銀杏ボーイズのビデオ・クリップ「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の配信が開始した。それを記念して、何か企画をやりましょうと銀杏ボーイズと話していたら、ドラムの村井守はECDの大ファンとの情報が。年齢は18歳もはなれているけれど、自分の恋愛体験を赤裸々に綴る銀杏ボーイズと、住所さえラップしてしまうECD。その日常を隠さない音楽への向かい方には、共通点が多い。これは絶対に面白くなるという確信のもと、ECDに電話をしたら即答で「良いですよ」との返事。ほんとに実現してしまった村井守(銀杏ボーイズECD。曽我部恵一の運営する下北沢CITY COUNTRY CITYにて、音楽、彼女、結婚等をキーワードに言葉が溢れ、2000年代と2010年代を繋ぐにふさわしいロング・セッションとなった。

進行&文 : JJ(Limited Express(has gone?))
写真 : sasaki wataru

クラブ体験

—まずは、お2人のクラブ体験から。

村井守(以下、村井) : 僕はクラブ、3回行ったことがあります。1回目は高校の頃。2回目はつき合ってる彼女が昔クラブ通いしてたって話を聞いて嫉妬して、翌日そのクラブに視察に行きました。3回目は去年、バンドの練習中にベースのあびちゃんとグルーヴが出ないっていうので、練習やめて渋谷のクラブにグルーヴを浴びに行きました。

ECD : 僕は17歳の時かな。クラブっていうよりは、当時はディスコだったけど、そういう行っちゃ行けないって言われる所に行くのが好きだった。

村井 : 1人で行ってたんですか?

ECD : うん、1人。最初から1人で行くから、寂しいとかは思わないんです。

村井 : 17んときは友達の百姓の家に行ってゲームをして、3、4人で好きな女の子の話や、それこそ童貞捨てた捨てないの話ばかり。部活やって、友達ん家に行ってだべって、夜帰るみたいな生活でしたね。クラブ、興味はあったんですけど、なんか行く勇気がでなかったです。

ECD : 僕はね、中野で生まれて吉祥寺で育ったんだけど、逆に学校でそんなに仲のいい友達がいなかったから。普通にロックの話とか出来る奴がいなかったから、もう高1くらいから外に出なきゃって。だから、いきなり変わった奴とつるみはじめた感じで。

村井 : その頃、江ぐちってよく行かれました?

ECD : まだありますよね。たまに行きたくなる。

村井 : ちょっと値段があがったんですよ。20円だったかな・・・。僕、明星学園のほうに住んでいてたまに行くんですけど、銀杏ボーイズのスタッフの子で三鷹出身の子がいるんですよ。で、もう江ぐちのラーメンが故郷の味だとずっと言ってて。美味しいと思いますか?

ECD : うん。


村井 : 僕はまずいと思います。それでも、行きたくなるんです(笑)。中野の青葉とか荻窪の春木屋は本当に美味しくて、山形から遊びにきた母ちゃんにすすめたりするんですけど、江ぐちは人にすすめようと思わないんです。

ECD : 確かに癖のない味。でも、江ぐちは味がどうこうっていうより雰囲気かな。僕が行っていたのは、30年以上も前だから。

村井 : 未だに人が並んでいますもんね。今切り盛りしてるのは息子さんかな・・・。

ECD : あ、もう2代目に入っているのか!

—なんでこんな急激にラーメンの話に?

村井 : 石田さん(ECD)の本に江ぐちのことが書かれていて。

ECD : 僕は、昔のロッキング・オンに書いてあって知ったんだけどね。

出会い

—村井さんは、いつECDのことを知ったの?

村井 : 2000年くらいかな? 知り合いに教えてもらって。そこから旧譜をディスク・ユニオンに買いに走って。それからはずっとリアル・タイムで買ってます。本も。末井昭(すえいあきら)さんに『失点・イン・ザ・パーク』すすめたらすごい喜んでました。

ECD : あれ? 4、5年くらい前だけど、末井さんが早稲田でイベントをやる時にゲストで出てくれませんか? って言われたことがあって。『失点・イン・ザ・パーク』を出した後くらいかな。末井さんの本を僕も紹介してて、それを読んだ学生さんが企画してくれた。結局、スケジュールが合わなくて出られなかったんだけど。

村井 : その後に、その企画が僕のところにきたんです。人前で話すことってあんまりないんで、すごく緊張して。メンバーが観にきていたんですけど、「お前は最悪だった。末井さんの話を聴きたかったのに、自分の話ばっかりしやがって! 」って、めちゃくちゃ怒られたんです(笑)。

—今日、石田さん(ECD)と出会って、第一印象はどうでした?

ECD : でも、すでに今日の対談をするにあたって、手紙をくれているんです。最初に買ったのは『ホームシック』と『MELTING POT』です! って。それは違う人のを聴くようなものなのに(笑)。

村井 : ライブも観てます。ECDのライブって、乗れる時と乗れない時があって。呼吸のリズムみたいなものを感じて、それが気持ちよくてグッとくるんですよ。

ECD : それはね、僕等もそう。もうツボイ(イリシットツボイ)君と一緒にやって8年くらいたつけど、未だに駄目な時は駄目。やってても乗れてないって時があるんだよね。僕等は、ほとんどツボイ君の呼吸に乗れるか乗れないかなので。

村井 : 駄目ってなるんですか?

ECD : 二人ともなんとか挽回しようとするんだけど、どんどん泥沼にハマって行く感じ。出来不出来じゃないけれど、結構明らかに合っていないことがあるよ。

村井 : 僕は、そういう呼吸のリズムが好きです。安心して観れない。目が離せなくて、世界に惹き込まれる。そこが好きなんです。

ECD : もちろん今日どうなるかわからない、っていうのが良くてやっているんだけどね。ツボイ君は本当に予定調和が嫌い。決めたことをちゃんとやるってことをしようとしないから、たとえ新曲をやるようになってこなれてきても、もう次のライブでは全然違うことになってる。そんな部分を好きだと思って観てくれると、こっちもありがたいですね。

—石田さん(ECD)からみた、銀杏ボーイズの印象は?

ECD : 僕は、6年くらい前につきあっていた彼女がゴイステ(ゴーイングステディ)が好きで、下北で「あっ! あれ峯田だ。」とか言ってて知ったんです。そのあと銀杏ボーイズになってからは、1回対バンしているんですよね。Less Than TVの新宿ロフトの企画。その時は、銀杏がメイン・ステージでやっているときに、僕がサブの方でやっていたから観れなくて。

村井 : コンピ(友達以上恋人未満TV以下)のレコ発ですよね? ゴイステのときだったかな?

ECD : あれ、銀杏ボーイズって言ってたよ?

村井 : あ、そうだ。2003年です。コンピに参加した後でゴーイングステディは解散して、CDはゴーイングステディでレコ発ライブは銀杏ボーイズだったんだ。そうです、ああそうだ。そうそう。あー懐かしいなー!

一同 : (笑)

村井 : BOROFESTAでも「ECDがライブやってる! 」って、ボーカルの峯田(峯田和伸)がすごい前の方に行って、マイクつかみかけてガンガン暴れていたのを覚えています。

ECD : そうか、京都でも対バンしたのか! その時も早く帰らなくちゃ行けなくて、銀杏ボーイズは観れてないんですよ。結構対バンしてるのに、すいません。

銀杏ボーイズの音源はどうでしたか?

ECD : 最新シングルとDVDを見たんですけど、なんだかんだ言って、好きですね。


—お互いヒップホップとパンクで所謂ジャンルは違いますが、互いに感じることってありますか?

ECD : 僕は昔から湿っぽい音楽が好きなので、銀杏は、わりと湿っぽいんじゃないかなって、勝手にイメージしています。湿っぽいって今の言葉で言うとエモとかセンチメンタル、って言葉になるのかなあ。そういう感情をぶつける感じのメロディ・ラインが好きなんです。

村井 : ヒップホップは、スチャダラパーとビースティ・ボーイズが一番最初だったと思います。ビースティ・ボーイズの『イル・コミュニケーション』が出た頃。友達の家でテープに録音してもらって、それをウォークマンで聴きながら学校に行っていました。だから、ヒップホップっていうとビースティになってるんですよ。だから、ヒップホップってやんちゃなイメージがあって。ECDのヒップホップは近い、というか生々しい。さっきも言ったように、安心して聴けるというよりは、惹き込まれるというか、危ういって感じがぴったりくる。作品を出せば出すほど、落ち着く方向へ行かず、危うさが増している。

—石田さん(ECD)のヒップホップとの出会いは?

ECD : 出会いはアフリカ・バンバータとかかな。ヒップホップは、その音楽が出てきた時からチェックしているけれど、ヒップホップをやろうと思わせてくれたのは、Run-D.M.C.。ただ、何かを自分でやろうと思ったきっかけは70年代のパンクだから、基本的にはそっち。初期の、82年から83年頃は、ヒップホップは黒人のパンクとか言われていたしね。

—村井さんがパンクと出会ったのは?

村井 : 峯田が、高校の同じクラスで前の席だったんです。で、やたらに音楽を聴いていたんですよ。休み時間に皆はわいわい弁当を食ってる時に、1人でウォークマンで音楽を聴いてるようなタイプで。僕馬鹿だから、勉強を教えてもらっていたんですけど、僕が東京の専門学校に、峯田が千葉の大学へ行くってなってからは、勉強以外でもよく話すようになって、CD借してくれるようになったんです。それで、借りたクラッシュ、ピストルズやラモーンズのCDを聴いてみたんですけど、あんまりピンとこなかった。オアシスやニルヴァーナも借りたけれど、やっぱりピンとこなくて。Lookout! Recordsってレーベルからでてたラモーンズ・フォロワーのバンド、ザ・クイアーズが、パンク・ロックで初めてピンときたバンドなんです。あとは、グリーン・デイがでかかった。峯田からビースティとグリーン・デイが出てるアメリカのMTVを録画したビデオを借りて、ビースティが「サボタージュ」を演奏していたんです。メンバー3人ともスーツ着てガム噛みながらすっごい悪そうに演奏しててかっこ良かった。けど、グリーン・デイはもうかっこ良いなんてもんじゃなくて、言葉が出なかった。

ECD : 僕はその時代、90年代のパンクとかは、リアル・タイムで一切聴いていない。93、4年前後は、Less Than TV界隈とかと仲良かったし、キミドリと知り合ってからは対バンでライブ・ハウスに出るようになっていたから、キミドリが仲が良かったバンドぐらいは知ってたけど。どっちかっていうと、クラブ周りにいる人よりは、キミドリとかを通じて知り合った人たちといるほうが居心地が良くて。

村井 : 僕も東京に出てきて、峯田にライブ・ハウスにつれてってもらったりして、Less Than TV周りのバンドも観にいくようになって。Less Than TVってやっぱり面白いんですよね。僕、フルーティもすごく好きで。当時は、頻繁にライブを観に行った。ライブ行ってチラシもらってファンジン買って、次行くライブを決めて月末に買うレコードを決める。ギグアンティク、シェルター、ワッツや20000ボルトに行ったり。そういえば20000ボルトのことを2000ボルトって言ってた(笑)。

彼女のお話

—彼女が出来て、何か変わりました?

村井 : ずいぶん話飛びましたね!! そりゃ変わりましたよ。ゴーイングステディの時はずっと彼女がいなくて、「彼女を作らないとダメだ! 」と思って、合コンに行って彼女ができたと思ったらバンドが解散しましたから。環境もバンドも自分も、全部変わりましたね。

ECD : それまで好きな子もいなかったの?

村井 : いや、いました。専門学校で好きだった子。あと、ツアーをまわった時に出演した自主企画イベントに手伝いで来てた子を好きになりました。その子から連絡先を教えてもらって。僕は当時携帯電話を持ってなくて、ツアー中、毎日公衆電話から連絡したりして。ツアーが終わった時点で会ったりもしてたので、僕はつき合ってるって思ってたんですけど、どうやらつき合ってなかったみたいで・・・。でもやっぱりでかかったのは、彼女とのセックスです。25歳のとき。「これか! これがあのセックスってやつか! 」と。その前に、早く童貞を捨てたいと思って、お金払って外人の人としたことがあるんですけど、それは全然気持ち良くなかった。こんなものかって、がっかりしたんですけど、その後、彼女とセックスした時は全然違った。「こんなの、バンドやる必要ねーわぁ」と思いました。

ECD : そこまでは思わなかったな(笑)。でも、僕も37歳の時が初めてだったから、溺れたよね。ちょうどエイベックスでアーティスト契約をしていた時で、その2年目に初めての彼女が出来た。その時は、時間も金もあったから、しばらくはひたすらやりまくってたもん。酒飲んでやって、寝て、また酒飲んでやってみたいな。ドラッグもちょっとあったし、このままだと死ぬなと思ってドラッグは辞めた。でも結局、そのお金が全部酒にまわって、入院まであっという間って感じだったかな。シド&ナンシーみたいに、本当に溺れてるって感じだった。

村井 : 好きだった女性で、今でも思い出す人っていますか?

ECD : 思い出すのは思い出すけどね。ずっとアタックして振られ続けて、それこそ友達以上恋人未満みたいな感じで10年くらい仲良かった子もいたから。

村井 : 頻繁に好きな人はいたんですか?

ECD : うん、劇団時代は頻繁にアタックしては、振られるみたいなことを繰り返してたね。

村井 : ちゃんと告白してるのは、すごいですね。僕ちゃんと告白したことないんですよ。中学生のとき好きだった女の子と、6〜7年前に偶然下北沢で会ったんですよ。中学卒業してからお互い惹かれあって、高校は別々なんですけど毎朝途中まで一緒に登校したり、当然つき合ってたと思ってた女の子。で、久しぶりだねっていうのでご飯食べに行ったら、「村井君、つき合おうとか、好きって言ってくれなかったよね」って言われた。両想いになった子でも、ふられるのが怖くてちゃんと言わない。プライドが高いっていうか、怖いから、上から目線で女の子に接したいのかもしれない。童貞故にプライドが高い・・・。

ECD : 伝えても届かない想い、ブロークン・ハート、みたいなね(笑)。そんな気分の時に聴くストゥージスが良かったりするんだよ。そういう時はヒップホップはありえない。

村井 : 僕はそういう時にカリフォルニアのハードコア・バンドのグリンプルを聴いていました。「これだー! 恋愛なんかしてられるかー! 」って思いながら。

—ふたりともパンクなんですね。

ECD : 想いが届かない切ない時は、リチャード・ヘルとかね。あの破れた感じ、魂が張り裂けてる! みたいな(笑)。でも上手くいってるときもそうかな。想いが募って持っていきようがない時も、パンクを聴く。そういう意味では、銀杏ボーイズもそんな時に聴きたいかな。日本のメジャーのバンドで唯一イエロー・モンキーが好きなんだけど、彼らにも恋愛してる時の不安定な思いを感じることがあるかな。

村井 : 僕は、あとそういうときウィーザーを聴いていました。峯田にピーズを教えてもらってからは、一日中ピーズを聴いて女の子とちっちゃい自分のことを考えてた。

結婚のお話

村井 : お子さんが生まれてからってセックスしなくなります?

ECD : いや、そんなことはないよ。ただ妊娠してる期間はそんなに出来ないし。奥さんとは、つき合ってすぐ一緒に暮らし始めて。妊娠するまで半年かかってないのかな? 生まれてしばらくしても出来ない期間があって、出来るようになったら、またすぐ妊娠したからね。

村井 : いいですねー。

ECD : 恋人同士がやりまくるっていうのとは違うよね。

—村井さんは結婚願望ないんですよね?

村井 : ・・・

—本当はあるんでしょ?(笑)

ECD : 僕もなかったもん。でも、それでもするからね。

村井 : ずっとしたくないって思ってたんですか?

ECD : 出来ないと思ってた。だから、最初につき合った彼女とは、結婚の約束までしたけど、プレッシャーになったもん。で、結局アル中になってなくなって。それだけは考えても無駄というか、わからないよね。

—石田(ECD)さんから、村井君に結婚のアドバイスはないですか?

村井 : いや、大変なこともあるだろうけど、結婚して、子供も生まれたら、絶対いいに決まってる!! そりゃそうですよ!! でも僕は、物事を奇跡的に考えたいんです。当たり前のように朝起きて、当たり前のように夜寝て、当たり前のように美味しいもの食べて、当たり前のように旅行に行く。そういう「当たり前」に抵抗がある。奇跡的な要素をいれたいというか。

ECD : 結婚したら、実はひとつひとつが奇跡的な要素になると思うけどね。

村井 : 結婚するなら彼女なんです。結婚するまでに奇跡的な何かをもう一要素入れたいんですよ。

ECD : でも初めての彼女でしょ?

村井 : はい。もしも別れるようなことがあったら、100人の女性と付き合いたい(笑)。

ECD : 彼女に結婚してとか、迫られたりしないんですか?

村井 : たまに「子供が欲しい」的なことを言ってます。

ECD : 同い年?

村井 : 僕の1個上ですね。

ECD : あ! じゃあ、それは早くしたほうがいいかもね。

村井守 : わかりました、じゃあ来年結婚します。

一同 : (笑)。

あとがき

—お互い、対談してみてどうでした?

村井 : 銀杏ボーイズのアルバムが出たとき、またこのサイト(ototoy)の企画で何かしたいです。今度は吉祥寺とか三鷹とかで一日デートしたいです。

ECD : なんだそれ(笑)。

村井 : 僕、喫茶店好きなんです。石田さんが当時吉祥寺や他の街で行ってた喫茶店まわりたい。吉祥寺はなくなってる店も多いと思いますけど。

ECD : 確かに、あの辺は本当になくなったよね。6年前にちょっとだけつき合った彼女がそういうの好きで、東京のカフェ巡りとかしてたんだけど、そのときあったお店が2、3年前に行ったら全部なくなってたりして。

村井 : 喫茶店行きましょう。で、その後、江ぐち行きましょう。

—じゃあ、どちらかのアルバムが出たら喫茶店巡りということで、その時は同行させてくださいね(笑)。


DISCOGRAPHY

銀杏BOYZ

ボーイズ・オン・ザ・ラン
前作「17才」(オリコン初登場7位)から、約1年振りのリリースとなる今作は映画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の主題歌として起用されている。峯田、チン中村、安孫子、村井のメンバー4人によるむさ苦しいぐらいにストレートな感情が直球勝負で奏でられ、銀杏BOYZならではの中毒性の高い楽曲に仕上がっている。一方2曲目に収録されている「べろちゅー」は唯一無二な峯田の詩世界と、どこか懐かしくも優しいメロディー、そして残酷なまでに生々しい歌声と演奏がドラマチックに紡がれた楽曲だ。ライブ中に骨折、流血、公然猥褻行為が起きるような過剰すぎるバンドのイメージからは想像できないような、万人の心の琴線を震わせる美しいバラードが完成した。

ボーイズ・オン・ザ・ラン (フル・ヴァージョン ビデオ・クリップ)
上記「ボーイズ・オン・ザ・ラン」のビデオ・クリップ。峯田和伸自身がディレクションし、1000人もの男性に、夢や欲望等の本音を語ってもらった超問題作。銀杏BOYZの楽曲とあらん限りの叫びにのせて、秋葉原や池袋の都会の風景をバックに映し出された彼らの姿は、観る者になんらかのメッセージを残すはずです。

ECD

天国よりマシなパンの耳
精力的にライブを続け、いままでのファンはもちろん、日本語ラップを全く知らない若者達からも続々と熱狂的なリスナー達を生み出し、有名、インディー、 HIPHOP、ROCK,JAZZ,現代音楽、等々、ジャンル、人種問わず、あらゆる音楽家達からもリスペクトされ続けているECDのニュー・アルバムが遂に到着!!! リリック、リフ、ともにキャッチーでありながら不穏! アブストラクトかつ超POPな、捨て曲全く無しな全10曲。音楽HEADZなら素通り出来ない超問題作です。

最近のリハーサル
「最近」シリーズの第二弾。良く聴くと、ライブに向けて楽曲練ってます(笑)。まんまリハーサル。でもテンションは高いし、行く時は行くし、やっぱりこの人たち凄いです。音も上ものの抜けがしっかりしており、とても聴きやすい。最初のMC&PUSHERのライムは、セッションなのに、凄まじい説得力です。

最近のライヴ
「最近」シリーズの第一弾。2006年5月27日の新宿LOFTでのライヴ。既存の曲と思いきや、がんがんトラック変わってます。イリシット・ツボイとの超絶グルーブに驚くなかれ。これが、成熟の味、ベテランの破壊力です。爆音で聴いたら、スピーカーも脳みそもぶっ飛びます!!!

言うこと聞くよな奴らじゃないぞ
反戦デモのために作った楽曲は、ECDの間違いなくクラッシクな名曲。ハードコアなリリックと女性コーラスのイエイエ・ビートが融合し、聴いた事のない衝撃を与えてくれます。さらにイリシット・ツボイを迎えたLIVE盤で、ECDの破壊力は頂点を迎えます。

失点 in the park
メジャーとの契約を終了し、ECD自身で全てを製作した第一号アルバムにして金字塔を打ち立てた作品。ここから始まった、ECDの現在。ライブでもおなじみ「貧者の行進」は、音楽を愛する全ての若者達のアンセム。

FINAL JUNKY
不朽の名作。ECDが興した自主レーベルの名前にもなったアルバム。攻撃的ながらシンプルなトラックの上で淡々とリアルな現実をラップし「関係ねー!」と叫ぶあまりの凶暴さは、アンダーグラウンドにこの人ありと言われる確固たる存在まで押し上げました。

PROFILE

銀杏BOYZ

2003年1月、GOING STEADYを突然解散させた峯田和伸(ボーカル/ギター)が、当初ソロ名義の銀杏BOYZとして活動。のちに同じくGOING STEADYの安孫子真哉(ベース)、村井守(ドラム)と、新メンバーのチン中村(ギター)を加え、2003年5月から本格的に活動を開始。2005年1月にアルバム「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」と「DOOR」を2枚同時発売し、続くツアーやフェス出演では骨折、延期、逮捕など多くの事件を巻き起こす。2007年にはメンバー自ら編集に参加したDVD「僕たちは世界を変えることができない」、シングル「あいどんわなだい」「光」を発売。2008年にシングル「17才」を発売。2009年12月に映画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」主題歌、シングル「ボーイズ・オン・ザ・ラン」を発売。ボーカル峯田は「アイデン&ティティ」「色即ぜねれいしょん」」「ボーイズ・オン・ザ・ラン」など映画出演も多数。

ECD

1960年生まれ。87年にラッパーとして活動開始、96年、日比谷野外音楽堂でおこなわれた伝説的HIP-HOPイべント「さんピンCAMP」のプロデュース。その後来る日本のHIP-HOPシーンの拡大と定着への貢献は計り知れない。03年からは自身のレーベルから作品を発表している。2008年2月にリリースされたFUN CLUBが目下の最新作だが、音楽業以外にも2004年に初となる著作「ECDIARY」を発表。2005年に刊行した「失点・イン・ザ・パーク」は社会的に大きな反響を呼び、音楽リスナー以外にもその存在を知らしめる事となる。2007年に「いるべき場所」を上程。近年の日本音楽シーンではますます注目される存在として、その影響力は計り知れない。

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by 西澤 裕郎
暗闇を照らす、温かみのあるひかり──Nozomi Nobodyが「歌」にこだわった新作をハイレゾ配信
[CLOSEUP]・2017年09月13日・暗闇を照らす、温かみのあるひかり──Nozomi Nobodyが「歌」にこだわった新作をハイレゾ配信 透明な歌声と、ループステーションを巧みに用いたコーラス・ワーク、そして様々な情景が浮かぶ楽曲が魅力のシンガー・ソングライター、Nozomi Nobody。昨年アレンジ、演奏、録音、ミックスまでを自身で手がけ、細部までこだわり抜いたセルフ・プロデュース作品『We Are Always a Bit Lonely』をつくりだした。全国流通盤としては第2弾のリリースとなる今作は、レコーディング、ミックスにGEZANや柴田聡子を手がける君島結が、そしてマスタリングにU2やザ・ローリングストーンズなどを手がけるピート・マーハーが参加。前作よりもアレンジ面での幅が広がり、彼女の歌声がより際立って耳に入ってくるように思う。OTOTOYでは本作『Everything Goes Back to You』のハイレゾ配信をスタートするとともに1ヶ月の期間限定で全曲フル視聴を実施。ぜひ楽曲を聴きながらテキストをおたのしみください。 新作をハイレゾ配信&期間限定全曲フル視聴 【配信形態】ALAC、FLAC、WAV(24bit/44
by 鈴木 雄希
筆者について
J J (JJ)

パンク・バンドLimited Express (has gone?)のギター・ボーカル。BOROFESTAの主催者。ototoyのチーフ・プロデューサー。JUNK Lab Recordsのレーベル・オーナー。ライターやイベント・オーガナイズも多数。ototoyでは、リミエキのJJとして喋っている時は、JJ(Limited Express (has gone?))と記載しています。

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