自由が丘のビースティなBoy&Girls! 3人組のポップなバンド、HAPPLEによる2年ぶりの全曲ラップを取り入れた新作をフル試聴&予約受付中

2010年の結成から、ほっこりとさせるようなポップ・ソングを軸に幅広い楽曲性を披露してきた3人組のポップなバンド、HAPPLE。今回彼らがリリースする新作はなんと全曲ラップ入り! そんな2ndアルバム『Three to 2,1』ハイレゾ版の予約を受付開始! しかもアルバムから2曲をフル試聴でお届け!! どこよりも早く収録曲を聴いて、そしてぜひ予約を。

今作のプロデュースとエンジニアリングを務めたNATSUMENのAxSxEとの対談を公開。今作のスタイルに至った経緯、そしてバンドのこれからを、両者の出会いの場でもある自由が丘サークルサウンズで語ってもらった。

収録曲フル試聴 / 先行予約受付実施中!!

M03「little」、M05「Cookie,Cracker&Biscuit」のフル試聴を実施中!!(その他は45秒の試聴になります)


【配信形態】
WAV / ALAC / FLAC(24bit/48kHz) / AAC

【価格】
単曲 216円(税込) / アルバム 1,836円(税込)

【発売日】
2015年9月23日(水)

>>ご予約はこちらから


HAPPLE / Black Whole New World

INTERVIEW : HAPPLE & AxSxE(NATSUMEN)

「華あるで」って言ってくれたんですよ(笑)

サークルサウンズは自由が丘の老舗音楽スタジオ

——まずHAPPLEとAxSxEさんの出会いは、どんなものだったのでしょうか?

ドキ ヨシヒロ(以下、ドキ) : マスター(サークルサウンズのオーナー)が入院してた時期があって。そのときAxSxEさんが代わりに店番をやってたんですよ。
AxSxE : まったく覚えてない(笑)。
ドキ : 当時僕は大学のスタジオばっかり使ってて、外のスタジオを使ったことがなかったんです。だからギターのピックアップが隣のスタジオの音を拾っちゃうってことも知らなくて。そのとき僕は録音をしてたんですけど、その音があまりにも入るから、AxSxEさんに「これどうやったら直るんですか?」って質問をしたんですね。そしたら「これは直らん!」って言われて。
AxSxE : あはは(笑)、まじ覚えてない(笑)。でも初めて会ったのは、このスタジオに通い始めたときってことか。
ドキ : そうですね。そのときはAxSxEさんがNATSUMENの人ってことも知らなかったんですよ。店番の人だと思ってて。

——それは何年くらい前のことですか?

ドキ : 12年くらい前ですかね。まだ僕らが“いなかやろう”として活動していたときです。
オシダ チサヨ(以下、オシダ) : それからもうずーっとこのスタジオに来ているんですよ。

——みなさんは3人ともいなかやろうのメンバーですよね。それがHAPPLEに変わったのは…。

オシダ : 2010年かな。
ドキ : それまでに2枚のアルバムを出したんですけど、ちょっと限界がきて、いなかやろうを1回休むことにしたんです。いなかやろうではギターを結構弾いてたんですけど、もう僕はそういうテンションじゃなかったんですよ。そんな状態で続けるのは苦痛じゃないですか。
サイトウ アサミ(以下、サイトウ) : そういう人が1人でもいたら、バンドが違う方向に進むのは当たり前のことかなとは思いますね。
ドキ : とにかく全然違うことを一からやりたいって思ったんです。でもいなかやろうは10年近くやってきたし、そもそも僕が生まれて初めて組んだバンドだったんですよ。なので新しいバンドを作る方法がわからない。だからそのままのメンバーで、バンド名を変えてやり直すことにしました。当時はまだベースもいて4人組だったんですが、これが5年前のことですね。

(左から)サイトウ アサミ、オシダ チサヨ、ドキ ヨシヒロ、AxSxE

——AxSxEさんは、いなかやろうの時代から関わりがあったと思うんですけど、HAPPLEになって思うところはありました?

AxSxE : 変わろうとしてるんかなぁ? と。 もっと自然に自分のやりたいことをやろうとしてるんかなぁと。
ドキ : あぁ、たしかにそうです。

——じゃあ逆に言えばいまは自然体というか、やりたいことに忠実になったと。

サイトウ : でもHAPPLEを始めたら始めたで、結構悩みながらやってたね。
ドキ : HAPPLEになってから、あさみちゃんは2台のキーボードを弾いていたんですが、ベースが抜けてから片手でベースラインを弾き始めたんですね。そのときにまず「ドラムとベースと歌だけで成立する音楽をやろう!」と思って。そこからだんだんと明確なヴィジョンが見えてきたんです。

——なるほど。今回はラップ・アルバムということで前作『ドラマは続く』とは雰囲気が違いますけど、その変化もバンドにとっては自然なことだったんですか?

オシダ : 実は3人で初めてライヴをやったときからラップをやってるんですよ。
ドキ : 3人になったHAPPLEの初めてのライヴが2011年の11月にあったんですけど、そのときに今作に入ってる「Cookie,Cracker&Biscuit」をやっていますね。それでその初ライヴの1ヶ月後にサークルサウンズ祭りっていうイベントがあったんですけど、その曲をやったら場内大ウケで。AxSxEさんもそのライヴを観ていて、終わったあと俺らに「華あるで」って言ってくれたんですよ(笑)。そのときに「これはイケる!」って思って。

ずっと通ってるので、このサークルサウンズが標準になってくる

——じゃあ今回のラップ・アルバムも元をたどればAxSxEさんの影響があると(笑)。

AxSxE : いやいや(笑)。じゃなくて、そのライヴがすっげぇよかったんですよ。バンドも変わっていろいろ悩んでる感じもして、どうなるのかと思ってたんやけど、めっちゃええやんって。振り付けも含め、めちゃ雰囲気ええやんて!
ドキ : その次の年には今回の2曲目の「We can work it out !!」をやったんですよ。それも大ウケ(笑)。サークルサウンズ祭りって仲間が集まってるから、元々すごい温かい雰囲気っていうこともあるけど。
オシダ : でもその反応でうちらも吹っ切れたんです。自分らが楽しいって感じることをやってもいいんだなって。そこから自然とバンドで生演演する曲も明るくて楽しい曲になっていったんですよね。

——じゃあAxSxEさんをはじめ、サークルサウンズ周辺の人が「いいじゃん」って言ってくれて自信が出たんですね。

ドキ : それはもう大いにありますよ! 
AxSxE : HAPPLEのライヴを観たとき、1人1人のキャラも出てたし、なんか笑えるし、泣けるし。人柄みたいなものがすごく出てた。あと、この3人の背丈の似てる感じとかもいいしね。「完璧やん!」と思った(笑)。

——このサークルサウンズという場所についても話を伺っていきたいです。AxSxEさんは基本的にこのスタジオにいるんですか?

AxSxE : いや、長年ただの客やけど、しかしマスターは身内みたいな存在というか。俺とマスターは親子でもないし、兄弟でもないし、友達とも違う。けどマスターになにかあったら我投げ打ってなんでもやるで! って感じです。俺はいまバンド練も少なくなってきてて、自分の作業しにくるのが多いけど、1番ここのスタジオに入ってるのが確実にHAPPLE。この子らは最低週2は来てる。

——結成10年を超えて週2で練習してるバンドはなかなか聞かないですよ。

AxSxE : この子らにはまじでバンド活動してほしいんすよ。そしてサークルサウンズの未来のためにも。俺はここの経営者でもなんでもないんやけどスタジオを使い続けて欲しい(笑)。

一同:あははは(笑)。

サイトウ : でもここに来ないと、バンドはなにも進まないですね。

——HAPPLEはいつもこのAスタに入って練習してるんですか?

サイトウ : はい。たまにBスタ、Cスタには入りますけど。
ドキ : Aスタが1番落ち着きますね。ずっと通ってるので、このサークルサウンズが標準になってくるじゃないですか。でも1回だけここの予約が取れなくて都立大学のほうの別のスタジオに入ったことがあるんです。そのときに僕は1日ものすごい不機嫌だったんですよ。演奏がうまくいかないと、全部このスタジオが悪いんだと思って。それ以来、ほかのスタジオは使ってないですね。
サイトウ : あぁ! そんなこともあったね。

——でも例えばライヴの前に別の近くのスタジオに入るとかはありますよね?

オシダ : いや絶対ここですね。

——え!? それはすごいですね。

AxSxE : ここのスタジオは年数経ってる所はあるけど、なにか音が良くまとまるバランスがあるんですよ。天井、壁、床の感じとかで。俺はCスタしか入らんけど(笑)。

今回の9曲はHAPPLEにとって自然なものだと思うんです

——では新作『Three to 2,1』の話も聞いていきたいです。まずどういう経緯でAxSxEさんはプロデュースをすることになったんですか?

AxSxE : 前からマスター経由で「なんかラップの曲が集まったら、AxSxEにやってほしいって言ってるよ」と聞いてはいて。それで2013年の年末くらいにメールが来て正式に頼まれたんかな?

——ラップ・アルバムを作ろうってところから今作はスタートしてるんですね。

ドキ : そうなんですよ。さっきも言ったようにラップの曲は最初からあったんです。でもほかの楽曲と合わなかったから1枚目には収録してなくて。ライヴだったら、ラップの曲に持っていく流れを作れるんですけど、なかなか1枚のアルバムのなかでは、それが難しかったというか。だから3、4年前から、1stはあんまりラップとかが入ってない普通の曲、2ndはラップの曲って分けて、HAPPLEがやりたいことを2枚で表現しようと思ってたんですよ
AxSxE : でも俺にはラップの曲を集めたというより、コード進行とか、メロディとかは以前から地続きというか。今回の9曲はHAPPLEにとって自然なものだと思うんですよ。無理してラップの曲を集めたとは思わないし。

——なるほど。アルバム制作はどんなことから始めたんですか?

AxSxE : 制作の初日に俺はすごく感動したんやけど、この子らがいきなり「1曲ずつデモを聴いてもらうのと、ここで実際に歌うのとどっちがいいですか?」って訊いてきて(笑)。それで演ってもらったんですよ(笑)。

——AxSxEさんの前でライヴをしたと(笑)。

AxSxE : そう。始まりはこのAスタで3人でオケ流して振り付けもしながら、客は俺だけのライヴ(笑)。
サイトウ : 本気でやりました。
オシダ : でもAxSxEさんは、ちゃんとコール&レスポンスとかも1人でやってくれたんですよ。
ドキ : そのライヴの感じをわかってもらわないといけないから。
AxSxE : それで意気込みじゃないけど、俺にも伝わってきて「よっしゃ! もういっちまおうぜ!」って。そこからは本番の録音の前にまずサークルサウンズで「ここいらんのちゃう?」とか言いながらデモを聴いてね。

——Aスタでのライヴを観て、それを音源化するために1番力を入れようと思ったのはどこなんでしょう。

AxSxE : 人となりが出つつ、完成度求めた感じかなぁ。他人ごとじゃなく真剣にやってたら時間がかかっちゃった(笑)。

——HAPPLEから見て、今回のアルバム制作はどんなものでした?

ドキ : 今回のアルバムの曲は自分がシンガー・ソングライターとして作った曲じゃないんですよ。歌詞もほとんどオシダさんが書いてるし。だから今回は曲が全部自分の手を離れているというか、曲に対して距離感を持って冷静に接することできたんです。前は人に言われて自分の曲の構成を変えるのが嫌だったんですけど、今回に関しては「もう1回サビがあったほうがいいな」とか言われたら、それを素直に受け取ることができた。距離感があったから軽いノリでどんどんアレンジを変えていけましたね。
AxSxE : 俺もいわゆるプロデューサー的な、そんな立場で参加してないから、全体の構成を一緒に考えてね。で答えが見つかったときに、全員で「おーっ!!」って喜んだり。

——今回のアルバムを聴いて、いまのインディーの本流とは別のところにあるというか、すごい独特な道を歩んでるなという印象を受けたんです。

ドキ : え、でも売れたい気持ちを込めたんですけどね(笑)。僕的には今回の曲はすごい売れ線です。

——要するにHAPPLEはいまのシーンとは関係なく、やりたいことをやってるじゃないですか。それがいいなと思ったんですよ。

ドキ : 確かにそういう意味ではやりたいことしかやっていないですね。
AxSxE : 自分らの精度上げていって濃くしていったら何かが起こると思うよ。よくスタジオの外でHAPPLEの練習の音とかも聴いてるんですけど、全部気取らず自然体でやってるように聴こえてる。

——僕もHAPPLEの1番の良さはそういう部分だと思ってて。カッコつけてないんですよね。

AxSxE : うん、そう!

ドキ : えー! こんなサングラスかけてるのに(笑)。 これでも結構カッコつけたんですよ、髪型とかも気にしたり!
AxSxE : あははは(笑)。じゃなくて音楽性とか取り組み方とかね。

——でもこのサングラスも別にカッコよさを演出してるって感じではないですよね(笑)。

オシダ : 髪型とか衣装とか、そういう面も一時AxSxEさんが一緒に考えてくれたんです。それでずっとドキくんに「モヒカンにしろ」って言ってたんですよ。
ドキ : AxSxEさんがいなくなったとき「それはマジきついんだけど」って話をしてました(笑)。
AxSxE : いや、それはHAPPLEが「カフェでお茶を飲んでます」みたいなイメージをされないためにというか(笑)。そんなのは絶対あかんって思ってて(笑)。完璧にカッコつけるなんて、そんなんしょうもないやろ(笑)!

——アー写を見る限り、その企みは成功してると思います(笑)。これでHAPPLEは毛色の違う2枚のアルバムを出したことになるんですけど、いまは新しいところに向かっているんですか?

ドキ : いまは今回のラップの曲と1枚目の曲、その2つが混ざったモードだと思います。いまサポートを2人入れて5人でライヴをやっているんです。ベースとバイオリンを担当してくれる人と、打楽器、ギター、シンセとかいろいろ弾いてくれる人。その2人を加えているので、より肉体的な音楽をやってる気がするんですよ。すごいグルーヴが生まれてるっていう実感があって。これを研ぎ澄まして、次のアルバムとして出そうかなぁと思っています。なので新しい曲もいっぱい作ってます。

——わかりました。その次の作品も楽しみにしてますね。

インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 鶯巣大介
写真 : ハムカツ

LIVE INFORMATION

HAPPLE presents『“KIRAKU” PARTY vol.2~ペガサスマウンテン~』
2015年9月5日(土)@八丁堀七針

下北沢インディーファンクラブ
2015年9月22日(火・祝)

2015年11月15日(土)@京都ネガポジ

2015年11月23日(土)@金山ブラジルコーヒー

HAPPLE presents 「KIRAKU party vol.3」
2015年12月3日(木)@渋谷7thFLOOR

PROFILE

HAPPLE

2010年結成。2011年現在の3人組となり、歌、コーラス、ギター、ピアノ、キーボード、シンセベース、ドラムを3人で演奏するスタイルを確立。ライブではメロディアスなポップ・ソングを自ら演奏する一方、歌って踊るラップも披露。演奏形態はバンド3人編成、サポートを加えての5人編成、トラックを流しての3MCスタイル。2013年5月にファースト・アルバム『ドラマは続く』を〈Mine's Records〉より発表。

>>HAPPLE Official HP

AxSxE
NATSUMENのギタリスト。その他プロデュース、作曲、レコーディングエンジニア等、幅広く活動中。

>>NATSUMEN Official HP

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インタヴュー

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by 鈴木 雄希
筆者について
J J (JJ)

パンク・バンドLimited Express (has gone?)のギター・ボーカル。BOROFESTAの主催者。ototoyのチーフ・プロデューサー。JUNK Lab Recordsのレーベル・オーナー。ライターやイベント・オーガナイズも多数。ototoyでは、リミエキのJJとして喋っている時は、JJ(Limited Express (has gone?))と記載しています。

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