2012年度、要注目のNRQのアルバムが配信開始!!
2012年のベスト・アルバムの1枚として挙げられることも多いNRQの『のーまんずらんど』を基にした、バンドにとって初となるリミックス・アルバム『THE INDESTRUCTIBLE BEAT OF NRQ』が話題になっている。ここには、永井聖一(相対性理論)、荒内佑(cero)、佐藤優介(カメラ=万年筆)、桜井芳樹(ロンサム・ストリングス)、そして曽我部恵一らが参加。アメリカン・フォークロア、R&Bなどのブラック・ミュージック、エキゾチシズム、サイケデリックなど様々な音楽的アングルを持つNRQの複合的な面白さをそれぞれが自在に解析したような1枚だ。このアルバムはバンドの意向で12センチ・アナログ盤のみの発売だが、オリジナルの方の『のーまんずらんど』の楽曲がこのたび初めて配信されることとなった。
そこで、NRQの牧野琢磨と、今回のリミキサー陣の一人、EP-4の佐藤薫の対談を行ない、今、リミックスすることの意味、音楽に向き合う意識などについて語ってもらった。牧野はNRQとしてはもちろん、湯浅湾としてのライヴでも多忙。佐藤薫の方は2013年は活動をさらに加速させる見込みで、1月21日には同じEP-4のBANANA-UGとの別プロジェクト、EP-4 unit3として初の単独アルバム『À Artaud』をリリースする。
進行 & 文 : 岡村詩野
待ち望まれていた配信が遂に開始!
NRQ / のーまんずらんど
【配信価格】
mp3 単曲 150円 / アルバム 1,800円
wav 単曲 200円 / アルバム 2,400円
12の弦と管楽器とドラムから成るインストゥルメンタル・バンド「ニュー・レジデンシャル・クォーターズ」、あるいはサバービアのカウボーイたち「NRQ」。各メンバーの作曲能力の高さによる緻密な曲作りと綿密なリハーサル、さらに多くのライヴを経て、また即興性も取り入れ、合宿レコーディングは行われた正味12時間、全12曲。
対談 : 牧野琢磨×佐藤薫
牧野琢磨(以下、牧野) : 今回はリミックスしていただき、本当にありがとうございました。佐藤さんのリミックス、ミキサーを通して各EQを上げて聴くと、ものすごく色んなことを試しているし、色んな音が入っているんですよね。それに気づいて本当に驚かされて。いい音でフロア向きだなあって思いましたね。僕は全然詳しくないですが、“今の”というより“少し前の”しかもマニアックなフロア向き、というか。勿論古いとかいう意味では全然なく。
佐藤薫(以下、佐藤) : だから、本当は“外周”(アナログ盤の最も外側。各面の1曲目側)に収録してほしかったんだ(笑)。
牧野 : (笑)。そもそもなんで佐藤さんにお願いしたかというと、今年ちょうど円山町でクラブの一斉検挙があった頃、EP-4の復活ワンマン・ライヴもあったんですよね(5月21日)。クラブが東京でも摘発されている頃に、ツイッターのタイムライン上はEP-4、EP-4、EP-4、EP-4…。そこで霊感が働いたのです。ピーン、と。それより以前から、関西に住んでいるモブ・ノリオさんから関西のクラブの状況は聞いていて。僕自身はクラブ・ミュージックに明るくはなかったけど、この動きは今後ライヴ・ハウスや、カフェでの演奏にも来るだろうな… どうなるんだろう? って思っていたところだったんですね。加えて『Lingua Franca-1 昭和大赦』のリイシュー盤も買っていて、それを出しているレーベルが奇しくもNRQと同じディスク・ユニオンだということもあって、これはもう頼むしかないなと感じたんです。実際、最初はクラブ系のクリエイターの方々にもお願いしようかと思ってたんですけど、先ほど申し上げたように、何か霊感が働いたのです。
佐藤 : ありがとう。でも、申し訳ないんだけど、その時にはNRQを最初は知らなくてね。話をいただいて聴いてみたらすごく面白かったんで、ぜひやらせてもらおうと思ったんだよね。
牧野 : 嬉しいです。結果として、リミックスしてくださった方々がそれぞれ、NRQの音楽性の色々な面をデフォルメしてくれた気がします。ceroの荒内(佑)くんはエキゾチックな部分を強調してくれたし、相対性理論の永井聖一くんはキャッチーな部分を出してくれたし…。で、佐藤さんがやってくれた「ボストーク」は… あの曲を作ったのは二胡の吉田(悠樹)さんなんですけど、もともとタテノリなんですね。でも、佐藤さんのリミックスだとヨコのグルーヴになっていた。それがとにかく衝撃で。リフを抜き出して繰り返すとか時系列を入れ替えるとか…、リミックスの手法って色々あるとは思うんですけど、曲自体のリズムが変わっているっていうのはすごく驚きで…。
佐藤 : ちょっとBPMを落とすことで出てくる部分もあるんだよね。
牧野 : なるほど。でも、一般的にリミックスをお願いして出来上がってくるもの、そんな想像とは明らかに違うのには驚きました。
佐藤 : リミックスという概念が、今回の場合わからない部分もあったから、最初に会った時にたぶん牧野くんに訊いたと思うんだよね。どの程度までやっていいのか? とか。僕の感覚で言うとリミックスっていうのは、基本、“アリもの”でやる、というものだから…。リミックスって元々は3分程度の曲をダンス・フロア用に尺を伸ばすことを目的としたものだったわけだけど、今はもっと自由に何でもアリになっているよね。でも、僕は今回非常にオーセンティックなやり方で作ったんだよね。元の『のーまんずらんど』を作った時は、ダンス・ミュージックはあまり意識していなかった?
牧野 : はい。でも、「ボストーク」を吉田さんが作曲して、バンドで演奏してみて、単純に“あ、二倍(のリズム)もいけるんだな”ってことに気づいたんです。お客さんに踊ってもらうことを考えたことなんて、以前はあまりなかったんですけど、今は少し考えるようになりました。
佐藤 : そうすることで演奏にも反映されるようになった?
牧野 : 結構変わりましたね。リミックスの感覚を逆に演奏に移したり… そういう発想ができるようになりました。それと、このリミックス盤を作るにあたってダンス・ミュージックのことを考えた時に、EP-4はダンス・ミュージックだけど、例えば多幸感を共有するようなバンドじゃないから、これは我々にも合ってるはず、と思って(笑)。
佐藤 : 普段、クラブにはよく行くの?
牧野 : 以前は少し行ってました。でも、行っても孤独になっちゃう(笑)。佐藤さんは昔京都でクラブをやってらしたんですよね? 『クラブ・モダーン』でしたか?
佐藤 : そう。70年代後半からね。それ以前はディスコや音楽喫茶のDJやプロデュースをしていたの。で、80年にその店に来ていた仲間とEP-4を結成したんだけど、DJの文化が日本で根付いてきた頃… 80年代半ば~後半くらいかな、これでしばらくバンドは要らないんじゃないかなって思ったんだ。最近はライヴ・ハウスもディスコもクラブも一緒くたになっているからわからないけど、昔のディスコはクラブはナンパをする場所だった(笑)。今はどっちかっていうと交流サロンだよね。色んな目的で来てる、それぞれがね。つまり、そのくらい音楽の聴き方もそれぞれ異なるってことなんだけど。33年前の『クラブ・モダーン』もそんな雰囲気の店だった。
――ただ、今回のNRQのリミックス盤は、DJやクラブ・ミュージック畑のクリエイターではなく、生バンドのメンバーがリミックスしているところが面白いですね。
牧野 : はい。意識したわけではないのですが、結果的にそうなりました。人選はディスクユニオンのディレクターと決めましたが、やっぱり僕はバンドをやっている人間なので、その部分が反映されているかと思います。ただ、NRQはメンバーの誰か、例えば僕が、一人で引っ張っているとかってタイプのバンドじゃないんです。メンバー全員が曲を書きますし。EP-4は、佐藤さんがリーダーだと思うのですが、曲作りやアレンジはどういう風にしているんですか?
佐藤 : その時、その曲によって全くバラバラだね。今は当時のメンバーが亡くなったりもしているんで同じようにはいかないけど、昔はスタジオでセッション演って、非常にDJ的な感覚なんだけど、面白いフレーズが出てきたら、簡単に録音したり、覚えておいて、それを後からつないでミックスするような感じだったな。
牧野 : なるほど~
佐藤 : 特にリズムはそういう感じだったね。で、上モノはまた別で作ってた。今でも基本はそういう作り方だね。
牧野 : 今度アルバムが出るEP-4 unit3はどういう感じの作り方ですか?
佐藤 : あれはもっと即興なんだよね。僕とBANANA-UGの二人で、ファイルの交換でやりとりをして作ったトラックの上に即興で音を乗せていく感じかな。
牧野 : へぇ~。NRQというバンドが始まった時に、これは僕だけにとっての重要なコンセプトなんですけど、何かを他のメンバーに強要しないっていうテーマがありました。“そこで止まってくれ”とか“ハイハットを二個にしてくれ”とか。そうやって強要することがどんどんバンドをダメにしていくんだと当時は思っていて。複数の人間が集まって曲がそこにあったら、その是非を一人で判断しない、っていうことが重要かなと思っていたんですね… 今でもそう思っていますが。…でも、実際はそうならないじゃないですか!
佐藤 : (笑)。逆に全て決めてもらった方がうまくやれるって人もいるだろうし。要は、そういう制約を楽しめるかどうかってことだよね。
牧野 : 時にはそのような制約が重要ですね。ただ、外圧はバンドを良くすることはあると思うんですけど、メンバー間の制約は難しいかなあ… と。しかもNRQは普段あまり一緒にいないんです。音を出す時以外は顔を合わせることもなくて。練習も全然しないんですよ。ライヴ前に、やったことがない曲をやる時は集まりますけど、日常的にスタジオに入るってことはないんですね。でも、その方法がよい気もするんです。で、その状態でライヴをやると、あんなに上手くいってたのに今日は全然ダメだった… ということが勿論あって。あるいは、こっちは全然ダメだったと思っているのに、お客さんは「今日は4人のパズルのピースがピタリとハマってましたね! 」とか言われたりすることも。実際は「暗闇でパズルのピースを探しているような感じだったのにな~」とか思っていたり(笑)。その差が面白いんですよね。パッケージになってくるとちょっと違うとは思うんですけど、ライヴになるとそういうのがハッキリと出て、面白いです。
佐藤 : NRQは音だけでちゃんと勝負をしたバンドだからね。
牧野 : EP-4も単純にすごくカッコイイ。もちろん後追いでしかないですけど、聴いていて、この人達は本当にブラック・ミュージックが好きなんだな、というのが伝わってくるんですよ。当時って、もうじゃがたらとかいましたよね?
佐藤 : うん。でも、じゃがたらも初期はまだその後のような感じの音ではなかったよ。
牧野 : あ、そうか! 勿論じゃがたら大好きなのですが、80年代中盤ってアフロ・ポップっぽい大所帯バンドって結構いっぱいいたと思うんです。そういう他のバンドとのリズムの解釈の違いがEP-4には明確にあると思うんですよね…。ちょっと雑な言い方ですが、両手を広げて開放的に踊るって感じとは違う印象なんです。
佐藤 : そうだね。まあ、70年代はまだアフリカの音楽が日本に殆ど入ってきてなかったから、解釈も今とは違ったと思うんだ。LPが1枚4800円とかさ、フェラ・クティのアルバムなんてホント、全然手に入らなかったからね。僕はその頃から個人でレコードを仕入れるような仕事をしていたし、リスナーとしてブラック・ミュージックやアフリカ音楽を聴いていたから、その感覚が音に出ているんだと思う。70年代の終わり頃になると、ポップ・グループやノー・ニューヨーク系の人達が黒い音を面白く解釈して作品を出してきたでしょ。そういうのも面白いんだけど、そこから興味を持って音楽を始めたような人達の多くは、それ以前にブラック・ミュージックをあまり聴いていなかったんじゃないかな… まあ、おそらくだけどね。ディスコとかだってさ、普通に生活していて耳に入ってくるような音楽じゃなかったから…。
牧野 : なるほど。僕は昔からブルースが好きで、黒人音楽をよく聴いてきたんですけど、ブラック・ミュージックを予め聴いておくと、ちょっとやそっとのことでは驚かなくなるような気がします。耐性ができる、というか…。僕がゼロ年代に入ってからビックリしたのは日本の即興音楽なんです。宇波拓さんとか、杉本拓さんらの音楽には本当に驚かされました。大抵の音楽は聴いた瞬間に自分のインデックスに自動的に分けられていくんですけど、初めて彼らのやっていることを知ったときにはそれが不可能でした。フレームが揺さぶられることが一番興奮するんですよね。10月に韓国に演奏しに行ったんです。即興のフェスティヴァルに呼ばれてのことだったんですけど、ヨーロッパから来たアーティストたちの多くは、ラップ・トップを開くことから始めるんです。でも、韓国の人たちは違う。あるミュージシャンのセットでは、ステージ脇の二階席からピンポン玉が一つずつ、一分感覚くらいに落ちて来る。そのうち間隔が狭まってきて、最後に大量のピンポン玉が一斉に落ちて来る… というような。これは視点というか、視座が日本の即興系の演奏者たちと似てるなあって、こないだ宇波さんに話したんです。
佐藤 : “現場”の音楽ってことだよね。
牧野 : そうなんです。フレームが定まるのも揺さぶられるのも現場なんですよね。
佐藤 : そういうことが出来る場所が今は東京にもとても多くある。それは本当に幸せなことだと思うよ。昔はホントになかったからね(笑)。僕らの時代はその場所を作ることから始めないといけなかった。それを思うと、今は何がそこで起こってもそうそうはビックリしなくなっちゃったね。結局、そのアーティストの持っているものがしっかりしているかどうかがだと思うよ。
牧野 : 背骨みたいなものがあるかどうかってことですよね。たとえば蓄積とか単純にキャリアも含まれるのかもしれないけど、そういうのがあると、不測の事態になった時もすぐ対応できるし、それをパフォーマンスに転化できるかもだし…。ただ、僕自身はそういう音楽が好きですけど、自分で出来るとは思わないんですよ。実際やれない。ただ、NRQもカウンターのつもりでやってるんです。僕が勝手にそう思っているだけで、他のメンバーがどう思っているかは知りませんが…。外側から見たらいい感じの音楽に見えるかもしれないけど、そう思っていただけるのも勿論嬉しいですが、実際はカウンターのつもりなんです。つまり何かに対抗してやってる。それが何に対抗しているのかは、ちょっとうまく説明できないですけど…。
――仮想敵がいるわけではない。
牧野 : そう。仮想敵を作っちゃうと面白くないですから。それに、そこまで話は単純じゃないところが面白いわけです。カウンターなんだけど、その対抗しているところにあるものを設定しちゃうのはつまらない。特にツイッターとか見ているとそのように感じます。そういうところもあって、ツイッターをやめちゃったんですけど。けどまぁ見てるんですけど(笑)。
佐藤 : ラジカルなスタイルの意志…。
牧野 : それでいて外側はよい音楽に見えるというか、普通に黙々とやっている、というのが面白いかなあと。けれど本当に、正直言って佐藤さんには憧れます。EP-4のインフォメーションの少なさに(笑)。
佐藤 : (笑)。
牧野 : 僕はつい言っちゃったり聞いちゃったりしちゃうので。“どうですかね…?”みたいな。小物根性みたいなのがね、出ちゃうんですよ。このインフォメーションの少なさはカッコいいと思います。今、僕はなんか共有というか、共感したくないんです。いいと思うものは自分だけで楽しんで、共感だけじゃない感覚を思い出したい。それでツイッターとかやめちゃったんです .
佐藤 : わかるよ。それは音楽の世界だけの話じゃないけどね。コレクターの世界とか情報の世界とかって、ある種極度に洗練されていた時期があって、でも、それによってフィルターがかかってしまった。結果、初めて聴き始める人にもそれなりのレヴェルのものが用意されているから、だから耳は肥える。でも、現実に音楽を支えているものはそれ以外の音だったりする。
牧野 : それはありますね。たとえば、今の若い人はレアな音源は聴くけどマイケル・ジャクソンやディープ・パープルは聴かない、みたいな事態がありますよね。情報が洗練されていくことで枝葉の先の方まで手が届くようになったけど、幹の部分にあるところは知らない。実際、僕は全然ものを知らない(笑)。なぜ、そういう枝葉のものがあるのかというのがわからなくなってしまうんですよね。ただ、昨今はそれさえももう融解してきている気がします。
佐藤 : そこで僕が思うのは、自分の目や耳や力でピックアップしたものが頼りってこと。単に自分でお金を払ったものはすごく良い評価しか下せない、という。そういう傾向が増えているんじゃないかな。
牧野 : そうですね。ただ、Amazonのレビューなんかでよく“損をした”という言い方がされてますけど、それはあまり好きじゃないんです。自分のお金を使ったのだからよくないと許さない、みたいな。
佐藤 : そうだね。原理が経済的なものになってしまうと物事は深化しないし、自分を支えているものが何なのか? が見えなくなってしまう。昔僕らが半年~1年かけて探し出したレコードが今だとワン・クリックで変えてしまうってすごいことだけど、昔で言うところのそういうコレクター的な感覚を持つ人達と、ディスコで踊るような人達とは本来は別だったわけだよね。踊ってみないとブラック・ミュージックの良さなんてわかんないというのも一理あるし、ちゃんと聴き込まないとダメだというのも一理あるから。でも、僕はそのどっちでもない。踊る場所は好きだけれど、そこで当たり前のブラック・ミュージックがかかるより「なんだこりゃ? 」っていうような音楽がかかることの方が面白い。「クラブ・モダーン」はまさにそういう感覚で作ったディスコ/クラブだったんだよ。
牧野 : 「誰も知らないような曲がかかるディスコ! 」。まさにフレームが揺さぶられる場ですね。
佐藤 : そう。でもお客さんはやっぱり喜ばなかったよね。みんな知ってる曲で踊りたいわけだから。簡単に言えば盆踊りだよね。あとライヴも一緒。知ってる曲がかかれば嬉しいっていう。でも、今は、知らない曲がたくさんある方が面白いって人が増えている。牧野くんもそうだろうし…。
牧野 : EP-4の復活ライヴには当時を知らない若いリスナーもたくさん来たんですよね。曲さえ知らない人もいたんじゃないですか?
佐藤 : そうだね。そういう音楽ファンが今は増えているというのが僕には興味深いし、すごく頼もしくもあるね。知らない音楽に触れてもっともっとフレームを揺さぶられていってほしいよね。
RECOMMEND
曽我部恵一 / PINK
制作には木暮晋也、グレートマエカワなど旧知のミュージシャンが参加、そしてマスタリングはNYの名匠Greg Calbiが担当し、これまでの音楽活動の中でも最も贅沢で芳醇な傑作となりました。この春、メロウでソウルフルな曽我部恵一の音楽に心を震わせて下さい。
cero / My Lost City
前作アルバム「WORLD RECORD」がロング・セラーを続けるCeroの才能が爆発した2ndアルバム完成。小旅行から大航海へ。彼らには新しい音楽と時代の風が吹いている。新たな時代を築いていく名盤。
PROFILE
NRQ
読み方は「ニュー・レジデンシャル・クォーターズ」。略して「NRQ」。2007年に吉田悠樹(二胡)+牧野琢磨(guitar)デュオとして活動を開始。2008年には服部将典(contrabass) が参加。中尾勘二氏(drums / sax / tb / cl) にも参加を依頼、現在はカルテット編成となっている。合計12弦とドラムスで、訥々とした新興音楽を奏でる。バンド名は “新興住宅地” の意。
牧野琢磨(まきの・たくま)
ギタリスト。概ねエレクトリック・ギターを演奏する。NRQ、湯浅湾のメンバー。
豪華メンバーを揃えた、リミックス音源をリリース
アーティスト : NRQ
アルバム : The Indestructible Beat of NRQ
トラック : A1. パシナ式 remixed by 永井聖一 / A2. ボストーク remixed by 佐藤薫(EP-4) / A3. 12月の蛙 remixed by 佐藤優介(カメラ=万年筆) / B1. また変な知らせ remixed by 荒内佑(cero) / B2. のーまんずらんど remixed by 桜井芳樹 / B3. ノー・マンズ・ランド / アイ・ワズ・セッド remixed by 曽我部恵一
EP-4
1980年、佐藤薫を中心に京都のディスコ『クラブ・モダーン』の仲間によって結成。重厚なニュー・ウェイヴ・ダンス・ミュージックで人気を集めた。代表作『Lingua Franca-1 昭和大赦』(83年)などのEP-4 / 佐藤薫関連作のリイシューが進む中、2012年5月21日(月)には、代官山UNITで約30年ぶりにフル・バンドでのライヴが行われた。佐藤薫(Effect Voice)、BANANA-UG(Key)、佐久間コウ(B)、ユン・ツボタジ(Perc)という最盛期のライン・ナップに加え、初期メンバーで現在はフランス文学者・翻訳家として 活動する鈴木創士(Key)も参加。ジム・オルーク、千住宗臣ら豪華なサポート・メンバーも迎えて大成功を収めている。
佐藤薫(さとう・かおる)
EP-4のリーダー。2012年5月には約30年ぶりにフル・バンドでライヴを敢行した。別ユニットのEP-4 unit3として2013年1月21日に初のアルバム『À Artaud』を発表。
EP-4 unit3の新作音源が2013年にリリース
アーティスト名 : EP-4 unit3
アルバム名 : 『À Artaud』
発売日 : 2013年1月21日
BLACK SMOKER RECORDS / BSJ-010