名曲「東京の空」を作った前野健太。名曲「White Song」を作った有馬和樹(おとぎ話)。おとぎ話は、1月20日に「White Song」が入った『FAIRYTALE』というアルバムを完成させた。前野健太は、ラストで「東京の空」が流れる『ライブテープ』という作品の中で、たった一人で歌い続けた。現在の日本の歌心溢れる音楽シーンの核となる2人である。心を揺らす歌を作ることの出来る才能を持った2人は、強烈な磁石のように惹かれ合い、前野健太 with おとぎ話まで結成している。今彼らを紐解くことは、TVからは見えてこない、現在の日本の歌ものロックを垣間みる事が出来るだろう。素晴らしいひき語り音源を聞きながら、じっくりお楽しみください。

進行&文 : JJ(Limited Express(has gone?))


前野健太 / 鴨川
作詩・作曲 : 前野健太
vocal, gut guitar : 前野健太
recorded, mixed and mastered by 高橋健太郎

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『鴨川』をご購入頂いた方には、前野健太手書きの歌詞画像をプレゼントいたします。
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有馬和樹 / シンデレラ
作詩・作曲 : 有馬和樹
vocal, acoustic guitar : 有馬和樹
recorded, mixed and mastered by 高橋健太郎

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ゴーキーズがキング・ブラザーズやってる

——お二人の出会いについて聞かせてください。

有馬和樹

有馬和樹(おとぎ話 Vo,G 以下、A) : 4年くらい前かな。
前野健太(以下、M) : 僕は、「さむつらす」っていうバンドをやってて、それで出ていたんですよ。その時に初めて対バンしたんだけど。
A : 最初はね… 全然お互いの良さもわからず。なんか、険悪だったよね(笑)。
M : 有馬君がすげえ生意気でしたね(笑)。
A : おとぎ話は、CD-Rを一年間で1000枚売り切って、円盤とかでも話題になってて。
M : ライブでは変な感じでしたね。有馬君が中島みゆきを裸になって歌ってたり、牛尾君がわざとボロボロのTシャツを着てステージに上がってたり、かなり謎なバンドだったんですよ。ライヴ後に「あのコードが下りていく曲、あれいいねー」って有馬君が言ってきたのが、たしか最初の会話ですね。
A : それからしばらくして俺がUFOクラブで働いていた時、さむつらすのライヴを見たら、前見たときよりもまっすぐな歌声になってた。「あれ?」って思って、これは対バンしなきゃって思って話しかけて、連絡先を交換したんだよね。
M : 2007年1月14日の企画だよね。すごい覚えてるよ。
A : お客さん10人とか。UFOクラブでやらしてもらって。今思えばもったいないイベントだよね。
M : さむつらすは活動を休止してたので、その時は前野健太バンドっていう名義で出た。あのイベントをきっかけに、すっごい2人の距離が近づいたよね。おとぎ話は、ドラムが前越君になってすごい良くなってるって思った。
A : 出会ってから1年半くらいたってたかな。東京で歌モノをやっている人って極端に少なかったから、前野君の歌の良さにびっくりしたんですよ。一緒になにかできたらいいなって思った。俺等は、銀杏BOYZと対バンした後に、なかなかリリース出来ない暗黒の状態が続いて、「このままどうなるのかな?」って思っていた。一番盛り上がっている時に出せなくて、その盛り上がりが落ち着いた時にやっとリリース出来たから、なんか取り残されたみたいに思ってしまって、自分を失いそうになってた。そんな時に、単純に歌だけで勝負している人がそばに現れたから、救われた気がしたんです。ほんと、「救われた」っていう表現が一番しっくりくる。
M : そして、「ツアーに行かないか?」って誘ってくれたんだよね。2007年の3月。それが僕の初めての関西ライヴだった。

——有馬さんが前野さんに救われたのはどんなところに?

A : 言葉を言葉の在り方として届けてくれる、くさい事を歌う人が好きなんです。人が好きなんですよね。前野君に、その事に気付かされたんです。
M : 有馬君が僕の曲をすごい理解してくれたのは大きいですよね。「自分はバンドがしたいんじゃなくて、歌をつくりたいんだ」っていう事に気付いてしまって、バンドを維持させることには、う〜んと思ってしまった。だから、一度全部を辞めて、前野健太バンドっていうのを始動させて、そのライブのために一気に4曲くらい作ったんですね。「さむつらす」の曲はやっちゃいけないなと思ったので。その時に、有馬君が気に入ってくれたから、一気にアルバムを作ろうとまで思えた。
A : 最初に前野健太バンドを見たときは、本当に衝撃的だったね。アコギ、ベースと、二胡とドラム。今と同じ編成なんだけど、「ゴーキーズ・ザイゴティック・マンキだ!」と思ったもん。
M : 実は一番好きなバンドは、ゴーキーズっていうくらい好きだった。
A : うちのドラム(前越啓輔)も大好きだから、「ゴーキーズがキング・ブラザーズやってる」とか言ってて、「意味わかんねぇ」と思いながらライブを見てたらブルブル震えてきた(笑)。
M : 終わったあと前越君マジな顔で「キング・ブラザーズ級に良かった!」とか言って強い握手を求めてくれて。実は凄いびっくりした。「キング・ブラザーズ?!」 って。その時のベースとドラムスは、ゴーキーズとかペイヴメントが大好きだったからうれしかったですよ。
A : それで話しが合っちゃったんだよね。俺は、歌モノの曲をちゃんと日本語の言葉で伝えたいし、それを日本人がしているってことにすごいアイデンティティを持ってさえいるけれど、曲はすごいヘンテコでありたいんですよね。フォーク・フォーマットにとどまるのはすごく居心地が悪いんです。

——前野さんが、有馬さんに共感した部分はどんなところだったのでしょうか?

M : なによりも、ライヴが良かった。そしてKIDSのサンプルを貰って単純に良かったので、聴き込んだんです。身近なアーティストで何度も聴き込む人ってあんまりいなかったですからね。

前野健太 (photo by oonomakoto)

——前野さんは、前野健太バンドと言うソロ・プロジェクトとして活動していますが、有馬さんはソロの時でも、おとぎ話の名前をつけて活動していますね。有馬さんは、ソロとして独立したいとは、思いませんか?

A : 俺は、バンドが好きなんですよね。バンドで自分の曲をやると変わるんですよ。おとぎ話は、俺の想像を超えてしまうんです。意味わかんないドラムがいて、音楽ができないベーシスト(風間洋隆)もいて(笑)。ギターの人(牛尾健太)は本当はすごい弾けるのにハートが弱くて… 。そんな皆でつくると、自分が思ったものとは違うものができるから、こんなに面白いことないと思う。クリエイティヴな面がすごいんです。もし有馬和樹のソロ・アルバムを作るんだったら、偽名でやると思いますよ。ジマーマンとか(笑)。

——前野さんの場合はソロ・アーティストという意識が強いのでしょうか?

M : 最近、全く違う名前でバンドをするのもいいかなって思ってはいます。けど、とにかく今はサード・アルバムが目の前にあるので、他のことは考えていません。だから、ソロ・アーティスト前野健太って気持ちが強いです。もっと変な事をしたいっていう気持ちも少しはありますけどね… (笑)。
A : 十分変だけどね(笑)。
M : なんかね… 昔の人って色々なバンド組んでたじゃない? そういうのいいなって。

「そのままやりな」って止めないでいてくれるから

——1月20日に発売されたおとぎ話の『FAIRYTALE』についてお聞かせください。

A : 今までは自分たちだけで作ってきたけれど、今回は、プロデューサーとしてスピッツ等を手がけた竹内修さんが携わってくれたのが何よりも大きかった。超メジャーな人かと思ったら、俺よりもインディーズ・アメリカン・ロックに詳しくて。俺らって、セールス的には中途半端な位置にいる。だから、「これは合って無いんじゃないんかな」って思い込んでた。でも、「こんなに素晴らしい曲をやっているのに、そんな事を思っちゃダメ! 自由にやりなよ!」って言ってくれたのが、すごい嬉しかった。おかげで「自分たちがいままでやってきたことは、間違ってなかったんだな」って思えたんです。

——今回の一番の聴き所はどこですか?

A : いままでの中で一番言葉が活きていると思いますね。全曲それしかない言葉が並んでいる。受け手を考えて言葉を選んだのではなくて、なすがままなんです。一切迷いが無いんですよ。

——何かキッカケがあったのですか?

A : 色々な事を諦めて、等身大でいようと思ったのがキッカケかなぁ。くるり銀杏BOYZ等、マーケットが違うバンドが対バンで誘ってくれたのは、俺等の表現が面白かったから誘ってくれたわけで。背伸びして彼らに合わせるのはやめた方がいいってことに気づいた。そうしたら、「これでいいんだ」って思えるようになったんです。

おとぎ話

——前野さんが『FAIRYTALE』を聴いて思ったことは?

M : まず音が良かった。自分たちのアンプ機材を買ったのも大きかったと思う。なかでも「White Song」がすごく気に入って、そればっかり聴いていましたね。だけど、他の曲もぜんぶいいです。これまでと違うところは、「バンドが歌っている」感じがするところですかね。今までのは、有馬くんの歌のためにほかの楽器が添えている感じがしたんですけど、今回のはバンドごと歌っている感じがしました。全部の楽器が歌っている。だから歌が前に出てきたと言うよりも、全部がまとまって歌を放出している感じですね。そこにバンド愛を感じるし、それを音源で確認できるってなかなか出来ないんですよね。そういうことを強く感じるようになったのはこのサード・アルバムからですね。遂にバンドになったなって気がしています。ライヴなんか見るとすっごく良くわかる。ライヴで聴いて、また音源で聴きたくなって、音源聴いてまたライブで見たくなって。そのサイクルがいいですよね。今おとぎ話、イイッスよ(笑)。

——有馬さん自身は、何かが変わった感じがしました?

A : 竹内さんが来てくれるまでは、主導権が俺だったから、「俺が何とかしなきゃ」と背負い過ぎてて、ずっとキャパを超えてしまっていたんですよね。だけど、竹内さんが「ここをやればいいんだよ」って言ってくれた。さらにドラムの前越くんに新たな自覚が芽生えてきて、他のメンバーを叱ってくれたりするんです。「有馬がこんなに頑張っているのに!」って。すると、他の人たちの演奏もよくなってきた。俺は演奏はヘタでもいいんです。ヘタでも、アメリカのバンドみたいにバンド愛からグルーヴは生まれるから。今までだったらガチガチに決め込んで録音していたけど、今は練習してる時に面白い演奏になってきたら、竹内さんが「そのままやりな」って止めないでいてくれるから、自由にやって音源にしたりしてます。それが楽しいし、そこで迷いが無くなった。竹内さんのお陰で人間として崩壊しなくて済んだ感じですね。

——「White Song」は、どうやって出来たんですか?

前野健太 with おとぎ話 (photo by oonomakoto)

A : 憶えてないなぁ。確か、めっちゃいい曲にしてレーベルの人とかをギャフンって言わせたろうと思って作ったのかな(笑)。
M : Disk Unionのインストア・ライヴで初めて聴いて「コレ、ヤバイんじゃない!?」って言ったよね。
A : 前野君は褒めてくれたけど、「みんな気づいてくれねーんだよ。曲の良さだけで盛り上がる時代になってほしいよ」なんて文句を言ってたよね。最終的には竹内さんと元カーネーションの棚谷祐一さんが仕上げてくれたんです。お二人とも「添えるだけしかできないよ」って言ってたけど、結果全然良くなりましたね。

——アルバムの中でも、初期にあった曲なんですか?

A : そうですね。僕はさくっと曲を作るので、常に同時進行でいろいろあるんです。まだ40曲くらいストックがありますからね。

——多作ですね。前野さんは、どうですか?

M : 僕は歌詞にこだわるので、けっこう作り込むほうだと思います。でも、アルバム二枚分くらいはストックがありますよ。
A : 前にアルバム・コンピレーションで一緒にミックスした時に、前野君の作り方がすごいなって思って。「を」か「へ」かでも、ちゃんとこだわるんです。
M : 「豆腐」っていう歌ですね。「それが、幸せってやつなのかい」か「これが、幸せってやつなのかい」ってところだよね。
A : めちゃくちゃ言葉に対してこだわってて、尊敬しています。

なにかが動いた気がしたよ、すごく

——映画『ライブテープ』について教えていただけますか?

M : 2008年12月に松江哲明監督からお話をいただいて、2009年の元旦に撮影しました。電話がきてから1ヶ月、知りあってから半年くらいのスピードでした。監督と出会ったのは、僕がミニ・ライヴ、監督がトーク・ショウで映画のイベントに出演してた時。ちょうど監督が「デトロイト・メタル・シティ」のメイキングを作っている頃だったんですが、僕の「天気予報」を聴いて、「使わせて欲しい」って言ってくれたんですよね。カジヒデキさんとかいる中で、その曲をメインで使ってくれた。それからしばらくして、電話が来たんですね。「元旦に映画撮りませんか」っていきなり。「ワンシーン・ワン・カットの長回しでいきたいんです」って。カットしないってことは失敗も素の部分も全部写ってしまうと思ってキツイなあって思ったんですけど、やるかやらないかだったら… 答えは出ていましたね。撮影時間は、80分テープ1本分と聞いたんですが、ライヴではもっと長い時間やってるし大丈夫かなって思いました。ただ、元日の街中だったんでまあいろいろ大変でした(笑)。あれを作品に出来たのは、監督やスタッフの力ですよ。僕は歌っただけってのが正直なところなんで、賞をもらって誉められても、「凄いのは監督なんだ」って思っています。

——有馬さんは、映画『ライブテープ』を観てどう思いましたか?

A : 試写会に行ったんですけど、一番に「スクリーンにでっかく、色々知ってる前野君が写っている!」って(笑)。でも、俺の知っている前野君もいるんだけど、監督やスタッフの作った作品だから、知らない前野君も映っているんですよね。人生のたった1時間くらいのページを切り取って、そんな前野君を映し出したってのは凄いと思う。あれを観てから前野君の歌をよく考えた。そこにあるべき生活を歌っている友達が、生活の一部に溶け込む映画になって出ている。それってすごいし、おもしろいなぁって。

——有馬さんにとっての印象的なシーンは?

A : 最初ですね。Gのコードをジャーン!!! って弾いたところで、決意が感じ取れた。
M : あそこで泣くお客さん、実は多いんですよ。
A : 最初の参拝の女の人の時は、「なんか作りものくさいかな」って思ったんだけど、その後の前野君が出てきたシーンがものすごい対比だったんだよね。本物の歌が出てきたって感じで感動したんだよ。聴き慣れた曲なのに、バケモノじみてたね。

——セット・リストは決めていたんですか?

M : お互いにやりたい曲とやってほしい曲は違ったので、歩み寄ったんですよ。

——途中ありましたもんね。「そこで『サッド・ソング』!」みたいな

M : あれはビックリしましたけど、俺もスグ反応して弾くんですよね(笑)。あとは鴨川とか歌いたかったけど、歌えなかったり。近くでデモが起きたり色々起こってて実は大変だったんですよ。基本ゲリラなんで。

——最後の「東京の空」が、印象的です。あの曲は、いつ頃出来たんですか?

M : あれは2002年の2月だったか2003年だったかな。「ほのかな香りがして」って歌詞はたぶん梅なんじゃないかなってこの前思いました。この時期の夕暮れ時ってビルが夕焼けでピンクに染まることがあるんですよね。空気が澄んでいるからか分からないですけど。チャリに乗りながら、樹が裸で、ビルがピンクだなんて思ってて、アパートに帰ってすぐ作ったんです。あの映画の中での「東京の空」のシーンは映画でしかできない表現だったと思います。僕ひとりじゃできない表現だった。
A : あれが前野君のドキュメンタリーだったら「東京の空」で前野君を映すべきなんだけど、そこであえて映さないことで映画になったよね。

——ゆーきゃんが、今あの曲をカヴァーしていますよ。京都に帰る前の最後のイベントのアンコールで歌っていました。

M : いやぁ、カヴァーとかありがたいですねぇ。
A : あの曲は、ほんっとにいいわ。
M : バンド・アレンジがうまくいかなくて、ボツにしようと思っていた時に、おとぎ話が救ってくれましたね。
A : 俺は前野君の曲を全部知っているから、おとぎ話と一緒にやる時に「東京の空」やらしてって言ったんです。

前野健太 with おとぎ話 (photo by oonomakoto)

——前野健太 with おとぎ話は、今後もマイ・ペースにやっていくんですか?

A : マイ・ペースと言うよりは、ドカーンとやりたいし、ツアーも組みたいんですよね。去年のボロフェスタでゆーきゃんに誘ってもらって。「よければ前野健太とおとぎ話で一緒に」って。それで「そっちの方が最高!」って答えました。俺達が融合すると倍以上の力になるような気がするんですよ。前野君とやる時は、おとぎ話でやる時より開放的。ほんっと、前野君とライヴするのは楽しいです。
M : 有馬君はいつも肩の力が抜けて開放的になっていますね。
A : ほんっとに楽しいです! ボロフェスタはすごいよかった。歓迎ムードもあったし!
M : だからね、一応今年もボロフェスタのスケジュールは空けています (笑)。

——前野さんは、おとぎ話をバック・バンドに演奏する時はどのように感じていますか?

M : 勢いのある乗り物に、ひょいっと乗る感じですね。そして、乗りやすい。アルバムもちゃんとwith名義で作りたいと思ってて。
A : 多分すごいいい作品になるなって思ってます。

——ありがとうございました。最後に、何か伝えたいことはありますか?

A : シーンで孤立している気がしてて、僕等しかいないって現状を打破したい。東京でやっていると、そこらへんがちょっとおもしろくないんです。多分俺らが変すぎて、周りから声がかからないのかな? こないだツアーで、ゲラーズとおとぎ話と前野君で埼玉と千葉でやったんですけど、ほんと良かったんですよね。燃えたね。
M : 見に来てくれた人の心には、何かが残ってると願っています。なにかが動いた気がしたよ、すごく。
A : それだったら俺も思ったから、確かだな。こんな感じを持続させたいんですよね。
M : 小沢健二さんやサニーデイ・サービスの復活などに対するリスナーの歓迎ムードがすごいじゃないですか。それを懐かしんで楽しんでいるのではなく、リアル・タイムで皆が欲しがっているのがすごい悔しい。
A : うん、悔しい。
M : 悔しいですよ、やっぱり。多くの人が求めてるって事は、僕等はここ10年なにをやってきたんだろうって。だから、10年代ですか? ちょっと頑張らないとなって思ってる。
A : がんばろうよ!(笑)。なんか東京の地域性を出したいな。JJさんがやっている、下北のベイスメントの企画とか、僕等は、ずっと東京いるけど、ああいう事はいままで無かったんですよ。そういうのを見ているとすごい楽しくなってきた。それを見て、俺らなりの集客をして、また面白いことをしたいな。やっぱりそれが一番おもしろいですよ。ちょっと変わりそうなんですよね。ほんの微かだけど、シーンが動き始めてる。もっと俺らの世代がおもしろくなれば、これからまたいいバンドは出てくるはずだから、サヴァイヴしたいんですよね。

有馬和樹 × 前野健太

前野健太さんから「鴨川」についてのコメントを頂きました!

2007年12月、おとぎ話の有馬君に誘ってもらってSOLECAFEでライブをすることになった。前日深夜バスに乗り込んで東京から京都へと向かった。京都には早朝着いた。雨が少しぱらついていた。鴨川の近くの喫茶店をいくつか回り、銀閣寺に行き、苔に惹かれ、そしてまた歩き、鴨川へと戻りぼーっとしていた。雨は少し強くなっていた。しばらく鴨川を眺めた。橋の下にはホームレスの人たちがいた。楽しそうな女学生たちも歩いていた。そこには歌があった。歌があったので拾った。もう一度喫茶店に身を投げ込んで歌を書いた。歌詞はすぐに出来た。それからその日のライブ会場であるSOLECAFEへと向かった。駅からバスに乗ったが逆周りのバスに乗ってしまったらしく到着がずいぶんと遅れてしまった。雨はさらに強くなっていた。店に入ると眼鏡が真っ白に曇った。店の中は暖かく、硬くなっていた心と身体をやわらげてくれた。時間がないのでギターを取り出してリハーサルをした。そこでさっき書いたばかりの歌になんとなくメロディをつけて唄ってみた。

「鴨川」はこうして、京都で生まれた。

PROFILE

前野健太
1979年、埼玉県生まれ。ミュージシャン。2000年頃より作詞・作曲を始め、東京都内を中心にライブ活動、自宅での録音を精力的に行う。2007年9 月、アルバム『ロマンスカー』にてデビュー。同作収録の曲「天気予報」が映画『デトロイト・メタル・シティ』のメイキング映像の挿入歌として使用される。 2009年1月、セカンドアルバム『さみしいだけ』発表。日常の機微を丁寧にすくいあげる歌詞とポップなメロディー、さらにはライブでのアグレッシヴな演奏で注目を集める、新時代のシンガー・ソング・ライターである。主演映画『ライブテープ』現在好評上映中。

おとぎ話
有馬和樹((Vo.& Gr.) 81年生まれ。横浜市出身)
風間洋隆((B.) 81年生まれ。新潟県三条市出身)
牛尾健太((Gr.&Chorus) 83年広島市南区出身)
前越啓輔((Dr.&Chorus) 81年石川県白山市(旧松任市)出身)
00年春、全ての作詞作曲を手がける有馬(vo、天然パーマ、横浜出身)が明治学院大学で出会った風間君(b、新潟出身)と「おとぎ話」を結成。その後、牛尾君(g、広島出身)、 前越君(dr、石川出身)が加入。東京のオルタナの総本山的な東高円寺UFO CLUBを中心にライブ活動をしていたが、勇気を出して銀杏BOYZの峯田さんに渡したデモ・テープがきっかけとなり、2005年7月、銀杏BOYZの世界ツアーいわきclub SONICで夢の共演。

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"hqd"の最新アーカイヴ
カゲロウのツアーファイナルのライヴ音源を高音質で配信
[HQD]・2012年02月02日・ ジャズ、パンク、ハードコアを消化した独自のサウンドで唯一無二の存在感を放ち、前作から1年というスピードで通算3作目となる『KAGERO Ⅲ』をリリースしたばかりのカゲロウ。そんなアグレッシヴかつ抒情的なナンバーを弾き倒す4人組のライヴを最高音質のDSDで録音。会場となったのは、新宿にあるライヴ・ハウス紅布(レッドクロス)。駆け抜けて行く衝撃のライヴは、一体どんな音で録音されたのか? 吹き倒し、弾き倒すカゲロウ・サウンドを、聴き倒してくれ! カゲロウ / カゲロウ 2011 Tour "SINGLES" FINAL -LIVE at 新宿紅布 2011.12.04-【配信形態】1) DSD+MP32) HQD(24bit/48kHz)★オリジナル・デジタル・ブックレット付【価格】各1200円(まとめ購入のみ)【トラック・リスト】01. AIR02. SCORPIO03. ENTER THE DRAGON04. SNAKE PIT05. PRETTY06. MISIRLOU07. THE PINBALL08. a bird in the cage09. STRAWBERRY SHAKE10. BAMBOO1
ヲノサトル ムードコア・スカッドのライヴ音源第2弾リリース
[HQD]・2012年01月27日・ ヲノサトル ムードコア・スカッドのライヴ音源第2弾! 電子ビートと生バンドの融合でスウィート&グルーヴィなサウンドを構築するヲノサトルのムードコア・アンサンブルが、2011年12月16日に西麻布・新世界にてパーティーを開催。ロック、ファンク、ハウスにブラジル音楽…と多彩なジャンルの音楽家を召喚し、大人のロマンティシズムを追求しました。さらに、エッジの効いたアコースティック・サウンドが高い評価を受けるBE THE VOICEの和田純子をゲスト・ヴォーカルに迎え、冬にぴったりのバラードも披露。もちろん最後はフロア仕様のビート・マッシヴなサウンドで、冬の夜を熱く盛り上げました。その模様を2ヶ月連続で高音質ライヴ音源としてお届けします! 2011年末にリリースした第1弾「ムードコア・スカッド1 ラウンジ・セレクション」は、ムーディーでスウィートなダウン・テンポのナンバーを収録。そして今回新たにリリースする第2弾「ムードコア・スカッド2 ダンス・セレクション」は、ダンサブルな楽曲を中心にした全6曲を収録。一夜で様々な表情をみせたヲノサトル・ムードコア・スカッドのアンサンブルが遂に完結です。 ムードコア・スカッド
菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール ブルーノート東京での公演をまとめた高音質LIVE音源
[HQD]・2012年01月20日・ スペシャル・ゲストとしてカヒミ・カリィが参加したボーカル曲も収録 菊地成孔率いるストレンジ・ラウンジ・オーケストラ、菊地成孔とペぺ・トルメント・アスカラールの昨年春のライヴの模様を、高音質DSDで配信開始いたします。この音源は老舗ジャズ・クラブ、ブルーノート東京で2011年4月と5月に演奏された楽曲群からベスト・トラックをピック・アップし収録したもの。サックスの響き、弦楽器のアンサンブル、それらが重なった時に生まれる不穏かつ奇妙で美しいグルーヴをそのままパッケージに閉じ込め、生々しく再現します。“ペペ”「伊達男/女たらし」、“トルメント”「拷問」、“アスカラール”「砂糖漬けにした/甘ったるい」による甘美な地獄を本作で追体験してください。 >>2011.04.06のLIVE REPORTはこちらから 菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール'『LIVE at Blue Note Tokyo 2011』【配信形態】1. DSD+mp3(320kbps) ver. >>DSDの聴き方はこちら2. HQD(24bit/48kHzのWAV) ver.【価格】各2500円(アルバム購入のみ)★購入特典としてオリジナル
PROGRESSIVE FOrM 『01:11』11周年を迎え、レーベル・ベスト盤をリリース。
[HQD]・2012年01月06日・ PROGRESSIVE FOrMの歴史を凝縮した一枚を高音質で先行配信V.A / 01:112001年のレーベル発足以降、2012年に設立11周年目を迎えるPROGRESSIVE FOrM、歴史を築いてきた希代の名曲群によりコンパイルされた初のレーベル・ベスト盤が完成しました!※OTOTOYでは、24bit/44.1kHzの高音質ver.を配信しています。【TRACK LIST】01. Ryoichi Kurokawa - Sea In You / 02. Ametsub - Lichen with Piano / 03. AOKI takamasa - Pipe Tale - Indigo Rose feat. Tujiko Noriko / 04. RADIQ aka Yoshihiro HANNO - Till The Dawn feat. Damiana Terry / 05. Shuta Hasunuma - Exchange Groove / 06. MimiCof - Pulled Up (Serph Remix) / 07. Nao Tokui - Pan Pacific / 08. Ca
by 西澤 裕郎
奇妙礼太郎トラベルスイング楽団、秋フェスのライヴ音源をリリース!
[HQD]・2011年12月29日・ 京都&東京 昨秋の奇妙礼太郎を高音質ライヴ音源で追体験! 日本各地のライヴにソロ/バンド問わず、年中ひっぱりだこ。9月にはデビュー・アルバムにしてベスト・アルバムとも呼べる名盤『GOLDEN TIME』を発表し、2011年、飛ぶ鳥落とす勢いで全国にファンを増やしていった奇妙礼太郎。OTOTOYからも2作ライヴ音源をリリースしましたが、最後にあと1作! 奇妙礼太郎トラベルスイング楽団の秋フェスでのライヴ音源をお届けして、今年を締めたいと思います! 収録するのは2011年10月23日に行われた京都のインディー・フェス「BOROFESTA'11」でのライヴと、2011年11月13日、渋谷WWWで行われた「OTOTOY presents VANISHING POINT」でのライヴの模様。年の瀬に酔いしれながら聴くもよし、年明けにドンチャンしながらみんなで歌うもよし。大阪が誇るグッド・シンガー、奇妙礼太郎に何度でも心奪われてください! 奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 / Official Bootleg 2011 -LIVE in KYOTO & TOKYO -【Track List】01. タンバリア02. 機嫌
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ヲノサトル ムードコア・スカッドのライヴを高音質でリリース
[HQD]・2011年12月23日・ ヲノサトル ムードコア・スカッドの演奏を、2ヶ月連続でリリース! 電子ビートと生バンドの融合でスウィート&グルーヴィなサウンドを構築するヲノサトルのムードコア・アンサンブルが、12月16日(金)に西麻布・新世界にて、本年最後のパーティーを開催。その模様を2ヶ月連続で高音質ライヴ音源としてリリースします! 8月に行った”ヲノサトル・ムードコア・ポッセ”に続いてロック、ファンク、ハウスにブラジル音楽…と多彩なジャンルの音楽家を召喚し、大人のロマンティシズムを追求。さらに今回は、エッジの効いたアコースティック・サウンドが高い評価を受けるBE THE VOICEの和田純子をゲスト・ヴォーカルに迎え、この季節らしいバラードも披露。もちろん最後はフロア仕様のビート・マッシヴなサウンドで、冬の夜を熱く盛り上げました。今回リリースするのは、ムーディーでスウィートなダウン・テンポのナンバー全6曲を収録した「ムードコア・スカッド1 ラウンジ・セレクション」。年明けには、ダンサブルな楽曲を中心にした第2弾「ムードコア・スカッド2 ダンス・セレクション」をお届けします。今年最後のムードコア・アンサンブルをどうぞじっくりとお楽しみ
Premium Studio Live Vol.5 青葉市子と内橋和久『火のこ』
[HQD]・2011年12月15日・ 青葉市子と内橋和久のセッションをDSDで! レコーディング・スタジオでの一発録りをライブとして公開し、DSDで録音/配信するというサウンド&レコーディング・マガジン主催のPremium Studio Live。第5回は、即興音楽の分野で世界的な活躍を見せる一方、UAやくるりのプロデュースでも手腕を発揮してきたギタリスト/作編曲家の内橋和久と、2009年の活動開始以来、著名アーティストからも高い評価を受けるシンガー・ソングライター青葉市子が登場。さらにスペシャル・ゲストにCorneliusこと小山田圭吾も参加し、多様な音楽性が化学変化を起こした11月22日のセッションの模様を、克明に鮮明にお届けします。 青葉市子+内橋和久 / 火のこ1. 不和リン / 2. レースのむこう / 3. 3びきのくま / 4. 重たい睫毛 / 5. 火のこ / 6. 大統領を起こそう / 7. 日時計 / 8. 続きを>>DSDの聞き方はこちら※DSDの聞き方は、本ページ『How to enjoy DSD?』と、ダウンロードしたファイルに同封されている資料「DSDの楽しみ方改訂5(PDF形式)」を参考にしてください。また、ダウン
unsuspected monogram シングル『kotoba _ buzz』リリース&インタビュー
[HQD]・2011年12月14日・ 10月某日、言わずと知れた有名プロデューサーでありミュージシャンの佐久間正英と、同じく著名エンジニアの山口州治による1日限りのレコーディング・セミナーが、『サウンド&レコーディング・マガジン』との共同企画として行われた。これはアナログからデジタルへとレコーディング環境が変わる中、これまでの技術を伝えるべく行われたもので、スタジオにお客さんを招待&Ustreamによって、実際のレコーディングを体験してもらいながら、佐久間と山口が「レコーディングとは? 」「いい音を録るには? 」ということを直接伝えるという、非常に貴重な機会となった。 そこでレコーディングを行ったのが、佐久間自身がバンマスとして2008年に結成したunsuspected monogram(以下、アンサス)である。海外でも通用する真のオルタナ・バンドを志向して、凄腕のメンバーが集められたアンサスは、全曲一発録り、しかもその模様をUstreamで生中継するという前代未聞の方法で作られたアルバム『the mass』を発表するなど、既存の枠にとらわれない自由奔放な活動を展開している。佐久間は昨年自身のレコード会社「CircularTone Recor
by 金子 厚武
AO INOUE『Arrow』高音質配信開始&インタビュー
[HQD]・2011年12月07日・ 日本を代表するレゲエ・バンドDRY&HEAVYのシンガーとして活動していた井上青が、バンドを離れてから初のソロ・アルバム『Arrow』をリリースする。それも名義をAO INOUEに変えて、全編歌を入れないビート・ミュージックだ。そのサウンドは、ダブ・ステップに代表されるベース・ミュージックに通じるアンダーグラウンドな熱がこもっているものもあれば、Flying LotusなどのLAのビート・メイカーが持っているメランコリックさやユーモアを感じさせるものもあり、一枚の作品の中に近年のクラブ・ミュージックの要素が有機的な形で収まっている。しかし、あるジャンルの定型に沿ったような曲はひとつもない。そこにあるのは、音楽がかけられ、それを聞いた人々が心や体を動かし、そのリアクションに刺激を受けてまた音楽が作られるといったクラブ・ミュージックのサイクルが生むエネルギーだ。そんな作品を作り上げたAO INOUEに『Arrow』を作るまでにいったた経緯や何に突き動かされて来たのかというところまで語ってもらった。 インタビュー&文 : 滝沢 時朗 才気溢れる真のベース・ミュージックを、24bit/48kHzの高音質で先行配
by 滝沢 時朗
FPM『QLASSIX』インタビュー
[HQD]・2011年11月18日・ 最新作を高音質で! FPM INTERVIEW DJをはじめ、プロデューサー、リミキサー、CM音楽家など、音楽家として多くの肩書きをもつ田中知之ことFPM=Fantastic Plastic Machine。90年代後半にPizzicato Five小西康陽のレーベルより突如として現れ、00年にかけてヨーロッパ、アメリカでデビュー、DAFT PUNKなどと並びGAPのポスターのモデルを務め、UNIQLO NY店がオープンする際にはコンピレーション『SYNCHRO/FROM TOKYO TO NEW YORK』をリリース。瞬く間に日本が世界に誇るミュージシャンとなった。また、彼が音楽を手掛けたUNIQLOのウェブ・サービス「UNIQLOCK」「UNIQLO CALENDAR」はカンヌ国際広告祭のサイバー部門「ゴールド」を受賞。この度リリースされる『QLASSIX』は「UNIQLO CALENDAR」で使われた楽曲を一つの作品にまとめたものだ。このサービスは、カレンダー、天気情報などの機能に季節ごとの動画を添えることでグリーティング・カードとしての役割も持たせ、世界各国から5億5千万回以上のアクセスを集めると
by bobbiiiiie
 
筆者について
J J (JJ)

パンク・バンドLimited Express (has gone?)のギター・ボーカル。BOROFESTAの主催者。ototoyのチーフ・プロデューサー。JUNK Lab Recordsのレーベル・オーナー。ライターやイベント・オーガナイズも多数。ototoyでは、リミエキのJJとして喋っている時は、JJ(Limited Express (has gone?))と記載しています。

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