[Alexandros]、BIGMAMAら擁するレーベルの新星、18歳女子Cettiaがかき鳴らす多感なロック

2014年のUK.PROJECT主催オーディション「Evolution! Generation! Situation!」で特別賞を受賞し、明くる2015年には[Alexandros]やBIGMAMAらを擁するRX-RECORDSから18歳でデビューしたCettia。自ら作詞作曲、アレンジを施し、10代とは思えぬ高い完成度の楽曲を送り出してきた彼女から、ファースト・シングルが届いた。

前作から引き続きプロデューサー&ギターにはmasasucks(the HIATUS、FULLSCRATCH)を迎え、さらにヴァイオリン&ヴィオラの東出真緒(BIGMAMA)をはじめとした豪華メンバーが演奏を彩る。本作には故郷を思い歌った素直なギターロックの「ララバイグッバイ」と、アコースティックなバラード・ナンバー「escapism」の2曲を収録。ローティーンだからこそ生まれる叫びや葛藤を描く弱冠18歳の彼女の"いま"に迫る。

RX-RECORDSよりファースト・シングルをリリース!

Cettia / ララバイグッバイ

【収録曲】
01. ララバイグッバイ
02. escapism

【配信形態】
MP3

【価格】
単曲 205円(税込) / アルバム 410円(税込)


「ララバイグッバイ」MV


INTERVIEW : Cettia

Cettiaの「ララバイグッバイ」を聴く。彼女は、でかくなる… そう直感する。何故なら、自身のことを赤裸々に唄うこの曲群は、必ず同世代の心を捕えるから。そう思い、取材を申し込んだ。OTOTOYでは、彼女の軌跡を見逃さぬように追ってみようと思う。そしてこの若干18歳のSSWのうたが、少しずつリスナーの心に広がれば幸いだ。

インタヴュー&文 : 飯田仁一郎
構成 : 角萌楓
写真 : AZUSA TAKADA

その頃は、「わたしなんて」っていう感覚がどうしてもあったし、誰にも聴かせることなく自分の部屋の中だけで完結してた

――まず、Cettiaはどうして大阪から上京しようと決めたんですか?

上京は、高校卒業のタイミングだったこと、UKプロジェクトのオーディションに応募して特別賞をもらったこと、高校3年の8月にUKFCに出たこと、そこで、UKプロジェクトの中のレーベルでRX-RECORDSのボスが「一緒にやろう」って言ってくれたことがきっかけです。そうして、今年の4月に上京してきました。

――どうしてUKプロジェクトのオーディションに挑戦しようと思ったんですか?

いろいろ応募してみて、どこかでチャンスをつかめたらいいなって思っていたときにこの募集を見つけて。応募していたことを忘れるぐらいだったので、全然いけると思っていなかったんですけど、特別賞を受賞して、ステージに立って。わたし自身、ステージの上で歌うっていうことはどういうことなんだろうとか、Cettiaっていうものについて考えるきっかけにもなったし、忘れられない日ですね。

――地元・大阪を離れるのはどうでしたか?

最初は寂しかったし、慣れなくて大変だったんですけど、今は、やっと落ち着いたっていうか、東京にもたくさん知り合いが増えてきたし、楽しもうと思っています。大阪もすごく好きなんですけど、あんまり大阪に頼り過ぎてもいけないし、ちゃんと大きくなって帰って、Cettiaはこうなりましたって報告できるように、東京で頑張りたいです。

Cettia

――いつ曲を書き始めたんですか?

もともとは、中学3年の頃に曲を書き出してから、誰にも聴かせたことがなくて。

――15歳!

その頃は、引っ込み思案というか「わたしなんて」っていう感覚がどうしてもあったし、誰にも聴かせることなく自分の部屋の中だけで完結していたんですけど、高校2年の時に初めてライヴをして、いろんな人に良いって言ってもらって、だんだんそこから変わっていきましたね。

――根暗だったのでしょうか(笑)?

えぇ~~~根暗じゃないです。ただ結構、感情過多な人間なので(笑)。割とダウナーな、もやもやした気持ちとかは全部曲になっているし、多分そっちの方が多いから、ステージの上ではそう見えているかもしれないですけど…。

――なんで中学3年の時に曲を書き始めようと思ったんですか?

単純に中学3年のとき、人間関係とかいろいろつらいことが多くて。1番しんどかった時期だったんです。その時期があったからこそ今も曲を書けているなっていうのはすごく思います。最初は自分を救うために曲を書いていましたね。

――中学生の時期っていうのは、Cettia的にはどういう時期だったんですか?

なんていうか、思春期特有の、誰もわかってくれないっていう感覚にひとりで陥っていましたね。今もなんですけど、割とその時に自分はひとりだって思い始めちゃって。でも、音楽を始めてからはいろんな人が周りにいてくれるので、すごく嬉しいなとも思うし、人として開けてきたなとも思うんですけど、その中学3年の頃は人間不信で、ずっと悶々としていて。その時に書いたのが自主制作で出した「ブルーシティ」っていう曲です。今聴いたら「こんなの書けない!」って思うくらい。その曲が音楽をやり始めたきっかけかもしんないです。自分のしんどい時の気持ちとかをちゃんと昇華させた初めての曲ですね。

大阪へのラブソングというか、みんなを裏切れないっていう決意の歌でもあります

――そのときは、どんなミュージシャンになりたかったんですか?

そのときはアヴリル・ラヴィーンとかよく聴いていましたね。でもあんまり誰みたいになりたいとかはなかったかもしれない。今もそれは変わらないんですけど、好きなアーティストとかはいっぱいいるし憧れではあるけど、あんな風になりたいというよりは、自分独自の個性を押し出していきたいですね。

――参考にしたミュージシャンや、影響を受けているミュージシャンは他にはいないですか?

うーん。そんときはグリーン・デイとかニッケルバックとかめっちゃ聴いてたかなぁ。全然自分の音楽性とは合わないけど(笑)。割と、全然自分とは違う音楽性のバンドが好きでしたね。あと、どちらかというと根底にあるのは洋楽な気がします。邦楽も聞いていましたけどね。

――音楽を作る上で、やっぱり誰か目指すところがあって、それを先生にして、自分のオリジナリティを生み出していくっていう感じが多いんだけど、そうではない作り方なんですね。そういえば、Cettiaにはどういう意味があるんですか?

鳥の学名です。ちっちゃくて、綺麗な声で鳴く鳥っていう意味があるらしくて。鶯とか、そういう鳴禽類の鳥の学名らしいです。

――新曲「ララバイグッバイ」、これはどんな曲なんですか?

ララバイグッバイは、東京に来てすごくしんどかった時、大阪に帰りたいとも思っていたんですけど、でもやっぱり東京で頑張らなきゃなと思って。その気持ちを曲にしておきたくて作った曲です。本当に今しか書けない曲だと思うし、上京してきてからの1枚目のシングルが「ララバイグッバイ」で本当に良かったなって思っています。

――アレンジも素敵だなって思ったんですけど、爪弾きから始まってバンドにするっていうのは…

わたしのアイディアです。わたしもあれはなんで思いついたのかわからないですね。あれは良かったと思うんですけど、なかなか斬新な感じになっちゃって(笑)。

――この曲にはどういう気持ちを込めているんですか?

うーん、大阪へのラブソングというか。大阪帰った時、いつも大阪にいるたくさんの仲間がご飯に誘ってくれたり、ライヴをめっちゃ見に来てくれたり、すごく有難いなって思っているんです。くじけそうになった時も、こうやって応援してくれている人がいるから頑張ろうって思えるし、みんなを裏切れないっていう決意の歌でもあります。

――でもこの歌詞に共感する人は多いんじゃないですか?

そう感じてもらえたら嬉しいです。でも、地元に帰るとかじゃなくても、仕事とかで疲れて帰った時に猫ちゃんがいてホッとするっていうのも、帰る場所だと思うし、そういう存在っていうのは、みんなそれぞれあるんじゃないかなって思うので、幅広い意味で聴いてもらえたら嬉しいですね。

じわ~~~っと傍にいる感じの音楽なので、少し疲れたときとかに聴いて「うん、頑張ろう」って思ってもらえたら嬉しい

――2曲目の「escapism」はどういう曲ですか?

2曲目は、高校2年くらいに書いたもので、発掘してきました…(笑)。エスケーピズムって言うのが、現実逃避主義って言う意味らしくって。当時、なんだろうな… すごく逃げ出したかったと思うんですけど。イメージとしては、現実に疲れた人が、現実逃避して、最後また頑張ろうって帰っていくっていうような歌詞になっています。

――新曲に限らず、歌詞全般にはどういう世界を歌いたいと思っていますか?

わたしに何ができるかなって考えた時に、すごく悩みつつ、くじけつつ生きているんですけど、なんかそういうのを、ありのまま歌詞にすることによって、「わたしもがんばろう!」って思ってもらえたら良いですね。わたしの曲は、決して明るい感じの歌詞ばかりではないと思うんですけど、歌詞の最後には必ず希望を持たせられたらと思っています。

――何に悩んでいるんですか?

なんですかね? 本当に、みんなとあんまり変わらないようなことで悩んでいますね。う~ん、もっと聴いてくれる人増えないかなとか。あとは、単純にわたし、中学3年の時、ずっとひとりだったので、さびしいっていう孤独みたいな感情が根底にあると思っていて。そういうのとか、人との付き合い方とか、いろいろですね。

――やっぱり、今もCettiaは孤独だと感じているんですか?

なんか、うまく言えないんですけど、やっとひとりじゃないなってわかってきたんですけど、やっぱりその、人間ってひとりじゃないですか。だれも幸せにはしてくれないし、自分を救えるのは自分だけだし。それは正しいし、それでいいんですけど、でも結局ひとりなんだなっていう。

――でも「ララバイグッバイ」では「人それぞれ帰る場所が…」って言っていたじゃないですか。

なんか、それで、帰られる場所はあるしそれでいいんですけど、帰られる場所も80%は受け入れてくれても、20%は受け止めてくれないわけじゃないですか。その80%で満足はしているけど、でも、80%なんだな、みたいな (笑)。

――(笑)。どんな時に曲ができるんですか?

いろいろですね。たとえば以前リリースしたミニ・アルバムの中の「escha」は悶々としていた時に書いた曲ですが、こんな歌詞が書きたいなっていうのはいつでもあるし、歌詞の断片がないと曲が書けないので、そういうのは書き留めています。

――歌詞から書いて、コードを付けていく?

いや、歌詞が絶対っていうわけでもないんですが、歌詞のイメージがないと、曲のキーが決められないんですよ。結構キーを大事にしているので、こういう暗い曲だったら、このキーみたいだなとか、そういうイメージで決めていって、それだったらこの歌詞の断片が当てはまるな、みたいな感じで、よくわかんない書き方をしていて (笑) 。

――じゃぁ、イメージが大事なんだ。

歌詞を書いて、イメージを掴んでから、曲を書き始めます。曲書いている時も、イメージを頭に浮かべながら作っているので、メロディを作った時に、自然と歌詞が出てくるっていうこともありますね。あとは、嫌なことがあった時に、「これ絶対曲にしよう」ってバーっと感情を書いておいたりとか。あとは映画とか、好きな小説とかに感化されて書くこともあります。

――Cettiaが全体を通して表現したいこと、伝えたいことっていうのは?

音楽って、私が別に歌ってなくてもみんなは生きていけるなって思っていて。みんなのこと好きだし、聴いてくれて嬉しいけど、私がいなくなってもみんなは生きていくもんね、みたいな。それで全然いいんですけど、なんか、ちょっと寂しいんですよね。でもだからこそ、何を伝えられるかなっていうのを考えています。最初は自分のためだけに曲を作っていたんですけど、いろんな人に出会って、私は救われたので、感謝の気持ちとか、愛とか。そういうのを持って歌いたいです。あと、私の音楽は、背中をバンバン叩いて頑張れよ! っていうより、じわ~~~っと傍にいる感じの音楽なので、少し疲れたときとかに聴いて「うん、頑張ろう」って思ってもらえたら嬉しいですね。

――これから先、どんなビジョンがありますか?

この先何があるかはわからないけれど、自分がちゃんと声を出して歌える限りは歌っていきたいなって思っています。今は10代にしか書けない曲ですが、歳を重ねて20歳になったらまた20歳の曲が書けるし、例えば結婚したら結婚した曲が書けるだろうし、赤ちゃんができたら赤ちゃんができた時の曲が書けるだろうし、30歳になったら、30歳になった時の、深みが増した曲が書けるだろうしっていうのはすごく自分でも楽しみにしています。昔は、大人になんかなりたくないってしか思ってなかったんですけど、今はすごく歳をとるのも楽しみだなと思っているので、その時その時で何を感じてどんな曲を書くんだろうっていうのを楽しみにしています。意識していないところでもどんどん変わっていくでしょうからね。

――寂しがり屋なのにそれなりに楽しんでいる感じなんですね。

そうですね。やっとこういう感じになれました(笑)。東京に来てもこうやって歯を食いしばってやれているのはいいことだと思います。こうやって苦労したことが身になるとも思っていますし、苦労した人間にしか、苦しんでいる人の涙は拭えませんから。わたしはちゃんと苦労して、いろいろ楽しいことも苦しいことも経験して、吸収して、その上で重みのある、中身のある曲を作りたいです。まだまだこれからです。

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Cettia / he(a)re

Cettiaの記念すべきデビュー作となったミニ・アルバム。DTMを駆使して作詞作曲アレンジまで行う彼女のセンスを当時弱冠17歳ながらもしっかりと感じ取れる。プロデューサーにmasasucks(the HIATUS、FULLSCRATCH)を迎え、盤石な布陣でバックアップ。

LIVE INFORMATION

『ララバイグッバイ』インストアイベント
2015年12月6日(日)@タワーレコード渋谷店4F
開始 : 14:00〜

~湯けむり女優 町劇場アンコールツアーファイナル~ ivyscope presents ‘Re:act’
2015年12月17日(木)@東京 下北沢CLUB251
w/ ivyscope / WOMCADOLE / 硝子越しの暴走 / ナキシラベ

HOOK UP NEVER DIE!? -10th ANNIVERSARY- ep.9
2015年12月22日(火)@大阪 福島LIVE SQUARE 2nd LINE
w/ ユナイテッドモンモンサン / ドラマストア / LINE wanna be Anchors / The denkibran

PROFILE

Cettia

Cettia(読み : セティア)
1997年1月23日生まれ。18歳のシンガー・ソングライター。

耳馴染みの良いメロディにポップなだけに収まらない洗礼されたサウンド・メイキング、10代という不安定ながらも研ぎ澄まされた感性で紡ぐ等身大の言葉、 そして脆く繊細、だけど時に力強いその歌声は聞く者の心に爪痕を残す。

15歳でギター、曲作りを始める。 2013年より大阪を中心にライブ活動を行い、2014年のUK.PROJECT主催オーディション「Evolution! Generation! Situation!」にてファイナリストに選出され、特別賞を受賞。8月21日、〈UKFC on the Road 2014〉新木場スタジオコースト公演に出演。10月12日、FM802主催〈MINAMI WHEEL 2014〉に出演。2015年2月、RX-RECORDSよりデビュー・ミニ・アルバム『he(a)re』をリリース。 4月に上京し、東京へ拠点を移す。11月11日にファースト・シングル『ララバイグッバイ』をリリースする。

>>Cettia OFFICIAL HP
>>Cettia OFFICIAL Twitter

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by 岡本 貴之
筆者について
J J (JJ)

パンク・バンドLimited Express (has gone?)のギター・ボーカル。BOROFESTAの主催者。ototoyのチーフ・プロデューサー。JUNK Lab Recordsのレーベル・オーナー。ライターやイベント・オーガナイズも多数。ototoyでは、リミエキのJJとして喋っている時は、JJ(Limited Express (has gone?))と記載しています。

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