可憐なる毒っけ、彼女の歌声が空気を切り裂くーー祝10周年の偉才女性シンガー・北村早樹子、初のベスト・アルバムを先行配信!!

祝・デビュー10周年!! 可憐さと毒気が絶妙なバランスで同居する偉才女性シンガー・北村早樹子が、初のベスト盤『グレイテスト・ヒッツ』をリリース! 鬼才・白石晃士監督の映画『殺人ワークショップ』の主題歌や、本秀康主宰の雷音レコードから発売した7インチEPが即完売するなど、音楽シーンのみならず映画や舞台のクリエイター達の間でも大きな支持を集める彼女。本作は、2006年発表の1stアルバムから最新シングルまで、そして木村文洋監督映画『へばの』主題歌「蜜のあはれ」他、いままでに提供した映画主題歌を網羅、北村のキャリアが1作で俯瞰できる最強のコンピレーション・アルバムとなっています。波多野敦子、坂本弘道、ムーンライダーズ武川雅寛も演奏に彩りを添えるなど、まさに記念碑的な本作をOTOTOYでは2週間先行配信するとともにロング・インタヴューで迫りました。さらに1曲フリー・ダウンロードも実施いたします。彼女を追いかけてきた人も、はじめて知った人も、ともに10周年を祝い、これからも産まれ続けるであろう楽曲を楽しみに待ちましょう。

>>>「解放(新録音)」のフリー・ダウンロードはこちら

デビュー10周年を記念した初のベスト盤を2週間先行配信!!

北村早樹子 / グレイテスト・ヒッツ

【配信形式】
ALAC、FLAC、WAV、mp3

【配信価格】
単曲 180円 / アルバム購入 1,500円

【Track List】
1. 卵のエチュード
2. 歯車に絡まった男の話
3. 春の熱
4. 歌片
5. 蜜のあはれ
6. 子ども部屋
7. 貝のみた夢
8. わたしの一角獣(新録音)
9. 解放(新録音)
10. 友達になりたい
11. だ・い・す・き
12. 朝も昼も夜も(7inch ver.)
13. わたしのライオン
14. ルミエル聖歌第一番「てんよりくだりしはじめのてんし」

※アルバムまとめ購入のお客様には、特典音源『宿題集』 とWebブックレット(杉作J太郎、森下くるみによる寄稿文あり)がつきます。

INTERVIEW : 北村早樹子

まずは、『マイハッピーお葬式』のPVを観て、彼女のセンスと毒にやられて欲しい。そっからは、ベスト盤を聞いて、彼女の深い世界をめぐって欲しい。あっ、こんな素敵な唄うたいがまだいたんだ。大森靖子好きと世界中の引き蘢りにおくる北村早樹子のベスト・アルバム。インタヴューと共にどうぞ。


北村早樹子『マイハッピーお葬式』PV

インタヴュー & 文 : 飯田仁一郎

歌じゃなかったら、気が狂っていると呼ばれる類いの人になってたと思います

ーー今回のベスト盤リリースは、なりすレコードの平澤さんが発端だったそうですけど、平澤さんから提案されたときは、どういう気持ちだったんですか?

北村早樹子(以下、北村) : 「いやいや、誰が買うんですか、私のベストなんて!」って思いました。ベストといったら大御所とか、メジャーのアーティストとかが出すイメージだったので、活動10周年って言ったところで「私ごときが!」と。

ーーでもやろうと思ったのはどうして?

北村 : 平澤さんが何回も言ってくれたので、段々「じゃあやりましょうか」って気持ちになっていったんです。

ーーどんなアルバムにしたいかの構想は出てきましたか?

北村 : ベストに限らず全部の作品がそうですけど、後生大事に撫でられるような、誰かに自慢げに見せたくなるような、可愛がられるものが作りたいと思いました。

ーー選曲は北村さん自身がされたんですよね。何を基準に選んだのでしょうか?

北村 : 平澤さんからは「映画に使ったものとかは全部入れてください」と言われたのでそれと、あとは『聴心器』『おもかげ』『明るみ』『ガール・ウォーズ』4枚の中からある程度万遍なく、それぞれお気に入りの曲をチョイスしました。

ーーやってみてどうでした?

北村 : 自分の曲を改めて聞いてみると、遡れば遡るほど暗いなあと思いましたね。若いのに。

ーー(笑)。自分が作る曲が暗いのは、なぜだと思いますか?

北村 : 根が暗い人間なのもあると思うんですけど、昔は今ほどコミュニケーション能力がなかったので、ネガティヴなものを吐き出すはけ口が全然なくて。今はTwitterやらなんやらで小出しにできる世の中になっていますが、10年前ってそんなんじゃなかったですし、私はネット文化に早くから明るかった人間ではないので、そういうところに出せるでもなく、友達と遊んで出せるわけでもなく。「ああ、もうアカンな、何かしらのはけ口を見つけないと気が狂うぞ」と思って、1人で溜め込んでいた感情のはけ口として、曲創りを選択したんだと思います。歌にして大きい声を出す分には怒られないけど、歌じゃなかったら、気が狂っていると呼ばれる類いの人になってたと思います。

ーー表現方法に音楽を選んだのは何故なのでしょうか。

北村 : その時期に、早川義夫さん、あがた森魚さんや友川カズキさん等、その時代の音楽、いわゆる気持ちのいい音楽とは違うんだけど、ただ事ではない「うた」を親戚のおじさんに聞かせてもらったんです。それで「そうか、歌えばいいんや!」って思っちゃって。

ーーなるほど、北村さんのルーツには早川義夫さん等がいるんですね。

北村 : そうですね。おじさんがそういうのが好きだったので、まんま刷り込まれている感じで、自ら音楽を探って聴くような熱心な子ではなかったです。

ーーそれまで音楽の経験はあったのでしょうか?

北村 : ピアノは小学生の頃習っていたんですけど、バイエルが終わる前に辞めちゃったので、自由に弾いているだけでした。

「もう嫌! 飛び出したい!」となって、上京しました

ーー2006年に1st『聴心器』がリリースされましたが、これはどんなきっかけだったのでしょう?

記念すべき1stアルバム

北村早樹子 / 聴心器

【配信形式】
ALAC、FLAC、WAV、mp3

【配信価格】
単曲 180円 / アルバム購入 900円

【Track List】
1. 歯車に絡まった男の話 / 2. つくしんぼ / 3. やさしさ / 4. 約束やぶり / 5. 春の熱 / 6. 万華鏡


北村 : その前に、声をかけてもらってCDを作ったことがあるんですけど、担当の人がCDの発売日に蒸発して連絡がつかなくなってしまって。その上600枚の在庫が家に送られてきて、「もう音楽なんて!」としょぼくれていたんです。そんな中でtuba...diskの中島(伸一)さんが「そんなん言うたらアカンよ! ちゃんと作ろう!」と言ってくれて。その時はほんまかなって思ってたんですけど、元々私は中島さんのファンだったし、その後も何度か言ってくれたので、思いきって『聴心器』をリリースすることにしました。

ーーそして2007年に2nd『おもかげ』をリリース。1stから2ndへの変化は、ご自身ではどのように捉えておられますか。

北村早樹子の2ndアルバム

北村早樹子 / おもかげ

【配信形式】
ALAC、FLAC、WAV、mp3

【配信価格】
単曲 180円 / アルバム購入 1,200円

【Track List】
1. 歌片 うたかた / 2. あやかし / 3. いちじく / 4. 蜜のあはれ / 5. 子ども部屋 / 6. 鍋の中 / 7. 貝のみた夢 / 8. 星屑と飴


北村 : この2枚ではそんなに変化していないと思っています。『聴心器』はバイオリンの波多野(敦子)さんに全面的に参加してもらって作ったんですけど、『おもかげ』は1人でやろうと思ってひとりぼっちで作りました。

ーー上京したのは『おもかげ』のリリース後ですか?

北村 : はい、2008年に。

ーー何かきっかけがあったのでしょうか?

北村 : 大阪にはこういう音楽の居場所があまりないんですよね。もっと明るく朗らかな歌か、もしくはわかりやすく気が狂っているようなものは皆受け入れてくれると思うんですけど、私のは冷たくて静かで暗いから、そういうの大阪人嫌いなんですよ。「もっと楽しく生きていこうや!」みたいなノリだと思うんで、ずっと居場所がないなと感じていて。いかんせん、私が人と接するのが得意じゃなくて、大阪時代はすべてを遮断して生きていたので、対バンしても仲良くなるほど喋ってなかったんですけど。それで1st、2ndと出して、東京のライヴにちょこちょこ出してもらっていたら、東京の人のほうが全然聞いてくれるし、東京のほうが肌にあってるなと思って。誰かのせいとかでなく、私自身の問題で「もう嫌! 飛び出したい!」となって、上京しました。

ーー北村さんがさっきおっしゃっていたようなバンドで、同じ時期に大阪で活動していた人達だと、セカイイチとかゼロ世代のバンドとかでしょうか?

北村 : それこそ私がYAMAHAのコンテストに出たとき、岩崎(彗 / セカイイチ)さんも弾き語りで出られていましたね。

ーーYAMAHAのコンテストって「TEENS' MUSIC FESTIVAL」?

北村 : そうです。そんなところでこんな音楽が受け入れられるわけがないのに(笑)。そもそも歌を歌おうと思っても何処にいけばいいのか、ライヴハウスっていうものがあることも知らなかった位、何の知識もなくて。どうしたらいいかわからない中で、いつものごとく学校を早退し、1人で心斎橋筋商店街を歩いていたらYAMAHAがあり、そこに誰でも出られる感じで大きくコンテストのポスターが貼ってあったので、「あ、誰でも出れんねや!」と思って店員さんに聞いて出演してみたらノリが全然違って、皆に笑われてるみたいな状態になりました(笑)。

ーー今、「いつものごとく学校を早退して」とおっしゃってましたが…。

北村 : 私、高校選びに失敗しまして、友達が全然できなかったんです。だから高校が辛すぎて。友達はいないし、勉強はわからないし。でも私めっちゃ真面目で、親も厳しかったので、毎日家から学校まで1時間半くらいかけて通ってたんですけど、学校着いてもすぐ保健室へ行っては早退して、でも真っ直ぐ帰ったらばれるから、定期で途中下車してうろうろして帰るっていう、悪い高校生だったんです。

ーーなるほど。実際に上京してからはどうでしたか?

北村 : めっちゃ楽しいですね。それが6年目でも未だ変わらずなので、私は東京が好きなんだなって。東京の人は孤独に生きていてもそっとしておいてくれるというか、孤独な人もちゃんと市民権を得ている感じが、自分にはまったんだろうなと思います。

ーー「孤独な人も市民権を得ている」ってすごいフレーズですね。

北村 : 大阪には多分それがないんですよね。

ーー東京に出てきて出入りしていたのは、どの辺りだったんですか?

北村 : 円盤とかは大阪時代からちょいちょい呼んでもらっていたのでよく出させてもらってました。でも私、大阪時代も今も、「ここがホームだぜ」って言える場所がなくて。ちょいちょい出してもらってる場所はあるんですけど、だからといってホームだと言える場所ではないんです。たぶん私自身がそういうお店とか人とかに対して100%「ヨロシク!」って寄っかかりにいけないんですよね。何事においても。ちょっと打ち解けてワーワーやっているようでも、そこまで深くいかないから向こうもある程度の距離を保つようなことが多いのかなって。でも東京の人はそれを当たり前に受け入れてくれる。良くも悪くもない、そういう関係をありにしてくれる人が多いのでやりやすいなって思います。

「とりあえず10キロ太って、金髪にしてスカジャンを着ろ」とか言われて

ーーそして2011年に3rd『明るみ』をリリース。このアルバムは自主レーベルからですよね?

北村 : はい。『おもかげ』リリース後、tuba...diskの業務が終了したので自分でやるしかないと思って、『おもかげ』と4th『ガール・ウォーズ』の2枚は自分で出しました。

自主レーベルからリリースした3rdアルバム

北村早樹子 / 明るみ

【配信形式】
ALAC、FLAC、WAV、mp3

【配信価格】
単曲 180円 / アルバム購入 1,200円

【Track List】
1. わたしの一角獣 / 2. ハロー新成人 / 3. ホーム / 4. いただきます / 5. 猿のような、 / 6. 千の針山 / 7. 解放 / 8. 夢想花


北村早樹子「解放」


ーーこのあたりからポップになっていますよね。レーベルを自分でやるっていう環境の変化はあれど、音楽的にはどんな変化がありましたか?

北村 : 中島さんはわりと野放しというか、自由に作らせてくれる人だったんですけど、この作品のプロデュースをしてくれた豊田(道倫)さんは、一緒にやるにあたり歌詞の言葉選びとかも踏み込んで言ってきはる人で。作りながら豊田さんに「おまんこ性が足りない」「ガードが堅そうで取っ付きにくい感じが、北村さんのおかっぱのその感じからも出てるからアカンねん」って言われて。「とりあえず10キロ太って、金髪にしてスカジャンを着ろ」とかわけわからんことを言われて、「あれ、プロデュースってそんなことでしたっけ?」となって。

ーー(笑)。

北村 : 結局それはしなかったですけど(笑)、歌詞においても「これは意味がわからん」とかガンガン言ってきてもらって。「なるほどな」と思いながら作ったので、大きくではないけど、ちょっとずつ変わったのかなって思います。

ーーなるほど。確かに言葉が多才になった印象を受けました。

急激な変化を見せた4thアルバム

北村早樹子 / ガール・ウォーズ

【配信形式】
ALAC、FLAC、WAV、mp3

【配信価格】
単曲 180円 / アルバム購入 1,050円

【Track List】
1. アイスを買いに / 2. 友達になりたい / 3. おやつの時間 / 4. こうばしい / 5. だ・い・す・き / 6. 賛母歌 / 7. 朝も昼も夜も


北村 : あとは、大人になり言葉のボキャブラリーが増えたので、使える言葉が増えたのかもしれないですね。

ーー「おまんこ性が足りない」は単純なエロさということではないんですよね?

北村 : リアルでフェミニンな感じなんだと思います。最初の2枚は詩的な世界なんですよ。でも3枚目は同じ詩的な感じでも現実的な言葉を使ってるんですよね。だからわかりやすい。

ーーなるほど。ストーリー性もあるから、歌詞を読むのが楽しかったです。そして4枚目『ガール・ウォーズ』。ここで急激に音が変わります。

北村 : 「え、ピアノは?」ってなりますよね。

ーー何があったんですか?

北村 : 2012年に体の至るところが痛くなる奇病にかかりまして。朝、顔を洗うために水に触れただけで「痛い!」となっちゃったんです。半年位いろんな整形外科を転々としても原因がわからなくて、ある病院で「もしかしたらこの病気かも」って言われて、紹介してもらった病院へ行ったらその病気だってことがわかって。薬を飲めば元気に人間生活が送れるんですけど、当時はもうピアノを弾けないかもしれないなと思ったんです。でもピアノに執着してたわけじゃなくて、歌を歌えればいいから、マイクを持って歌える曲、カラオケを流しても歌える曲を作ろうと思ってこのかたちになりました。


北村早樹子『だ・い・す・き』PV

ーーいきなり打ち込みでやって「こんな凄いものが出来るの?!」と驚きました。

北村 : 小さいカシオトーンを4トラックのカセットMTRに重ねてピンポン録音して。私パソコンとかで上手いこと打ち込みとかできないので、超アナログで何回も取り直して。しょぼい打ち込みです。

ーー打ち込みで作ることで、自分にどんな影響があったと思いますか?

北村 : 作るのは楽しくできましたけど、私、前を向いて歌うのがすごく苦手だったんです。それまではピアノだったから横向きとかに逃げさせてもらえたんですけど、さすがに何もないのにマイクを持って横向いて歌ってたらおかしいので、きちんと前を向いて歌うようにしたんです。それによって、お客さんに歌うんやぞってことを示せるようになりましたね。

ーー今は体調は、大丈夫なんでしょうか?

北村 : 治らない病気とされているので、薬はずっと飲まなきゃいけないんですけど、薬を飲んでいれば大丈夫です。今はピアノも弾けているので。

「この人アホなんちゃうかな?」って

ーーそして1番新しい「卵のエチュード / マイハッピーお葬式」。

北村 : 「マイハッピーお葬式」は、お葬式の曲ですけど、明るい曲なんです。また、「卵のエチュード」って、元々は自己解放の歌だったんです。「殺人ワークショップ」って物騒なタイトルの映画の主題歌をお願いしてもらって、それに完全に寄せて作った曲なんです。今までは基本的に、自分から漏れていっているものというか、にじみ溢れるものがスタートで作ってきたんですけど、「卵のエチュード」に関しては外側から、「こういうテーマで、こういうストーリーで…」と映画の前提があって作ったものだったので、明るいというか、わりと客観的に作ったものですね。

北村早樹子の最新両A面シングル

北村早樹子 / 卵のエチュード/マイハッピーお葬式

【配信形式】
ALAC、FLAC、WAV、mp3

【配信価格】
アルバム購入のみ 400円

【Track List】
1. 卵のエチュード
2. マイハッピーお葬式


〜〜〜ここからは、北村早樹子の7inchをリリースしたなりすレコードの平澤さんにも登場してもらいます〜〜〜

平澤 : 「卵のエチュード / マイハッピーお葬式」をシングルで出すって聞いたときに、僕と雷音レコードの本(秀康)さんはカップリングの「マイハッピーお葬式」の7inchを同時に出したいって話になったんです。何故かというと本さんの頭の中で、北村さんが祭壇で歌っている絵が浮かんじゃったんですね、このジャケットを描きたいと。


北村早樹子『卵のエチュード』PV

ーーそこからなりすレコードとの付き合いが始まったんですね。今回、平澤さんがベストを出そうと強く思ったのはどうしてなんですか?

平澤 : 本さんと一緒に7inchを発売した後に「もっと北村さんの歌を世間に広げなきゃ」って想いが出てきたんです。最初は新作を作らないのかなと思って、ときどき探りを入れていたのですが、その頃はご本人はそんな気がなかったのです。でも何か出したいと思って、北村さんのライヴを観る度に本当に凄くイイ曲ばかりあるので、この歌を改めて世に問い直すのはどうかなと思ったのです。あとこれは僕の個人的な趣味ですが今まで沢山のアーティストさんのオリジナル・アルバムや再発CDやアナログ盤、またコンピや企画盤等を作ってきたんですけど、好きなアーティストのベスト盤を作るのが1番楽しいんです。

ーーそれは今回やってみてわかったことですか?

平澤 : いや、特に今回という訳ではないです。昔がたきのハードコアな音楽ファンの人ってオリジナル・アルバム至上主義というかベスト盤を聴くのは邪道みたいな考え方ってありますよね? 僕、根がミーハーなので逆にベスト盤が大好きなんですよ。あとまだレコードとカセット・テープがメインだった時代って自分の好きな曲だけをカセットに録音して「マイ・ベスト」とか作って友達に渡したりするじゃないですか? 僕がベスト盤を作る場合、基本姿勢はこのメンタリティと全く同じなんです。CDがメインになった90年代からベスト盤って年末のボーナス商法のアイテムみたいになって粗製乱造される様になるのですが、アナログ盤がメインの時代のベスト盤ってもっと特別なアイテムだったと思うのです。ブックレットやディスコグラフィーがしっかりしてたり、ちゃんとアーティスト本人の意思が感じられる作品が沢山あった。僕も北村さんでそういうのを作ってみたくなって、でも最初は「何言ってるんですか?」みたいなことを言われて(笑)。
北村 : 「この人アホなんちゃうかな?」って。そのうち「じゃあ新作出したいです」って話になったんですけど、「新作も出しましょう! でもその前にベストも作りましょうよ!」って。
平澤 : あとさっきの選曲の基準の話ですが、もちろん選曲は全て北村さんにお任せしましたが曲順にリクエスト出しました、1曲目は最新曲、それ以降はタイムラインに沿って年代順にしてもらったんです。
北村 : 平澤さん、ベストに対するこだわりが、めっちゃあるんです!
平澤 : 僕が好きなオフコースのベスト盤『SELECTION 1973-1978』はその曲順になってるんですね、あとあがた森魚さんのベスト盤『20世紀漂流記』もそうなのですが他にも沢山あります。僕の考えるベスト・アルバムの最高な曲順はそのパターンなんですね。

ーー平澤さんが広めたいと思った北村さんの1番の魅力は何ですか?

平澤 : いろいろ沢山ありますが簡単に言うと、どこにもない感じですね。圧倒的なオリジナリティ。この間、別の取材で彼女のソングライティングが「唱歌みたいだ」って言われてたんですけど、僕も同感だったんです。僕、唱歌みたいな曲を書くソングライターが好きで、例えば小田和正さんがすごく好きなんですけど、あまりきちんと語られたことがないですが、彼は実はすごく唱歌に影響を受けていると思います、特に中山晋平作品とか。あと賛美歌とかの影響も大きい。で、北村さんにも共通したモノを感じる時がありますね。唱歌や賛美歌を感じさせるシンガー・ソングライターはなかなかいません。

ーーああ、なるほど。

平澤 : あと北村さんは実はすごくアレンジ能力があると思ってます。『ガール・ウォーズ』の打ち込みの話もそうですけど、カシオトーンだけであれを作ってるってちょっと異常な才能。しかも本人は、普段あまり音楽聴いてないというし、いわゆるテクノ・ミュージックも、さほど影響を受けていないと言ってるしやはり天才ですね。
北村 : あれしか持ってないんです…。
平澤 : いや、あれしか持ってないと言っててあのアレンジ能力ですからね、本当にすごい。あと、自己ハモのコーラスのアレンジ能力もものすごくセンスがあると思います。僕、基本的にコーラスが圧倒的に素晴らしいポップスが好きなんです。初期のA&Mものとか、邦楽で具体的に言うと…。
北村 : (遮って)オフコースですよね。

ーー(笑)。

平澤 : そうです。僕以前、鈴木祥子さんのレコーディングに何度も立ちあった事があるのですが、祥子さんの自己ハモのコーラス・アレンジ能力は本当にすごいです。ブライアン・ウィルソンと同じくらいの天才的な閃きがあります。それと同等のものを北村さんに感じる時がありますね。そういったソングライター・センスやアレンジ能力に加えて、北村さん自身が大きな影響を受けたと言ってる早川さんやあがたさん直系の歌詞の世界が混ざるから、どこにもない感じが出てる。あと歌詞ですが、北村さんの特に初期のオブラートに包むかのような現代詩の様なリリックも、ここ近年の私小説を思わせるちょっと赤裸々な世界観もどちらも好きですね。一見作風が変わった様に見受けられますが、核となる部分は全く同じだと思います。

ーー北村さんは唱歌 / 賛美歌に影響を受けている部分はあるのでしょうか。

北村 : 賛美歌に関しては、キリスト教でもないのでちゃんと聞いたことがないんです。唱歌は、童謡的な歌は好きだったので、自ら聞き込むようなことはしていないんですけど、知らず知らずのうちに小さい頃に歌っていたのが染み付いていて、出ているのかなと思います。

ーー最後に、次作の構想はありますか?

北村 : 曲はちょいちょい作ってて出てきているんですけど、1人でピアノを弾いて歌っているのはアカンのやろうなと思っていて。でも誰と何をすればいいのか全然浮かばないで困っているところですね。私、バンドを従えるみたいなことができなくて。でも、憧れはあって、コミュニケーション能力も、歳食ってきたのでそれなりにお喋りできるようになったんですけど、いざものづくりをするってなったときに、「こういう意図でここをこうしてほしい」とか上手い距離感で言えないから、バンドとかできないんですよね。だからといって1人で気の利いたアレンジができるわけではないので、どうしたもんだかって感じですね。

ーーイメージとして、ピアノ弾き語りではないものになってるってことですか?

北村 : そうなんです。自分の中ではイメージがあるんですけどね。弦が好きなので、そういう楽器アレンジみたいなものは入れたいなあと思いますけど。今まで打楽器やドラムのようなリズムを入れたことがないので、そういうところも気になりつつ、まだ構想中ですね。

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LIVE INFORMATION

わらびすこ舎 presents "oyatsu no jikan west"
2015年1月25日(日)@大阪・本町 シェ・ドゥーヴル
時間 : OPEN & START 14:00(15:30終了予定)
LIVE : 北村早樹子 トイピアノset
DJ : 副舎長(Mumu Funaki)
予約 : 2500円(+1D) / 当日 : 3000円(+1D)

広域計画室&7th floor present ~アコースティックライヴ三部作~ 斧・琴・菊(ヨキコトキク)
斧(ヨキ)の夜「北村早樹子ベスト・アルバム発売記念イベント」
2015年2月28日(土)@東京・渋谷 7th FLOOR
時間 : OPEN 18:00 / START 19:00
LIVE : 北村早樹子 / 早川義夫 / ナカジマシンイチ(GOAT EATS POEM)
DJ・レコードセレクト : SUZUKI(計劃record) / satoshi nakai(計劃record)
予約 : 2500円(+1D) / 当日 : 3000円(+1D)

なりすレコード / P-hour present 北村早樹子『グレイテスト・ヒッツ』発売記念トーク&ライヴ
2015年3月14日(土)@京都・一乗寺 恵文社コテージ
時間 : OPEN 17:30 / START 18:00
トーク&ライヴ : 北村早樹子
トークゲスト : 森下くるみ
予約 : 2,000円 / 当日 : 2,500円

PROFILE

北村早樹子

1985年、大阪府生まれ。

高校生の頃より、うたを作って歌いはじめ、2006年に1stアルバム『聴心器』をリリース、以降『おもかげ』『明るみ』『ガール・ウォーズ』と4枚のアルバムを発表。2014年、映画『殺人ワークショップ』(監督 : 白石晃士)の主題歌になった「卵のエチュード」を、初のシングルとしてリリース、同時発売で7インチアナログ盤「マイハッピーお葬式」を雷音レコード / なりすレコードよりリリース。課外活動として「溺死ジャーナル」に小説を寄稿したり、「TRASH-UP!!」でコラム連載をしたりもする。2015年1月、10周年を記念したベスト・アルバム『グレイテスト・ヒッツ』を発売予定。

>>北村早樹子 Official HP

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インタヴュー

その男、天才につき──折坂悠太、この世と別世界を繋ぐ歌声、ライヴ音源をハイレゾ独占配信
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by 西澤 裕郎
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[CLOSEUP]・2017年08月08日・ゆっくり、しかし着実に船を漕ぎ出す──あらゆる周りの環境にビビットに感化された、竹上久美子 このインタヴューのなかで「幼少より音楽に囲まれた環境で育ち、職業としての“音楽家"を意識する前に、呼吸や排泄と同じように作曲を開始した」と語ってくれた竹上久美子。自然と音楽をつくり続けていた彼女が6年ぶりとなるフル・アルバムを完成させた。京都の片隅で粛々と制作された今作『Slow boat』は、オーヴァーグラウンドとアンダーグラウンドの垣根を自由に飛び越え、ルーツ・ミュージックを主軸に、USインディ / オルタナ / プログレ / チルウェイヴなどの絶妙なフレイヴァーを散りばめた渾身のアルバム。今回はOTOTOYでの配信とともに、竹上久美子へのインタヴューを掲載する。 様々なジャンルのフレーヴァーを散りばめたアルバム竹上久美子 / slow boat'【配信形態】WAV、ALAC、FLAC(16bit/44.1kHz) / AAC単曲 230円(税込) / まとめ 2,300円(税込) 【収録曲】''1. Good bye, girl2. many many many3. roundabout4. FESTIVAL
【祝! カクバリズム15周年企画第1弾】角張渉×谷ぐち順レーベル・オーナー対談&カクバリズム作品レヴュー
[CLOSEUP]・2017年07月27日・【祝! カクバリズム15周年企画第1弾】角張渉×谷ぐち順レーベル・オーナー対談&カクバリズム作品レヴュー カクバリズム設立15周年記念! 2002年の3月にYOUR SONG IS GOODの1st7inch single『BIG STOMACH, BIG MOUTH』をリリースし、それ以降もシーンの最前線に立ち続けている“メジャーなインディ・レーベル”カクバリズム。15周年を迎えるにあたり、OTOTOYでは4つの企画とともにお祝いします! まず第1弾企画として設立15周年を迎えるカクバリズム代表である角張渉と、今年25周年を迎えるLess Than TV主宰の谷ぐち順のアニバーサリー対談を敢行! 長年シーンを支え、共闘してきたふたりが思う“インディ・レーベル”とは…… を語ってくれています。そしてさらに、さらに〈オトトイの学校 村詩野音楽ライター講座〉より、これまでにカクバリズムからリリースされた楽曲のレヴューをお届け! 8月には第2弾インタヴューも掲載予定! カクバリズムを昔から知っている方、最近知った方、そしてカクバリズムを知らなかった方もこのページを見ればカクバリズム通に?! >>15周年をたど
diskunionからの刺客〈第3弾〉──発酵業界に名乗りをあげる人力ミニマル楽団“東京塩麹”とは?
[CLOSEUP]・2017年08月02日・発酵業界に名乗りをあげる人力ミニマル楽団“東京塩麹”とは?──ディスクユニオンからの刺客〈第3弾〉 人力サラウンド楽曲や、ミニマル × ジャズなどで新たな音楽の可能性を追求する、人力ミニマル楽団“東京塩麹”。まず目につくのが“東京塩麹”という、そのバンド名! さらに塩麹を然した食品サンプルを入れたビンに音源のダウンロードコードを入れた“ビン詰め音源”『21世紀の塩麹』の発売や人力 Remix ライヴなどなど、なにやらよくわからない活動もしているという。この東京塩麹ってバンドは一体何者なんだ?! 実はこの東京塩麹、2016年に開催されたディスクユニオン主催による初の本格的オーディション〈DIVE INTO MUSIC.オーディション2016〉の合格者なんです。これまでunizzz…、ペドラザとインタヴューを行ってきた〈DIVE INTO MUSIC.オーディション2016〉特集も今回で第3回目、そして最終回です。オーディション合格者として8月9日(水)に1stフル・アルバム『FACTORY』をリリース、OTOTOYでは今作を1週間の先行ハイレゾ配信! さらにリード曲「Tokio」を8月10日(木)までの1週間
by 岡本 貴之
ローレル・ヘイロー、『DUST』を語る
・2017年07月17日・ホコリには特定の場所や原点がない──ローレル・ヘイロー『Dust』を語る 〈Hyperdub〉からリリースされたローレル・ヘイローのニュー・アルバム『Dust』。新たな境地へと達した感のある作品で、キュートなエレクトロ・ポップ、電子音響、さらにはフリー・ジャズやアフロ・パーカッションなどがゆるやかに結びつき、アルバムを構成している。穏やかな表情でいながら、その背景に広がるイメージはよくよく見てみると奇怪、さまざまな要素のプリコラージュで構築されている。そんな濃密でいながら、軽やかなポップさも持っている質感のアルバム。まぁ、とにかくいい塩梅のアルバムなのだ。これがあまり日本で話題になっていないのは正直どうかと思うぞ! ということでOTOTOYではローレル・ヘイローの貴重なインタヴューをここで公開。ハイレゾ配信中の『Dust』、いまからでも遅くはないのでぜひとも聴くべきではないかと思いますぞ。いや、とにかくその音響の世界観は気持ち良いのです。 ハイレゾ版はCDと同様のライナーノーツ付きで配信Laurel Halo / Dust(24bit/44.1kHz)'【Track List】01. Sun To Sola
by 河村 祐介
KUNIYUKI TAKAHASHI──インダストリアルの新たな響き
・2017年07月26日・KUNIYUKI TAKAHASHIのルーツにして、新たな側面をプレゼンする冒険的な新作──ハイレゾ独占配信 海外のハウス〜テクノ・シーンでも高い評価を受けるレーベル〈mule musiq〉。そのアーティスト・ラインナップは、現在でこそ海外シーンともシームレスなメンツが並ぶが、そのその設立当初から本レーベルを象徴するこの国のアーティストといえばこの人だろう。札幌のマエストロ、KUNIYUKI TAKAHASHI、その人だ。ジャズやソウルが豊かに溶け込んだディープ・ハウスを中心にしたこれまでの作品は、国内外で高い評価を受け続けている。そんな彼が、今回新作を発表するわけだが、そのサウンドはこれまでと趣向の違う質感を宿したものとなった。彼のルーツのひとつであるニューウェイヴやエレクトロニック・ボディ・ミュージック、インダストリアルといったサウンドを前面に出したプロジェクトとなっている。その名も「NEWWAVE PROJECT」。OTOTOYではこちらのハイレゾ独占配信をスタートする。サウンド・エンジニアとしての側面も持つ彼のそのサウンドの冒険をぜひともハイレゾで楽しんでいただきたい。 ハイレゾ独占配信KUNIYU
by 河村 祐介
筆者について
J J (JJ)

パンク・バンドLimited Express (has gone?)のギター・ボーカル。BOROFESTAの主催者。ototoyのチーフ・プロデューサー。JUNK Lab Recordsのレーベル・オーナー。ライターやイベント・オーガナイズも多数。ototoyでは、リミエキのJJとして喋っている時は、JJ(Limited Express (has gone?))と記載しています。

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