラホラしてどこか懐かしさも感じますね。頭で理解するんじゃなくて身体で感じればOKだと思います。大好き。
>>>ワッペリン official website
23. パイプカツトマミヰズ「アンネのブログ」
ヨシダ・F・ヒズム(Vo/G)、舟橋みどり(Ba)、もつ(Dr)。2006年未明、おしょう(Vo/Gt)と、ちん(G)が意気投合。バンドを組むことを決意。もつ(Dr)、りょーぢ(Ba)が加入し、前身となるパイプカットゾンビーズ結成。2006年冬、バンド名をパイプカツトマミヰズに変更。プログレッシブ暗黒青春パンクを展開する。2007年3月、GURUGURUのドラマーmani neumeierと共演を果たす。2007年7月、ちん(G)が「旅に出たい」との理由でパイプカツトマミヰズでの活動を一時休止。現在実家でニート生活を満喫中。また同じ頃にりょーぢ(Ba)が脱退。パイプカツトマミヰズ夏休みに入る。この頃、おしょう(V/G)がヨシダ・F・ヒズムに改名する。その後、新しく柴田めぐみ(G)、ゲテノイズ(Ba)が加入し、活動再開の動きをみせる。2009年3月、30日のライヴを以って、柴田めぐみ(G)、ゲテノイズ(Ba)が脱退。新たにアサイカナコ(G)、舟橋みどり(Ba)が加入。現在に至る。
●柴山順次による解説
プログレをひん曲って解釈して俺流で表現するパイプカツトマミヰズ。メンバーの個性的なキャラクターも物凄いが、ナンバーガールの影響も感じさせる楽曲からは彼らのセンスも感じることが出来ますね。今回提供してもらった楽曲、まずタイトルが泣けます。「アンネのブログ」って。そして歌詞がひたすら「ONE LIFE」です。泣けます。ふざけているようで大真面目なパイプカツトマミヰズ。勿論好きですが、今回誘った一番の理由はワッペリンが少しでも浮かないようにするためです(猛爆)。なんてね。大好き。
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24. JONNY「Peter」
2004年10月、佐藤美生(Vo)、野々垣貴彦(Dr)により結成。名古屋のライヴ・ハウスを中心に活動を始める。 2005年1月くらい、篠田尚希(G)加入。10月、自主制作ミニ・アルバム『JONNY』を発売。ライヴ会場のみならず、熊谷モルタルレコーズ、下北沢ハイラインレコーズなどで販売され、あっという間に1000枚完売。2006、多分ライヴばっかしてた。どっかのタイミングでベースにロビンが加入(その時点でベーシストは4代目) 。2007、5月~6月、お笑い芸人ザ・プラン9の劇 『フォーチュンと僕たち』のBGMにJONNYの楽曲が起用される(奇跡)。2008年1月、2年間ベーシストを務めたロビンが脱退。5月、大阪にて行われた「御堂筋アートグランプリ」にて優勝。8月、THIS TIME RECORDSの国内、海外、メジャー、インディーが入り乱れた、パワーポップ・バイブルとも言えるコンピレーション・アルバム『OK!POWER POP』の第2弾に参加。12月、
ONE BY ONE RECORDSに所属。2005年発売の自主制作ミニ・アルバムを『cake album』として再発売。発売直前、一身上の都合により美生が坊主になる。2009年12月、
ONE BY ONE RECORDSよりタワーレコード限定シングル『Get some lack to be punky』を発売。2010年1月、美生がギターをかなぐり捨てピン・ヴォーカルに転向。 不完全密室殺人/紙コップスよりギタリスト、各務鉄平を迎え、更に問題の多いライヴ・バンドと化す。3月、1年間のサポート期間を経て、舟橋孝裕(Ba)が正式加入。5月、初期メンバーであった野々垣が脱退。同月、野々垣脱退記念に初のワンマン・ライヴ開催。 大成功。滞りなく野々垣を送り出す。6月、
ONE BY ONE RECORDSよりアルバム『POP STAR』を発売。2011年1月、美生がギターを再び手にする。サポート・メンバーであるはずの各務鉄平があまりに強烈なプレイヤーであるため、訳が分からなくなり、元の4人体制となり初心に帰る。
●柴山順次による解説
ONE BY ONEが抱える問題児JONNYが、ライヴでいつも最後に演る「ガッシャーン!!! 」ってなる曲、あれ実は音源化していたんです。ライヴの盛り上がりの最高潮ともいえるあの爆発曲「Peter」でこのコンピを「ガッシャン!!! 」って締めるのがONE BY ONEっぽいかなって思いメンバーを説得して、現在廃盤のため入手困難のこの曲を収録しました。まだメンバーには確認取っていませんがこうやって聴くとやっぱり物凄くかっこいいし、今もライブで8割方演る曲なので次のアルバムで再録しましょう。そうしましょう。大好き。
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