俺らがこれからこうなっていくよっていうのを聴いて欲しかった
ーthe McFaddinに新しく加入されたRyomaさんは、HPでもVJという肩書きになっていますが、どういったことをされてるんでしょう。
Ryoma:ライヴではVJを担当していますけど、普段はアート・ワークなどthe McFaddinのビジュアル面に関することをプロデュース・ディレクションしています。なので果たしてVJっていう肩書きがあっているのかっていう...(笑)。
ーRyomaさんが加入したきっかけを教えてください。
Ryoma:最初はTaitoと大学の友達だったんで、そのツテで彼らのライヴ映像を撮ったりしていたんです。それで仲良くなって、2、3年くらい前からVJしたりMV撮ったりするうちに一緒にいる時間が長くなって、だんだんとthe McFaddinの大きな目標について深いところまで話すようになったんですよね。それで僕も最終的にはMVを撮りたいのではなくて、バンドっていう1つのアーティストを作りたいんやなって思って。メンバーも「Ryomaを入れたい」って言ってくれて、今年メンバーになりました。
Taito:俺らができない部分を全部Ryomaが補ってくれるので、やりやすくなりましたね。
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ーなるほど。1月から4ヶ月連続でシングルが配信リリースされましたが、背景にはどんな想いがあったのでしょうか?
Ryosei:まず俺らがこれからこうなっていくよっていうのを聴いて欲しかったんです。それと2019年は1曲しかリリースしてなかったっていうのもあって、今年はシングルを4ヶ月連続でリリースすることにしました。
Taito:あとFRIENDSHIP.だと曲ができてからすぐリリースができるので、今の俺らのマインドがそのまま反映された曲をリアルタイムで出してみたかったんですよ。
ー1月13日には1作目となる「DRAW IN A HEAD」がリリースされましたが、皆さんにとってどんな曲になりましたか?
Ryosei:これは自分のために作りました。自粛期間になってから、バンドしかやりたくないのに何もできひんみたいな状況になって、めちゃくちゃバッドに入っちゃったんですよね。考え抜いた結果、作品を作ることに救われたというか。それで生まれた曲が「DRAW IN A HEAD」なんです。
ーライヴでやると勢いがある曲だと思います。サウンドのこだわりはどういうところにありますか?
Ryosei:バンド・サウンドにおいて本来ならフィジカルな部分をパソコン上で作ったんですよね。それをライヴでは、本当にフィジカルでやるっていうのがこの曲のテーマというか面白さだと思ってます。
Ryoma:MVを作る時に、曲を聴いた感覚も重要ですけど、Ryoseiと話しながら楽曲の背景にある想いや言葉をいかに引き出せるかっていうのは映像を作る上で大事にしているんです。だからRyoseiがチラッといった「DJにかけて欲しい」っていうのがMVを作る上で僕の中では大きかったですね。
タイラ:この曲のBPMの感じっていまの気分にあってる気がしますね。ハウス・ミュージックとかよりもちょっと速くて、グローバルのダンス・ミュージックと比べても、トラップの倍くらい。この曲のテンポ感ってDJでかけたらもしかしたら色々な人の気分にマッチする速さだと思います。
ー続いて、2月17日には「SHIVER」をリリースされました。
Ryosei:これも憂さ晴らしみたいな感じです。気持ちがどんよりしていたので、それを除けるような楽曲を作りたかったんです。一緒に住んでいるTaitoとAndoには、救われました。僕がひとりでどんよりしていても、普通に喋ってご飯食べたりしているので、本当に有難い存在です。
ーそして3月17日には「SPIRITED AWAY」がリリースされましたが、こちらはどういう風な曲でしょうか?
Ryosei:この曲は、アート作品を音楽で作るみたいなイメージです。僕のイメージでは画面を消したスクリーンの奥の世界を音楽で表現してみようと思って。
Taito:いちばんバンド・サウンドっぽくないというかPC音楽っぽいよね。4曲全部に共通していますけど、ライヴと音源の差が生まれるように意識していて、その差がいちばん綺麗に出ている曲です。ドラムもライヴだと生ドラムになりますし。
Ryosei:y gionっていう京都のめちゃくちゃかっこいい場所でライヴRECをさせてもらったんですけど、VJのクオリティが1歩登ったなって感じた作品です。曲に人間味がないような部分をRyomaがしっかり汲み取ってくれたのかなって。
ー4月28日にリリースの最新曲「SOUTH」はどんな曲になりました?
Ryosei:ほんまに遊びたいって曲です。それと僕はいま25歳なんですけど、友達が就職したり結婚したりしているので、色々な変化を感じるようになって。周りの人間とか自分たちの将来を照らし合わせた時に僕らはどうなんだろうって思いながら作りました。
ー4曲に対してインスパイアを受けたり、モチーフにしたアーティストはいますか?
Ryosei:この楽曲を作った時はMura Masa、Dominic Fike、Roy Blair、Jimi Somewhereをみんなずっと聴いていた気がします。
taito:ミックスする上でバンドサウンドとパソコンで作った音楽をどう合わせるかっていうのを作っていた時にRoy Blairはいちばん参考にしましたね。
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