2026/05/22 18:00

5 Star Cowboy × りら──音楽やってくれてて、いてくれてありがとう【In search of lost night】

固有の表現/場のあり方を追求するアーティスト、パーティー…etcを取り上げる連載【In search of lost night】。今回は、bringlife、PICNIC YOU、Dos Monosで活動する、10,10,10、nul、下田開登、田嶋周造、没 a.k.a NGSの5人が集合した、5 Star Cowboy。 5 on 5もとい、QN、福尾匠、Okadada、二木信、りら、の5人それぞれと対峙するデラックスな鼎談より、ラストを飾るは、りら! 最前でとびきりに踊るオーディエンスで、大御所占い師で、サイケな隣人で…そんな彼女の愛を携えた語り口に注目!

5 Star Cowboy × 5つ星 デラックス対談──vs QN,福尾匠,Okadada,二木信,りら 【In search of lost night】

1st TALK:QN

5 Star Cowboy × QN ──テンパってるくらいが面白い【In search of lost night】

2nd TALK:福尾匠

5 Star Cowboy × 福尾匠 ──フィクションをかませたらリアルじゃなくなる、わけではない【In search of lost night】

3rd TALK:okadada

5 Star Cowboy × okadada──永遠は一瞬に、一瞬は永遠に【In search of lost night】

4th TALK:二木信

5 Star Cowboy × 二木信──アンダーグラウンドのRIP SLYMEがやりたかったの?【In search of lost night】

『5 Star Cowboy Deluxe』カセットテープ(thank you sold out!)


販売ページはこちらでした
https://ototoy.jp/_/default/i/506

5th TALK:りら

没 a.k.a NGS→田嶋周造(上)、下田開登(下)→りら、nul(下)→10,10,10

写真 : Julian Seslco

五番目となる対談相手は、りら。今回の5on5鼎談企画を発案するきっかけになったという、開かれた観察眼によって鋭い言葉が投げかけれる回。「カルチャーは本来愛とかを分け与えることが前提」と話す彼女が愛する、5 Star Cowboyに抱く想いはとても多様だ。5人の表現は「それなラップ」で、「ブリンブリンをつける代わりに愛を塗りつけて」いて、「V6で戦隊ヒーローだ!」なんだそう。5つ星に照らされた同志として、共感するし、ハッとする言い回しばかりでした。また踊りましょうね。

りら:ピクチャー1枚よろしくて? せーの、ハイチーズ!
カシャ…
ありがとうございまーす。私みんな好きなんだよね、今日いる人。

没:最後しかあり得なかったかも、りらちゃん(笑)。このインタビューやることになったきっかけも、りらちゃんだったしね。

10,10,10:これ録音してる?

りら:ハローこんにちは、りらでーす。よろしくお願いします。 湘南のアゲマンです、よろしくお願いしまーーーーーーーーーーーーーす。

10,10,10:最近考えたあだ名なんですか、それは?

りら: これはもう私が高校1年生とかで使ってるやつ。

没:肩書きとかはちなみにどういう感じで…湘南のアゲマンでいいの?

田嶋:湘南のアゲマンは最高だけど、湘南のアゲマンって人から言われたくなくない?

りら:えっ別にどうでもいい、人のこととか…。

田嶋:そんなこと言ったら本当に肩書き「湘南のアゲマン」になっちゃうよ(笑)。

りら:え、じゃあ考えてよ。田嶋くんは、何がいいと思うの?

田嶋:俺的にはオーディエンス枠として、呼んでるつもりという。

nul:neighborhoodになるんじゃないの。

田嶋:隣人?

りら:隣人? …サイケな隣人!

一同笑

没:2000年代のフリーペーパーみたい(笑)。表紙に「毛皮のマリーズ、デビュー! 」みたいな。

りら:バカにしてんだろ〜?

没:してないしてない、めっちゃ褒めてる。 サイケな隣人めっちゃいいじゃん。

りら:ありがとう、ほんとみんな大好き。

nul:(肩書き)りらちゃんでいいんじゃない?

りら:サイケな隣人!

没:ほんとにそれでいくんだ(笑)。

りら:それでいいと思います。よろしくお願いします! yeah! 5 Star Cowboyも津田さんも会えるのも超嬉しいんですけど。 組んでくれてありがとう。 生まれてきてくれてありがとう。

没:嬉しい〜こんなに褒められることはあんまないから。

りら:褒めてるとかじゃない、事実だよね…なんか私よく分からず、渋谷に来たんですけれども。いいんでしょうか?

没:いいよ。何をするとかも何も聞いてないの?

フルーツ的な?

りら:なんか、インタビューをするっていうことは聞きましたけれども。

没:5 Star Cowboyになんか聞きたいことありますか?

りら:はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん?
…私からみると、5 Star Cowboyは、日々感じていることを短くせず、事実をわかりにくくしてそのニュアンスをリリックにしている。個々のリスナーは、自分自身の私生活に当てはめながら、共感して聴いてるんじゃないかと思うんですけど〜。皆さんは、どういうお気持ちでリリックを書いてらっしゃるんですか?

没:りらちゃんって本当に最高だね。

下田:各々違いそうだしね。

没:多分、俺が一番くだらないから最初に言うけど、音楽としてかっこよくなるようにしてる。言葉は後から来てるっていうか。

りら:かっこいいよ。

10,10,10:音で?

没:音が先かも。

りら:私は音の快楽で、音楽を聴いてるから。没さんのバースとか、ビートとか、すごく気持ちいいなって思う。

没:ああ、本当に嬉しいです。今日一日のすべてが救われた感じですね。

nul:ずっとカウンセリングが続いているな…。

りら:最高の日ですね。なんか、5 Star Cowboyって、違う人たちの集まりじゃないですか。 その中で没さんはわかりやすく、音に当ててるっていうか、そのイメージが強くて。Dos MonosはZeppでやっていたりして、人を集めているし、すごく分かりやすくて、技術もあって…そこがすごいなと思う。みんなが欲しいものを無意識にゲットしてるし。

没:それってどういうこと?  例えばこの仲間とかっていうこと?

りら:いや、声質。あと、今までのことがあって、今の没さんがいてっていう、そこも含めて欲しがってる人がたくさんいると思う。

没:すげーな! りらちゃんって。そうかもしれない。

りら:それって家庭環境であったり、生まれた場所だったりで変わってくることだから。すごく、恵まれたことって言ったら、「今まで苦労してきたんで」っていう話もあると思うけど…羨ましがってる人がたくさんいると思います。

田嶋:でも没さん苦労してきた系の人ではなくない?

没:全然違う。

りら:うん、それをナチュラルにやれてるっていうのが、みんなの憧れの的になるし、人を集める力がある。そういう風に、思いますね。

没:ありがとうございます。まあ、俺はそういう感じだね。ここまで簡潔に言ってもらえるなんて嬉しい。

りら:田嶋くんは歌詞についてはどうですか?

田嶋:「俺はこうだ」とか「こういうことを感じた」というよりは、自分の理想とか「こうなれたらいいな」みたいなことを、基本的に考えてるかも。理想を言って、そうなれたらいいな、みたいな。それを言うことで本当に自分の言葉にしていきたいし、それにフィールしてくれる仲間が欲しい、って感じかな。

りら:じゃあ本質的な田嶋くんはどこにいるの?

田嶋:それは、だから俺がそういう人間だってこと。

nul:ビッグダディだ。

田嶋:「俺はそういう人間だ」! …理想を語ってそれになりたいっていう…うーん…自分でボールを投げて、そのボールを自分で追いかけていく、みたいな。

りら: じゃあ、そのボールを投げてる田嶋くんはどんな人なの?

田嶋:そう言われちゃうと、ちょっと…。

nul:パラドックス入ってくる。

田嶋:パラドっちゃうけど。

りら:田嶋君が理想を追いかける人だっていうのは、リリックを聞いても、居酒屋でお話ししても、すごく感じるのね。自己形成の部分に関しては、私は聞くつもりはなくて、あなたはそういうことをしたいって、勝手に思ってるけれども。まあ、ボールを投げてる田嶋君と、仲良くなりたいっていうのはある(笑)。

田嶋:どうかな?  最近ね、親しい人とか普通に仲いい人とかに「田嶋君っていろいろしゃべるけど、結局、何考えてるかわかんないよね」「 『結局、田嶋君はじゃあどう思ってるの? 』って最終的に思う」って言われた。俺、そのつもり全然なかったんだけど、どうやらそうっぽくて。それは俺が聞きたい。「なんで? 俺、こんな頑張ってしゃべってんのに! 」みたいな。

りら:まあ、あなたは変化していくものだからね。

田嶋:そのつもりなんだけど。だから、それが答えかな。「俺はそういう人間だ」。

りら:とても面白いですよ、あなた。

没:大御所占い師みたいだ。

りら: それで自己嫌悪とかにはならないわけじゃない?

田嶋:今のところ、なってない。

りら:変化をしていきたいと思ってる人間だから。そこに対してネガティブな感情はないのかな?  と思う。

田嶋:なんで変わっていこうとすることがネガティブなことなの?  自分はポジティブだと思う。それは、今の自分が嫌いだからとかじゃなくて?

りら: そうなの。この世の中には、「今の自分が嫌いだから変わりたい」みたいな人がたくさんいるわけ。 私はそういう人たちをたくさん見てきたし。だけど、田嶋君はハッピーに…っていうのは、ちょっと言葉が違うかもしれないけど…進化に対して躊躇がない。すごく素敵だなと思います。

田嶋:ありがとう。もっと良くなりたいなって思う。

りら:まあダメでも好きだけどね。

没:もっと良くなりたいって思ってるんだ?

りら:じゃあそれの「いい」って何なの?

田嶋:っていうかあれだな、今までの説明は全部間違ってたかもしれなくて…

りら:…………うん(とても低い声で)。

田嶋: 自分っていう枠があるじゃん?  で、ひとつのところにいたら、どんどん煮詰まってつまんなくなってきたりするじゃん。

nul:腐っちゃうの?

田嶋:そう、自家中毒というか。

りら:もう一回言って。

田嶋:自分で思ってる自己イメージがあって、ずっとその自分でいると、飽きてくるし、腐ってくる。基本的に自分ってものに飽き飽きしてるんだ。江戸アケミも「今いるところから抜け出せ」って言ってたよ。だから、他の人とか世界から影響を受けたりして…フレッシュでいたいってことかな。フレッシュでいたい。

りら:フルーツ的な?

田嶋:まあフルーツでもあるかな。

nul:フルーティーだね。

りら:私はもう、自分に飽き飽きしないんですよ。トラブルだったり、幸せなことだったり。「幸せは歩いてこない」って言うけど、私は幸せが歩いてくるし、不幸も歩いてくるから。火星人って言ったらおかしいけど、そういう星の元に生まれたと思ってる。

田嶋:火星ってそうなんだ。

りら:いや、わかんないよ! そこは大事じゃないの。

田嶋:ああ。別の星の人なの?

りら:そう…別の星の人? そういうわけでもないよ、普通に地球人だし。

没:道(TAO)みたいなことじゃないの? 私をいろんなものが通っていくみたいな。

りら:うん。私は、たぶん磁石だから、いいものも悪いものもすごい吸い寄せると思う。それを乗りこなしてて、スキルを身につけて、愛をどう分け与えるかみたいなことしか、あんまり考えてない。

没:すげー。普通にすごいっす。

りら:でもみんなのこと聞きたいですね。5 Star Cowboyの皆さんのことも、津田さんのことも、本当に大好きだから。

没:普通にnulとか聞いてく?  歌詞ってどういうことを思って書いてるか。

nul:(全ての人生途中…俺は一部of地球…自分の歌詞を思い出している)

没:思い出してる(笑)

りら:客観的な意見いいですか?  nulさんは、日常に起きたことを箇条書きにして、それを文章にしてるっていうイメージなんですよ。

nul:そうなのかもしれない。「これは言いたい! 」みたいな発想があんまりないのかも...。だからとりあえず事実ベースっていう感じに、聞こえるのかも。

りら:それって、世間に対しての諦めなんですか?

nul:諦めっていうか…独り言っていうか…。

りら:(世間を)愛してない?

nul:世間はめっちゃ好き。

没:社会性がないわけじゃないじゃん。

りら:もちろん。すごくちゃんとしてる人だと思う。

没:別に何かを言わなかったら、愛じゃないわけじゃないっていうか。

nul:いろいろ楽しんでますよ。

この記事の編集者
TUDA

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