
衝動的ナンセンス即興劇を繰り広げるユニット! その名もエア暴力倶楽部!
サンプリングを封印してドラム・マシン一台のみで制作したフレッシュすぎる怪作『VEAZY』を昨年にリリースしたばかりのVOLO。そして、一昨年までバンドでギターを務め、その翌年にギターをマイクに持ち代えラップを始めたpiz?。この2人のユニットの名前がエア暴力倶楽部。略して、ABC。気軽に人を寄せ付けない、ハード・コアな地下のヒップ・ホップ・シーンで活動するこの2人による即興劇が非常におもしろい! ABCのサウンドは疑いようのないヒップ・ホップであるが、パンク・ロックにも通じるヴァイブスを持っている。それは2人のフラストレーションが化学反応を起し、アルバムにそのまま閉じ込められているからだ。その場の閃きに任せたトゲのある言葉が、シンプルでありながらも奇怪なビートに噛み合っている。ヒップ・ホップというルールに則って、2人がやさぐれたポップを即興で演じている。 それはまるで、ナンセンスなコメディのようだ。聴き手にヒップ・ホップ独自のスラングや、歴史的名盤などの予備知識は全く必要ない。 流れてくるトラックを楽しみ、時に耳に残る言葉でテンションを上げて楽しんでいればいいのだ!
そんな彼らのアルバム『ABC』には見逃せない参加アーティストも揃っている。今年はリリースも多く話題の絶えないSIMI LABからOMSB'eatsが「GTA」をプロデュース。「OMG」では仰々しいまでに叫ぶラップをするKMCと、piz?のグループであるVanadian EffectからWO2X7が共演。そして、若くして多彩な才能を持つjjjjのビート「LOL」は是非チェックしていただきたい。今の若手のヒップ・ホップ・シーンのイイトコをチョイスした人選だ。彼らに共通している点は、ヒップ・ホップという文化を深く追求しながらも、ライトな感覚を持っているアーティストだということだ。その感覚はいかにして養われたのか。VOLOとpiz?の2人のリアル・トークを切り取ったインタビューはOTOTOYでしか読めない!
インタビュー & 文 : 斉井直史
エア暴力倶楽部が遂に解禁!
ABC / ABC
2010年、好事家達を唸らせた"VEAZY"が記憶に新しいVOLO A.K.A JZAと、トラウマ軍団VANADIAN EFFECTの酩酊担当piz?による30日間という超短期間に制作された科学実験の研究レポート!!
【参加アーティスト】
OMSB`EATS(SIMI LAB)、KMC(POPGROUP RECORDINGS)、WO2X7(VANADIAN EFFECT)、jjjj(FIVE STAR RECORDS)参加。
ヒップ・ ホップ上級編みたいなのを聴かされて、「… わかんないっすね」って(笑)。
——まず、お二人のバック・グラウンドから教えていただけますか?
VOLO(以下、V) : 俺は千葉の松戸出身で、19歳の頃まで東京で高校の相方とやってたんですけど、それからソロになって、MCバトルとかに出るようになりました。そうやってる内にだんだん知り合いも増えてきて、都内中心にイベントにも呼んでもらえるようになりました。
——最初はバトルMCからスタートしたんですか?
V : 元々、バトルに出る前から自分でオケも作って一人でやってたんですよ。ただ、マジでやってる友達も先輩もいなくて(笑)! だから、とにかく片っ端からバトルに出てましたね。本当はライヴにも自信はあったんですけどね。
piz?(以下、p) : 俺は2009年3月までバンドのギターをやってました。変拍子で隙間の多いリズムの音楽やってたんですけど、ちょっと神経質になっちゃって、ライヴができなくなってしまったんですね。それで、どんどんメンバーが離れて行ってしまったんですよ。で、今やってるVanadian Effectというバンドのメンバーは地元が足立区で一緒だから昔から面識はあったんですけど、そいつらの中でdoqってやつがフリースタイルで20分ぐらいやってる現場を見て、ニヤニヤしちゃって、ラップするハメになりました。(笑)
——ヒップ・ホップとの出会いは?
V : 俺はですね、わかりやすくDragon Ash。それまではロックを聴いてて、メロ・コアとかと同時にヒップ・ホップも流行ったんですよね。服の雑誌とかでもどっちも取り上げはじめて、俺も両方聴くのが当たり前って感じになりました。で、中学くらいにEMINEMが自分の母親を殺す「Kill You」って歌を作ってるって知って、「こりゃ聞くしかない」と思って友達から借りてハマりました。それが、洋楽のヒップ・ホップを聞き始めた最初だと思う。
p : 俺も最初はDragon Ashで、本格的にハマったのは高校の時のTha Blue Harbのセカンドからっすね。それはリアル・タイムでした。洋楽ではRage Against The Machineでラップを好きになった。その後、何人もラッパーがいるところでたまたまバイトをはじめて更に興味を持つようになりましたね。
——おお! そのバイト先は珍しいですね!
p : そのバイト先には他にもラッパーがいた関係もあって、その時期に急速に興味を持った感じかも知れないっす。仙人掌君から「池袋のBEDとかでラップしてるんだ」って話をきいて。その直後に仙人掌君からヒップ・ ホップ上級編みたいなのを急に何枚も聴かされて、「… わかんないっすね」とか言って(笑)。俺は54-71とかを渡した様な… 。とにかくその時、仙人掌君に貸してもらったCDには結果的に何年越しとかでヤられましたね。それまではヒップ・ホップに対しての偏見もありました。
——ヒップ・ホップに対しての偏見って、どんなものだったんですか?
p : それまで、高校の頃とかに友達の付き合いで行った様なイベントのイメージに尽きますね。とにかくチャラかった(笑)。だけど、BEDのイベントに通ううちに、ヒップ・ホップの人達は生活がそのまま音や遊び方に出てるから、そうゆう良い意味で神経質すぎないところに興味を持ちました。
——他のジャンルからヒップ・ホップを好きになる人って、案外いますよね。
V : 俺もそう。ロックからEMINEMを知って、DR.DREからウエッサイに入って行くじゃないですか。ついでに当時のBad Boyとか好きになるんですよ。でも、そこらへんよりリアルなのがNasとかJay-Zらしいって知って、Nas『God's Son』とか買って聞いたんですけど、最初は地味な印象でしたね。で、Pete Rockとかを知って旧譜を聴いて行くうちに、Nasの良さがわかった。それから色々聴くようになって、その時期は旧譜に影響されてジャズをネタにビート組んでたんですよ。

——今のスタイルからは想像できませんね。
V : Shinjuku Spoken Words Slamに出たときに、審査員の方にデモを渡したんですよ。そしたら「またジャズっぽいやつなの? 」って言われて、なんかあーって冷めちゃって(笑)。で、それ以来一切やらなくなるっていう(爆笑)。
——天邪鬼なんですね(笑)。
V : そうゆうふうに思われてたなんて超やだなって(笑)。そこから、反動でWu-Tang ClanやBoot Camp Clickの見た目にヤられて。
p : B-Boyって結構見た目から入りますよね。
V : 入りますね(笑)。もう、ダントツでブーキャン(Boot Camp Click)が汚くて、音もそれにすげえマッチしててハマりましたね。でも、なんだかんだでウータン(Wu-Tang Clan)とかブーキャンみんな好きですよね。次は、それが嫌になってきて(笑)。
——今のスタイルはThe Neptunesの影響が大きいですか?
p : 『ABC』は今聴いてるモノの影響が大きいですね。
V : そうだね。『ABC』は去年の暮れから今年の始めの時に制作したので、その時の気分が出てるんですよ。
p : VOLO君がJZA名義で一週間前に作った曲が『ABC』とはもう全然違いますからね。
「瞬間切り取るプロフェッショナル」
——ABCはどのような経緯で結成されたのですか?
p : 俺がレギュラーで出てる「DADADICT」というイベントで、毎回別の人とセッションしてたんですね。それで、次回はVOLOとやりたいなぁと誘ったら、一気に5曲くらい出来ちゃった。
V : piz?が「世の中には見えない暴力が多すぎる! 」「エア暴力だ! 」とか言ってて(笑)。それに俺が反応して、ふざけてるうちにABCでいいね! って(笑)。
——そのABCでやりたい事とはなんですか?
p : 「瞬間切り取るプロフェッショナル」すね。
V : トータルの制作期間なんて一ヶ月くらいで、曲を作ってた日数は7日間とか… ?
p : 最も時間をかけた曲で、録音までに2時間以上かからないですね。
V : 「OMG」と「ILX」は同じ日に5時間の作業で出来た。だから、その場のノリが出てる。「VEAZY」もそう。あれは機材を買った喜びとラップする喜びのアルバムです。
——コンセプトは変わってますが、とてもそれが伝わってくるアルバムでしたね。
V : 途中うんこ漏らしたらかっこ悪いけど、それもカットしないみたいな(笑)。
p : VOLO君はその場のノリを勢いを保ったまま録音するのが上手いんですよ。俺はそれが衝撃だった。俺がやってるVanadian Effectは脳味噌で創作してる感じなんですけど、『ABC』を作ってる時はそれとは真逆のイメージなのが非常に楽しかったです。
——頭を使っている事が伝わってくる音楽は好きじゃない?
V : 頭を使ってるというか、テクニックとかロジックが先行してる感じはあんまり好きじゃないです。
p : ギターの早弾きと一緒ですよ。やれるけど、やりまくる人はカッコよくない。日本人の大人は現実と直面しすぎちゃうから考えてしまいがちだけど、それをあえて考えてない様に見せるのは楽しいです。あと、ABCはアルバムのためじゃなくて、ライヴの為だけに作ってたから本当に考えていないっていうところもあります… (笑)
——今回のゲストはjjjjをはじめとしてアンダー・グラウンドなシーンの中でも新しくていい人を選んでますよねぇ。
V : それはpiz?にしがらみが無かったからなんでしょうね。「LOL」のトラックだってpiz?が持ってたからだし。
p : OMSB'eats君だって、たまちゃんのアイデアだからね(笑)。
V : あと、「LOL」のトラックを作ったjjjjにもラップ頼んだんだけど、「俺はエア暴力できないッス」って言われて(笑)。
p : 気取ってますね(笑)。 でも、ヤツはドープな上にポップなセンスを持ってます。個人的にやつの作品はすごく楽しみにしています。VOLO君もドープとか言われてるけど、俺はマジでポップだと思う。
——jjjjさんもヒップ・ホップわかる人からするとポップだけど、知らない人からすると捉えどころが無い印象を受けそうですよね。
p : そう! まじでそう! でも、その感じがヤバいんですよ!
——『Pray for Japan Vol.8』ではjjjjのトラックでVOLO + piz?として参加してくださいましたが、ABCにとってはどんな時期だったんですか?
V : もうアルバムは半分完成してましたよね。残すは本番の録音だけだった。「5月にリリースだぜ! 」って意気込んでたら、地震が起きちゃって。ただ、ちょうどjjjjがネットにオケを上げてて、それがとても良かったんで、震災についての曲「PRAY」を作りました。
p : にしても、あれは最もABCらしくない(笑)。というか、あれはABCじゃないんですよ。VOLOとpizです。
——でも、あれは呆然と被災地を俯瞰している東京の人らしい心情の曲ですよね。とてもリアルです。
V : 俺はメロウな曲が好きなので、jjjjのトラックを聴いて、これは一曲書きたいなって思ってた。けど… ねぇ。
p : なんかメッセージ性が強過ぎて、VOLO君は照れ臭いじゃないですか? あれはもう二度とできない… (笑)。でも、あれもABCと同じように震災直後のあの「瞬間切り取」ってますよね。

——その「瞬間切り取る」制作って、どんな感じなんですか?
V : Piz?はわからないけど、俺に関して言えば、リリックは腑に落ちる瞬間を見極めてます。絵みたいなんですよ。絵って文字じゃないから、論理的に伝えられないじゃないですか。
——それはフロウ重視という事ですか?
V : 要はフロウを重視するために、名詞を使うんですよ。色んな事や物をリリックに使えば、世界がバッと広がるじゃないっすか。それが動詞だと、イメージが固定されないんで、意外とスルッと流れちゃうんですよね。そこが、名詞であれば落とせる。最初は、白い画用紙に鳥とか色々描いてても、最後に木がドーンと登場すれば、一気に何の絵かわかるじゃないっすか。その腑に落ちる瞬間を見極める。ラップでも強いパンチ・ラインがあれば、最終的にピントを合わせるところがわかる。頭を使うっていうか、これは閃くものですね。
——制作中はそれをずっと探り続けてるんですか?
V : そうですね。言い回しをダブル・ミーニングにすると世界が二方向に展開するじゃないですか。
——ダブル・ミーニングの面白いところって、聴き手に解釈の自由があるところですよね。
V : そうそうそう。だから、わからなくってもいいんですよ。ただ、絶対的に大事なのは音的にいいってこと。そして何度か聴いてもらううちに気づく事があればいい。俺はストレートすぎるのは好きじゃないし。
p : 俺は完全に違って、ABCとVanadian Effectでは歌詞に関しての考えを完全に分けてます。Vanadian EffectではMC4人分の脳味噌を使っているので、歪んだ感情が言葉になる事が多い。そうして… 全員で思っている事に関して意見を出し合って、日常で思っている事に関して音楽にしたい。ABCは全く逆で、その場で思い付いた感情を出す作業です。だから、こっちはスポーツみたいですよね。
——今作で全体を通して工夫したことなどはありますか?
V : BPMの幅は意識しましたね。色んなBPMでラップしてます。今回はBPMの幅で言うと、135から60くらいまであるんですよ。
p : BPMの振り幅があるから、アルバムの表情も豊かになってる気がしますね。
V : あと、遅いビートってアンビエントなアプローチができるよね。
p : 俺も『ABC』は良い意味で聴き流せるとおもうっす。
——Bouryokuと言うわりには、暴力を連想させる音は使ってませんよね。
p : 名前だけだったら、本来と全く違う怖そうなイメージが伝わったと思う。怖そう。そうゆう意味ではアート・ワークとかのポップ感含めて、『ABC』は完成したんだとおもいます。映像やジャケがあることによってより、暴力感が薄められた。Vlutent Recordsの写真を録ってくれているtoydogさんの存在も相当影響しています。
V : そうだねー。あとは、フィクション感を狙ったというか。
——語弊がありますが、『ABC』は茶番感が楽しいですよね
両者 : そうそう!
p : 茶番感はありますよねぇ(笑)。てか、茶番だよ(笑)!
V : 何かを発散させる機能を持ってますね。ライヴ行ってガーって上がるみたいな。

——ライヴもガッツリ盛り上げますしね!
V : そうっすね。自分が音で遊びたくなるようなのを作りたかった。
p : 俺は必死に「このビートを乗りこなしてやる! 」って気持ちだったんで、そういうのには気づかなかったんですけど(笑)。
V : 確かに難しいビートが多かったんですよ。でも、そういうのをpiz?は単純にカッコイイからやろうって言ってくれて。
p : 「ノリにくいラップするねぇ」と言われるかもしれないけど、ノレると思います。インストで聴いても面白いと思いますよ。
——アッパーな印象の今作ですが、ラッパーからすると難しいビートなんですか?
V : かもしれないですね。
p : 「ILX」と「OMG」に関しては、四拍子だけどラップが乗ってるから聴こえやすいだけで、あれはかなりおもしろいビートですよ。
V : 「ILX」とか一小節目の一拍目がないっすからね。
——重いメッセージも含まれていないし、再生時間も長すぎないアルバムなので、集中して聴いているとすぐに終わっちゃう感じでした。だから、繰り返し聴きやすいです。
p : その前提には、音としてのおもしろさがあると思いますよ。
V : そうですね。より原始的なものにしたかった。
p : そうだ。「音を楽しむ」と書いて音楽と読むからには、そこは大事ですよね。
V : 俺はずっと衝動的に曲を作る作業を意識的に続けてきてます。ウチに遊びに来た奴と一日でオケ作ってラップを録音するっていう「ワンデー・ワンショット」って呼んでる作り方をよくやるんですよ。その音源はめっちゃくちゃありますけど、そこで培ったものを凝縮して具現化したのがABCです。
ヒップ・ホップの中も外も関係なくヤバいって言わせてやる
——Yel-Owe Recordsという国内の若いビート・メイカーレーベルも似たような事してました。最近の世代の特徴なのかもしれませんね。作るのが早くて、衝動的に自分の感性を曲に吹き込む。自分の感性がモロに表れてて、既存のスタイルにはめようとしていない。おもしろいです。
V : そうですね。ABCはサンプリングも打ち込みもしてますし、良い落とし所は取れたと自分でも思うっすね。これが例えば、piz?が超ヒップ・ホップ好きな人だったら違ったと思うんですよ。
p : 俺は特にジャンル云々っていうより、音楽が好きなんであって、ここ5年くらいはたまたまヒップ・ホップにハマってるだけっていう感じなんです。VOLO君もヒップ・ホップ以外だけをこれから5年間聴いたとしても、やっぱりラップすると思う。
V : あー、そうだと思う。

——似たもの同士かと思いきや違うんですね。
p : そうなんすよ。人生をドアに例えるならば、俺とVOLO君は産まれて最初に開けた扉が違っただけで、その後は全て一緒のドアを開けている感じですね。でも、最初に開けたドアが決定的に違う。
V : 意見を出す時もそんな割れ方だよね。俺はヒップ・ホップに寄せたくて、piz?は外れたがるんですよ。
——お話を聞いていて思ったのですが、VOLOさんはヒップ・ホップのリスナーに聴いて欲しくて、piz?さんは音楽ファンに聴かせたいんじゃないですかね。
p : うーん、どうだろう。どちらの感性も持ってる気がしますね。 ヒップ・ホップの中も外も関係なくヤバいって言わせてやるっていう気持ちでやってます。
V : その近いようで遠いような感覚の2人ってのが、逆に良かったですよね。似てる感覚だったら、俺は嫌ですね。ソロでやればいい。
——ABCは第二作あるんですかね?
p : いや、どうだろう。2人とも活動の中で溜まっていたフラストレーションがタイミング良く合って、アルバムまでできた感じですからね。 もし、またそんな機会があればやりたいね。 あと、ちょっとVlutent Recordsの話させて下さい。 Vanadian Effecfっていう4人組のグループがアルバムを来年頭にリリースして、VOLO君のソロ・アルバムを出す予定です。あと俺は既に、あるMCと曲を作り始めてます。
V : 今年は手探りで活動していくと思います。
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INFORMATION
ABC RELEASE PARTY
2011/08/31@IKRBUKURO BED
OPEN : 23:00~
ENTRANCE : 1500/1D
GUEST LIVE : 仙人掌From MONJU、JOMO
RELEASE LIVE : AIR BOURYOKU CLUB
PROFILE
ABC(VOLO and piz?)
JZA STUDIOにて突発的に行われるVOLOとpiz?による科学実験の末に発見された研究結果が本作『ABC』だ。ユニット名である『ABC』はエア暴力倶楽部の略称であり、単なる記号でもある。本作はフリースタイルという手法を用いた研究・実験が色濃く反映された作品であり、当人達でも予想する事の出来ない、『その時、その場でしか起こり得ない実験』を楽しんでいたものと思われる。本作の制作期間は30日間という超短期間によるもので、その即興性・実験性は本作でも感じ取る事が出来る。
ABCによる独自の研究成果は既に都内とその近隣地区で発表されつつあり、各所の好事家達に凄まじい速度でパラサイトを続けている。また、VOLO a.k.a JZAの産まれ育った松戸、piz? a.k.a. QLONIC MANの産まれ育った足立は隣接しており、本作ではその周辺における意味深な空気の注入にも充分な研究結果が得られた為、作品を通じて東京北東部の独特の悪臭までも充分に堪能する事が出来るだろう。