1st Album『蓄積タイムラグ』完成記念! DJ COOK DOによるMEGA MIXをフリーで!
2011年1月13日に発売されるBUPPONの1st Album『蓄積タイムラグ』のリリースを記念して、『蓄積タイムラグ』のMEGA MIX音源をフリー・ダウンロードでお届け! MIXを担当したのはBUPPONのLIVE DJでもあるDJ COOK DO!! 山口県から発信し続けるストイックなトラックと繊細なリリックは有りそうでなかったもの。MEGA MIXがダウンロード出来るのはOTOTOYだけ! 是非この機会に感じてください。
BUPPON / 蓄積タイムラグ MEGAMIX by DJ COOK DO
(ダウンロード期間 : 12月30日〜1月13日)
「情熱は場所を問わない」と叫んだ前作12inch「SYNCHRONICITY」から2年。BUPPON初の1st full Album『蓄積タイムログ』が完成! そのアルバムの音源をDJ COOK DOが見事にブレンドしてくれた。アルバム発売に向けて、渾身のMEGA MIXを聞け!!
BUPPONの1st Album『蓄積タイムラグ』を、1月13日にオトトイ独占特典付きで配信開始します。
失った何かを思い出される
ビートは一貫して、歩くリズム。ループするドラムに歩調が合う。全てのライムは、自分の無力さを認めている人間にしか、出てこない言葉だ。自問自答の末、答えにたどり着いても、現実はそれに程遠い... 「まだ遅くないってホントかな」
国内最大のMCバトル・トーナメントである「Ultimate MC Battle」の広島予選で優勝し、自らのレーベルTHE AXIS RECORDSを主催する山口のラッパー、BUPPON。アナログのみの限定生産だった前作「SYNCHRONICITY」から2年、待望のファースト・アルバムをドロップする。THA BLUE HERBやMSCに通じるアンダー・グラウンドな音楽を、今作も実弟GIZMOと盟友ALIEN ONE a.k.a 狂のトラックで固めている。と、思いきや最後にOlive Oilのトラックが忍んでいるあたりがアブナイ!
全ての不安を検証するかのように、止めどなく巡るBUPPONのライム。「Struggle」という言葉は本場U.S.ラップでも良く使われる言葉だ。チャンスも慈悲もない毎日をライムしている。日本の都会の闇をアメリカのゲットー社会に当てはめてたラップもある。しかし、田舎には「田舎者」のリアル・ネスがある。変わらない日々に苛立ち、毎日を藻掻いている。まさに彼らも「Everyday Struggle」。自らにトゲを刺すようなビートとライムの隙間に、哀愁あるトラックや、自己を認める言葉が滑り込んでくるあたりは、逆にリアルだ。その甘いスパイス故に、強く共感を感じることの出来るアルバムに仕上がっている。ジャケット写真や、そのトラック作りも含め、なんだか懐かしい気持ちにさせてくれる。同時に、このストイックなラッパーの言葉に、失ってしまった何かを思い出してしまう。無知でルードなジャンルのように見られがちなラップだが、実際はピュアで真面目なファンが多い。そんな純粋な彼らに、真摯な言葉が重く響く。
辛辣な寒さに少しの暖かさが混ざるアルバム。ポケットに手を突っ込みながら、眉間にシワを寄せて駅へ歩く君へ。君の代弁者が山口にいる。(Text by 斎井 直史)
PROFILE
時は2002年、場所は山口県徳山市(現周南市)初めて遊びに行ったクラブでまさかの初ステージ。興奮後に襲う根拠の無い悔しさからヒップ・ホップ、ラップの魔力に心奪われるのは時間の問題だった。自分が信じるヒップ・ホップの表現の場を渇望し、それに引き寄せられるかの様に出会った仲間(現AXIS FAMILY)と共に2005年、今の地盤となる主催イベント 「AXIS」を始める。出来る事は全部自分達でやるDIY精神をモットーに活動を続け、全国各地のアーティスト達とも共演し刺激を分け合っている。2008年にはフリー・スタイル・バトル「ULTIMATE MC BATTLE」の 広島予選にて優勝。決勝大会出場を果たす。同年末には自主レーベル「THE AXIS RECORDS」を立ち上げ、1st 12inch EP『SYNCHRONICITY』を500枚限定でリリースする(現在完売)。そして2011年には、待望の1st full ALBUM『蓄積タイムラグ』を完成させ、初となる全国ツアーや、 ILL DANCE MUSICのDJ DOGG aka PERROとMICHITAのコラボALBUMに楽曲提供、KARASS CASTLE のコンピレーション・アルバムに楽曲提供などその勢いは当然の如く留まる所を知らない。抵抗知らずな 人間味溢れるBUPPONのLIVE、音源はまさに表裏一体。畑を超え届かせるその「声」を是非実感してほしい。2002年から続く渇きは未だ満たされる事はない。