
Cutting Beat Instrument Draws Happinessという男性4人組バンドのデビュー作がkilk recordsからリリースされる。自由で型破りなロックンロール。ヘッドフォンの向こう側から誘うかのような声、スモーキーで刺激感溢れる麻薬的バンド・サウンド、鋭利に切り込む硬質なビート、モノクロームな地下室に色を添えているかのようなシンセサイザーに彩られたデビュー・アルバムをOTOTOYでは高音質音源で配信開始! また、アルバム未収録の楽曲が収録されたEP『Those Which Desired e.p.』を、OTOTOY限定でフリー・ダウンロード! 溢れる創作意欲を感じてほしい!
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Cutting Beat Instrument Draws Happiness / Cutting Beat Instrument Draws Happiness
【販売価格】
HQD(24bit/48kHz) : 単曲200円 / 1,800円
WAV : 単曲 200円 / アルバム 1,500円
mp3 : 単曲 150円 / アルバム 1,500円
【TRACK LIST】
01. Glue Sniffing / 02. Super Sonic Spoon / 03. In Addition,Don’t You Think? / 04. Just Killing / 05. Monkeys / 06. At The Time Of Tasting / 07. Augusta(cassette) / 08. Woman Of Checker Board Eye / 9. Jackpot / 10. Fotos Of Melodia
モノクロ映画のような、とてもリアルな幻想
2012年、2枚組44曲という尋常じゃないヴォリュームのアルバムをリリースしたばかりのhydrant house purport rife on sleepy。あらゆるジャンルの音楽を、とても洗練された形で組合せて創り上げるサイケデリアがhydrant house purport rife on sleepyの特徴だ。ヒップ・ホップ、ブレイクビーツ、ポスト・ロック、JAZZ、あらゆる影響を自分たちの音として昇華した独自の世界観に驚かされているバンドのメンバーによる別名義バンドだというCutting Beat Instrument Draws Happiness。

Cutting Beat Instrument Draws Happinessと言うこれまた長いバンド名には、はっきりと彼らの音楽性そのものが示されている。スモーキーかつサイケデリックな上音、一癖もふた癖もあるリズムを刻む硬質なドラム、スポークン・ワードのようなヴォーカル、サンプリングされる幾多の声。 hydrant house purport rife on sleepyも、人間の声、言葉を、音としても重要視しているバンドだが、今回のCutting Beat Instrument Draws Happinessは、人間の声、言葉だけではなく、人間と、人間が作り出す情景そのものにスポットが当てられている様に思える。例えば、群衆に呼びかける男の声と、それに応える群衆の熱気。そういうワンシーンが、そのまま音楽になっていくのだ。
ポスト・ロック的なアプローチと、ヒップ・ホップ、ジャズ、ダウン・ビートへの傾倒が感じられるアプローチが同居した、独特のスモーキーなバンド・グルーヴと、都会的な幻想を描き出すサイケデリア。カット・アップされたビートと楽器、声と言葉によって描き出されるアルバムの世界観は、まるでモノクロ映画のような、とてもリアルな幻想だ。しかし、それだけではなく、アルバム後半に登場する「Woman Of Checker」「Jackpot」という90'sライクな高揚感、多幸感を持ったブレイクビーツも納められている、音楽性の幅の広さ。一筋縄ではいかない彼ららしさを持ちながら、ダンス・フロアでも映えるであろうトラックだ。FATBOY SLYMまで飛び出してくるあたり、少し意外で面白い。

彼らの面白さの一つは、アートとして音楽にアプローチしながらも、頭でっかちになることなく、肉体性が失われないところだ。いや、アートとして音楽に対してアプローチしているからこそ、生まれる肉体性が彼らの音楽にはあると言った方が適切かもしれない。様々な音楽的アプローチをとりながらも、彼らの世界観は崩れることがない。それどころか、アルバムを通して物語の全体像が見えてくるような、イマジネーション溢れる作品だ。(text by 佐々木健治)
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Mogwai / Les Revenants Soundtrack
今作には、映画『消えたシモン・ヴェルネール』で知られる新鋭監督ファブリス・ゴベールが脚本を手掛けた、フランスの同名ドラマのために書き下ろした新曲を14曲収録。同作についてジョン・カミングス(Gt)は、「最初に30秒のマテリアルを作って、そこからアルバムになるようなMogwaiの曲に仕上げたんだ」と製作過程を明かしており、サウンド・トラックの枠を越えた作品に仕上がっている。
PROFILE
Cutting Beat Instrument Draws Happiness(カッティング・ビート・インストゥルメント・ドロウズ・ハピネス)
ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムの四人組からなる、都内在住の男性四人組バンド。サイケ、パンク、ポスト・ロック、ジャズ、ヒップ・ホップ、ダウン・テンポなどからの影響を直接的に織り交ぜたバンド・サウンドは、王道的なスタイルと現代的なスタイルとの柔軟な融合を見せる。遊び心を軸に国内外のフィールドを横切る彼ら。2010年代のダークホースとの呼び声も高い。