京都ロック・シーンの超新星! スーパーノア『リリーと穴』をリリース!

  発売日 2011/12/02

01. リリー 02.

※ 曲名をクリックすると試聴できます。


全曲フル試聴は終了致しました。
※Twitterのつぶやきの反映には時間がかかることがございます。その場合は少々お待ちください。

爽快感溢れる直球のポップ・ロック

村八分、BO GUMBOS、くるり、キセル、などなど。京都で始まり全国に広まった音楽は無数にある。ロック、ポップ、フォーク、ヒップ・ホップ、ハードコア、パンク… ジャンルだけでは説明できない。その音楽の数だけその種類も無数にあった。ただひとつ、京都の音楽の共通点として挙げられるのは、「一筋縄ではいかない/ひねくれている」というところ。どれも人を食ったようなユーモアがあり、それによって音楽の中にある感情を隠すのではなく、むしろ晒す。何かで自分を取り繕うのは下手な方だと思う。その証拠に、京都のバンド・マンたちは何年も同じ服を着ている。03年に結成してからずっと京都に拠点を置き活動を続けて来たスーパーノアも、取り繕うのは得意ではないように思える。いや、彼らのファッション事情までは定かではないが。こんなに爽快感溢れる直球のポップ・ロックなのに、どことなく変。かつ、音の枠からはみ出そうなぐらいに感情的なのだ。

彼らを初めて見たのは2005年、京都のインディー・フェスティバル「ボロフェスタ」のオープニング・アクトを務めていた。その年の出演陣の最高年齢は当時66歳のムッシュかまやつ。まだ学生だったスーパーノアのメンバーは相当幼く見えたし、実際若かった。あり余る若さを楽器にぶつけ、ひねりを加えて出来るロック。それが彼らの音楽の第一印象だ。ちなみに余談ではあるが、05年のボロフェスタにはSHEENA & THE ROKKETS、ギターウルフ、曽我部恵一BAND、当時大阪のアンダーグラウンド・シーンで絶大の人気を誇っていたアヴァンギャルド変拍子トリオ、ZUINOSINが出演していた。改めてこんなジャンクなフェス、他にないなと思う。

その後、京都のライヴ・ハウスに頻繁に出向くようになり、その中で何度もスーパーノアのライヴを見て来た。いいステージもあれば、正直、そうでない日もあった。そのブレがなくなってきたのは07年頃。ボロフェスタ最後の西部講堂の年に、スーパーノアは4年経った今も鮮明に思い出せるほどの最高のライヴをした。それ以降、もちろん全てのライヴを見て来た訳ではないが、彼らのライヴはいつも最高だ。泣けるし笑えるし、逸る気持ちにも穏やかな気持ちにもさせてくれる。帰り道には必ず何かしらの感情をお土産に持たせてくれるバンドになった。

それから私は上京し、彼らのライヴを見る機会は必然的に減った。そして先日の11月23日、久しぶりに彼らのライヴを見るべく下北沢ERAへ行った。そしてライヴ会場限定で販売されていた本作『リリーと穴』を聴いた。変わらないことは、変わることより何倍も難しい。けれど彼らは未だに05年に見た頃のままの若々しい音を鳴らしている。もちろんひねくれた偏屈さも健在だ。これはきっと彼らの人間からにじみでているものなのだろう。彼らのポップスから垣間見れる歪み。それが計算された歪みではなく出てきてしまった歪みだから、スーパーノアの音楽はどんなに感情的でも空々しくなく、人間臭く、愛されるのだと思う。

しかしどんなに爽やかで若々しい音を鳴らそうとも、当然彼らも歳をとる。それに伴い、渋みが感じられるようになったのも本作を聴いて嬉しい点だ。結成8年を迎えもう若手バンドではなくなったスーパーノアがこれからどう変わらずに、変わっていくのか。そしてどのような受け入れられ方をしていくのか。これからもこのバンドを見守っていきたい。(text by 水嶋美和)

LIVE INFORMATION

スーパーノア・ワンマン・ライヴ 「スロウステーション vol.9」
2011年12月11日@Live House 京都二条nano

PROFILE

スーパーノア

井戸健人(vo.gt)、赤井裕(gt)、岩橋真平(bass)、田中俊輔(drums)の4人編成により京都にて結成。地元名物イベント「ボロフェスタ」にレギュラー的に出演する若手有望株。NATSUMEN、曽我部恵一バンド、ギターウルフ、カーネーション、FLUID… など著名なバンドとの共演に真っ向勝負! 過去音源としてBoom Boom Satelites co.producer/oak三浦薫氏がエンジニアリングを手掛けた『吹田セッション』『Turn Off Your Television』等のdemo音源を発表。2009年3月Victor Entertainmentのrookiestar labelより『音圧とテンション』を配信。2009年7月8日(水)、demo音源に収録されていた現在の代表曲ともいえる『ギフト』から始まりタイトル曲『雨の惑星、ステレオの向こう』のクールな感触ながらジワジワと盛り上がるエモーショナルな楽曲、アルバム〆となる『最後の車窓から』のサイケデリックな質感まで、スーパーノアの引き出しが多様に表現されながら(時に転調、変拍子などのギミックも満載)スッキリとしたポップ・ソング・アルバム『雨の惑星、ステレオの向こう』をリリース。

スーパーノア『リリーと穴』についてつぶやこう!

o

 
 

レヴュー

コーネリアス、11年ぶりのオリジナル・アルバム『Mellow Waves』を配信開始
[CLOSEUP]・2017年06月28日・コーネリアス、11年ぶりのオリジナル・アルバムーーメロウとゆらぎに満ちた大傑作『Mellow Waves』 Cornelius(コーネリアス)が、『sensuous』以来、11年ぶりとなるオリジナル・アルバムを完成させた。その間、salyu × salyuのプロデュースやMETAFIVEでの活動、『デザインあ』、『攻殻機動隊』のサウンドトラック制作など、様々なプロジェクトに関わってきた小山田圭吾が作り上げた至高の作品。坂本慎太郎を作詞に迎えた「あなたがいるなら」、「未来の人へ」をはじめ、“メロウ”と“ウェイヴ”に満たされた全10曲。銅版画家の中林忠良によるモノクロームのジャケットも含め、2017年ひいてはテン年代の代表作になるであろう本作を配信開始する。この作品を聴かない人生はもったいない! Cornelius / Mellow Waves'【配信形態】AAC【価格】単曲 257円(税込) アルバム 2,160円(税込)【収録曲】''1. あなたがいるなら2. いつか / どこか3. 未来の人へ4. Surfing on Mind Wave pt 25. 夢の中で6. Helix / Spiral7. M
by 西澤 裕郎
むすびズム、新プロデュース布陣で臨むニューシングルを独占ハイレゾ配信
[REVIEW]・2017年06月27日・むすびズム、新プロデュース布陣で臨むニューシングルをOTOTOY独占ハイレゾ配信 ASOBISYSTEM発、5人組アイドル・グループ、むすびズム。”「日本のカワイイ」を世界に発信する”をテーマに活動中の彼女たちが、このたび最大の武器、「kawaii」全開の3rdシングルを発表、OTOTOYでは本作を独占ハイレゾ配信開始。アルバム購入すると、ブックレットと、抽選でサイン入りポスタープレゼントも。さらに、リリースを記念して担当ディレクター&メンバーからのコメントも到着しました! アルバム購入でブックレットpdfつき!むすびズム / キミに夢CHU♡XX【A盤】'【収録曲】1. キミに夢CHU♡XX2. キミへ100% 3. キミに夢CHU♡XX -Instrumental-4. キミへ100% -Instrumental- 【配信形態】24bit/48kHz WAV / FLAC / ALAC / AAC【配信価格】単曲 250円(税込) / まとめ価格 1,000円(税込)むすびズム / キミに夢CHU♡XX【B盤】'【収録曲】1. キミに夢夢CHU♡XX2. 小悪魔なLOOK3. キミに夢夢CHU♡XX
シャムキャッツ新アルバム『Friends Again』を読み解く──〈岡村詩野音楽ライター講座〉よりクロス・レヴュー
[REVIEW]・2017年06月23日・シャムキャッツ新アルバム『Friends Again』を読み解く──新たに提示する“シャムキャッツの音楽”とは 昨年、自主レーベル〈TETRA RECORDS〉を立ち上げ、バンド史上最高のアンセムとなった『マイガール』、バラエティ豊かな楽曲が並ぶ『君の町にも雨はふるのかい?』を立て続けにリリースしたシャムキャッツ。今回リリースされる『Friends Again』は、実に約3年3ヶ月ぶり、そして〈TETRA RECORDS〉立ち上げ以降、初のフル・アルバムとなった。前作『AFTER HOURS』リリース以降、様々な方法で表現をし、“新たなシャムキャッツ”を模索し続けていた彼ら。そんなシャムキャッツが満を持して世間に放つ音楽とは……。現在開催中の、オトトイの学校〈岡村詩野音楽ライター講座〉の講座生によるレヴューとともに紐解いてみてはいかがだろうか。 前作から約3年3か月ぶりのフル・アルバム! シャムキャッツ / Friends Again'【配信形態】ALAC、FLAC、WAV(16bit/44.1kHz) / AAC【配信価格】単曲 250円(税込) / アルバム 2,400円(税込)【収録曲】''1. 花草
虹色に輝く個性派ダンス&ヴォーカル! 大阪☆春夏秋冬、ニューシングルを独占ハイレゾ配信
[REVIEW]・2017年06月20日・虹色に輝く個性派ダンス&ヴォーカル! 大阪☆春夏秋冬、ニューシングルを独占ハイレゾ配信 大阪出身、平均年齢18歳の6人からなるアイドル・ユニット、大阪☆春夏秋冬(通称しゅかしゅん)。パワフルなステージングでアイドル界を魅了してきた彼女たちの楽曲がついにOTOTOYで配信開始! し・か・もー、ハイレゾはOTOTOY限定(まとめ購入でブックレットpdfもつきます)。記念すべきしゅかしゅん初ハイレゾを夏の到来とともにお聴きください。 アルバム購入でブックレットpdfつき!大阪☆春夏秋冬 / レインボーカラー'【収録曲】1. レインボーカラー2. What you gonna do3. レインボーカラー -Instrumental-4. What you gonna do -Instrumental-【配信形態】24bit/48kHz WAV / FLAC / ALAC / AAC【配信価格】''単曲 250円(税込) / まとめ価格 1,000円(税込) しゅかしゅんは成長し続ける 大阪☆春夏秋冬というと、パワフルでソウルフル、そしてダンサブルなイメージが強いが、ニュー・シングル『レインボーカラー』では、もとも
【REVIEW】もやもやをぶっとばす、ナードマグネットの新作『MISS YOU』を聴いてみろ!
[REVIEW]・2017年06月09日・【REVIEW】もやもやをぶっとばす、ナードマグネットの新作『MISS YOU』を聴いてみろ! 昨年フル・アルバム『CRAZY,STUPID,LOVE』をリリースし、彼らの本拠地でもある大阪から全国にその名を広げつつあるナードマグネット。パワフルなポップソングかつエモーショナルなサウンドと、その音に乗せられるどこか少年っぽさのある須田の歌声が魅力であるナードマグネットから、またもや甘酸っぱい儚くもポップな1枚が届いた。フレンズの三浦太郎との共作曲や、今年2月にツーマン企画〈渡り廊下で先輩殴るツーマン〉で共演したGOING UNDER GROUND「グラフティー」のカヴァー、1stシングル『AFTER SCHOOL』に収録されている「グッバイ」の再録などを含む全6曲。ナードマグネットの新しい代名詞になりそうな本作をレヴューとともにお届けする。 約1年ぶり新作ナードマグネット / MISS YOU '【配信形態】ALAC、FLAC、WAV(24bit/44.1kHz) / AAC>>>ハイレゾとは?'【配信価格】ALAC、FLAC、WAV(24bit/44.1kHz) : 単曲 300円(税込) / アルバム
by せんだ
F.I.X.RECORDSがおくる『Pure』シリーズ最新作をDSD配信
[REVIEW]・2017年06月01日・前作から約6年、F.I.X.RECORDSがおくる『Pure』シリーズ最新作をDSD配信開始 F.I.X.RECORDSがおくる高音質CDプロジェクト「Project Pure」シリーズの第3弾となる『Pure3 Feel Classics -Naoya Shimokawa-』が、SACDハイブリッド盤とアナログ盤のリリースに続き、配信でも販売開始された。2007年に第1弾『Pure AQUAPLUS LEGEND OF ACOUSTICS』、2011年に第2弾『Pure2 Ultimate Cool Japan Jazz』が発売。どちらもアニソン・ファンだけでなくオーディオ・ファンの間でも高評価を獲得、ロングセラーとなった。また続編の制作は早くからアナウンスされていたこともあり、前作から約6年を経て満を持して発表された今作を、心待ちにしていた人も多いのではないだろうか。 Pure3 Feel Classics -Naoya Shimokawa-'【配信価格】(左)DSD(2.8MHz)+mp3 まとめ購入のみ 3,240円(右)WAV / ALAC / FLAC(24bit/96kHz) 単曲 324
by 純三
【REVIEW】【REVIEW】大人になったSALUが描く藍色の世界とは?──過去最高傑作『INDIGO』のハイレゾ配信がスタート!!
[REVIEW]・2017年05月25日・大人になったSALUが描く藍色の世界とは?──過去最高傑作『INDIGO』のハイレゾ配信がスタート!! 香取慎吾、尾崎豊の息子である尾崎裕哉、湘南乃風の若旦那、韓国のラップ・グループiKON等からの作詞オファーやSKY-HI(AAA・日高光啓)との共作アルバムなど、自身のクリエイティヴのみならず多方面で活躍を続けるラッパー・SALU。前作『Good Morning』はゲストにSalyuや中島美嘉、トラックにtofubeatsやケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)などを招き製作された意欲作でしたが、4枚目のアルバムとなる今作『INDIGO』はよりポップに重きを置いた1枚に。気になる客演には漢 a.k.a GAMI、D.O、そして今話題沸騰中のゆるふわギャングらが参加しており、そちらにも要注目。OTOTOYではハイレゾ配信とともに、レヴューを公開。SALUが描く藍色の世界とは? SALU / INDIGO'【Track List】01. WALK THIS WAY02. LIFE STYLE feat. 漢 a.k.a. GAMI, D.O03. TOKYO04. SPACE05. Dear My Frien
野外ライヴ3連戦中のベイビーレイズJAPAN、13枚目のシングルをリリース
[REVIEW]・2017年05月25日・スマホがテーマの新曲に、メモリアルなあの曲まで! ベイビーレイズJAPAN、13thシングルをリリース 5人組アイドル・グループ、ベイビーレイズJAPANが5月24日に13枚目のシングル『バキバキ』をリリースした。エモーショナルなライヴに定評のある彼女たちのライブラリに新たに加わったのは、「バキバキ」「よきよき」「2years」と、テーマが異なる3曲のラインナップだ。 ベイビーレイズJAPAN / バキバキ'【収録曲】1. バキバキ2. よきよき3. 2years4. バキバキ(Inst.)5. よきよき(Inst.)6. 2years(Inst.)【配信形態】WAV / FLAC / ALAC 【配信価格】''単曲 257円(税込) / まとめ価格 1,234円(税込) 3曲3様、ベビレの世界 ベイビーレイズJAPANは現在「野外ワンマン3連戦」を開催中で、第1戦目は、2017年4月9日(日)に日比谷野外音楽堂にて行われた(2戦目は6月24日に稲毛海浜公園 野外音楽堂で開催)。第1戦目について、詳しくはライヴレポートを読んでいただくとして、この時にも披露された表題曲「バキバキ」のテーマは、なんと"スマー
筆者について
水嶋 美和 (bobbiiiiie)

酒と音楽と漫画と映画とお笑いに囲まれながら、何かしらとにかく書き続ければと思います。

同じ筆者による他の記事