『Member's Choice Award』グランプリ決定
決定しました、OTOTOY会員のみなさまの投票により選ばれる「Member's choice」! 1位に輝いたのは昨年12月にリリースされたばかりの畠山美由紀『わが美しき故郷よ』。宮城県気仙沼市出身の彼女に震災直後の動揺、彼女が背負った使命、歌い続けることへの意味を語っていただいたインタビュー記事は、多くの反響を集めました。アルバムの最初から最後まで震災と向き合った、2011年に出されるべくして出された本作。「2011」と言わず、何十年先も古くならないであろう、美しく、強く、優しい普遍的な名作でした。
そして、Awardに僅かに届かずとも大健闘だったのはHydrant House Purport Rife On Sleepyの『roll over post rockers, so what newgazers』。な、名前長い! 彼ら以外にもAureole、Ferriや虚弱。など、数多くの良質なアーティストを輩出し続けるKilk records。四季ごとに配信されるレーベル・サンプラーが毎度凄まじい勢いでダウンロードされてゆき、それと同時にコアな音楽ファンからの認知度もうなぎ登りでした。独創的でありながら確固たるレーベル・カラーをもつKilk records自体に多くのファンが付いているのではないでしょうか。これからもOTOTOYは彼らの動向を追い続けます!
2011年、時はアイドル戦国時代。みなさまからの投票で3位に着いたのはBiSの『Brand-new idol Society』でした。まだ結成して1年と少しですが、2人の脱退、1人の加入、そしてほぼ全裸のPVを公開、恵比寿LIQUIDROOM(1000人規模)のワンマン・ライヴを大成功に収めるなど、昨年は話題が尽きなかったBiS。OTOTOY編集部&ライター陣により決定する「Editor's choice」ではホントのホントに僅差のところで1位に届きませんでしたが、2011年、一番ワクワクひやひやさせてくれたのは彼女たちでした。2012年もドキドキを頼むよ!
4番目の投票数を集めたのは「Editor's choice」でAwardを獲得した奇妙礼太郎『GOLDEN TIME』。OTOTOY主催のイベント「VANISHING POINT」では大トリを務めてもらい、ライヴ音源を3作OTOTOY独占で出すなど、昨年は本当にお世話になりました。ありがとう、奇妙さん! 今年は私たちだけでなく、日本中を夢中にさせてね。5位に着いたのはBabi『6色の鬣とリズミカル』。ビザ―ルでファンシー、少女的で魔女的な音の世界観、これは昨年に出会った初めて知った音楽でした。同じ様に感じた人も多かったということでは?
以上、5位までの作品をざっくりとながら紹介させていただきました。たくさんのご投票、ありがとうございました! なお、ご投票いただいた方々から抽選で5名様にOTOTOY POINTを10,000 POINT(1,000円相当)をプレゼントいたします! 首を洗って待ってな! では遅ればせながら、今年もOTOTOYをよろしくお願いします!(Text by ボビー)
2、Hydrant House Purport Rife On Sleepy / roll over post rockers , so what newgazers(HQD Ver.)
3、BiS / Brand-new idol Society
『Editor's Choice Award』グランプリ決定
グランプリには、奇妙礼太郎が選出されました!
奇妙礼太郎 / GOLDEN TIME
グッド・シンガー奇妙礼太郎、待望のアルバムが完成! 日本を代表するメンバーとのバンド・サウンドと自身の弾き語りで表現するソロ・サイド。そして奇妙礼太郎トラベルスイング楽団が、すべてこのアルバムのために新録音した、幸福感溢れるバンド・サウンドで聞かせる奇妙礼太郎トラベルスイング楽団サイドの両面から楽しめる作品。
2位には、BiS!
BiS / Brand-new idol Society
2010年にアルバム「みんなのプー・ルイ」でデビューした、新世代デジタルロック・アイコン「プー・ルイ」が4人組のアイドル・グループとなって再始動。サウンドは今回も中川翔子なども手掛ける松隈ケンタ氏が担当し、よりパワフルでチャーミングなアイドル・ポップが堪能できる傑作。
受賞者にはOTOTOY特製トロフィーを授与!
見事受賞したアルバムのアーティストには、オトトイ特製のトロフィーを勝手に贈呈します。果たして、喜んで受け取ってくれるのか!? 今年は去年以上に気合いを入れてトロフィーを用意したいと思います! そして、すぐにダッシュで渡しに行きます! 乞うご期待!
去年の詳細はこちらから : https://ototoy.jp/feature/2011040800
LINK
recommy Award 2008 : https://ototoy.jp/feature/20081212
OTOTOY Award 2009 : https://ototoy.jp/feature/20100112
OTOTOY Award 2010 : https://ototoy.jp/feature/20101221
OTOTOY Award 2011 : https://ototoy.jp/feature/2011122600
ライター&編集部が選ぶOTOTOY Award 2011 ノミネート作品
西澤裕郎's CHOICE
東日本大震災と、それに伴う原発事故。2011年は、僕たちが一生付き合っていかなければならない問題の、始まりの年でもある。今年の5枚を選ぶにあたって、基準にしたのは「覚悟」。自分自信と徹底的に向い合い、その上で音楽へ昇華したアーティストの作品を選んだ。音楽に何ができるか。そんなことが問われた年であったが、あの震災に影響を受けない人などいない。価値観や考え方がガラガラと崩れていく中でも揺るがない、強い気持ちがこの5組にはある。直接的に震災のことを歌っていなくとも、震災前にレコーディングが終わっていたとしても、どんなことがあっても音楽をやることを決めた「覚悟」が見える5作品である。
滝沢時朗's CHOICE
昨年と同様に国内限定で選出した。容量の軽い表現形式である音楽は、今ではかなりの速度で広まり、聞かれ、交換される。その動きはネットレーベル、ヒップホップのミックステープ、ボカロ文化等に顕著で、その音楽性は、聞き手がネット上でアーティストから発信されるPVなどの音以外の情報に触れ、誰かのコメントやつぶやきを見るといった環境を前提にしたものになっている。今年はその流れが加速し、より意識的な作品が増えたのではないかと思う。SIMI LABはコミュニティとして情報発信してきた面での集大成的なアルバム、Oba masahiroとGo-qualiaはネットレーベルからの音源とはまた違ったアルバム単位で繰り返し聞きたくなるような音楽性、ボカロ・コンピの『a galaxy odyssey』は音楽としてのボカロ曲に焦点を当て、DJまほうつかいはライナーやマンガとのセットで批評的な作品展開をしていて興味深かった。
渡辺裕也's CHOICE
心待ちにしていたジェイムス・ブレイクの来日公演が発表された時、まったく気分が高揚しなかった。そんな自分にひどく落胆したのをよく覚えている。ただ、生活から音楽が一時的に消えたあの時期を経てからは、かつてないほど音楽というメディアを愛おしく感じるようにもなった。過去に聴いてきたものがその時々の出来事や情景を想起させるのと同様に、ここで選出させて頂いた作品は2011年の個人的な記憶と強く結びつき、自分のなかでパッケージングされたものだ。これまでの日常生活で大きな部分を占めてきたものが如何に脆弱で儚いものだったかを思い知った1年。音楽が当たり前に楽しめる日々を守りたいと強く思った。
金子厚武's CHOICE
優れたポップ・ミュージックとは、社会を映す鏡である。あの震災によって、音楽そのものが変化したということはない。しかし、常に社会に疑問を抱き、異なる角度を提示し、言葉とメロディとサウンドの相乗効果によって、最終的には気持ちをアップリフトさせる音楽の素晴らしさが、改めて認識されたことは事実だろう。なかでも、国内へと本格的に流入したUSインディのムードを見事に咀嚼し、新たなサウンド・デザインと共に示唆的な言葉を投げ続けたアナログフィッシュの存在は今年の指標であり、その姿勢からは惜しまれつつも解散したR.E.M.級の勇気が感じられた。失う用意はある? それともほうっておく勇気はあるのかい? その答えは、いつだって風の中。
田山雄士's CHOICE
いろいろなことがあった忘れられない一年です。OTOTOYで制作した『Play for Japan』を含め、よくも悪くも例年以上の特別な体験ができました。2011年に培ったものを今後もしっかりと活かしていかなければいけないと強く思います。こういうご時世だからこそ、音楽はやっぱりパンクやロックをより聴きたくなる傾向に。あと、テクニックよりも人そのものが見える生々しいサウンドに惹かれます。しかし、まさかハイスタに泣かされる日がやって来るとはアンビリーバブル。生きていかなきゃね、です。
小林美香子's CHOICE
あっという間に年の瀬。年を振り返る月ですね。2011年はまず、OORUTAICHI『Cosmic Coco,Singing for a Blllion lmu’s Hearty Pi,』に衝撃を受けた。今まで体験したことの無い新しくて不思議な音で、楽しくなってしまう作品でした。今年よくライヴを観たceroはこれからがとても楽しみなバンドのひとつ。Fleet Foxesはたまたま試聴して出会いました。春はこのアルバムばかり聴いていました。来年1月の来日が楽しみ。folk enough『DISOCO TAPE』は、お洒落な白黒映画のようでカッコいい作品でとても印象に残りました。cokiyu『Your Thorn』は、眠るときにお世話になっています。OTOTOYでは取り扱って無くて残念なのですが、akutagawa『dawn』が素晴らしかった。最近よく聴くアルバムのひとつ。来年は今年以上にもっと音楽を掘っていきたいし、たくさん良い出会いがあると良いなぁ。
佐々木健治's CHOICE
全てが大きく変わってしまった3月11日以降、今自分が何をすべきか考える時、敬愛するアーティストの音楽や姿勢からの影響の大きさを思いました。これまで生きてきて、そんなことを考えたことはほとんどなかった。音楽は世界を変えない。ただ、人間の何かに作用することはできる。そして、音楽とともに、行動することができる。"音楽の力"なんて大ホラかもしれないけれど、僕は今そう思います。3月11日以降の東京で響いた3枚&師走にケツを蹴りあげられたソウル・フラワー・ユニオン、3月11日以前に愛聴していたfolk enoughを。蛇足ながら、「Play For Japan」に微力ながら関われたことで、当時の自分は本当に救われました。
斎井直史's CHOICE
まずは一発目から、特集記事さえ無かったがSamiyamを挙げるぞ。サカモト教授とFLYING LOTUSを足してJ Dillaで割ったら、Samiyamの出来上がりだ。ジャケ同様に、異様な存在感の一枚として印象的であった。次にABC。ラップというゲームは、多くの耳に自分の声を残せるか(中毒にさせるか)が勝負だと思う。そして、意味のある事を歌わなくても、ラッパーは人の耳を勝ち取れる事を、ABCはよく知っている。そのアティチュードが何よりリスペクトを禁じ得ないのさ。そして、そのスタイルは次の彼らにも通じている。センター推しメン、MllowHype。リスナーをラフな気持ちにさせてくれるラップは多々あるが、モンスターにさせてくれるアルバムは久々だ。ちなみに、今年の象徴は彼らの母体であるオッド・フューチャーと、Sick Team。ということで『Sick Team』。最後の一枚は悩みつつも、個人的に大ファンであるRAU DEF。
高野裕介's CHOICE
2011年は新作にリイシュー、ライヴ(音源)と色々な形で面白い音楽に出会えたけど、ここでは新作限定で。レイザーはインディーとは思えないクオリティのアーバン・ポップス。ポスト、ニーヨの座を巡る争いはインディー・ミュージック界も巻き込んで盛り上がる一方。シェーン・フィリップスはカナダのソウル・シンガー。ダニー・ハザウェイ風の都会的で暖かいサウンドは、「ラフな演奏」や「コンピューターを使った伴奏」が当たり前になったインディー・ミュージック界で一際異彩を放ってた。年を追うごとに音楽の作り方、売り方はバラエティ豊かになったけど、結局は中身なんだよな。とありきたりな言葉で今年を締めくくります。
福アニー's CHOICE
気づけば20代最後の年末。人知を超えた災害で生命の危機を感じ、新聞記者をやめ、恋人とも別れ、貯金もひとり暮らしもままならぬ日々。だが、ここにあげる5枚はそうした悩乱をいくらかやわらげてくれた。まず今年最大のインパクトであるJames Blakeは、エレクトロニカとネオ・ソウルとSSWを見事に融合し、「レクイエム」に昇華させた。よりメロディアスになったSuiseiNoboAzは「トーキング・ブルース」の様相。「ディスコ」な曲が増え、今後どうマスに開けていくか楽しみなのはオワリカラ。アナログフィッシュはビビッドでソリッドな「プロテスト・ソング」で時代に鞭打った。一音一音沁み入りすぎる穂高亜希子の「アシッド・フォーク」も必聴。そして来年は、下山(Gezan)に注目すべし!
碇真李江's CHOICE
今年の夏頃からOTOTOYで書かせて頂いているので、それ以降の作品から。せわしなく続く日々の中で、新しい刺激よりも、ほっと安らぐ天然温泉のような音楽サイコー! と思っている碇です。なのでそんなアルバムをピック・アップしました。Kurt Vileはついボーッとしてしまう気怠い昼下がりが好きな人にとてもオススメ。優しいアコギの音にとろけてしまいそうです。Real Estateは『Days』というタイトル通り、何の変哲もなく続く日々の中で見つけたちょっとしたものを、そのまま描写したアルバム。今後とも心を落ち着かせてくれる音楽を探していきたいと思います。
内田武瑠's CHOICE
個人レベルでも情報速度が加速し、震災も相まってそれを強く感じた。また、回転寿し的な垂れ流しの情報過多の現代には個人的に違和感を感じ続けている。音楽家はいかに自らの作品を広められるかを考え、自分の旗をより良く振れる場所を探している。OTOTOYはそんな音楽家がいつでも旗を振れる場所として、常に扉を開けていて欲しいと思う。そんな中、手作りの温もりを感じるBabiの作品はまさに嬉しい芽だった。今年は無意識のうちに「日本的」な音楽をよく聴いた気がする。ショーロクラブ、二階堂和美はそれぞれの持ち味を活かし日本の歌、日本を感じる歌を表現し、畠山美由紀は故郷を想い綴った詩を歌った。どれも日本の原風景を感じる事ができた。bonobosは新たな境地に入り、圧巻の詩世界は当たり前の日々の営み、いのち、祝福感で一杯。素晴らしい作品を生んでくれた。2011年の終わりにこの作品に出会えて感謝をしています。
和田隆嗣's CHOICE
今年を振り返るととても現場力が上がった1年になった。MOROHA、新宿MARZと共に立ち上げたヒップ・ホップ・イベント『40分』では、現場で活躍するアーティストのプロップスを得る為に様々なアーティストを呼ぶことができた。そこで出演してくれたHAIIRO DE ROSSI、サイプレス上野とロベルト吉野のライヴ音源を録音し、ヒップ・ホップ・アーティストが40分間ライヴを構成出来ることを証明してくれた。また、今年最後に話題をかっさらったLowPassのデビュー・アルバムは、現代ヒップ・ホップの未来型を感じる才能と、自由さを見せつけられた。また1年以上様々な企画で応援してきたKilk recordsからはHydrantの日本デビュー・アルバムを。皆さんの温かい人柄にいつも癒されています。そして、10月に行ったOTOTOY主宰イベント「VANISHING POINT」で、噂以上のライヴを見せつけてくれたOpen Real Unsembleには嫉妬と感動を覚える程。来年度は、更に現場からの声や熱を引き上げられるように奮闘していきたいと思う。いつも現場にはアイツがいる。そう言われるように。
ボビー's CHOICE
今年の個人的流行語大賞は「時にお前の顔を一発殴りたい」でした。台湾の透明雑誌さん、受賞おめでとうございます。2011年は明けてそうそう石橋英子とOorutaichiに度肝を抜かれました。SPENCERの人の思考を覗きながら脳内宇宙をてくてくと歩くような音楽にも夢中になった。あ、宇宙人もいましたね! 宇宙人好き(U.F.O.に乗る方)の私は大興奮。そして深夜の山手通りを自転車で走りながら口ずさんだのはAlfred Beach Sandal。すれ違いざまの外人さんに「ヘタクソー! 」と叫ばれたのもいい思い出です。白波多カミン、平賀さち枝や田中茉裕など、芯をもちつつ感情に揺れる声の女性シンガーもたくさん登場しましたね。前野健太と石橋英子のデュエット「ファックミー」は映画のワン・シーンのようでドキドキした。おや、宇宙人と台湾雑誌以外みなさん一人で活動している人ですね。今年のテーマは「ひとり」でした。プライベートの方もね… うるせー!
みのしまこうじ's CHOICE
今年もライヴ録音担当として、たくさんの現場に関われた1年でした。会場の規模の大小はあれども、そのネームバリューの有無に関わらずアーティスト達がステージ上からオーディエンスに向かって放つエネルギーの熱量は、どんなライヴも変わらないんだなぁ… 。と、そんな当たり前のことに毎回感動しつつ、そのエネルギーを"アツアツ"のまま余すことなく、より多くの人たちに届けたい、そう思いながら昨年以上に現場を駆けずり回っていたら、OTOTOYのライヴ録音シリーズも気づけば40作品を超えていました。ここにあげた5作品もすべてOTOTOY独自の高音質ライヴ音源から選出。昨年以上に独断と偏見による選出でちょっぴり邪道だけど、新宿の大ホールをフロアに変えたDCPRGから、アン・サリーとのデュエット曲も収録した畠山美由紀まで、このラインナップの幅広さはOTOTOYならではのものだと自負しております。2012年もお正月からドドドっとリリースが控えています。ぜひご期待ください。
井上沙織's CHOICE
「考えをふかめるとき/歌はいらないの/考えるのを やめたいとき/歌がほしいの/歌がいるの」(二階堂和美「歌はいらない」) 気持ちを揺さぶる「うた」、凝り固まった心をほぐし、柔く不安定な感情を整える「うた」には、どうしたって逆らうことはできません。二階堂和美から滲み出る優しくたくましいエネルギー、ゆーきゃんの場所や時間を飛び超えてぽつりぽつりと紡がれることば、圧倒的に存在する奇妙礼太郎の声。震災直後にYouTubeで楽曲を発表したmitoのソロ作は、アヴァンギャルドな他のソロ名義作から打って変わってストレートに。The Death Setはキャッチーなのにポップにならないパンク加減が最高でした。
JJ's(from OTOTOY編集長 / Limited Express (has gone?))CHOICE
編集長権限により、2011年の忘れちゃ駄目マスト・アイテムを10タイトル選出。35年の歴史に一旦幕を閉じたムーンライダーズの『Ciao!』。あまりにも繊細な音波は高音質の最高峰、坂本龍一の『NHK session』。SSWでは、青葉市子の『檻髪』と空気公団の『春愁秋思』。どちらもクオリティが恐ろしく高かった。台湾パンク・シーンに風穴を開けたのは、透明雑誌の『僕たちのソウルミュージック』。3.11のチャリティー音源からは、多くのアーティストの気持ちが込められた『play for japan』とFISHMANS+Aの『PIECE OF FUTURE』。そして大ヒットを起こした猪苗代湖ズの「I love you & I need you ふくしま」。拳を突き上げて日本を引っ張る増子直純率いる怒髪天。行動する事を叫び続けるアレック・エンパイア率いるAtari Teenage Riotも多くの人々に光を与えた。まだ何も終わっちゃいない。何も収束していない。闘いはこれから。ミュージシャンが何が出来るか? そして音楽で何が出来るか? 大きく問われた、時代が変わった年だった。