日本でも珍しいテーパーがこぞって訪れるジャム・バンド、SARDINE HEADによるニュー・シングルを独占配信!!

(左から)湯浅崇(Ba)、齋藤丈二(Gt)

2000年の結成から、卓越した演奏技術とサイケデリック・グルーヴで人々を魅了し、ライヴを毎回録音する〈テーパー〉が存在するほどの実力派ジャム・バンドであるSARDINE HEAD。これまで4枚のアルバムをリリースしてきた彼らが突如、新曲「no leaf」をリリース。本作をOTOTOYではハイレゾで配信開始! また、今作の魅力に触れてもらうべく期間限定でフル試聴を実施。彼らの放つ怒濤のグルーヴに魅了されたらぜひご購入を!!

そして、2015年10月30日には完全フリー・ライヴを青山月見ル君想フにて開催!!! 結成15周年を迎えた彼らにしか生み出せない、サイケデリックな音世界を堪能せよ。

期間限定フル試聴!!

「no leaf」のフル試聴を、2015年10月2日(金)18:00から実施!!

レーベル MINE'S RECORDS  発売日 2015/10/02

01. no leaf

※ 曲名をクリックすると試聴できます。


※お手持ちのスマートフォンにOTOTOYアプリをダウンロードすると、ストリーミング再生で簡単に試聴可能!!
※フル試聴期間 : 2015年10月2日(金)18:00〜

ご購入はこちらから


SARDINE HEAD / no leaf

【配信形態】
WAV / ALAC / FLAC(24bit/88.2kHz) / AAC
※ハイレゾとは?
※ファイル形式について

【価格】
単曲 251円(税込)


INTERVIEW : SARDINE HEAD

グレイトフル・デッドのライヴ会場の音のいいところには高性能マイクを持ってライヴを録音するテーパーと呼ばれる人々がいる。つまり、録音も撮影もフリー。それで、テープ交換というネットワークが生まれ、テーパーのなかから、オフィシャルで録ることを許される者も出た。それで結局みんな、いいライヴのいい録音のものなら、お金出しても買うよ、ということになった。そんなテーパーを抱えるバンドが、日本にもいる。それが、このSARDINE HEADだ。日本唯一と言っても良いかもしれない。そして、グレイトフル・デッドのそれと同じく、SARDINE HEADのライヴも1日と同じ演奏はない。さぁ、このインタヴューを読んで、10月30日(金)@青山月見ル君想フに行ってみようじゃないか? なぜ、彼らにテーパーが集まるのか、見てみようじゃないか!?

インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 鶯巣大介
写真 : ハムカツ

自分たちがおもしろくなくなっちゃったら、そこで終わり

——SARDINE HEADのみなさんは、もうそれぞれ随分の付き合いになりますか?

齋藤丈二(以下、斉藤) : 付き合い自体はみんな相当長くて。湯浅くんは1番短くても、それでも20年くらい一緒だよね。実は僕が高校生のときに(楽器を)川田さん(川田義広 / Gt)に教わっていたんですよ。僕が16歳のときからだから、もう30年近くになるのかな。小林くん(小林武文 / Dr)も18歳のときから一緒にやってるので(笑)…。長いですね。

——前回OTOTOYで行ったインタヴューでもメンバーの関係性が大切だとおっしゃっていました。長くバンドを続けるのは非常に難しいことだと思うんですけど、みなさんは常にモチベーションを保ち続けている感じがします。

齋藤 : それが大事ですよね。
湯浅崇(以下、湯浅) : 最初の10年くらいはね、楽しいって気持ちばかりでやってたんですけど。

——つまりそこからは苦しいばかり?

齋藤 : まぁ苦しいってこともないんですけどね。
湯浅 : でもアルバムね、この前出したのが4枚目か。そうなってくると今度は次をどういう作品にしていこうかって話になるんですよ。それを考えると、やっぱり楽しいばかりじゃなくなってくる。

——そこは今回僕が話を訊くなかでひとつテーマにしようと思っていたことなんです。SARDINE HEADって歌があるわけでもないし、流行を追いかけるバンドでもない。だから次にどんな音を鳴らすのかっていうのは特別難しいんじゃないかなと。

齋藤 : 湯浅くんがよく言うんですけど、自分たちがおもしろくなくなっちゃったら、そこで終わりだと思うんですね。とにかく自分たちがやりたいことをやるのが、プライオリティとして1番高いのかなっていう気はしていて。

——齋藤さんの、もしくはSARDINE HEADのいまやりたいことっていうのは?

齋藤 : それは難しい質問ですね(笑)。僕個人的にはとにかくバンドを継続するっていうのが1番重要なんですけど、継続がテーマではないメンバーももちろんいますから。ただこれまで15年やってきたってこと、そしてこれからも活動を継続してやっていくっていうのは尊いものだと感じています。だからこそ表現できることって、決して勢いだけでは出せないものではあると思うので。

——勢いだけでは出せない音がバンドとして出つつあると。

齋藤 : そうですね。おそらく結成してから5年ぐらいはバンドって、やり尽くしたと言えるところまで、自分たちを追い込むものですよね。僕らでいうとそれが2ndアルバム(『shuffle』)くらいだったと思うんです。とにかくメンバーそれぞれがやりたいことをぶつけていくっていう。湯浅くんが2002年にバンドに加入して、そこから4年くらいたった2006年にリリースした作品だったので、一度その時点で、SARDINE HEADとしてできることを全部広げてみましたって感じになったのかな。

まだ発展途上なのかなっていう気がしないでもない

——そこからどうやってバンドを新しい方向へと進めていったんですか?

齋藤 : ライヴ活動っていうのが、バンドを継続するためのひとつのキーになってると思うんですよね。僕らの場合、あくまでアルバムの制作っていうよりもやっぱりライヴ活動のほうが先にあると思うので、それが継続していることで、アルバムがついてくるっていうスタイルなんですよ。特に僕らのライヴにはテーパーさん(※)とかも入ってたりするので、自分たちがレコーディングをしなくてもとにかく録音物が残るんです。新しい曲をやり始めたら、テーパーさんがそれを録っているっていう状態があるので、曲として記録されているんですよ。だからその曲を改めてアルバムに収録するってなったときに、ライヴ音源からどうギャップを生み出そうかを考えます。

※テーパー : ライヴを録音し、それをファンの間で共有する人々のこと。1960年代、アメリカのグレイトフル・デッドのライヴから生まれた文化。

湯浅 : そうだね。『shuffle』までは音源をクリアにまとめるっていうだけだったというか。まぁギター1本くらいダビングとかはしたのかな。
齋藤 : ちょっと入れて、工夫してみようか程度だったね。3枚目(『03』)のときはいろいろ音を重ねてみようってところがあって。
湯浅 : あとは録音の仕方とかね、いろいろPro Toolsや、プラグインやらなんやら、デジタルの部分でいろいろ出てきた時期だったからわりとそっちの可能性みたいなものも追いつつ、4枚目に行き着きました。
齋藤 : その4枚目の『RECONNECT』のときは、自分のやりたいことよりも先に曲がある、各々が曲に縛られるじゃないですけど、そんなイメージで制作できればなぁって考えていて。ライヴでやったことのない曲を全部アルバムに入れて、そこから作り始めました。
湯浅 : 『RECONNECT』は丈二くんのすごい漠然としたコンセプトが先にあって、それにあわせてみんなで曲を持ち寄って、演奏の仕方から、アレンジなんかを考えたところがあったんです。


SARDINE HEAD - New Spiral

——その2012年の『RECONNECT』リリースから3年経ったいまは、またなにか変化があったんじゃないですか?

湯浅 : そのやり方で作ったことで、それ以降はバンドの楽曲自体も、演奏の仕方も変わったのかなと僕は思っています。
齋藤 : うん。曲の世界観は前よりみんな持つように。むしろ持って演奏に挑まなければっていう意識になったと思いますね。

——では逆にいうと、いままではバンドとして楽曲のイメージをそこまで共有せずに即興的に曲を形にしていたということ?

湯浅 : 具体化されてない段階で、とりあえずお客さんの前でやってみて、その反応によって得るものが結構大きかったですね。
齋藤 : 見切り発車的に1、2回やってみて、大体4回目くらいから形になり始める(笑)。
湯浅 : これはだめだって言って辞めた曲がごまんとあるね(笑)。

——いままではそういう曲の作り方だったんですね。いつも齋藤さんが最初のきっかけを作るんですか?

齋藤 : あとは湯浅くんもけっこう作る割合が多いですね。今はもう少し曲ができた段階でライヴで演奏しているんです。
湯浅 : 最近はライヴの前に一旦曲を作っちゃいますね。そのほうがメンバーに対して曲のイメージが伝わりやすいかなっていう思いがあるからなんです。でもある程度仕上げるけど、最終的にそこにはあまり縛られないというか。やっぱり「ここの部分はインプロで。適当で。」なんて言ってやっちゃうと、つまらなくなったりするんですよ。それぞれの手癖も出るでしょうし、みんな得意分野に走るんで。でもしっかり楽曲の世界観が共有できればできるほど、適当に弾いたものであっても、楽曲に引っ張られたサウンドになってくると信じているんです。

——なるほど。ただSARDINE HEADっていわゆるジャム・バンドとしての特性もあるわけじゃないですか。そういう決め事が増えるほど、ジャム・バンドってところからも離れていくのかなって思ったりもするんですが。

湯浅 : とは言っても演奏するなかでのゆるさみたいなものはあって。「そこはきっちりこうやってくれ」とか「ドラムパターンはこうやってくれ」とかは1回も言ったことはないし、意外とゆるいんだけど、ただフィーリングの部分を細く話すというか。「疾走感がほしい」とか「力強さがほしい」とか、そういうところに関しては結構しっかり話しています。そのイメージを共有して、その感じから外れさえしなければ、最終的にフレーズを変えてくれてもいいし、弾きやすいように弾いてくれっていう。
齋藤 : だからメンバーのエゴの部分と楽曲の決められた部分のバランスというか、楽曲に引っ張られるんだけど、やりたいことをやれているっていう状態になると1番いいんじゃないかなって思います。ただやっぱり結構難しいところがあって、持ち味が出せなくなってしまう部分もあるし、まだ発展途上なのかなっていう気がしないでもないですね。

初めてライヴに来る人でも、理解しなくても楽しめると思いますよ

——例えば今回リリースする「no leaf」はどんなイメージで制作したんですか?

湯浅 : これは丈二くんの曲ですね。
齋藤 : 自分で日頃聴いてる音楽でも、耳に馴染んでどんな精神状態のときでも聴きたくなる曲ってあるんですよね。この曲は、そうやって聴けるものが、自分たちにもあったらいいなっていう思いがあったんです。小難しい曲とか、僕らにもありますけど、そういうものって聴かない人は聴かないと思うし。ある意味キャッチーな曲だと思います。だから多分この曲は10年前くらいだと絶対やってない(笑)。

——(笑)。そのキャッチーさっていうのはすごくわかります。

齋藤 : 最初にこの曲をやるときに言ったのは「淡々と演奏してみよう」ってことだったんです。エモーショナルな曲を淡々と演奏してみたくて。例えばメロディの部分でビブラートを揺らすのか、揺らさないのかとかは結構重要だったりして。自然と出てきてしまうものもあるんですけど、極力そういう感情表現をなくしてわりとフラットに。でもやっていくともう少し熱を入れてもいいかもねって話になって、最終的に今回パッケージした形になりました。

——なるほど。では今回、SARDINE HEADが開催するフリー・ライヴについても話を伺いたいです。まずこの狙いは?

湯浅 : 前から石塚さん(石塚信孝 / MINE'S RECORDS代表)がテーパーっていう文化を絡めた何かをやりたいと言っていて。ただ、これまでに出てきた案はスタジオにテーパーを呼んで、みんなに演奏を録音してもらって… みたいな極めてマニアックなスタジオ・ライヴだったんです。でももっと幅の広い聴き手がいるはずなので、それには僕はあんまり興味を惹かれなくて。そこで石塚さんから「フリー・ライヴってのはどうですかね」って話が出て、すごくしっくりきたんですよ。

——しっくりきたというのは?

湯浅 : 僕らの音楽はわりとサウンド的には小難しく、ちょっとアンダーグラウンドなのかなって思われてる部分もあると思うんですけど、やってる側としてはそんなに難しいことをやってるつもりはなくて。難しい音楽じゃないっていうメッセージじゃないんだけど、ライヴを観たことがない人に楽に観に来てもらえるっていう意味で、やっぱりフリーはいいなと思ったんです。それにテーパーっていうフリー・テーピングの文化もそうだし、僕らの音楽が決まり事なしっていう形だったりすることもあって、キーワードとしてフリーっていうのはしっくりくるなと。ドリンク代だけを取るのもしょっぱいなぁと思って、今回は限りなく全部フリーにしてます。

——ライヴの人数も120名限定にしてますよね。

湯浅 : 僕らが野外イベントに呼ばれて、野外で昼間に演奏するってなったときに、どこまでみんな付いてきてくれるんだろうって不安もあったんです。そのとき自分で言うのもなんだけど、意外とハマったっていうか。気持ち的にも外に向くことができて、全く違和感がなかったんです。そこで可能性を感じたから、今回は室内だけど、ちょっと野外フェスのイメージもあるんですよね。人数を限定したっていうのも、やっぱりパンパンに入れちゃうと、その感じが出ないなと思って。飲みながら隣の人と喋って、ちょっと疲れたら外れてくらいの空間で聴いてほしいっていうか。お客さん全員がこっちを見ているみたいな状態じゃなく、わりと動きのあるライヴ空間にしたいなと。
齋藤 : アングラなイメージとか、曲に対して陰なイメージを持っている人もいると思うんだけど、でもそもそもはゆるくて、ブルース・ロックに寄りつつ、そことはまた違う懐の深さを持っている音楽だと考えています。やっぱり飲みながら聴いたりとか、複雑な曲でも踊ったりしながら聴いてもらえる音楽だと僕らは思ってるんです。そんなかしこまって聴くものじゃない。
湯浅 : 踊ってもらいたいんです。でも踊らせるぞっていう音楽の形で踊ってもらいたいわけじゃないっていうか。いろんな形で心も含めて動いてくれるといいなってところがあるのかな。やっぱり僕はアメリカ・ツアーのときに受けた印象っていうのも記憶に残っているんですよ。

——それはどんなライヴだったんですか?

湯浅 : ミネアポリスでライヴをやったときの僕らとお客さんとの関係っていうのがわりと記憶に残っていて。「まぁ俺らも楽しむし、お前らも」って空気というか。楽しませるためにこっちが何かをやるってなると、お客さんが楽しませてもらいに来ちゃうんですよね。僕個人的にはもう少しフランクな関係でいたいんですよ。そうすると僕らもなんでも自由にできるようになるんじゃないかな(笑)。

——あはは(笑)。そもそもSARDINE HEADのライヴってインプロやジャムの部分ってどれくらいあるんですか?

齋藤 : なんだかんだ言って半分以上がそうだと思いますね。例えばまったく決まり事なしの即興演奏の部分もあるし、一応後ろのコードだけは決まってるって場合もあるし、それを全部ひっくるめると、多分半分以上ってことになります。

——そのことだけで充分音楽的におもしろいですよね。まだ若い音楽好きとか、バンドキッズって、これは決められた演奏なのか、アドリブなのかとか分からなかったりすると思うので。

湯浅 : そうですね。意外と多い質問が「どうやってあの曲を全部覚えるんですか?」とかだったりするんですよ。覚えるんじゃなくて適当にやってるだけ、ってところもあんまり理解されないんです。

——そういうジャム・バンドの醍醐味を体験したことない人がたくさんいると思うんですよね。

齋藤 : そうですよね。こっちはそれが当たり前になっちゃってるから、なかなかそのおもしろさに気づかないんですけど(笑)。とにかく楽器を演奏してる人にとっては楽しいライヴになるんじゃないかなと思います。
湯浅 : でももちろん楽器をやってない人、なんなら初めてライヴに来る人でも、理解しなくても楽しめると思いますよ。僕が理解してないですから(笑)。

彼らの過去ライヴ音源はこちらからたっぷり聴けちゃいます!!!

LIVE INFORMATION

SARDINE HEAD FREE LIVE 「SARDINE HEAD for free」
2015年10月30日(金)@青山月見ル君想フ
開場 : 18:30 / 開演 : 19:30
入場料 : 無料
>>予約に関してはこちらから

Sardine Head×ブギ奉行
2015年10月6日(水)@荻窪Rooster NorthSide

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PROFILE

SARDINE HEAD

2000年結成。

重厚大胆で繊細、抒情的でいてコミカル、カッコよくて奇天烈。Sardine Headの音楽は、あらゆるジャンルを超えた独自の感性によって創造されている。楽曲の妙、演奏技術の確かさ、硬軟自在のパフォーマンスと脱力系トーク!

また、都内近郊での頻繁なライヴ活動に加えて、近年では静岡県内で開催の「あさぎり天空まつり」や「忍野Dead」といった野外フェスティバルにも連続年出演。2010年にはアメリカ公演も成功させた。毎回変奏進化する彼らのライヴの楽しさを、是非体感して欲しい。

>>SARDINE HEAD Official HP

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レヴュー

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筆者について
J J (JJ)

パンク・バンドLimited Express (has gone?)のギター・ボーカル。BOROFESTAの主催者。ototoyのチーフ・プロデューサー。JUNK Lab Recordsのレーベル・オーナー。ライターやイベント・オーガナイズも多数。ototoyでは、リミエキのJJとして喋っている時は、JJ(Limited Express (has gone?))と記載しています。

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