HIP HOPライター斎井直史によるガチンコ連載「INTERSECTION」Vol.4——LA在住のフューチャー・ソウルなトラックメイカー、starRo
これまで、興味を持ったアーティストに直接接触することでリリース情報を掴み、記事にしてきたヒップホップ・ライター、斎井直史。そんな彼によるガチンコ連載「INTERSECTION」!! 扱う対象は、レーベルを通した作品だけでなく、手売り音源、ネットで活動しているアーティストの音源、ライヴに徹しているアーティストの音源まで… 要するにすべて!! 斎井がいま熱いと思えるアーティストをみつけては、アポ取りから配信契約までを行う、まさにガチンコのDIY企画。それゆえ、ホットなリリースのみならず、突如として独占音源やインタヴューが飛び込んでくることも当たり前。熱いアーティストが増えれば増えるほど、このコーナーも熱さを増していく。がんばれ、斎井! おまえの骨はOTOTOYが拾ってやる! 連載4回目となる今回は、ビートメイカーstarRoをピックアップ!! 連載第2回目でも取り上げた、LAの新鋭レーベル〈Soulection〉にも所属する彼の新作ハイレゾ版を、OTOTOY限定で配信。多くのシンガーとフィーチャリングした、上質なフューチャー・ソウル・サウンドをご堪能あれ。
OTOTOY限定のハイレゾ配信
starRo / Emotion(24bit/44.1kHz)
【配信形態】WAV / ALAC / FLAC / AAC
【配信価格】 単曲 300円 / まとめ価格 1,500円(税込)
【TRACK LIST】
1. Particle Of Silent View (ft. Greg Grease)
2. Secret
3. It's Over (ft. Jarell Perry)
4. Emotion (ft. ChristianCrow)
5. Closer To You (ft. Vib)
6. Making Love
7. Tainted (ft. Jarell Perry)
INTERVIEW : starRo
今やLAにとどまらず世界中をツアーしている、スタイリッシュで新しいバウンス感を持ったサウンドを絶え間なく発信し続けるレーベル、Soulection。同レーベルのメンバーでもある在米日本人のstarRoは海外で活躍する日本人のひとりだ。
筆者が彼を知ったのは昨年、Soulectionのアジア・ツアーがアナウンスされた時だった。当時の筆者は不勉強で、Soulectionに日本人がいるとは知らなかった。昨年の来日から1年が経ち、当時よりもstarRoの名前を多く目と耳にする機会が増えた。その度に筆者はstarRoに対して興味が膨らんだ。なぜなら、starRoが渡米した理由は「仕事で忙殺されていた日本でのライフスタイルを変えるため」だったからだ。
starRoの名前が大きくなるにつれ、また自分自身が日々の生活に追われる度に、彼の渡米後の生活について聞いてみたくなった。そんなタイミングで『EMOTION』のリリースを記念し、アジアツアーとして来日(のような帰国)をすることが決まった。これはインタヴューを申し込まない手はない。
結果、インタビューの内容はアルバム以外の内容に言及することも多くなったが、今回は特別に『EMOTION』のハイレゾ版もいただいたので、是非そのメロウでスローモーなフューチャー・ソウルのサウンドに、どっぷり浸かってみてほしい。
インタヴュー&文 : 斎井直史
写真 : mtfx8(Ryo-T)
共鳴する10人へ向けて作るのか、それを軸に何万人に向けて作るか
——昨年、来日された時はstarRoさんは、アーティスト活動以外にもお仕事をされていたじゃないですか。今は、どんな生活をされているんですか。
starRo : 一応ね、まだ席は残ってますけど、帰ったらもうないかもしれない(笑)。なかなか(両立が)難しくなってきて。収入の面でも音楽だけで大丈夫になってきたんで。
——去年の今頃は、お仕事から帰ってきて深夜まで楽曲制作して… という生活でしたが、今はどんな1日の流れなんですか?
starRo : アーティストとして忙しくなってくると、音楽制作以外のことでも忙しくなるじゃないですか。例えば、今作『EMOTION』は自主でアルバムを出したので、アートワークからツアーのアレンジの事務仕事を空いた時間でやりながら、仕事は今までの半分くらいやって。夜に音楽をつくるっていうのは、変わってないですね。
——ちなみに、starRoさんは音楽を始める為ではなく、ライフスタイルを変える為に渡米したわけですが、その時は渡米後の仕事に、アテがあったんですか?
starRo : いや、なかったですよ。 たまたま決まった仕事が、IT系の仕事でした。
——既に音楽で生活されてるとのことですが、渡米して音楽で生活できる人はごく一部だと思うんですね。そこで、それができる人と難しい人では、何が違うと思いますか?
starRo : ひとつは、多分最近キテる音楽に、僕の音楽がハマったという事があるとおもうんです。それと、LAにたまたまいるということですね。今、LAは色々な意味で発信地ですからね。これが成功の理由かはわかりませんが、他のアーティストと一番違うのは、僕は音楽の為にアメリカに来たのではないので、焦りがなかったと思うんですよね。やりたい音楽が生活している中で見つかって、ある意味自然体の状態で、ゆっくりアーティストとしての土壌をフィードできたっていうのが大きいかと思います。これが音楽の為に(海外へ)行くってなってたら、誰でも最初は多少キツいと思うんですよ。生活するために、自分が思っている事と全然違うことをやったりする事もあるのかなぁ、と思いますし…。まあ、これは理由かはわかりませんね。
——今、SoundCloudを見渡せば良いビートを作る人は無数にいて、増え続けてるように感じるんです。その中で、突出する人と、そうでない人の違いはありますか?
starRo : う~ん… そうですねえ…。なんだかんだ音楽にとって才能は重要なファクターだと思います。けど、突出するという意味では何ですかね。今の時代は自分の見せ方、特にネット上はある程度賢くというか、音楽じゃない部分も方向性付けできる事が大事だと思いますね。
——それはSNSで発信する言葉や、デザインということですか。
starRo : そうですね。アーティストとレーベルで違ってきますけど、アーティストはとにかく自分を売り込まないといけないので、「いいものを作れば誰かが見つけてくれる」なんて思ったらダメ。実は今回ツアーしていて、日本の人でも才能のある人がいっぱいいるという事を1番感じたんですよ。でも、一方でサンクラ(SoundCloud)とか活用できてないのかなって気もする。あんまり、売り込んだりするのが嫌らしいって感じの… なんていうか、そういうのあるじゃないですか。
——国民性というか。
starRo : そうそう。なので、良いものを作れてても、それを発信してくれる人や、リスナーに届かないと。それと、これもツアーをして感じたんですが、日本はシーンの規模が小さいですよね。日本って一応経済大国じゃないですか。音楽市場でも実は第二の規模なんで、音楽を聴いている人はたくさんいるんです。だけど、Jポップとか流行っているものと、そうじゃないものの差が激しい。例えば、SoulectionとAKBが交わることは絶対ないじゃないですか。でも、アメリカであればジャスティン・ビーバーとSoulectionが交わることはあるわけですよ。アメリカはその垣根がないし、そこがモチベーションにもつながるんですよね。「これで稼げるかもしれない」ってなると、僕もそうですけど、より良いものを作るモチベーションになるんです。
——日本では名前が売れてきても音楽で生活できないアーティストも多いですよね。
starRo : 日本の場合は、本当に音楽好きのコミュニティに向けてしか発信されない。そういったシーンだと、どうしても趣味の延長になっちゃうじゃないですか。「こういう音がやりたい」に共鳴する10人へ向けて作るのか、それともそれを軸に何万人に向けて作るかで、全然違ってくると思うんですよ。普段からいる仲間で「これいいよね!」という音楽って、それはそれでいいと思うんですよ。でも、そこで作ってる音楽って、どこかマニアック。そういう意味では、海外でも流行ってる人って、どこかわかりやすさがあると思うんですよ。ただし、それは別に狙ってわかりやすさを出してるのではなくって、聴いている人が何万人もいる状態だと、自然とそうなっていくと思うんですよね。何万人に聴かせる為に、ネットというインフラもありますから、もっと大きなマーケットというか、リスナーに発信できるアーティストっていうのが重要だと思いますけど。
——例えば、日本でそれがうまく出来ている人って。
starRo : 例えばseihoさんですね。彼は意識してるかは、わかりませんよ? でも彼は、「seiho」っていう世界を作ってるじゃないですか。ああゆうのはデカいっすね。
——Instagramとか見てるとseihoさんは海外のファンも多いみたいですし。
starRo : そうなんですよ。seihoさんだって多分英語ペラペラってわけじゃないと思いますけど、英語でコメントしたりしているじゃないですか。だからseihoさんとかは、すごいなって思いますね。
——なるほど。これは、Soulectionのレーベルの話になってしまうのですが、ちょっと数年前を振り返ってみると、HW&Wや、日本で言えばCosmopolyphonicなどレーベルが出来て、今でいうフューチャー・バウンスとされるビートが、シーンの中で芽生えていたように思うんです。でも、今となっては個人的にSoulectionがその中でも突出した知名度を持つように感じます。なぜそうなったと思いますか。
starRo : これはちょっとおもしろい話なんですけど、そもそもSoulectionとHW&Wの2つが根本的に違うのは、Soulectionは音楽レーベルではないという事だと思うんですよね。HW&Wは音楽レーベルとして、しっかりやってると思うんですよ。しかし、Soulectionが力を入れているのは、ブランディングだと思うんです。そもそもSoulectionの片割れ、Andre Powerが元アート・ディレクターなんで、音楽じゃない部分を結構力入れているのが、大きな違いだと思いますね。だから、純粋に音楽だけの部分で言えば、HW&WはSoulectionに劣らず、対等していると思うんですよ。
——では、HW&WとSoulectionでは突出したのはSoulectionと感じたのは、受け取り方次第なのかもしれませんね。
starRo : ただ、フォロワー数とかそういう意味でいうと、Soulectionはファンが多いのかもしれません。最近で言えば、各都市をツアーで廻る時に写真セッションしたりとか。
——写真セッションってなんですか?
starRo : 要は、ファンに「ここの何時に集まれ」って集合掛けて、みんなで写真を撮りながら、街を練り歩く。そういった音楽とは全然違う形でのファンとの交流を作っている。それが上手いんですよね。
——カルチャーを発信・共有している、といった感じ。
starRo : そうそう。そこの差は1つあると思います。あと、これは良くもあり、悪くもあるんですけど、HW&WはKaytranadaとかstwoとかPomoとか、有名になった人はそんなにプッシュしていないんですよ。もう卒業しちゃった感じですね。そして新しい人を発掘し、どんどん彼らにリソースを与える。その点、Soulectionとかは人気が出た人をフォーカスし、プッシュするんですね。Mr.CarmackとかESTA.、Sangoとかですね。どっちが良いかは、わかりませんよね。ただ、HW&Wのフォロワー数のが自然なのかもしれません。Soulectionのフォロワーは「なんか格好良いじゃん」っていう、音楽には関係のない人だって絶対いっぱいいるはずなので。別に必ずしも、どちらが良いかではないと思うんですよ。
——レーベルのスタイルの違いみたいですね。
starRo : そうですね。
(日本は)多分、カラオケ文化とかがダメにしてる
——では、遅ればせながらアルバムの話を伺いたいと思います。まず、始めに、リリースしている"Vibe Coach Industries"ってどんなレーベルなんですか?
starRo : それは僕のマネージャーの会社です(笑)。自主制作なので一応何でもいいから、レーベルの名前を書かなければいけなくて、特に意味はないです(笑)。
——Soulectionからのリリースじゃないんだって思ったんですよ。
starRo : さっきの話にもちょっと繋がるんですけど、もし僕がHW&Wのアーティストだったら、そこから出してたかもしれないです。でも、皆と話した結果、Soulectionの音とはちょっと違ってポップな部分があり、『EMOTION』はSoulectionでは出さないという結果になったんですね。
——最初はBandcampからのリリースでしたよね。その後、SoundCloudでフル・ストリーミング公開し、最後にCDでリリースしたのは、なぜだったんですか。
starRo : そもそも今回のEPは、がっつり展開しようと思っていなくて。元々、16曲くらいの中からいくつかピックアップして、Soulectionから出そうと思ってたんですけど、マネージャーとレビューしてみたら、「全然違う2つのコンセプトに分かれるね」と。それで冬っぽいものを先に出そうって出来たのが『EMOTION』なんです。その後、おかげ様でディストリビューターのULTRA-VYBEさんからCDリリースのお話を頂きました。なので、CDは日本だけなんですね。
——ちなみに、アルバム・タイトル『EMOTION』の由来は?
starRo : それはそのまま、エモい音楽だったので(笑)。
——確かにSoundCloudやライヴでは、starRoさんのプレイはダンサブルな曲が多い一方、『EMOTION』ではスローモーでアンビエントな曲が多いですよね。
starRo : そうですね。僕の中でDJ向けのものと、仕事中や車の中で聴く音楽って明確に違っていて。なおかつ、アルバムは全曲通して聴くものだと思うんですよ。もちろんダンサブルな曲が入ってもいいですけど、あまり邪魔にならないものというコンセプトで集めています。
——今回聴いてみてstarRoさんの個性は、作り込みにあると感じたんですね。どんな工程を経て何を使っているのか、わからない程にシームレスに曲が展開していると思うんです。
starRo : 「すっごい作りこんでるよね」ってよく言われるんですよ。でも僕はむしろ、そんなに作りこんでない方だと思うんですね。例えばダンサブルな曲でも、リズムが後付けなんですよ。まずは、リズムじゃない部分が僕の中では常に中心になっているので、多分そこが他のビートメイカーさんとは違うとこなのかな、と思います。
——リズムじゃない部分、といいますと。
starRo : もう僕の中では、曲です。歌を作っているイメージ。それで、この曲はトラップっぽい音を充ててみようかなとか、ハウスにしてみようかなとかを決める。そこまでジャンルを意識してないんですけど、その時にしっくり来るリズムを後から付ける感じなんで。そしてリズムをつけたら、また思い浮かんだ展開をどんどん作っていくので、結果的に作りこんだように聴こえるだけなのかな。あと僕ね、結構適当な性格なので、前に使った音色を結構忘れちゃうんですよ(笑)。だから、毎回曲作る度に、いちいち膨大なプリセットから試したりしてる。なので、似たような音を使ってることがないかもしれませんね。
——曲のタイトルやイメージは作っているうちに決まるのでしょうか。それとも、イメージがあって、曲を作っていくのでしょうか。
starRo : 両方ですね。今回の『EMOTION』とか歌ものが多いじゃないですか。それはね、だいたいメロディが最初にあって、そこから作っているものが多いですね。歌も歌詞以外は自分で作ったものが多いんです。歌手に送る時に鼻歌とか入れて送るんですけど、まぁ、大体全然違うものが返ってきますね(笑)。
——ちなみに、今回シンガーが多いですけど、LAではシンガーが沢山いるんですか? 日本ではあまり、R&Bシンガーっていないように、個人的には思うんですよね。
starRo : LAはもう、うじゃうじゃいますね。例えば、Soulectionのパーティーとか行けば沢山いて、デモとかも結構送ってくれるし。
——そうなんですね。
starRo : ていうか、多分ね、いやインタヴューで言うのは良くないか…。
——いや、なんですか、一応聞かせてください(笑)。
starRo : いやぁ… この前韓国へ行って、シンガーのレベルに驚きまして。(日本は)多分、カラオケ文化とかがダメにしてる気がしますね。一般人でも歌える音楽ばかりをメイン・ストリームがプッシュしているので、歌手が育たないのかなって思いましたけども… どうなんだろう。わかりません。
——カラオケでは、音符通りに歌える人が、歌がうまい人っていう感じではありますよね。好きに歌えないというか。
starRo : そうですね。また日本だと歌がうまいと驚かれますけど、アメリカだとそれは当たり前で、その中からどういう個性の声を持っているかの問題になってきます。最近だと、The WeekndとかFrank Oceanとかみたいな、か弱い感じ(が流行っている)。逆に、ソウルフルすぎるとダサかったりするんで。要は、どんな声や個性が出せるかの問題なんですよね。日本だと全然そっちに行ってないですもんね。
——あと、CDでRemixが収録されているBudamunkさんとHABANERO POSSEさんとの出会いを聞きたいです。
starRo : Buda君と初めて会ったのはLAですけど、toeの山崎君がSick Teamの時からBuda君をゴリプッシュしてて、それからずっと気になっていました。たまたまLAで共通の友人がいたので、会わせてもらって仲良くなりましたね。HABANEROさんも僕から声をかけました。リミックスをお願いした人のコンセプトは、"日本でおもしろい事をしている人"でして。だから、seihoさんとか、metomeさんも僕が大好きなのでお願いしたかったんです。だけど、この2人はちょっと忙しくてダメでしたね。
——ちなみに、昨年は日本人アーティストで好きなのはseihoさんと、metomeさんを挙げてましたが、今だったら他には?
starRo : まさに先日、福岡でやった時なんですけど、Shiggeさんという人に僕の曲をリミックスしたものを聴かせてもらったんですけど、驚きましたね。Shiggeさんは結構、いいところまで行くんじゃないかなと思う。すげー格好良かったですね。センスがすごい。StupidKozo君とかと、Yesterday Once Moreというのをやっていて、彼はその中でリーダー的存在みたいですね。
——他に今度は日本以外でホットな人は?
starRo : Krneとか、Oshi.もヤバいですね。あとは、シンガーでいうとElhae。
——次のリリース予定があれば教えて欲しいです。
starRo : 2つのEPを製作中です。ひとつは個人名義。もうひとつは、ちょっとインタヴューでまだ公開してほしくないんですけど、某アーティストとコラボEP。去年のOTOTOYのインタヴューで今好きなアーティストでは絶対答えてたのですが、その頃は僕が出始めでしたし、一緒にやる事なんて思ってなかったんです。だけど、去年Chet Fakerのアフターパーティーで一緒に共演したときに、相思相愛だって事がわかって(笑)。夏には完成させたくて、秋ぐらいに日本も含めたツアーをしたいなって思っています。
「INTERSECTION」アーカイブ
第1回特集 : MUTA
MUTA from YNGDRNK / MutaEP
"YOUNG DRUNKER" 3MC'sの1人。 Fla$hBackS Album「FL$8KS」収録曲「g3」への客演で知られ、公園と霊園を隔てる言問streetにRec studioを持つ"FIVE STAR RECORDS"所属のRapper、Muta。無二の声質と多彩な引き出しをlightにtightにわからせる、6 trax.EPをこの度drop。爆心地は池袋から全国へ拡散。All Tracks Prod. by Febb as Young Mason(Fla$hBackS)。Bonus trackに地元からQron P's beatをFeat。2013年10月13日(日)池袋bed『GONZALES』にて先行発売したところ即完売した本作は特定レコードショップでも取り扱われる様になり、この度更にOTOTOYからの独占配信がスタート!
第2回特集 : 〈Soulection〉
連載2回目は、海を飛び越え、海外のレーベル、〈Soulection〉をピックアップ。残念ながらこのタイミングでの音源配信はないが、自らを"The Sound of Tomorrow"と銘打つレーベルに切り込んだインタヴュー(2014年4月に来日した際収録)をご覧いただきたい。
第3回特集 : ZOMG
連載3回目では、Young DrunkerのBaccasと、ADAMS CAMPの黒真珠による2人組、ZOMGをピックアップ。2人へのインタヴューとともに、OTOTOY限定の特別パッケージを配信開始。そのヤバいライヴを観る前に(もちろん観たあとでも)、熱いヴァイブスを感じてほしい。
PROFILE
starRo
横浜出身、ロス・アンゼルス拠点のプロデューサー。2013年にJanet Jacksonのリミックスがネット上で話題になったのをきっかけに、現在世界で最も注目されるレーベル〈Soulection〉と契約。同年2013年12月にリリースした『White Label EP(SoundCloud 限定デジタル・リリース)』は1ヶ月で24万回再生を記録し、〈Soulection〉のWhite Labelシリーズの代表的作品となり、それ以降オルタナR&B、フューチャー・ソウル・シーン内外から注目を浴び続ける。70~80 年代のエレクトリック・ジャズを彷彿させるジャジーなコード・ワーク、ヒップホップ / R&B / トラップ / ハウス / アンビエント / ポスト・ロックなど、様々なジャンルを全て消化したジャンルレスなスタイル、多少エクスペリメンタルな要素を入れつつマス・リスナーにもアピールできるどこか聴きやすいサウンドが特徴。楽器演奏を織り交ぜた独特のライヴ・スタイルにも定評があり、Chet Fakerとの北米ツアー・サポート、Flume、Girrafage、Gold Link など数々の共演、SXSW、Low End Theoryの出演、初のアジア・ツアー敢行など、2014年はパフォーマーとしての地位も磐石なものにした。尚、R&Bシンガーの椎名純平とは学生時代のバンド仲間、Cro-Magnon (Jazzy Sport) のメンバーとはボストン時代の盟友、Teriyaki BoyzのWiseとは学生時代のクルー仲間という異色な交流ももつ。