5 Star Cowboyは“それなラップ”
りら:私にとって、5 Star Cowboyとか、PICNIC YOUは“それなラップ”。聴いてる時、「それな〜😃」「マジそれだわ😊」「めっちゃそれ❤️」「ってか、マジ最悪🙅」みたいな感じなんですよ。
没:そういう人って、他にもいるのかな?
りら:それをやってきたのが、病んでる女の子たちに対して、とかだったと思うんですよ。
没:あ〜わかりやすく、そういう人に対してってことね。
りら:例えば、大森靖子とか鬼束ちひろとか、椎名林檎とか──「女の子主義」みたいなことをやってきた人たち。 5 Star Cowboyはヒップホップっていう、また違うやり方で、日常の思ったこととか「こうなったらいいな」ってことをリリックにして、とってもいいビートに乗せて、パーティーを開いて…。そういうのは家に引きこもってる人たちの音楽だったけど、年末のスプレッドで同じ人たちと同じリリックを叫んでたじゃないですか、 私はその場にいたんですけど、すごく嘘…ファンタジーみたいだったんですよ。それがすごく救いだった。
だって、スプレッドから出たら、彼らは会社に行ったりバイトに行ったりとか、お母さんに怒られたりとか、もしかしたら消費者金融から追われたりとか。そういうのを忘れて、みんなで叫んで歌って…「去年の悪事がバレる! ! 」とか言っちゃって。そういう、自分に対して罪があるって感じている人たちが救われる音楽なんだ、っていうことをすごく感じました。
そう、5 Star Cowboyは、私にとってはすごく“嘘っぽい”んですよ。 現実逃避っていうか、飛躍しすぎた言い方をしたらドラッグみたいな、そういう感じがする。今って、やっぱりみんな逃げ道を探している。でも、いろんな理由で逃げ道がないことがある。それでも5 Star Cowboyのライブに行ったら、とにかく叫んで踊り狂えばいいっていう。そういう場所… 同調圧力ではなく、君たちが共感したいなら共感すればいいじゃんみたいな、ゆるさを感じられるところが社会にあったんだと思って、うれしかったです。 ただただ楽しもうっていう現場、それが足りてないって思ったんですよね。多分邦ロックでもできないし、パンクでもできないから。ヒップホップっていう手段を使って、あなたたちがそういうことをやってるのは、今の世の中に必要だと思いました。
10,10,10:マジで、没が頑張ったなと… 急に変なこと言ってごめんなさい。形にするの大変ですよね、こういうの。
田嶋:曲とか?
10,10,10:なんか形になんかならなかったはずのものみたいな感じがしたから…変なこと言っちゃった。
田嶋:いや、でもわからなくはない。
10,10,10:okadadaさんも言ってたけど、PICNIC YOUも俺らも気持ちいい方向に閉じているところがあるから。そこを残しながらみんなに開けている感じって没が引っ張ったところだなって。
没:今日俺がつらそうだったから、言ってくれてんのかな(笑)。
10,10,10:いや全然、そういうことはしないです。失礼なんで...。
りら:ちん花さんはどういう風に歌詞を書いてます?
10,10,10:俺はbringlifeと5 Star Cowboy、ソロとも歌詞の区別がなくて。見て思ったこと…「こういうのが綺麗に見えました」っていうのを書いてるだけだから、一番気楽というか。俺が見てるものって、本当に、俺にしか見えてないから。それを分けてあげるのって、すごくいいことだと思ってる。それを出すということは芸術じゃんって思うから、俺に限らずね。そういうことを多分ずっとやっていくだろうな、と思いながらやってますね。
りら:まあでも、ラップうまいですよね。
10,10,10:ああ、まじすか、ありがとうございます(2回)。結構自信あるのと、ないのが両方ある。俺はラップに対して、すごく神髄を分かろうとしてる気もするし、みんなほど音楽聴いてないから、何も知らない気もする。特にEPの時は、自信なさが勝ってて…。
りら:いんや! 私はもう最高だと思いました。
10,10,10:あ、本当? 俺ってあの時期、結構音楽やってなくて、みんなに混ぜてもらってる感がちょっとあったんだよね。だけど、EPができて、アルバム作るぞって雰囲気の中に入れられて、割と安心して「俺のできることやってみるか」と。俺もすごいから(笑)、そのすごさを出そうって、アルバムの曲に関してはなれた。
りら:逆に、そういうちん花さんの思いがあるから、「それな〜」ってなれるのかなって私は思った。不必要では絶対にない、と思いました。
10,10,10:そうですね。蘇生された感は若干あるかもしれない。
りら:下田さんは?
下田:俺は没さんと近くて、音優先。フローとかメロディーありきで言葉を当ててるから。
りら:まあでも、あなたは快楽主義ですからね。
下田:快楽主義になると、もうイメージが決まってて、フローとかメロディーとか。 そこに言葉を当てる時に、なにかを言い切る以外に歌詞の選択肢が実はなくて。結果的にすごい暴力的なことを言ったりとか、過激なことを言うみたいな感じになってる。それは5 Star Cowboyの中の自分の役割みたいなのもあるけど、その時に調子いいと思ってる言葉を言ってるから、その時々のリアルな心象で。さっき没さんにも指摘されたけど、「Evil Eye」とか3、4曲出てくるし。
nul:でも、結構言いたいことはありそうな気はしたんだけど、そんなことない?
下田:いや、はっきり言いたいことってないかもしれない。
りら:聞いてる側からすると、そのニュアンスがすごく助かる。自分に当てはめられるから。
nul:世界観があるよね、下田くんのラップは。
りら:疎外感は、それによってあまりない。ライブを見ても、音源を聴いてもそう思いました。
下田:いい方向に作用してるってことが聞けて嬉しい(笑)。
nul:世界観系に行くと、自分をみせる方向になるけど。下田君のラップは、ちょっとロマンティックに楽しめるものにしてくれてる感じがするね。
下田:ありがとうございます。やっぱりバランスは考えるかもしれない。























































































