自分の正義は他人の正義じゃない
──すごいですね(笑)。SAEさんは1月29日加入、NENEさんとMITSUKIさんは7月16日加入ですが、加入して意識の上で何がいちばん変わったでしょうか?
NENE : SNSも「見られている」という意識があって、自分の意見、たとえば政治的なことや、LGBTQとか社会的な問題を話しづらい。人の目が多くなって、見てもらってるのはありがたいし、めっちゃ嬉しいけど、それによって発言を見て嫌な思いをしてしまう人のことを考えなきゃいけない、ってことを知れたのは大きいかもしれないです。私は自由奔放に生きてきたから、言いたいことを言って、やりたいことはやってきたんですよね。RITOさんがよく言うんです、「自分の正義は他人の正義じゃない」って。本当にそうなんですよ。
MITSUKI : Twitterも、ことあるごとにツイートしてたんですよ。たとえば息を吸ったら「はー、空気おいしい」みたいなのをつぶやくんですよ(笑)。でも、そういうのも頻繁にできないし。でも、それは会社に守られてるってことでもあるのかなって思いました。なんか赤ちゃんになった気分(笑)。たぶん丸くなったなって思います。沖縄にいたときは、なんか「お前らと違うことしてやるし!」みたいな強気だったけど、ここにきて関わる人も増えて、「自分はひとりじゃないし、みんながいてくれるからこそなんだな」っていう感謝を、いつも毎日寝る前にしてます。
SAE : 今まではただのひとりの人間だったけど、「私はミームトーキョーっていう看板を背負ってる」っていう自覚を持って発信しないといけないな、っていうのはすごい思います。アイドルとしてデビューしたら、自分でセルフ・プロデュースしなきゃいけない部分がすごく大きいなと思って。Twitterのひとつひとつの発言が、自分をブランディングする要素になっていくから、「こういう風に自分を見せたい」っていうのを考えながら、発言したり行動したりすることが必要なんだなって、すごく意識するようになりました。
──現在の体制になってから、「meme tokyo.」からの表記変更、メジャー・デビュー、そして2か月連続配信リリースと、活動のペースが早いですね。最近のミームトーキョーはどんな状況でしょうか?
SAE : すごい会話が増えたと思います。
──ミームトーキョーが急激に陽キャっぽくなった気がしますよね。
SAE : 間違いなく、明るい雰囲気にはなってますね。SOLIちゃんが韓国にいて、前までは3人(MEW、RITO、SAE)でライブしなきゃいけない状況もあって、一個一個やっていくことにすごい注力してたんですけど、5人でライブをやるとなって、余裕ができた分、ちゃんとみんなで話し合ってよくしていく雰囲気はすごいあるかなって思います。
MITSUKI : 思ってることを自分も言えるし、それをちゃんとみんなが受け止めて聞いてくれます。
──NENEさんは資料の紙をずっと丸めてますけど、最近どういう状況ですか?
NENE : あはは! めっちゃ仲良くて、友達なんですけど、なんか「次どうなるんだろう」っていうのは怖いところかな? 「いつかは喧嘩するだろうけど、どのタイミングで喧嘩するんだろう?」とか(笑)。なんかミームトーキョー、今めっちゃいいじゃないですか。自分たちの結束は堅いし、ひとりひとりがめちゃくちゃがんばってるし、次のライブで絶対レベルアップした状態にしたいと思ってるから、どうやったらよくなるかなって。