祭り興しプロジェクト・TAIYO33OSAKAの集大成、ここにあり!

「アンタが太陽!」をコンセプトに掲げ、大阪からエネルギーに溢れたイベントを仕掛けてきたTAIYO33OSAKAが、2013年3月3日、大阪万博記念公園でフィナーレとなる「太陽大感謝祭」を開催する。TAIYO33OSAKAは東日本大震災をきっかけに発足した継続的な祭り興しプロジェクトで、昨年11月のTAIYO33シアター祭、東京PAOS! など様々なプレ・イベントを行ってきた。発足当初から目標に掲げてきた、集大成となる今回のイベントについて、TAIYO33OSAKAの広告塔であり大黒柱であるPIKA☆(ex.あふらりんぽ)と協賛班リーダーの和田健司にインタビューを行った。

TAIYO33OSAKAとは?

東日本大震災をきっかけに始まった、継続的な祭り興しプロジェクト。「エネルギーってなんだろう? 」をテーマに、2012年9月6日の発足から1年弱で20本以上のプレ・イベントやトーク・サミットを開催。笑いと芸術の街・大阪を中心に全国8箇所以上を巡回し、ライヴ、映画の上映、座談会など、様々な形態で活動の輪を広げている。「今まで知らなかった事を知り、自分達の事は自分で決め、本音で話し、そしてどんどん新しいものを創り出す! 」そんな未来への一歩を世界に提示すべく、2013年3月3日にイベント「太陽大感謝祭」を開催することを目標に掲げ邁進中!
>>TAIYO33OSAKA WEBSITE



DOMMUNE presents 「TAIYO33OSAKA『太陽大感謝祭』の世界」

DOMMUNEにてイベント開催!!

日時 : 2013年2月20日 19:00〜24:00
番組 : DOMMUNE
詳細はこちら

TALK : PIKA☆(TAIYO33OSAKA発起人代表 ex.あふりらんぽ )、アチャコ・プリーズ(TAIYO33OSAKA代表 マッカーサーアコンチ)
司会 : 飯田仁一郎(OTOTOY 編集長、Limited Express (has gone?))
TALK GUESTS : 森彰一郎(PROJECT FUKUSHIMA)、郡司寛太郎(福島在住)、清水英明(株式会社スペース・シャワー・ネットワーク 代表取締役社長)、湯浅誠(社会活動家)
LIVE : 二羽高次、アチャコ・プリーズ、ム-ン♀ママ(PIKA☆+山本達久)
DJ : DJ YOGURT

「太陽大感謝祭」2013年3月3日(日)@大阪万博記念公園内 東の広場



日時 : 2013年3月3日(日)10:00〜17:00
場所 : 大阪万国記念公園内 東の広場
参加費 : 無料
※別途入園料(大人250円、小中学生70円)が必要となります。
主催 : TAIYO33OSAKA

【1】 『1000人 太陽ドラム☆万博ドンドンドン♬』 ~本当は太陽の塔を自転車発電で光らせたかったんだッ...!!! ~
太陽の塔を見渡せる芝生の広場の上で、日時計をモチーフに配置された33台のドラムセットを中心に、音楽の経験の有無はもちろん、世代や性別・国籍なんて関係なく、当日その場に居合わせたすべての人々があらゆる打楽器を手にとって、自ら光る太陽のように、身体の内側から生まれてくるリズムを自由に奏でます。

【2】 『アホアホ☀ごきげん発電所』
さまざまな発電方法を体験しよう。楽しみながら学べるステージ!

【3】 『ヨーガ ◯ EXPO』
100人以上の人たちが、芝生の上でYOGAを行う。未来へつなげる深呼吸!

【4】 『子どもの王国』
手作り楽器ワークショップや、自由に絵が描ける怪獣テントなど。みんなのための遊びの王国!

【FOOD】
☀TAIYO33FOOD☀

INTERVIEW : PIKA☆・和田健司(TAIYO33OSAKA)

インタビューで感じたことは、PIKA☆の成長、つまりはTAIYO33OSAKAの成長だった。初めてTAIYO33OSAKAについて彼女と喋った時は、話が明確でなく、夢物語のような話ばかりだったのに、やり続け、話し続け、悩み続けたことによって、はっきりと意思が示され、リーダーの風格さえ漂っていた。「太陽大感謝祭」の開催を祝うと共に、TAIYO33OSAKAの活動と一人の女性の人生にインタビュアーと言う形で関われたことに深く感謝したい。2013年3月3日は、大阪万博記念公園が太陽になる!

インタビュー : 飯田仁一郎
文 : 井上沙織

「Enjoy my life! 、それだけなんです!」

――兼ねてからの目標であった、万博記念公園での「太陽大感謝祭」開催が決まりましたね。以前(2012年9月)に話を聞いたときは、詳細はおろか、会場すら決まっていなかったと思うんですが、そこからどのようにして万博記念公園での開催を実現できるようになったのでしょうか。

PIKA☆ : 元々は、2012年の3月3日に万博記念公園でやりたいと思っていて、震災直後の2011年の4月に連絡を入れたんです。そしたら先方さんに「震災後だし、いてもたってもいられずに、何かをしたいという気持ちはよくわかる。けれど、イベントやお祭りの開催実績もない様ですし、いきなり来られても許諾することはできません。まずは地道に活動してみてはどうでしょう」と断られてしまって。万博さんの壁の厚さを感じましたね。

――そこから、まさに地道に活動を続けてきましたよね。

PIKA☆ : TAIYO33OSAKAの活動を続けて仲間を増やして組織をつくり、大阪市内はもちろん、京都や東京でもイベントをやらせてもらって。サミットにいたっては全国の行ける地域で、そういう活動を1年続けながら、2012年の10月にもう一度話をしにいったんです。1年間の下積みをもとに、今度は企画書を作っていって。その1年の間に、私達の中で「自転車発電で太陽の塔を光らせたい」っていうコンセプトが決まったんです。

――なるほど。

PIKA☆ : 1970年の万博の時、太陽の塔を光らせたのは関西電力が原発で灯した光だったんですよね。だから今度は、自転車発電等、自分達が作ったエネルギーで塔を光らせて、「こんな大きなものでも自分達の力で光らせることができる!」ということをみんなで体験したいと思って。もちろん原発を否定したいのではなくて、ただ自分達のエネルギーで灯し直したいんですっていうことを伝えたんです。担当の方には2時間半位かけて話を聞いてもらったんですけど、「それでもやっぱりお貸しすることはできません」と丁寧に断られて。

――どんな理由で?

PIKA☆ : 太陽の塔は凄く影響力がある場所で、使いたいという人はたくさんいるけど、どんなに有名な人でも特別扱いすることはないし、平等性を保つ為にもあなた達だけに貸すことはできないと。じゃあ、太陽の塔は諦めて、正攻法で手続きをしてお金を払って、隣の公園を借りようと。そこから企画書を練って練って練り直して…。それから2ヶ月後の12月の頭に許可が下りました。

――その時はどんな気持ちだったんでしょう?

PIKA☆ : TAIYO33OSAKAって、端からみたら何をやっているのかわかりづらい団体だし、一番最初に訪ねていったときは無理は承知でしたけど「万博記念公園をタダで貸してくれ!」って言っていたし(笑)、最初の頃は向こうの対応が厳しかったんですよ。でも何回も駆け寄ってコミュニケーションをとっているうちに、徐々に理解が深まっていって。私達が東京でイベントをしたり、万博記念公園での開催費用を集めたり、活動を広げていることを話した時に、先方さんに「自分達の生活を割いてまで、何でこんなことしてるんですか?」って聞かれたんです。そこで私が「Enjoy my life!、それだけなんです!」て言ったら、凄く会議の空気が変わって場が打ち解けました~。

――え? 「Enjoy my life」ってそのまま言ったの(笑)?

PIKA☆ : はい。「enjoy my lifeなんです! 自分達の生活を楽しみたいからやるんです! 」って。そしたらその場にいた人達が「おお~!」ってなって。そこからお互い踏み込めるようになったというか、向こうもぶっちゃけた話をしてくれるようになった気がします。やっぱり、太陽の塔はもちろんですけど、万博記念公園も影響力のある場所だから、管理している人達もとても慎重になるみたいなんですよね。普通借りに来る人達は身なりを正して、作り込まれた企画書を持ってきたりするのに、私達は普段通りの姿で熱意だけ持って訪ねていったから、ありのまますぎて逆に戸惑ってしまったんちゃうかな?(笑)。私達は私達で、万博記念公園での開催が決まっていないのに、TAIYO33OSAKA結成の当初から「万博記念公園でやります! 」って勝手に宣言して、文言まで出してしまっていたので、今考えれば、向こうからしたら自分達が許諾していないところで好き勝手名前を出されてるのはいい気がしないですよね。

――正直に言うと、今年の開催は間に合わないと思っていました。

PIKA☆ : 前話したときも「どうするの? 大丈夫なの?」って言ってたもんね(笑)。私自身、代表として何かをするのは初めてだったので、メンバーに任せればいいところを任せることができなかったりもしたし、そういう組織の人間関係を勉強したりしながら、どうにかやってました。最終的に5回、企画書を練り直したんですけど、5回目の提出のときに、早くポスターやフライヤーを作って配らないと宣伝できないから焦っていたら、通常申請してから2週間くらいかかるところを3日くらいで対応してくれて。しかもその時何気なく「3日後が誕生日なんです」って伝えていたら、「誕生日プレゼントです!」って間に合わせてくれはったり。

――なんてロマンチックな話(笑)。会場が味方についてくれたんですね。

PIKA☆ : そうですね。やっぱりコミュニケーションありきだと思うので、「万博さんの嫌なことは絶対にしたくないです!」っていうことを本当に伝えたんです。無理な事はしたくないから、やりたいことは洗いざらい相談していて。「こうなる予定です」ってわかる部分は出来るだけあらかじめ提示するようにしています。当日実際に形になったときに、向こうを驚かせてしまうところが少なからずあると思うんですけど、そこもあと1ヶ月で可能な限り伝えていこうと思っています。万博さんとも実行委員同士とも信頼関係を築いていきたいから。

「一緒に音を鳴らす/体験すること」の素晴らしさ

――万博記念公園での開催にこだわった理由はあるのでしょうか。

PIKA☆ : 場所の公共性を保つためには、徹底的に誰にも使わせないようにするか、どんどん貸し出していくか、どっちかだと思うんです。「イルミナイト」っていう、太陽の塔を使ったプロジェクション・マッピング・イベントがあるんですけど、それを主催している先生は「太陽の塔が遺跡化している」と仰っていて。折角今ここにあるんだから、未来に向けてもっともっと使っていかなきゃいけないって。本当にその通りだなと思っています。シンボリックなものだから、どうしても保存の方向に目が行きがちだけど、もっと皆で使っていったほうがいいと思うんですよね。

――企画書の5回の修正はどんなことをしたんですか?

PIKA☆ : 連絡の行き違いによる修正もあったんですけど、ビジョンが先行していたので、お金の面とか、当日の人の配置、数字、細部の説明や図式を提示して、想像だけではいけない部分を、先に証明する作業をしました。企画書を作ることって、社会的には当たり前のことだと思うんですけど、自分としては、全体像は作りながらわかっていくと思っていたし、起こってもいないことを書くのは嘘をつくような気になってしまっていたんですよね。で、いざ作りはじめてみたら、今度は設置図とかも細部までしっかり完成させたいとか、企画書を「作品」にしようとしてしまったんです。企画書は安心材料としての目安なのに「ほんまにこんなに人来るんかな? 」とか不安になってしまっていた。それを他のメンバーに頼めばよかったんですけど、遠慮して頼めなかった時期もあったし。最終的には10ページくらいあるやつを5人でわけてやったんですけど、めっちゃ早かったです。一人でやったら2日半かかったやつが半日で完成した(笑)。

――その甲斐もあって、無事開催が決定しました。当日は何をするのでしょう?

PIKA☆ : まず「1000人太陽ドラム」というのを考えています。33台のドラムを中心に、和太鼓、ブラジル・ドラム、アフリカン・ドラムやその他いろんな太鼓や鳴りものでセッションをやろうと思っています。

――33台のドラムと967人の楽器?

PIKA☆ : はい。音が鳴るものであれば、鍋でも拍手でも何でもいいんです。よくわかっていない人にも何か楽器を渡したりしながらやりたいなと。TAIYO33OSAKAで1年半動いて思った「一緒に音を鳴らす/体験すること」の素晴らしさを感じてもらいたいです。「一人」の音を「みんな」の中で体験することを。

――いい言葉ですね。

PIKA☆ : TAIYO33OSAKAの活動を1年半やって、社会で生きていること自体が音を鳴らしていることなんだなと思うようになったんです。今までは、皆、音を鳴らせていないと思っていたんですけど、そう考えていたのは自分だけで、震災後、それぞれが未来のことを考えていたし、生きていく中で一生懸命だった。それがバラバラだったからわかりづらかっただけで、実は皆鳴らしてたんだなと気付くことができたんです。だから今度はそれを広場に集めて皆で体験して、見えるようにしたいなと。

――なんで太鼓を選んだのでしょうか?

PIKA☆ : 自分がやっていたことに後押しされた部分もあるんですけど、それ以上に祭りの要素として「太鼓」が持つ役割は大きいです。馴染みのある楽器で、誰でも叩けば鳴るから簡単だし、一番ニュートラルな音だと思いますし。太鼓を集めて皆で叩くことが好きな人は結構多いと思う。

――当日どうなるか楽しみですね。

PIKA☆ : 「わけわからへん!」って笑ってしまうところまでいきたいですね。コントロール出来ないところまで。わけわからなくても叩いてみたら楽しいっていうのを私は知っているので。ただ、完全にフリー・セッションにして、自由な子供の感覚になってほしいとも思う反面、即興的なことに慣れていない来場者のことを考えると「魅せる」エンターテイメント的な要素もいるかなとも思っていて。指揮者を立てるとか。そこは今練っているところですね。TAIYO33OSAKAは、純粋性と大衆性のどちらにもあって、どちらでもない、その真ん中なんですよね。

――なるほど。他には何をするんですか?

PIKA☆ : 「ヨーガ ◯ EXPO」では、芝生の上でYOGAをします。何をするにもまず身体がありきやし、一人一人の体を調和しましょうって。「YOGA」って言葉には太陽に感謝するって意味合いがあるみたいで、ぴったりだなと。「アホアホごきげん発電所」では、今ある発電の方法以外のアイデアを子供たちと考えます。「納豆をかき混ぜる動きで発電できるんちゃうの?」とか、「ドラム発電出来るんちゃうの?」とか、楽しく学べればと思っています。「子どもの王国」では、未来を担う子どもたちの遊び場をつくって思いっきり遊んでもらいます。手作り楽器ワークショップや、自由に絵が描ける怪獣テント等を用意するつもりです。その他に、フード、物販やブースも出店予定です。出店に関しては、今までは規模も小さかったし、始めた頃は自分達の繋がりからであったりキュレーションしてたけど、今は公募にしているんです。子供がくるからある程度の敷居はあるんですけど、色んな所に広がっていったらいいなって思ってます。人とどこまでできるのか、っていうところで最後まで試行しています。

――今回は、講義やレクチャーはやらないんですか?

PIKA☆ : TAIYO33OSAKAって社会的なことを勉強できるように、今までのイベントではそういう内容を入れたりしていたんですけど、今回は中立的な立場を取る公園 内ということで、社会的・政治的なことは全部NGなんです。カンパも無し。でも、そういう状況だからこそ、純粋に祭りを楽しめるんじゃないかなとも思ってます。または、すでに祭りじたいが実は政治的でもあるし、新しい社会そのものやともおもってるので、祭りに参加して興味のある人と話すとか、新しいものを知ったり体験する事自体である意味もう、講義でありレクチャーになってると思います。

話していかないと中立性なんてないことがわかりました。

――場所と内容が決まって、開催へ向けて今大変なことはありますか?

PIKA☆ : 今一番ぶち当たっているのはお金の面ですね。皆で協賛をかけあっています。今までは「お金じゃないよ、大事なのは心だよ」って思っていたけど、お金が必要だってことを本当に身をもって理解した上で「それでも心だよ!」って言えるほうがいいんだなってわかってきた。そこでまた責任が生まれてくるので、色々勉強できてて面白いです。

和田健司(以下、和田) : 僕が参加した当初、TAIYO33OSAKAはお金に関しては夢見心地な感じがあったんですよね。僕は参加して2ヶ月くらいなんですけど、入ったときに、僕が社会のルールや経済性を持ち込むことで、皆の芸術性を潰してしまうんじゃないかって、どこまで入り込んでいいのか迷った所もあったんです。それを周りの人に相談していたら、「きちんと現実に向き合うその役割は組織に絶対に必要だから、どうせ喧嘩になるだろうけど、アーティスト性と現実性をぶつけ合って、思い切りやったらええよ」とアドバイスをもらって、自信を持ちました。
PIKA☆ : 出演してほしい人をリストにしていたんですけど、資金もないし、身の丈にあった予算でやろうということになったんです。予算を下げる為に、資材とか、テントとか、スピーカーとか、集められる物品は有志で募ることにして。その中で、私達のやりたいことって、著名な人を呼んで、人を集める事じゃないよねってところに行き着いたんですよね。無償でも来たいと言ってくれているひともいるけど、ネームバリューに頼るんじゃなくて、皆一人間として集まったらいいと思って。商店街のお祭りとかも、誰が来るとかじゃなくて、プログラムだけ書いてあるだけじゃないですか。そういう祭りにしたいなと。だから今、招待状送ったり、チラシを撒いたりしています。
和田 : でも、そのやり方じゃ、協賛に関しては「どうすんねん!」となることはあるから(笑)、いろんな企業に対してアプローチを続けています。散々怒られたり、断られたりもするんですけど、結局は人と人の付き合いと信用ですね。会社としてではなく、個人で応援金みたいな形で頂いている所もいくつかありますし。

――「祭り」って、いつどのように起こったのかわからないところがありますよね。祇園祭りにしても岸和田の祭りにしても。

PIKA☆ : うん。大阪の新世界の通天閣って、戦争のときに一回燃えてしまったり、金属もってかれたりで無くなったんですけど、塔って皆の活力になるシンボルだから、大阪の人達が祭りを起こしてお金を集めて作りなおしたんやって。うちらがやりたいことと凄く共通していて、それって大阪の気質なのかなとも思っています。

――2013年の3月3日を終えたら、TAIYO33OSAKAはどうなるのでしょうか? 燃え尽きるんかな?

PIKA☆ : 前は万博記念公園でやったら終わりにしようと思っていたんですけど、TAIYO33OSAKA自体は残そうと思っています。今の体制は変えてはいくと思ううけど。

――太陽大感謝祭は音楽の祭りを超えていると思っていて。フジロックは3日間で10万人集める国内最大の音楽フェスだけど、コミケの1日の集客力には及ばないんですよね。TAIYO33OSAKAがやっているのは、音楽っていうジャンルを超えた祭りだから、是非続けて根付かせていってほしいな。

PIKA☆ : ドラム発電をしたいんです。ほんまに。「電気を使わない楽器を使って演奏しよう」じゃなくて、「電気を使わない楽器を使って演奏して電気を作ろう」っていうところまで持っていきたいですね。
和田 : 僕、音楽は全然できないんですけど、聞くのはめっちゃ好きで。フジロックから小さいフェスまで色々行っていたんですけど、そこには3.11のあとは否定か沈黙しかなかったんですよ。僕はそれを望んでいなかった。そんな中でTAIYO33OSAKAには希望があると思ったんですよね。悲しむんじゃなくて前向きな希望が。それを感じて、一緒にやりたいと思ったんですよね。
PIKA☆ : ありがたいなあ。とにかくこの1年半本当に必死で、喋って喋って周りの人達の意見や言葉をもらって組み立てて。コンセプトとして「アンタが太陽」、一人一人が太陽になってみんなで世界を暖めようってことを発信しているけど、ある場所ではわかりやすく「社会を良くする為のフェス」ってキャッチコピーをつけていることもあるんです。ミュージシャン周り、おっちゃんおばちゃんの目につく場所、地下鉄のホーム、商店街… それぞれの多様性の中で、本当はポスターだって何種類あってもいいと思っているんです。とにかく否定はしないで全部認めながら、好みは個人で決めてもらえばいい。うちらも偏っているしね。話していかないと中立性なんてないことがわかりました。喧嘩してわかることだってある。

――今年はとにかく赤字無く成功させて、来年以降にも繋がるといいですね。

PIKA☆ : そうですね。それから勉強せないかんなって思っています。この1年半、動けば動くほど身になっていったし、発信されることに感銘を受けている人もいただろうから、とにかく1回勉強して、広がりをもっと大きくできたらいいですよね。あと繋がり続けるっていうことはしたいと思っています。山形で「ぼくらの文楽」を主催している船山(裕紀)くんとかも、あのイベントをやったことでもっと地域を活性化させたいとか、対話する場所がほしいと思った人が増えたと思うし、そういう人達がいるってことを知れただけで凄く心強い。そうやって自分達の未来のことを考えて行動に移す人が増えていけば、自分が40歳とか50歳になったときに、すごい日本になってそう。津田(大介)さんも「15年後には日本は変わっている」って言ってはるって聞いて。単純に上の世代の人が引退して、うちらの世代が仕切っていくってなったときに、どうしていきたいのか、どう未来や子ども達に繋げていきたいのか考えないとなって思っています。

TAIYO33OSAKA これまでの筆跡

>>『Revive Japan With Music』第七回 PIKA☆インタビュー
>>鼎談 : 『ローカル・フェスティバルのつくりかた』PIKA☆×船山裕紀×飯田仁一郎
>>LIVE REPORT : 『TAIYO33 presents 東京PAOS!』

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インタヴュー

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筆者について
J J (JJ)

パンク・バンドLimited Express (has gone?)のギター・ボーカル。BOROFESTAの主催者。ototoyのチーフ・プロデューサー。JUNK Lab Recordsのレーベル・オーナー。ライターやイベント・オーガナイズも多数。ototoyでは、リミエキのJJとして喋っている時は、JJ(Limited Express (has gone?))と記載しています。

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