
来日公演の模様を収録したLIVE音源を発売&ライナー・ノーツを単体販売スタート!!
いま最も良質で、洗練されたブラジル音楽を奏でるデュオ、ヘナート・モタ&パトリシア・ロバート。彼らのデュオ6作目となる『イン・マントラ』がこのたびリリースされました。初のライヴ・レコーディングとなる本作は、昨年の来日ツアーから鎌倉・光明寺での公演を収録したもの。2007年に発表した『サウンズ : 平和のための揺らぎ』でみせたマントラにオリジナルのメロディをのせ演奏するという試み〈マントラ・セッション〉を再現したこのライヴでは、共演者にショーロクラブの名手、沢田穣治と鬼才ヨシダダイキチを迎え、ヘナートとパトリシアの2人のヴォーカルとパーカッションに、ギター、コントラバス、シタールが彩りを与えたアンサンブルを披露。既発曲も全く新たに生まれ変わり、現代に生きる感性を結実した充実作です。そして今年、2010年10月30日から全国4カ所での来日公演が決定。この作品の音源を収録した光明寺での公演が甦ります! まずは本作をチェックしてみてください。今回アルバム購入者特典として、高橋健太郎によるライナー・ノーツをプレゼント! さらにこちらのライナー・ノーツのみの単体販売も行います。
アルバムをご購入頂いた方には特典として、高橋健太郎によるデジタル・ライナー・ノーツをプレゼント!
ヘナート・モタ&パトリシア・ロバート / イン・マントラ
<Personnel>
ヘナート・モタ(vocal / guitar)
パトリシア・ロバート(vocal / tabla / ganza)
沢田穣治(ショーロクラブ)(contrabass)
ヨシダダイキチ(sitar)
ライナー・ノーツの単体販売も同時スタート!
【ライナー・ノーツの単体購入について】
ライナー・ノーツを購入の際に一緒にダウンロードされる音源は、ライナー・ノーツだけ欲しい人のために用意したオトトイ・ジングル。たくさんのミュージシャンの声が使用された豪華な音源なので、是非聴いてください。
※このライナー・ノーツの内容は、『イン・マントラ』を買った際に、アルバム特典として付いてくるものと同一です。
>>ライナー・ノーツの単体購入(100円)はこちらから

マントラが呼び起こす、ゆらぎと旋律による天上の音楽体験
天上の音楽と呼ぶものがあるとしたら、今、聞いているのがそれかもしれない、とさえ思えた。
時にそれはアイルランドの音楽のように聞こえたり、クラシックの教会音楽のように聞こえたり、あるいはイスラミックな響きを覗かせたりと、時空を超えたスケールを感じさせるものだったからだ。
アルバムの録音状態も本当に素晴らしい。さらに驚異的なのは、スタジオ盤と変わらぬ精度を保った、ヘナート&パトリシアの歌と演奏の上手さで、あらためて二人のミュージシャンシップの高さに唸らされてしまった。
しかし一方では、そんな予備知識なしに聞いても、この音楽の美しさはたやすく伝わるものではないかとも思う。どこにも属さないがゆえに、誰でも、何かしら感じるものがある。そんな音楽があるとしたら、彼らのこの音楽こそ、それではないかと思う。
ー高橋健太郎(ライナー・ノーツより抜粋)
>>ライナー・ノーツの単体購入(100円)はこちらから
推薦コメント続々!
こんなに優しいブラジル音楽があるなんて!!
素晴らしい朝日や、嵐の後の輝かしい夕日を見たときの
感動を音で表現したような、心に響く音楽です。
ーSHIHO(モデル)
例えば、教会で聴く賛美歌に心動かされるように、この音楽には魔術的な美しさが宿っている。
ひとことで表すなら「呼吸にもっとも近い音楽」とでも言おうか。
耳を澄ませば、多くの人たちの息づかいも、そこにはある。
ー青野賢一(BEAMS RECORDS ディレクター)
マントラの持つ力は時空を超えて人の心に作用する。
優しい歌に風が吹き抜けるようなハーモニー。
様々な文化と思想が混ざり合って産まれた、癒しのエネルギー。
ー藤本一馬(orange pekoe)
"鎌倉のお寺でブラジル人がマントラを歌う"という貴重なライヴを体験できた上に、こうしてCDで再び聴けることを喜びたい。
アジア、バルカン、ケルトなどのさまざまな風景がオーヴァーラップしながら、最終的にはヘナート&パトリシアの土地、ミナスへと導かれる。雄大な音楽の旅、その足元を支えた沢田穣治のサポートにもリスペクトを!
ー中原仁(J-WAVE SAUDE! SAUDADE... プロデューサー
昼間にふと聴いた。「夜に聴いたらまた違った形で心にスッと染みこむだろうな」と思った。
ある晩に聴いていたら「これは昼間まどろみながらまた聴きたいなぁ」と思った…。
そんなわけで今では一日中聴いています。
ー中島ノブユキ(音楽家)
心地よいメロディーにココロに響く歌声!
前作同様、ヨガクラスに欠かせない1枚になりそうです。
ー小林愛(モデル/愛花ヨガ主宰)
今だから正直に言おう。3年前に初めて『サウンズ:平和のための揺らぎ』を聴いた時は、どのように解釈していいのか戸惑ってしまった。ヘナート&パトリシアは、どこへ向かって行くのかと。『ドイス・エン・ペソア』からの作品群のファンで、ぼくと同じような感想を持った人は少なくないだろう。しかし、今はどうだろう。昨年、鎌倉の光明寺でライブレコーディングされた『イン・マントラ』は、何の抵抗もなくスッと耳に入ってくる。繰り返し繰り返し聴きたくなるのはどうしてだろう。美しい音楽に耳が満たされる。この時間が永遠に続いてほしいと願うからかもしれない。『サウンズ : 平和のための揺らぎ』から『イン・マントラ』へ、彼らでしかできない世界を確立した。
ー堀内隆志(cafe vivement dimanche)
あのとき 光明寺の本堂で
やわらかな 音の濃淡の向こうがわ
すりぬけすりぬけ 微笑する二人がみえました
ー青柳拓次(アーティスト)
ブラジルの二人組がインドのマントラ(お経)をブラジルのメロディーにのせた曲の日本のお寺で行われたライブ版。
サンスクリット語は音節自体がそれを唱えることで精神の中枢に刺激を与えると云われる。
当然ライブで聴くことはその観客にメンタルな変容をもたらすし、ライブ版はその場の雰囲気や空気の振動がリスナーに気づきをもたらすでしょう。
聖書には”はじめに言葉あり”とあるが言葉と音は不可分でありその根本は響きである。
量子力学では物質の最小単位は粒子と波が確立的に表れるというが科学的にもそのように宇宙の根源は波=即ち音である。
またナダブラフマという言葉があるがこれは”宇宙の音”という意味。空気のない宇宙は音に満ちておりその音をそう呼ぶという。やはり世界は音に始まるのだ。
そのような音が文節化される原初の言葉は種字とよばれる。OUMやHUM等。
そのような種字が散りばめられたのがマントラでありその効用はこのような理由に自明であろう。
マントラとは実は何回唱えるどころか日常の全てにおいて潜在的レベルの意識で唱え続けることで無意識のうちに意識の奥に流れ出し、やがてはナダブラフマと一体になるという。
個人の意識が宇宙の意識と一体になるのだ。
リスナーにはそのような神聖な場の空気の振動を体感することで自分の心の奥の振動が宇宙の響きと一体になる瞬間を是非感じて頂きたい。
また彼らの曲中のマントラには、なかでもグル(師)への愛を謳ったものもあるが、それはバクティヨガ=親愛のヨガとも云われる。
そのサーダナ=修行の目的または結果とは、一つの対象へ究極的に意識を向けると、あるとき私という主体が神やグルという対象に消え入り2元性を超えることだといわれる。
ブラジルのメロディーとは恋人への愛のメロディーだがマントラは神への愛の言葉。マントラがブラジルのメロディーにのるとは個人的愛と普遍的な愛が一つになるということ。
同様のことをダライラマ法王は極めて洗練された表現でこうおっしゃりました。
”煩悩の薪が多い程悟りの炎はよく燃えます。男女の出会いの喜びを瞑想の喜びに変えて下さい。”
彼らの楽曲を通じ是非そのような意識の変容を体験して頂きたい。
ー信國太志(BOTANIKAデザイナー)
10月上旬に南米音楽を大特集
中島ノブユキ、ヘナート・モタがプロデュースしたシンガーchie umezawaなどのほか、南米音楽関連のリリースが続々と予定されている10月。オトトイでは音楽的な広がりを見せているこの南米音楽の新たな潮流にフォーカスして、大特集を展開します! 乞うご期待!
LIVE INFORMATION
ヘナート・モタ&パトリシア・ロバート ジャパン・ツアー2010 「イン・マントラ」
東京アンダーグラウンドの名手たちを迎えたマントラ・セッション3公演に、デュオ編成によるオリジナル曲中心の地方都市2公演。ブラジル、ヨガ、教会音楽—柔らかな幸福感に満ちた21世紀の詩的体験。
- 2010/10/30(土) 山形 文翔館議場ホール
- 2010/10/31(日) 鎌倉 浄土宗大本山 光明寺 大殿(本堂)
- 2010/11/02(火) 福岡 アクロス福岡・円形ホール
- 2010/11/06(土) 東京 表参道 EATS and MEETS Cay
公演詳細 : NRT

PROFILE
ヘナート・モタ&パトリシア・ロバート
ブラジル内陸部ミナス・ジェライス出身のデュオ。1999年にデュオ名義初となるアルバム『アンチーガス・カンチーガス』を発表、2010年の最新作『イン・マントラ』までに6枚のアルバムをリリース(いずれも日本盤としてNRTよりリリース)。ミナスの透明な空気感を湛えながら、ジョアン・ジルベルトの系譜を感じさせる正統派MPBアーティストとして現代屈指の人気・実力を誇る。近年はオリジナル作品と並行して、インドのマントラを演奏するプロジェクトも同時進行。同コンセプトによる2007年作『サウンズ:平和のための揺らぎ』は東京のほとんどのヨガ・スタジオに置かれる定番となり、東京のヨガ・シーンでもっともポピュラーなアーティストという一面も持つ。2009年4月に初来日、全国5箇所にて延べ1,000人以上を動員し、話題となる。作品のほとんどの作詞・作曲を担当するヘナート・モタは、国民的シンガー、マリア・ヒタへの楽曲提供をはじめ、コンポーザー、プロデューサーとしても活躍。日本最高峰のブラジル音楽シンガー、chieの2010年秋にリリース予定の新作プロデュースも担当している。
Renato Motha official web
NRT Official Web
高橋健太郎
過去の職歴は音楽評論家、DJ、音楽プロデューサー、インディー・レーベル・オーナー、レコーディング・エンジニアなど。レコミュニ〜オトトイにも創設時から関わる。音楽評論集に「音楽の未来に蘇るもの」(復刊)。初の小説も出版準備中。