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グリンフィールドのアフターダークの新作をHQDで
美術大学出身のメンバーで結成されたグリンフィールドのアフターダークの渾身のファースト・アルバムがリリースされる。オトトイでは、その新作『ソウル・アノニマス』を24bit/44.1khzの高音質音源(HQD)で配信。更にフリー・ダウンロード楽曲として彼らのライヴ音源「Catalyst Live」をご用意。幽玄のポップ・グループと言われる彼らのサイケデリック・サウンドを堪能してください。
グリンフィールドのアフターダーク / ソウル・アノニマス
【TRACK】
1. 裸足のメフィスト / 2. 物質のように / 3. 太陽の言葉を訳して / 4. fire / 5. スモール・アワーズ / 6. AMP / 7. 普通の世界 / 8. Catalyst Live(※フリー・ダウンロード楽曲になります。)
【特典】
アルバム購入者には、デジタル・ブックレットが特典でついてきます。
>>>MP3盤「Catalyst Live」のフリー・ダウンロードはこちらから
>>>WAV盤「Catalyst Live」のフリー・ダウンロードはこちらから
メルヘンチックで幻想的なサウンド
まるで白昼夢をみているかのような58分。グリンフィールドのアフターダークの新作『ソウル・アノニマス』を言葉で表すならば、そんな感じ。夕方、家へと帰る電車の中、西日がゆっくりと町をオレンジ色に染める。かすかに光り始める一番星と三日月、オレンジ色から紫色、そして深い青色と徐々に変化していく街にぽつぽつとあかりが灯る。その光の数だけ物語がある。このアルバムを聴きながら、いつの間にかそんな想像をめぐらせていた。
3年ほど前、かつて僕が組んでいたバンドでグリンフィールドのアフターダークと共演したことがある。当時から、一音出した瞬間に辺りの空気をいっぺんさせてしまう強烈な世界観を持っていた。割礼や羅針盤などの日本のサイケデリック・オルタナティブ・ミュージックの流れを踏襲しつつも、音響派やシューゲイザーなどの要素を取り入れたメルヘンチックで幻想的なサウンドは、既に結成当時から確立されていた。今回配信されるアルバム『ソウル・アノニマス』は、製作に約二年を費やしたという。彼らのサイケデリック・サウンドは、歌を中心にすえ、何度も聴きたくなる心地よいメロディが特徴的だ。さらに今作ではインダストリアル・ノイズやサウンド・コラージュが綿密に織り込まれ、聴くたびに新たな発見がある。それらが絶妙なバランスで共存し、気づいたときには再び深い夢の中でフワフワと漂っているのだ。そして、現在彼らは既にセカンド・アルバムを製作中だという。次は一体どんな夢を見させてくれるのか。そんな期待をしながら今は、『ソウル・アノニマス』という夢の中でゆったりと深い眠りにつこうと思う。(Text by 池田 義文)
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PROFILE
2006年、美術大学出身のメンバーを中心に幾つかの即興演奏ユニットを経て結成。ポスト・モダン的イデオムと、日本アンダーグラウンド・シーンの先鋭的なグループにインスパイアされた「うた」メインのポップ・サウンドを中核とする。結成以来、都内ライブ・ハウスにて精力的なライブ活動を行う中2008年より長期のレコーディングに入り、2年以上を費やして2011年1月、グループ初期の集大成となる1st アルバムをリリース。現在はHipHop、Techno等、クラブ・ミュージックと融合する形で新しい方向を模索しつつセカンド・アルバムを制作中。