観客とともに完成させる音楽、広がっていく現在地

――6月からは、7都市を巡る全国ツアー〈宮世琉弥 Live Tour 2026 “Illusionist”〉もありますし、ライブが楽しみになるバラエティ感でもあるのかなと。
宮世:ライブを意識した部分もあります。第一に僕は曲を作って届けて終わり、とは思っていないんです。例えば「Voice」は、みんなと一緒に歌って初めて完成する曲だと思っています。
今回のツアーは、「僕はこういう気持ちで曲を作っているんだよ」ということを直接伝えたい、という思いもあるんです。宮世琉弥というアーティスト像をしっかり築いて、もっと大きなステージに立ちたいという目標があるので、そのための土台を、みんなと一緒に作っていく作業だと思っています。
いろんな場所を回って、いろんな人と共有していく。その基盤が固まってから、さらに多くの人に届けていきたい。そういう意味も込めた今回のツアーです。
――宮世さんが作詞作曲をした曲についてお伺いしたいんですが、まず「GRAVITY」。これはどこからできていきましたか?
宮世:これは『Soleil』に収録されている「NEVERLAND」なども手がけてくださっているLASTorderさんという作曲家さんとのコライトです。
ちょうど2025年のTBSバレーボール応援サポーターに就任させていただいて、バレーボールをテーマにした曲を作りたいと思ったんです。家でギターを弾きながらコード進行を決めていったんですが、頭の中にはシンセの入った鍵盤サウンドのイメージがありました。
宮世:爽やかで青くて、空間が広がっているような水平線のイメージだったので、かっちりとしたトラックというより、どこか掴みどころのない“青い世界”のニュアンスを表現したくて。それを実現してくれるのはLASTorderさんだと思い、お願いしました。
僕はまだピアノが弾けないので、ギターでコード進行をお伝えして、鍵盤で弾いてもらいながら、その場でメロディを作っていきました。そこに歌詞を乗せて、アレンジをお願いするという流れです。
――歌詞の内容も、後悔や傷になったことも自分を自分たらしめてるというか、そういう裏付けのある曲だから爽やかなだけではないのかもしれないですね。
宮世:そうですね。最初は純粋にバレーボールを楽しんでいた青春の時間があって、それがだんだんと熱を帯びてきて、世界を目指したくなっていく。そういう段階があると思うんです。
その過程を曲の中に融合させたくて。爽やかなトラックの中にも、熱さや葛藤を入れたかったからこそ、明るいだけではない、奥行きのある曲になったのかなと思います。































































































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