インストゥルメンタル・ミュージックの未来を担う多くの才能による全編書き下ろしの全18曲

Forma. 3.10

V.A.

¥ 2,000

『Forma. 3.10』 Vaious Artists

1. Alarmist - Yuanyuan / 2. Gion - Seiji Takahashi / 3. Smoke - Nakagawa Takuma a.k.a. Nobi / 4. Falcon - Jun Nishimura / 5. Kyrie - Caelum / 6. Blue Fog - Tessei Tojo / 7. -bdq_ - Miyauchi Yuri / 8. Rhythm of Japanese - Garden eater / 9. Morning Tone - Pawn / 10. Pidgin op.1 - Suyama Marei / 11. Minus Lex - Minus Lex / 12. Flus - Junichi Akagawa / 13. Barely Confine - Sooner / 14. Scenery - Serph / 15. Loose Contruulled - Sabi / 16. Viola - Geskia! / 17. Voices in Cells - Taishin Inoue / 18. Caitokali - Chisato Ohori


10年代のエレクトロニック・ミュージック・シーンの新たな指標

2001年の発足以来、最も信頼できる日本の老舗エレクトロニカ・レーベルとして、数多くの革新的な作品をリリースし続けるPROGRESSIVE FOrM。彼らが実に7年ぶりのコンピレーション・アルバムを発表した。まず本作『Forma. 3.10』について語る前に、過去にリリースされたコンピレーション・アルバムの2作について振り返ってみることにする。

これまでの過去2作『Forma. 1.02』と『Forma. 2.30』について共通して言えることは、流行廃りの早いジャンルにあって、2010年の現在でも全く古臭さと時代性を感じさせないという点だ。第1弾『Forma. 1.02』には、当時すでにレーベルから高木正勝とのユニットSILICOMの音源をリリースしていたAOKI Takamasaや、RADIQなどで活躍する半野喜弘eaterなど、後にPROGRESSIVE FOrMの看板を背負うアーティストが名を連ねている。音源を聞くと分かるように、当時からすでに彼らのサウンドは確立されていて、どれもが驚くほどの完成度を持っていた。そして、その緻密なリズムから生み出されるグルーヴは、そのままPROGRESSIVE FOrMを代表するサウンドとなっていく。2003年にリリースされた『Forma. 2.30』では、まだ正式なリリースをしていなかった当時21歳のAmetsubがアルバムのフィナーレを飾る楽曲「sahsanoha」を提供している。若干の荒さを感じるが、Ametsub特有の物語を感じさせる楽曲は既に確立されていた。以前インタビューの際に「Ametsubの楽曲には大きな可能性を感じた」と語っていたレーベル・オーナーのnik氏は、当時からAmetsubのその後の躍進を予見していたことになる。

本作『Forma. 3.10』では、これまでのPROGRESSIVE FOrMのサウンドに、新たに叙情的なメロディーが加わり、さらに前2作に比べ生ピアノやドラムなどのアコースティックの要素を取り入れた楽曲が多く収録されている。これはPROGRESSIVE FOrMが新たに示す最新のエレクトロニック・ミュージックと言っていいだろう。そして、注目したいのが収録アーティストだ。eaterやSuyama Marei (Ngatari)といった既におなじみのアーティストに加え、まだ正式なリリースをしていない新しい才能をもったアーティストが多数参加していることだ。このことはAmetsubのように今後大きくその才能を開花させる可能性を持ったアーティストが、このコンピレーション・アルバムには収録されているということ。つまり、『Forma. 3.10』は今後のエレクトロニック・ミュージック・シーンを予見するだけでなく、若いアーティストがその秘めた才能を爆発させるまさにその瞬間をパッケージしたアルバムなのだ。2010年、新たな時代の幕開けを告げるように発売されたこの作品を聴いて、この先の10年で、このシーンがどのように進化していくのかじっくりと目撃したいと思う。(text by 池田義文)

PROGRESSIVE FOrM特集とレーベル主催のnik氏へのインタビューはこちら

日本最高峰のエレクトロニカを送り出すPROFRESSIVE FOrM

FORMA. 2.03

V.A.

¥ 1,000

FORMA. 1.02

V.A.

¥ 1,000

EVENT INFORMATION


PROGRESSIVE FOrM presents New Sounds of Tokyo Vol.6

日時 : 2010/08/22(日)
場所 : EATS and MEETS Cay (Spiral B1F / AOYAMA, TOKYO)
LIVE : Evade (from Macau.CH)、Kadan / Haruka Nakamura、Miyauchi Yuri、Ngatari、Luis Nanook (Chihei Hatakeyama & Tsutomu Satachi)
DJ : Ametsub

イベントの詳細はこちらから

PROGRESSIVE FOrM official web

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レヴュー

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by 井上裕樹
【REVIEW】タイの実力派SSWがついに日本デビュー──詩情豊かに織りなされる、苦く美しい過去の世界
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by 阿部 文香
忘却のカラスと記憶をめぐるマウント・イアリの選択──新アルバム配信スタート
[CLOSEUP]・2018年03月16日・忘却のカラスと記憶をめぐるマウント・イアリの選択──新アルバム『Now Only』配信スタート 昨春、夭折した最愛のパートナーの死をテーマに制作・リリースされ、衝撃と絶賛を浴びた『A Crow Looked At Me』から1年、マウント・イアリから早くもニュー・アルバム『Now Only』が届いた。ジュヌヴィエーヴ・カス トレイ夫人との出会いを綴った「TINTIN IN TIBET」から始まり、前作の続編でありながらも、少年期のエピソードを交えながら、彼の抑制された声と美しいメロディーで奏でられサウンドは、先へと踏み込んだものであるとうかがえられる。OTOTOYでは歌詞対訳デジタルブックレット付で配信します。この1年彼は何を見つめ前へ進んでいったのか、レヴューとともに浸ってみては? 前作からわずか1年で圧巻のニュー・アルバム配信スタートMount Eerie / Now Only'【配信形態】ALAC、FLAC、WAV(16bit/44.1kHz) / AAC【配信価格】単曲 250円(税込) / アルバム 1,500円(税込)【収録曲】''1. TINTIN IN TIBET2. DISTORTION3
by 尾野 泰幸
筆者について
池田 社長 (tripxtrip)

ミュージャン、DJ、ライター、ライブ録音エンジニア、肉体労働者。あなたが望めば、何にでもなります。陰核御殿というハードコアバンドでギター弾いています。ミジンコ大好き。チャリが好きで、5月に東京から屋久島までママチャリで遊びに行きました。それだけでイイです。だふにあというダブバンドも始めました。万歳。twitterアカウント:http://twitter.com/tripxikeda