
高橋健太郎が執筆したオトトイ限定デジタル・ライナー・ノーツ付き!!
ポップス界最高峰の音楽家バート・バカラックが作り出した楽曲を、アヴァン・ポップスの異端児ジム・オルークと、東京とアメリカの11人のミュージシャン達と解き明かす本作。ジム・オルークが、ボーカルのほか、ギターやバンジョー、キーボード、ベース、ハープシコードなどさまざまな楽器を演奏し、編集やミックスまでも自らが担当する傑作アルバムです。オトトイではアルバム特典として高橋健太郎が執筆した、1万字越えのスペシャル・ライナー・ノーツをプレゼント。21世紀、20世紀のアメリカを代表する作曲家ジム・オルークとバート・バカラック。ふたつの類まれな才能について解き明かす内容です!!
タイトル : All kinds of People 〜love Burt Bacharach〜 アーティスト : Jim O'Rourke
作曲 : Burt Bacharach
作詞 : Hal David
編曲 : Jim O'Rourke
価格 : 単曲 ¥150 / アルバム ¥1,500
<トラックリスト / ボーカルリスト>
01. Close To You(遥かなる影) / 細野晴臣
02. Always Something There To Remind Me / サーストン・ムーア
03. Anonymous Phone Call / やくしまるえつこ、ジム・オルーク
04. After The Fox / 坂田明、中原昌也
05. You'll Never Get To Heaven / 青山陽一
06. Do You Know The Way To San Jose(サン・ホセへの道) / カヒミ・カリィ
07. Don't Make Me Over / 小坂忠、ジム・オルーク
08. Raindrops Keep Fallin' On My Head(雨にぬれても) / 小池光子
09. Say A Little Prayer For Me / Yoshimi
10. Planes Boats And Trains(汽車と船と飛行機) / ジム・オルーク
11. Walk On By / ドナ・テイラー
【アルバム購入特典】
『All kinds of People 〜love Burt Bacharach〜』をまとめ購入した方に、特典として高橋健太郎が執筆した、オトトイだけのライナー・ノーツをプレゼント。特典は音源と一緒にダウンロードされます。
PROFILE
Jim O'Rourke

1969年シカゴ生まれ。Derek Bailey(デレク・ベイリー)の音楽と出会い、13才のジム少年はロンドンにDerek Bailey(デレク・ベイリー)を訪ねる。ギターの即興演奏に開眼し実験的要素の強い作品を発表、John Fahey(ジョン・フェイヒー)の作品をプロデュースする一方でGastr Del Sol(ガスター・ デル・ソル)やLoose Fur(ルース・ファー)など地元シカゴのバンドやプロジェクトに参加、「シカゴ音響系」と呼ばれるカテゴリーを確立する。一方で、小杉武久と共にMerce Cunningham(マース・カニンハム)舞踏団の音楽を担当、Tony Conrad(トニー・コンラッド)、Arnold Dreyblatt(アーノルド・ドレイブラット)、Christian Wolff(クリスチャン・ウルフ)などの作曲家との仕事で現代音楽とポストロックの橋渡しをする。1998年超現代的アメリカーナの系譜から『Bad Timing(バッド・タイミング)』、1999年、フォークやミニマル音楽などをミックスしたソロ・アルバム『Eureka(ユリイカ)』を発表、大きく注目される。1999年から2005年にかけてSonic Youth(ソニック・ユース)のメンバー、音楽監督として活動し、広範な支持を得る。2004年には、Wilco(ウィルコ)の『A Ghost Is Born(ゴースト・イズ・ボーン)』のプロデューサーとしてグラミー賞を受賞、現代アメリカ音楽シーンを代表するクリエーターとして高く評価され、ヨーロッパでも数々のアーティストをプロデュースする。また、日本文化への造詣が深く、近年は東京に活動拠点を置く。日本でのプロデュース・ワークとしては、くるり、カヒミ・カリィなど多数。坂田明、大友良英、山本精一、ボアダムスなどとの共同作業や、武満徹作品『コロナ東京リアリゼーション』(2006)など現代音楽に至る多彩な作品をリリースしている。映像作家とのコラボレーションとしてWerner Herzog(ヴェルナー・ヘルツォーク)、Olivier Assayas(オリヴィエ・アサイヤス)、青山真治、若松考二などの監督作品のサウンドトラックを担当。ジム自身も映画監督として活動しており、彼の作品は、2004年と2006年にはホイットニー・ビエンナーレ、2005年にはロッテルダム映画祭で「重要作品」として上映されている。ソロとしての最近作『The Visitor(ザ・ヴィジター)』(2009)は『Bad Timing(バッド・タイミング)』の現代版と言える密室的ワンマン・アルバムの極致と言える。新しい「知」の探求者としてオルタナティヴ、ポストロック、エクスペリメンタル・ポップ、映画音楽、フリー・ミュージック、ジャズ、アメリカーナ、現代音楽など様々なジャンルの極北を切り開く越境的活動を行ない「現代東京カルチャー」の先導者となりつつある。
高橋健太郎
過去の職歴は音楽評論家、DJ、音楽プロデューサー、インディー・レーベル・オーナー、レコーディング・エンジニアなど。レコミュニ〜オトトイにも創設時から関わる。音楽評論集に「音楽の未来に蘇るもの」(2010年に復刊予定)。初の小説も出版準備中。